今日は、インフルエンザの際によく用いられるGels.ジェルセミウムについてです。
これまでに、ずいぶんお世話になったという方も、いらっしゃるかもしれません。
(インフルエンザ=Gelsジェルセミウムではありませんので、ご注意ください。
インフルエンザの際に用いるレメディは、他にも100種類ほどあります。)
ブルーローズが、コロナ・インフルエンザ対策レメディとしてご紹介しているレメディの一つでもあります。
メンタル的な問題で用いたことがあるという方も、いらっしゃるかもしれませんね。
Gels.ジェルセミウム
植物。イエロージャスミン。
マチン科ジェルセミウム属。つる性植物。
特に関係の深い部位 (レメディは、全身に関係するものです)
脳脊髄神経系・運動神経系・筋肉・後頭部基底部・首筋・膝・眼(瞼・視覚)・粘膜(鼻・胆管)
主な精神的特徴
弱さ・震え・麻痺
精神的に弱く、人生の試練に直面することができない(学校・職場に行きたくない)。自分は無力で困難にうまく対処できない、自分自身を守れないと感じ、
辛い状況との対決を避け、自分を守ってくれる人にしがみつく。
自信の欠如。困難や新しい状況に挑戦しようとしない。
意志力・完遂能力の欠如。
重責やプレッシャーが重くのしかかり、自力で立っていられない。
先々を予期しただけで不安になり、緊張して頭の中が真っ白になり、何もできずに恐怖で震える。
試験・面接・発表会・歯科治療・手術前など、直前に迫った出来事に対する不安・緊張。
混乱。無気力。精神的麻痺。
(戦争時は、戦士の勇気を高めるために処方されたこともあったという)
気弱になり、手足が震え、下痢や頻尿になる各種の恐怖症。
上がり症。小さなことに動揺し怯える。
神経質で感情的に興奮しやすく、極度に疲労し衰弱する(過剰に反応してしまう)。
不安からパニックに。
広場恐怖症・高所・落ちること・飛行機の着陸・下降・失敗・何かが起こること・人前に出ること・自己コントロールを失うこと・死に対する恐怖。
悪い知らせや精神的ショックで自己コントロールやバランスを失う。
足や喉の筋肉が弱まり、膝が震え、口がきけなくなる。
(キツネに追われるウサギのよう)
突然の驚愕、不安や恐怖で固まってしまい、その場から動けなくなる。
自分の状態を自覚しているが反応できない。
自分の意志で統御(コントロール)できなくなる恐れから、邪魔されるのを嫌い、一人になりたがる。
理路整然と考えたり、意識を集中したりできない。
返答が遅い。健忘症。支離滅裂な気分。
大量のアルコールをとる。
内面の臆病さに気づかれないよう、厳しい状況に遭遇しても、自己をコントロールし、外面的には冷静に勇敢に自信ありげに振舞うこともあるが、内面では甚だしい恐怖や不安感でパニックに陥っている。
いらだつ。伏し目がち。
4つのD(Dで始まるGels.ジェルセミウムの4つの特徴)
Dullness 鈍麻・不活発・天候のうっとうしさ
Drowsiness 物憂げ・眠さ
Dizziness めまい・ふらふらする
Dopey ぼんやりした・眠い・疲れた
主な身体的特徴
筋肉と神経の弱さから、震え・麻痺・衰弱
不活発な循環・うっ血
重さ・だるさ・極度の疲労感
風邪・インフルエンザ
ウィルスと戦おうとするが、協調機能の欠如(筋肉が意志に従えない)で筋肉が弛緩して、瞼や四肢が重くだるい。
打撲痛のような筋肉や節々の痛み。
倦怠感・疲労感・眠気が強く、無気力で休みたがる。
コントロールを失い、泥酔したかのようによろめく。
症状がゆっくり現れる(Bry.ブライオニア Ferr-p.フェルム・フォス) 。↔ Acon.アコナイト
顔は暗赤色でぼーっとして動けない感じ。麻痺状態。
