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FCバルセロナファン

にわかバルセロニスタによるゆるい日記。

リーガエスパニョーラ20節、レバンテ対バルセロナが行われましたよ。この試合、バルセロナはレバンテの守備に苦しみ、1-1のドローに終わりました。
バルセロナの先発
FW:ペドロ、メッシ、アレクシス
MF:セスク、ブスケツ、シャビ
DF:アルバ、マスチェラーノ、ピケ、モントーヤ
GK:バルデス

後半27分、セスク→セルジ・ロベルト
同32分、ペドロ→テージョ
同39分、シャビ→ドングー

イニエスタ、ネイマールは怪我。アウベスは累積で出場停止です。

コパでホーム&アウェーで戦う事がきまったため、三回対戦する事が決まっています。今日はその一発目。なかなか厳しいものとなりました。

前半10分にコーナーキックから先制されながらも、同18分にすぐにピケがお返しします。コーナーキックから、失点のシーンと同じ様な形でヘディングシュートを叩き込みました。コーナーで奪われ、「またか…」と意気消沈したんですが、割とすぐに返せたので安心した得点でもありました。
しかしながら、今日の得点の動きはこれまで。試合終了まで、どん引きのレバンテディフェンスをバルセロナが攻めあぐねる試合でした。

壁になって守るレバンテ。最終ラインには5~6人いて全くスペースはありませんでした。
これに対しバルセロナはロングバスを使って大きく飛ばして攻めたり、前半には裏へアレクシスが飛び出すなど、チャンスもつくりました。しかし、ゴールが遠い。
後半13分にはメッシの力強いシュート、跳ね返りをシャビのシュート、そのまた跳ね返りをメッシのヘディングシュートと、3発連続でゴールチャンスがありました。これがもっともゴールに近づいたシーンでした。しかしレバンテの壁に阻まれてしまいました。これはレバンテが見事でしたね。もっとも熱い瞬間でした。

仕掛ける選手が欲しい。
どん引きディフェンスでスペースがない。こうなると、やはりドリブルではがせる選手が欲しくなって来てしまいます。無い物ねだりなんですが、イニエスタやネイマールがいればなあと思ってしまいます。仕掛ける選手がいて、相手の守備バランスを狂わせるということをしないと厳しい状況にみえました。セルジ・ロベルトやテージョが入ると少しバランスが変わって、可能性は見えたのですが得点までは至りませんでした。

アトレティコ戦に続いての引き分け勝ち点1。首位陥落かと思いきや、20節はアトレティコもセビージャと引き分けて順位は変わらず。バルセロナ51、アトレティコ51、レアル・マドリード50。レアル・マドリードが勝ち点を詰めて来て、前節よりも3つどもえの様相になってきました。リーガは折り返して3強横並び。世界のどのリーグよりも面白い事になっているんじゃないかと思います。僕はリーガしかみていないんですが、数字の上では拮抗している上位が多いのでそういえるんじゃないかと。
今シーズンはレアルの勝ち点なんか気にならない感じだったんですけどね。。とはいえ、いちからまた始まると思えば楽しく見れそうです。

コパ・デル・レイ ベスト16 2nd leg、ヘタフェ対バルセロナがおこなわれました。この試合はメッシの2ゴールでバルセロナが勝利しています。
バルセロナの先発は、
FW:ネイマール、メッシ、テージョ
MF:セスク、ソング、セルジ・ロベルト
DF:アドリアーノ、プジョル、バルトラ、アウベス
GK:ピント

前半27分、ネイマール→アレクシス。
後半24分、セスク→シャビ。

テージョが久しぶりの先発。イニエスタは怪我。ブスケツ、アルバがローテーションでお休みでした。

1st legではホームで4-0と圧勝しています。メッシの2得点の復活劇も記憶に新しいところです。大きなアドバンテージのある試合となりました。

ネイマール離脱。
展開としてはヘタフェが頑張っている印象。1st legからは守備意識を改善して来たようでした。ただ、バルサとしてはアドバンテージもあり、特に焦らない試合運びでした。
なかなか拮抗した試合の中、アクシデントが訪れました。前半27分にネイマールが怪我で退いてしまいます。ネイマールは削られたわけではなく、タッチライン際で粘ってクロスを入れようとした際、軸足をひねってしまいました。ちょっといやなひねり方。かなり痛がるネイマール。そのままピッチには戻れず、アレクシスと交代してしまいました。
今日のスタジアム、コリセウム・アルフォンソ・ペレスは、足を取られる選手が何人か見受けられました。気になる程、何度もあった分けではないんですが、試合の終盤でもヘタフェの選手がカウンター攻撃時に足を取られてしまったシーンもありました。このピッチ状況がネイマールに影響してしまったのかもしれません。それに加え、まだ本調子でない体とイメージが一致しなかったのかもしれません。
たっぷり休んだウィンターブレイク後、これから調子を上げていきたかったネイマールとしては、悔しい離脱となってしまいました。ネイマールは約1ヶ月程の離脱となるようです。>>右足首ねん挫のネイマール、離脱は3~4週間


