Hitomiのコラム
女性セラピストのメンテナンスについて
第九回テーマ 「0歳児からの生活習慣病予防」です。
こんにちは、IRAコラム金曜日担当のHitomiです。
ここでは、女性セラピストのメンテナンスの方法についてお話しさせて頂いています。
みなさまゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか?
本日もゆっくりとした気持ちで読んでいただけると幸いです。
私は、すべての女性に(セルフ)メンテナンスが重要だと考えていますが、以下はその理由ともいえるものです。
貴女の身体は、あなただけのものではないことがわかって頂けるでしょうか。。
人の生活習慣病の素因を決めるのは次の三つに分けることができるそうです。
1,受精した時点での子宮、卵管の環境
2,妊娠中の環境(胎芽期、胎児期)
3,乳児期の環境
つまり0才からマイナス一才とも言えますが、この時期低栄養、過栄養などによる素因が形成され、出生後のマイナスの生活習慣が負荷されることにより生活習慣病発症につながるということがわかってきたのです。
上記1と2は、自分ではどうしようもないことですよね。
妊娠すると、意識して摂生に努める方は多いですが、上記1についてはさらにその前の段階だということにお気づきでしょうか。
前回、体が悪くなってくるとまず生命の維持に直接関係しない子宮環境から影響を受けるというお話をしました。
つまり、特に将来的に妊娠・出産を考えているまたは可能性のある女性のみなさんの身体の状態が、将来生まれてくる子供の(生活習慣病などの)素因を作っているということです。
厚生労働省研究班による2010年の出生時体重分析によりますと10年前と比較すると平均で男児61g,女児で45g減っています。
また日本人の低出生体重児(出生体重が2,500g以下の赤ちゃん)は10人に1人となりずいぶん多くなっています。
低出生体重児が増えた原因として、女性のダイエット、不健康な食生活、喫煙の増加、妊娠中の体重増加抑制、化学物質の摂取と蓄積などが複雑に絡み合っていると考えられています。
また低出生体重児と関連して発症する疾患として高血圧、冠動脈疾患、2型糖尿病、脳梗塞、脂質代謝異常、血液凝固因子障害、神経発達障害が明らかになっています。
また関連が想定されるものとしては慢性閉塞性肺疾患、うつ病、統合失調症、行動異常、思春期早発症、乳がん、前立腺がん、睾丸がんなどがあり現在多くの疫学調査がされています。
もちろん、出生後にきちんと身体を整え、生活に気を付けることで健康に生きることは可能だと思います。悪かった身体が改善するのも事実だと思います。
貴女なら、生まれてくる赤ちゃんにどんな素因をプレゼントしますか?
それでは、読んでいただき、ありがとうございました。
IRA研究会 認定アドバンスインストラクター
月経血コントロールヨガ講師
Hitomi