ぶるぶる震え、悪寒が背筋を上下する。寒さと暑さが交互にくる。
頭部に血液が集中しうっ血する。
顔はほてるが四肢は冷たい。
発汗・排尿で改善。
寒さに敏感。熱源から離れられない。
熱と熱さは Acon.アコナイトや Bell.ベラドンナと同等に強烈。
熱があるのに喉が渇かない。発汗傾向。
鼻水・鼻づまり。くしゃみ。喉の痛み。
一人で静かにしていたがる。
インフルエンザ以来、調子が悪い。衰弱・眠気・震え
虚弱で気力がないのに、神経は緊張している。
体質は弱く、生命力がない。極度の衰弱。
熱・直射日光で虚弱・めまい・吐き気。
震えていて弱々しい。
年をとって見える。悲しそうな表情。
寝入る時に錯乱状態。
黄色い分泌液(唾液・舌・便・白帯下・皮膚等)。
気圧の低下に敏感。
頭部 首や肩が張って、重く鈍い頭痛。
後頭部のズキズキと破裂しそうな痛み。
頭を支えられない。
痛みは首の後ろ・肩が固まるような感じから始まり、上昇し頭全体に広がり、頭頂、額・目・こめかみへと向かう。(後頭部に始まり、前頭部・こめかみへ)
頭の周囲をバンドで堅く締め付けられるような痛み。
目の周囲の緊張。視覚異常を伴うことも。
頭部を高くして横になる・排尿で頭痛が緩和。
めまい 視野のかすみとともに。歩行時によろめく。
眼 遠近調節が遅い。ぼやけて薄暗い視野。
頭痛時の眼瞼下垂・眼球しんとう・眼筋の麻痺・二重視。瞳孔散大。乱視。斜視。
鼻 刺激のある鼻水。上に始まり下に降りる。鼻根の充満。鼻の穴の乾燥。朝のくしゃみ。
顔 顎が震える。下顎の落ちた。顔面の痛み。
喉 舌の麻痺でろれつが回らなくなる。嚥下困難。
扁桃が腫れ、痛みが耳・首に拡がる。擦り傷があるような咽頭炎。
胃は満腹の感じ。
一般に渇きはなく水分を摂らない。
下痢 黄色っぽく痛みはない。
頻尿 水っぽく淡色の多量の尿。
肛門括約筋の麻痺。直腸脱。
不随時の尿・便失禁。尿閉。
不安・恐怖による難産 興奮等による流産
緊張して筋肉が硬く引きつり陣痛が止まる、堅い開口部。
心臓 発熱時の脈は非常に遅く弱い。
動き続けていないと心臓が止まってしまうような感じ(Dig.ジキタリスと反対)。
不眠 昏迷のような睡眠。嗜眠状態。入眠時にびくっとする。
花粉症。脳卒中。麻疹。ジフテリア後の麻痺 マラリア熱。チフス熱。猩紅熱。慢性疲労症候群。パーキンソン病。多発性硬化症。重症筋無力症。筋委縮性側索硬化症。麻薬や薬の害。
【好転要因】 新鮮な空気 多量の排尿 発汗後 前かがみ 目を閉じる アルコール 身体をゆり動かす 連続した動き 排泄 刺激 暑さ
【悪化要因】 感情的ストレス 重苦しく湿った気候(寒暖) 太陽 暑さ 春 夏 嵐の前 霧のかかった天候 午前10時 歯生 音 振動 動く 煙草の煙 周期性
クラシカルホメオパシーのマテリア・メディカは、いかがでしたでしょうか?
人間の心身は、密接に繋がっています。
Gels.ジェルセミウムの精神的な特徴、身体的な特徴から、どのような状態の人なのか、想像を膨らませていただけましたら幸いです。
それでは、次のマテリア・メディカもどうぞお楽しみに♪
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ブルーローズのマテリア・メディカ
セルフケアにお役立ていただけましたら幸いです。
専門的ケアが必要な症状の場合には、お近くのクラシカルホメオパスにご相談ください。
クラシカルホメオパシーのレメディは、
自然治癒力を刺激するだけのものですが、
海外では、正式に医療として認可され、
医療現場で広く用いられています。
副作用がなく安全で、
お子さま、妊婦さま、ご高齢の方まで、
皆さまに安心して服用なさっていただけます。
お薬との併用も可能です。