メッシ異次元。
今日も2得点で決定力の違いを魅せたメッシ。2点目のドリブルシュートはまさに異次元でした。バルサが先制すると少し悪い意味で落ち着いて来てしまったヘタフェディフェンス。メッシを見ていることしかできませんでした。
センターライン過ぎた当たりから、パスコースを探しながらゆっくりドリブルを始めるメッシ。1人を強引にかわすとスピードアップ。1人スルーパスのような形でディフェンスラインの裏に抜け出て、キーパーも外して点を取ってしまいました。ヘタフェとしてはトップにいたセスクを警戒してディフェンスラインを保っていましたが、それを逆手に取って1人で持っていってしまいましたね。もはやディフェンスとしてはお手上げのゴール。追加点という以上に相手の気力を根こそぎ奪うゴールだったと思います。
5年連続のバロンドールは逃したメッシですが、異次元さはもちろん健在。その凄さ、異次元さに笑ってしまう、言葉のでないゴールでした。


セルジ・ロベルト成長中。
今日のセルジ・ロベルトはよかったと思います。以前より落ち着きが見えるようになってきました。マルティーノ監督になってから出場機会を格段に増やしています。そうした試合の中でだんだんと自信をつけているのでしょう。
中盤でさばくところで顔を出す場面が多かったです。前線に走り込む場面もあり、運動量豊富でした。今日はシャビ、イニエスタがいない中で、以前よりボールを持つ時間が増えていましたね。
バルトラもそうですが、カンテラの若い選手がスタープレイヤー達と混じってきっちりプレーしているのを見るのはとてもいいものですね。暖かい目線で応援したくなります。


今日の勝利でバルセロナはトータル6-0でコパ・デル・レイのベスト8に進出決定です!ネイマール離脱は残念ですが、長期の離脱ではないですし、ペドロ、アレクシスが依然好調をキープしているので大きな心配ではないですね。焦らずゆっくりと怪我を直して欲しいです。
少し心配なのはテージョ。今日は先制点をアシストして、結果は出しましたが、トラップミスが目立ったり、なにかリズムが周りと合っていない印象がありました。彼にはもの凄いポテンシャルを感じますよね。なので、今後はそれを生かす為にプレーの幅を広げて欲しいなと思います。ネイマールの離脱はテージョにとっては出場機会の獲得に繋がると思うので、このチャンスをものにして欲しいですね。

リーガエスパニョーラ2013/14シーズンの前半戦最後のカードにして天王山、アトレティコ・マドリード対バルセロナが行われました
リーガのトップを走り、勝ち点でも並ぶ2チームの激突です。年明け早々にこのビッグカードは興奮しました!
結果はスコアレスドローで勝ち点1を分け合い、順位の変動はなし。緊張感のある好ゲームでした。

バルセロナの先発は、
FW:ペドロ、セスク、アレクシス
MF:イニエスタ、ブスケツ、シャビ
DF:アルバ、マスチェラーノ、ピケ、アウベス
GK:バルデス
でした。
交代は、後半からイニエスタに代えてメッシ。
後半21分、アレクシスに代えてネイマール。
後半36分、ペドロに代えてセルジ・ロベルトでした。

メッシかネイマールのどちらかは先発かと思っていましたが、現時点で最高のコンディションの選手を使っていました。なんでも、マルティーノ監督が就任してから、同じ先発メンバーであったことは一度も無いそうです。この辺りの考え方がマルティーノ監督の色なんでしょう。選手をローテーションし、コンディションをうまく保っていますね。


アトレティコの守備。
予想どおり、アトレティコのディフェンスが良かったです。囲い込むスピードが速かった。捕まえどころを選手達が共通認識していました。バルサのビルドアップの部分、特にブスケツのあたりは厳しくいっていました。ピケなどディフェンスラインのところまで、きっちりパスコースを限定する守備で連動していて、バルサに楽に攻めさせませんでした。高い位置で取れなければ、フォワードまでも全員自陣に下がってブロックをしくという、メリハリの効いた守備でした。バルサ対策の守備を徹底していました。

