リーガ第16節:バルセロナ対ビジャレアル シャビという土台。 | FCバルセロナファン

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にわかバルセロニスタによるゆるい日記。

さて、リーガエスパニョーラ第16節、バルセロナ対ビジャレアルが行われました。この試合はバルセロナがカンプノウで2-1で勝利しました。中心選手を欠くビジャレアルにあまり攻撃の勢いが無かったため、勝つ事が出来たかなという試合でした。
バルセロナの先発は、
FW:ネイマール、セスク、アレクシス
MF:ブスケツ、ソング、イニエスタ
DF:アルバ、ピケ、バルトラ、モントーヤ
GK:ピント
となりました。

長期離脱していたジョルディ・アルバが戻ってきました。このアルバ不在の穴を埋めていたアドリアーノが今日は累積で出場停止。綱渡りでもしている様な選手起用です。アルバが年内に間に合ってよかった。
怪我人が重なる事でベストメンバーの穴をどう埋めていくのか?監督の個性が見えるので注目でもありますよね。マルティーノ監督はバルトラ、モントーヤなどディフェンスラインでも若手起用を辞さないこと、ターンオーバーをいつも意識しているということが、ここ最近の監督と違う点だと思われます。

ソング、ブスケツの併用。ソングは物足りなかった。
今日のメンバーから分かる、いつもと違うなという点は、ソング、ブスケツの併用です。以前、勝ち逃げを図る展開になった時にこの2人のボランチという形がありましたね。えー最初から2ボランチでいくの?という疑問もありつつ見てみました。
実際は最初からソングが上がり目のポジションで、ブスケツがアンカーという形でした。ブスケツを底辺に、イニエスタがゲームをつくってソングが何となくそこにいる、という様な感じでした。ソングはコーナーキックのこぼれ球から、ポストを叩く惜しいシュートを放ちましたが、他ではいいとこなしでした。もうちょっとこう、縦パスとか入れられないのかなーと。。

前半は一方的な試合でした。バルセロナのポゼッション率は75%、そしてビジャレアルのゴールチャンスはゼロ。数字にも表れたワンサイドゲームでしたね。
しかしながら、バルセロナの得点はネイマールのPKでの1得点のみ。物足りないものでした。イニエスタ、セスクがあまりゲームをコントロール出来ていないようでした。イニエスタにはいつもの様なハッとさせられる「らしい」プレーがありませんでしたね。

後半は早々にコーナーキックから失点。まあそんなことあるよねって感じですね。この得点をきっかけに前半は眠っていたビジャレアルの攻撃的サッカーが目を覚ましました。
今日の内容では、ここからまたリードを奪うのは難しそうだなあという展開になりましたね。悪くないけれどよくもない。もう一歩なんだけどなあと煮え切らない様相。

しかし、後半16分にシャビが入ると展開が変わりました。
僕の素人目にはいったい何が変わったのか具体的にはわからないんですが、明らかに変わりました。シャビはいつも通りの感じなんですが、周りの選手の動きが良くなりました。皆生き生きとプレーすると同時に、落ち着いて安心してプレー出来ているように感じました。
攻撃のリズムが出て来きて、勝ち越しゴールが入ります。その後も決定機をつくるなど面白い試合になりました。

シャビという土台。
このシャビの存在感を改めて感じました。試合の流れを読んでパスを散らしてリズムを作り出すというところは、唯一無二な存在だなあと。イニエスタは配給役よりもアタッカーに近い選手だし、ドリブルが魅力。セスクは偽9番というところでのクレバーなポジショニングと、決定的なパスを出せるセンスが魅力。2人とも魅力的な中盤の選手ですが、バルサの心臓はやっぱりシャビなのだなあと思いました。皆が安心してプレー出来る土台をつくる選手ですね。

今日は、攻撃的な面白いサッカーをする今シーズン調子の良いビジャレアルが相手。なので、派手な試合になるかなあという予想をしていました。ところが、蓋を空けてみれば、PKやセットプレーなどで得点が生まれる地味な試合となりました。こういう試合はダイジェストなんかで見るとあんまり面白くないんですよね。とはいえ、シャビが入った事による変化が見れて得した気分になりました。シャビはベンチから、監督の様な目線で状況を分析していたんでしょうか。このポジションの選手で、すぐに変化が顕著になるとは、本当に素晴らしい選手なんだな感心しますね。しかし、その凄さというのは僕なんかに理解出来る部分は氷山の一角なんだろうなと。そんな深みを感じさせるプレーぶりでした。