イニエスタは打撲。
バルサはこのアトレティコのディフェンスに手こずっていましたね。徐々にかいくぐり始めたのは前半も30分を過ぎたあたりでした。ダイレクトパスで外したり、イニエスタがファールを貰ったり、技術の部分で抜け出していました。この中盤の攻防は見応えがありました。
とはいえイニエスタがかなりハードなディフェンスを受けていて、冷や汗のシーンがありました。手を上げてアピールしながら倒れ込んでしまいました。イニエスタにしては珍しい痛がり方でしたね。その後、自分の足で歩いて出て行ったのでそこまで心配する事はないのかなとも思いましたが、直後にネイマールがアップを始めました。メッシの次はイニエスタかよ、と一抹の不安もよぎりましたが、今現在分かっているところでは打撲ということで、次の一試合は欠場するのではという状況の様です。大きな怪我ではなかったようで安心しました。>>バルサ、イニエスタの負傷は左ひざ打撲

後半から出て来たメッシは運動量が少なかったですね。コパのヘタフェ戦は出来過ぎだったきらいもあります。まだ本調子ではないのは当たり前といった感じでしょうか。あんまりボールに絡んでないなあという時間帯は多かったように思います。

一方で、ピケとマスチェラーノのディフェンスは素晴らしかったと思います。今、リーガで一番の注目を浴びるストライカー、ジエゴ・コスタをうまく抑えていました。この人は今シーズンずっと好調を維持していて、本当に怖いストライカーなので、好きにやらせなかったのは大きかったですね。特にマスチェラーノは出足の速いディフェンスで、何度もチームを救っていました。意外と言っちゃああれですが、バルサにしては安定した守備だったと思います。


この試合は首位攻防戦にふさわしい、最後まで集中が切れない素晴らしい試合でした。バルサは今後、メッシがどのように調子を上げてくるのかは注目ですね。ネイマールも、他の選手よりは長めのウィンターブレイクを経てから、体調不良などもあり出場時間はごくわずかしかありません。こちらもまだまだ本調子ではないでしょう。バルサ、アトレティコともに勝ち点を分け合い、3位レアルマドリードとの勝ち点差は縮まる事になりました。リーガは三つどもえの争いになりそうな様相。この2人が活躍が必要なのは言うまでもありません。

スペイン国王杯ベスト16、バルセロナ対ヘタフェがカンプノウにて行われました。メッシの復帰戦となったこの一戦は、セスクの2得点、そしてメッシの2得点でバルセロナが4-0で勝利しています。
バルセロナの先発は、
FW:ペドロ、セスク、アレクシス
MF:イニエスタ、セルジ・ロベルト、ブスケツ
DF:アドリアーノ、マスチェラーノ、ブジョル、モントーヤ
GK:ピント
となりました。

後半18分、イニエスタ→メッシ
後半30分、アレクシス→テージョ
後半35分、セスク→ソング

ネイマールが胃腸炎で直前で招集外でした。アトレティコ戦に影響はあるのか少し心配なところです。


ついにメッシが戻ってきました。ウィンターブレイクを挟んでの離脱だったので、不幸中の幸いといいますか、十分なリハビリ期間を得られたようですね。2ヶ月離脱していたとは到底思えない圧巻のプレーでした。

メッシが入ってくるまでの内容も良かったバルセロナ。アレクシス、ペドロは前の試合のようにコンディションの良さが窺えました。セルジ・ロベルトも今シーズンで一番いい動きだったと思います。セスクは2得点の大活躍。いい時間の先制点で安心させてくれました。


そんなセスクも素晴らしかったですが、この日は何と言っても前人未到の男、メッシが全てを持っていきましたね。
ペドロへのアシスト未遂となったシーンや、チームの4ゴール目のドリブルはキレッキレでした。久しぶりに見るとやっぱりその「速さ」に驚きます。初速がもう違いますよね。加えて、凄まじく速いドリブルなのに足からボールが離れない。何度も何度も思ったことですが、この日もため息が出る程凄かったです。


まず試合に勝利し、メッシがアトレティコ戦に向けて調整出来たら御の字だよね、という風に僕は思っていました。しかし、持っている男は違いました。徐々に体を慣らしているんだなと思っていたら、おいしいところできっちり得点するわ、ドリブルは異次元だわ。注目している全ての人への期待の応え方が尋常じゃない。現実が、ゲームや物語などフィクションを超えていく瞬間を見た様な気すらしました。メッシはこの先、どこまで凄いものを見せてくれるのでしょうか。

さて、リーガ第18節、バルセロナ対エルチェがカンプノウにて行われましたよ。この試合は4-0でバルセロナが勝利しています。

バルセロナの先発は、
FW:ペドロ、セスク、アレクシス
MF:イニエスタ、シャビ、ソング
DF:ジョルディ・アルバ、ピケ、バルトラ、モントーヤ
GK:バルデス
でした。

後半19分、シャビ→セルジ・ロベルト。
同28分、アレクシス→テージョ。
同35分、ペドロ→ネイマール。

怪我で長らく戦列を離れていたメッシは、もう練習には参加しているようです。復帰が予想されましたが今回は招集外でした。アウベスは病欠。ブスケツは累積で出場停止。バルデスがようやく戻ってきました。


今日はなんの難しさもない、余裕が感じられる試合でした。というのも、バルサの両翼が絶好調。決める人がきっちり決める。それも、いい時間に得点が決まる。メッシもネイマールもいらないんじゃない?と思ってしまう程の好ゲームでした。


フリーキックと笑顔。
大車輪の活躍はアレクシス。バルサ加入後初のハットトリックを達成しました。最初の2得点は難しいものではなく、そこまでの流れやラストパスに半分以上得点があるようなものでしたが、きっちり決められるところに好調さが窺い知れました。試合中の表情でも余裕が感じられましたよ。

圧巻だったのは直接沈めたフリーキック。これは自身が倒されて得たものでした。シャビもメッシもネイマールもいなかったので、誰が蹴るのかなーと目がいくシーンでしたね。左利きが有利な場所だし、助走も取っていたのでアルバかなと思いきや。。アレクシスはゆっくりとした助走から、グッと落ちる見事な弾道のシュートを蹴り込みました。足の振りはあまり豪快ではなく、コンパクトでスピーディーな振りで、パワーがぎゅっと詰まったボールという感じがしましたね。

決まった後のベンチを映し出すカメラには、満面の笑みのマルティーノ監督が捉えられました。あんなマルティーノの表情はなかなか今まで見た記憶がありません。マルティーノでも破顔する、喜びとサプライズに満ちたゴールでしたね。


仕事人ペドロ。
前節にハットトリックしたペドロはこの日も絶好調。1得点1アシストの活躍でした。アシストのシーンでは最も可能性の高い方を冷静に選び、アレクシスへ丁寧なパスを送りました。自分が決めた後の余裕もあったでしょうが、ゴール前での落ち着きと視野の広さは素晴らしいですね。

さらに、自分で行けるところはどんどんシュートを打っていくという積極性もありました。前節からの自信がそうさせるのでしょう。まあペドロ自身はもう1点くらい取りたかったかもしれませんね。
守備やオフザボールの動きでも、いつものように献身的に走り回り運動量豊富で、チームを助けていました。組織の中のフォワードとして非常にいいバランスの選手だなと思います。

次節にはメッシが戻ってきそうです。メッシがいると両翼の選手はすぐにメッシを見る、ということがあって、ともすればメッシを見過ぎなのではないか?と思う時もありました。メッシが戻って来ても、今日のペドロの様な、積極的にいくところと周りの選手を生かすところのバランスを保つことができたら、最強の攻撃陣が完成しますね。



この試合は完勝でした。エルチェの中盤のディフェンスがかなり甘かったということは大きいですが、休み明けの試合としてはこの上ない結果だと思います。怪我明けのシャビをわりと早く代えられるような展開でしたし、ネイマールも試運転という感じでしたが体は軽そうでした。メッシが戻ってくるという事もあって、チームの雰囲気も上がっていくのではないでしょうか。
とはいえ、1月2月はバルサ失速期間という印象があります。次節のアトレティコ戦はやはり、リーガを占う試合になるんでしょうね。うーん楽しみです!

リーガ・エスパニョーラ第17節、ヘタフェ対バルセロナは2-5でバルセロナが逆転勝利しました。
バルセロナの先発は、
FW:アレクシス、セスク、ペドロ
MF:イニエスタ、セルジ・ロベルト、ブスケツ
DF:アルバ、マスチェラーノ、ピケ、アウベス
GK:ピント
となりました。
後半35分、ペドロ→テージョ
後半40分、セスク→ソング
後半44分、ブスケツ→バルトラ

メッシ不在の攻撃陣を引っ張って来たネイマールが出場停止。メッシもネイマールも欠くアウェーゲームです。前節確かな存在感をみせたシャビは怪我でベンチ外です。アウベスは戻ってきましたが、年内ラストゲームのこの試合は、なかなか厳しいチーム状況でした。

立ち上がりが重いバルセロナはなかなかボールが落ち着きませんでした。そして、立て続けの2失点で、見ている方は意気消沈。点の奪われ方は悪く、守備崩壊の様相でした。早々の2点ビハインドなのに、シャビがいなければネイマールもメッシもいない、まさに絶望の試合。

前半に一点でも返さなければかなり苦しいな、という風に見えました。バルサの攻撃はクロスが多く、あっさりした攻撃。高さのある前線の選手は皆無なため、ヘタフェとしては守りやすいんじゃないかと。。。

この絶望の試合を救ったのは、今シーズンビジャの背番号7番を受け継いだ男、ペドロ・ロドリゲスでした。ハットトリック、セスクへのアシスト、PKを獲得するプレーと、5得点全てに絡む大活躍。きわどい判定のオフサイドになったプレー含め、持ち前の素晴らしい決定力を発揮してくれました。

泥臭い「気持ち」と一流の技術。
反撃の狼煙となった1点目。この得点に繋がった最初のプレーは、あきらめずにボールを生かした事によるものでした。
たしかアレクシスだったと思いますが、タッチライン際で粘りに粘ってボールをつなげたのです。ヘタフェの選手はもうボールはピッチ外だと思い、足が止まっていました。その一瞬の隙を見逃さず、バルサは得点につなげました。まず、あきらめないで走る。この、サッカーにおいての大前提を一流の選手が献身的にきっちりとこなす。そういうことがものをいったゴールだったと思います。もちろん、チャンスをモノにする、セスクのラストパスの正確な技術とペドロのシュートの精度は素晴らしいです。しかし、その得点を生んだのは、あきらめない「気持ち」のプレーでした。この一連の流れで得点を返せたことは、この試合において非常に大きかったと思います。

2点目は正確に繋いでラストパスまでいったわけではなく、いわばルーズボールをつなげたイニエスタが素晴らしかったと思います。相手に当たってひとつずれてしまったところで、落ち着いてダイレクトで質の高いパスを供給しました。このシーンでの視野の広さと判断の早さは、見ているものをうならせますね。ダイレクトかい!ってなりました。

逆転に成功した3点目。これもアルバのラストパスが相手ディフェンスに当たって少しずれます。しかし、そこにいたペドロは落ち着いてトラップしてゴールへ流し込みました。とっさに足下に来てしまったボールを、ベストの位置にトラップするのはなかなか出来る事じゃないですよね。そして利き足の逆の左でのシュート。素晴らしい技術のつまったゴールだったと思います。

ペドロのハットトリックで前半に逆転に成功。立て続けになった8分間の逆転劇は、のちのちのリーガで効いてきそうですね。勝負強さを感じました。

イニエスタのゲームメイク。
今日の試合はペドロが一番輝いていたと思います。これはきっと誰も文句は無いですよね。じゃあ2番目は誰か?ここはもしかしたら意見の分かれるところかもしれません。僕はイニエスタを挙げたいと思います。
イニエスタはいつもより低い位置にポジションを取り、シャビの仕事をしていました。シャビと違うのはドリブルですね。ショートパスでリズムをつくることもあれば、かなり低い位置からドリブルで長い距離を持ち上がったり、イニエスタらしいつくり方をしていました。シャビの代わりに入っているセルジ・ロベルトがあまりいいプレーを出来ていなかった分を担っていたようにも見えました。
特にリードしてからの安定感は素晴らしかったと思います。ピッチ状態が悪く見えたんですが、イニエスタはいつも通りの技術を発揮していましたね。リードした試合をきっちりコントロールして勝ち試合に持っていく。今日はシャビの分まで一人二役、存在感のあるプレーでした。

雑感としては、5点目につながったセスクのトラップがもの凄かったなあとか、ブスケツは相変わらず相手の攻撃の目を摘んでくれているなあとか、いろいろあります。ド派手な試合だったので、感じる事は沢山ありました。
そんな試合で一番感じたのはバルサの勝負強さですね。常勝軍団の精神力、折れない強さを感じました。

さて、リーガエスパニョーラ第16節、バルセロナ対ビジャレアルが行われました。この試合はバルセロナがカンプノウで2-1で勝利しました。中心選手を欠くビジャレアルにあまり攻撃の勢いが無かったため、勝つ事が出来たかなという試合でした。
バルセロナの先発は、
FW:ネイマール、セスク、アレクシス
MF:ブスケツ、ソング、イニエスタ
DF:アルバ、ピケ、バルトラ、モントーヤ
GK:ピント
となりました。

長期離脱していたジョルディ・アルバが戻ってきました。このアルバ不在の穴を埋めていたアドリアーノが今日は累積で出場停止。綱渡りでもしている様な選手起用です。アルバが年内に間に合ってよかった。
怪我人が重なる事でベストメンバーの穴をどう埋めていくのか?監督の個性が見えるので注目でもありますよね。マルティーノ監督はバルトラ、モントーヤなどディフェンスラインでも若手起用を辞さないこと、ターンオーバーをいつも意識しているということが、ここ最近の監督と違う点だと思われます。

ソング、ブスケツの併用。ソングは物足りなかった。
今日のメンバーから分かる、いつもと違うなという点は、ソング、ブスケツの併用です。以前、勝ち逃げを図る展開になった時にこの2人のボランチという形がありましたね。えー最初から2ボランチでいくの?という疑問もありつつ見てみました。
実際は最初からソングが上がり目のポジションで、ブスケツがアンカーという形でした。ブスケツを底辺に、イニエスタがゲームをつくってソングが何となくそこにいる、という様な感じでした。ソングはコーナーキックのこぼれ球から、ポストを叩く惜しいシュートを放ちましたが、他ではいいとこなしでした。もうちょっとこう、縦パスとか入れられないのかなーと。。

前半は一方的な試合でした。バルセロナのポゼッション率は75%、そしてビジャレアルのゴールチャンスはゼロ。数字にも表れたワンサイドゲームでしたね。
しかしながら、バルセロナの得点はネイマールのPKでの1得点のみ。物足りないものでした。イニエスタ、セスクがあまりゲームをコントロール出来ていないようでした。イニエスタにはいつもの様なハッとさせられる「らしい」プレーがありませんでしたね。

後半は早々にコーナーキックから失点。まあそんなことあるよねって感じですね。この得点をきっかけに前半は眠っていたビジャレアルの攻撃的サッカーが目を覚ましました。
今日の内容では、ここからまたリードを奪うのは難しそうだなあという展開になりましたね。悪くないけれどよくもない。もう一歩なんだけどなあと煮え切らない様相。

しかし、後半16分にシャビが入ると展開が変わりました。
僕の素人目にはいったい何が変わったのか具体的にはわからないんですが、明らかに変わりました。シャビはいつも通りの感じなんですが、周りの選手の動きが良くなりました。皆生き生きとプレーすると同時に、落ち着いて安心してプレー出来ているように感じました。
攻撃のリズムが出て来きて、勝ち越しゴールが入ります。その後も決定機をつくるなど面白い試合になりました。

シャビという土台。
このシャビの存在感を改めて感じました。試合の流れを読んでパスを散らしてリズムを作り出すというところは、唯一無二な存在だなあと。イニエスタは配給役よりもアタッカーに近い選手だし、ドリブルが魅力。セスクは偽9番というところでのクレバーなポジショニングと、決定的なパスを出せるセンスが魅力。2人とも魅力的な中盤の選手ですが、バルサの心臓はやっぱりシャビなのだなあと思いました。皆が安心してプレー出来る土台をつくる選手ですね。

今日は、攻撃的な面白いサッカーをする今シーズン調子の良いビジャレアルが相手。なので、派手な試合になるかなあという予想をしていました。ところが、蓋を空けてみれば、PKやセットプレーなどで得点が生まれる地味な試合となりました。こういう試合はダイジェストなんかで見るとあんまり面白くないんですよね。とはいえ、シャビが入った事による変化が見れて得した気分になりました。シャビはベンチから、監督の様な目線で状況を分析していたんでしょうか。このポジションの選手で、すぐに変化が顕著になるとは、本当に素晴らしい選手なんだな感心しますね。しかし、その凄さというのは僕なんかに理解出来る部分は氷山の一角なんだろうなと。そんな深みを感じさせるプレーぶりでした。



アスレティック・ビルバオ1-0バルセロナ

バルサ先発
FW:ネイマール、セスク、アレクシス
MF:イニエスタ、シャビ、ブスケツ
DF:アドリアーノ、マスチェラーノ、ピケ、モントーヤ
GK:ピント
 
後半32分、シャビoutセルジ・ロベルトin
後半39分、イニエスタoutペドロin


第15節はビルバオの新しいスタジアム、サン・マメス・バリアに乗り込んでの一戦。ビルバオはこの新スタジアムでいまだ負けなしという勢いがありました。ここでバルセロナはついにリーガ初黒星を喫しました。

ビルバオは高い位置で狙いにくるときと、引いて守るときのメリハリがしっかりとしていて、非常に良くまとまっているなあと思いました。気力の部分でも十分にバルセロナを上回っていたと思います。運動量豊富で屈強なビルバオディフェンスにバルセロナは苦しめられました。

バルセロナは前半に何度か3~4人が絡む面白い攻撃がありましたが、後半にはなかなかチャンスをつくれていませんでした。この試合は怪我人が増えている中で、現時点での最高の先発メンバーだったと思います。その選手達が調子を掴めない中で、交代カードの中に局面を打開してくれるような可能性のある選手がいなかった。それがもどかしかったですね。

前半に、攻撃の起点となりそうなところで芝に足を取られるシーンが目立ったネイマール。他の選手も滑るシーンはあったんですが、ネイマールは大事な場面で滑りまくりでした。さすがにスパイクを変えていたのでこれで大丈夫だろうと思ったんですが。ボールを引き出していたし連携も良さそうだったし。。。しかし、その後は滑る事は無くなったとはいえ、いつもの自分のリズムを掴めていなかったように見えました。
今思えば、この試合最初のビッグチャンスとなった、アレクシスのポストプレーに入れ替わって放ったシュートを決められなかった事が悔やまれます。結局あの前半11分のシーンが、バルサが一番得点に近かったシーンだったのではないかと思います。

今シーズン本当に充実していたゴールキーパー、バルデスがいないという事は大きいと思います。ピントが悪いわけではないですが。ピントはといえば、ビルドアップの部分での足技は素晴らしかったです。単純に後ろはゴールしか無いので見ていてハラハラはしますが、相手フォワードのプレスをトラップしてかわしたり、浮き球を使って避けたり、バルセロナのキーパーに求められるプレーを十分にこなしていました。ただちょっと焦っているように見えたりもしましたね。チームの考え方が変わってきて、セーフティになったバルデスを見慣れたせいでしょうか。

今日はビルバオが非常に良かったと思います。バルサ失点シーンでの切り替えは見事でした。
とはいえバルサも今のままではダメでしょう。チャンピオンズリーグのアヤックス戦に続く敗戦ということで、不安を感じずにはいられません。連敗というのはなかなか辛いですよ。。。12月は踏ん張りどころになりますね。

さて、リーガエスーパニョーラ第14節、バルセロナ対グラナダが行われましたよ。
代表ウィーク明けで、バルセロナはアウベス、シャビ、テージョなど怪我人が増えてしまいました。
そして、バルデスの怪我も年内は絶望です。今シーズン何度となくバルサを助けた守護神がいないのはメッシに続いて大きな痛手ですね。パフォーマンスは今までに無いくらい充実していました。その分ショックが大きいです。
主力に怪我人が重なる中、アタッカーにカンテラーノのドングウ、トラオレが招集されました。

バルセロナのスタメンは、
GK:ピント
DF:アドリアーノ、ピケ、バルトラ、モントーヤ
MF:ブスケツ、セスク、イニエスタ
FW:ペドロ、ネイマール、アレクシス
となりました。

バルセロナにとってグラナダはデータ的には相性の良い相手のようです。本日も危なげなく4得点し完封勝利。最後にはカンテラーノ、アダマ・トラオレが出場機会を得て見せ場をつくるなど、余裕の感じられる試合でした。

前線の中央に入ったネイマールがのっていましたよ。中盤に下がって来て攻撃のリズムを作り出していました。相手をカモにするような独特のトリッキーさで相手の焦燥を生んでいました。イライラした相手はカードを貰い、踏んだり蹴ったり。審判は少しカードを出し過ぎのきらいもありましたが。

このネイマールとともに攻撃のリズムを生んでいたのはイニエスタ。キレキレでした。ひょろひょろドリブルでチャンスを数多く演出していましたよ。先制点となったPKは、少し間が空いて嫌な感じだなあなんて思ったんですが、きっちり決めました。今日はキャプテンマークを巻き、いつもより頼れる感じがしましたね。

4-0という結果からも、内容からも盤石なバルサの試合という感じでした。しかしながら、意外にも最終的なポゼッション率は54%。以前の様な全体的に押し込むサッカーではないですね。相手も攻める分、スペースが多くあり縦への鋭さは格段に増したように思います。
以前のサッカーとは違うとはいえ、今日はネイマールとイニエスタの絡みがグラルディオラ時代のバルサを見ているようでしたよ。軽やかにショートパスで繋ぐ感じ、テクニカルに相手の裏を突くドリブルとワンツーは、やはり見ていて心踊りますね。

もう完全にバルサの一員となったネイマール。自国でのW杯を控えモチベーションも高まっている事と思われます。ネイマールの「楽しい」プレイに今後も期待ですね。

さて、リーガエスパニョーラ第13節、ベティス対バルセロナがベティスホームのベニート・ビジャマリンにて行われましたよ。
バルセロナのスタメンは、
GK:バルデス
DF:モントーヤ、プジョル、バルトラ、アウベス
MF:ソング、シャビ、セスク
FW:ネイマール、メッシ、ペドロ
となりました。
本日はブスケツが完全休養。ピケは恥骨炎の為に招集外。ディフェンス面でターンオーバーを意識したメンバーですね。

攻守がめまぐるしく入れ替わる立ち上がりで始まったこの試合。バルサはハードワークのベティスにやられていましたね。バルデスの神セーブが無ければ速い時間帯に2点程失点していたかもしれません。
さらにメッシが怪我の再発で交代。負けなしで来ているバルサとはいえ相性の悪いベニート・ビジャマリン。まあ難しくなるよなって感じはありました。

ピンチの後にチャンスあり。ベティスの怒濤の攻勢を耐え抜くと、セスクがあっさり裏に抜け出しチャンス演出。ネイマールが流し込みました。
ここまで、ベティスよりチャンスの数は少なかったものの、前に前に来るベティスの裏を突いていた攻撃が実りました。

この、ショートカウンターの様な形からの先制点が生まれてすぐ、今度はペドロが1人カウンターで追加点を上げます。オウンパスで大きく抜け出すと、中にセスクがフリーでいましたが、自分でそのまま決めました。ファーサイドにシュートコースをつくれるようにうまくボールをおいて、ビシッとしたシュートを決めました。
イケイケだったベティスの火を一気に消したカウンター2連発でした。


後半もベティス攻勢。しかし、ベティスは後一歩足りませんでした。バルトラの活躍やポストに阻まれるなど、得点には至らず。バルサはとにかく裏へ裏へ。
すると後半19分、セスクが試合を決定づけるゴールを上げました。このシーンではイニエスタのアウトサイドでふわっと裏へ出すパスに5人が飛び出していて、なんだか凄い事になっていました。

ベティスはここで意気消沈。これ以上失点したくないという感じで選手交代をすすめ、引き気味になりました。そこにはポゼッションサッカーで相対するバルサという構図が少し見られました。
その後セスクが今日2点目をとり、アディショナルタイムにはアウベスのいらないファールからPKで失点しましたが、1-4と大差でバルサが勝利しました。

カウンター劇で試合を決定づけたことは見事だったと思います。相手がハードに前から来るならその裏をと、シンプルに攻撃していました。メッシが下がったところにセスクが入ったことも大きかった様な気がします。裏への意識は皆持っていたと思いますが、このあたりのセスクのポジショニングとタイミングは凄いなあと思いました。先制点を演出した裏への飛び出しは、ソングのスルーパスを呼び込む様な動きでしたね。

浸透したマルティーノ体制。
裏をシンプルに突く攻撃が今日ほど如実に見受けられたのは、僕がバルサを見るようになってからは初めてでした。これまではサイドで誰かが突破しても中には誰もいない、ってなシーンが沢山あるサッカーをしていましたよね。
ビラノバ体制になってクロスをすんなり上げるようになってきたなあなんて思っていましたが、マルティーノ体制になって、さらに攻撃を完結させるスピードが上がったように思います。
相手に合わせて合理的なサッカーをするマルティーノといった感じでしょうか。クラシコでメッシをサイドに回したことからも分かる気がしますね。
カウンターサッカーというと耐えに耐えるディフェンシブなサッカーという印象もありますが、数字の上ではゴールチャンスも枠内シュート数も、もちろんポゼッション率も勝っていましたよ。

メッシはの慢性的な怪我は心配ですが、もはやメッシ依存症はマルティーノ采配によって治療されたようです。今後の采配にも期待ですね。