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Joon's blog

どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

”月9[ゲック]”と言えばフジテレビのドラマ……だと? バーロー!

俺たちに、オジサンたちにとっての月9っつったら、BS-TBSの『吉田類の酒場放浪記』に決まっとるでしょうが! 喝!

 

という事で、遅ればせながら『吉田類の酒場放浪記 サウンドトラック~20周年記念盤~』を買いました。

タイトルやエンディングで流れるお馴染みの曲を集めただけでなく、まさか吉田類さんがボーカルを担当するカバー曲をも収録しています。

歌詞ブックには、この曲がどこで使われるかも載っているのが親切ですね。『~年またぎ酒場放浪記』の鏡開きに専用曲があったなんて!

 

手っ取り早いところでお馴染みの曲、The klezmorim[ザ・クレズモリム]による『Egyptian Fantasy ―エジプトの幻想―』。

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酒場という聖地に酒を求め、肴を求め彷徨う……『吉田類の酒場放浪記』

…と、条件反射的に言いたくなるよね(笑)。

『~酒場放浪記』ってBGM(”劇伴”とは呼びにくい)のセンスが好きなんですよ。

赤ちょうちんのお店で酒を飲むっつったら、ほぼ真っ先に演歌を連想するところですが(笑)、ジャズっぽい曲を多く使う意外性がいいんです。

 

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2曲ほど類さんが訳詞に挑戦していますが、歌詞カードにミスがあるのはイラッとしますね。一般的な書籍に比べれば、文字数なんか遥かに少ないのに何やってんだよと。

CDの歌詞カードにある歌詞こそが絶対だと思っているので、こういうミスは許せないんですよ。お詫びと訂正ができる場もないし。

 

 

余談ながら、俺ッチが酒を飲めるようになったのは『~酒場放浪記』のおかげでもあるんですよ。

黒ずくめのオッサンがおつまみを食いながら酒を飲んで終わる、それだけの番組をいつしか定期的に見るようになり、その美味しそうに飲み食いするリアクションに釣られて、初めは無理していましたが、次第に人並みに飲めるようになりました。

 

それまでは酒なんて害毒だ、飲み会なんか絶対に行かねぇと息巻いていたものですが、我ながら若さ故の過ちでしたね。

酒を飲めるようになった事で会社の飲み会にも参加するようになり、それをきっかけに無駄口を叩けるような関係の同士も増えました。苦手だった人との距離も、やや縮まったりね。

そして何より、いわゆる酒のつまみがこれほど美味しく感じるとは! 出来立ての焼き鳥なんて、酒のあるなしで確実に味が変わるから(笑)!

 

昨今、就業時間外に会社の人なんかと一緒にいたくないという理由から、若い人が会社の飲み会に参加する事が激減したようです。

ウンウン、気持ちは分かるよ。ちっとも飲めなかった若い頃の俺ッチも同じようにイキッていましたからね。

…けど、今に思えばスゲー勿体ない事をしていたと後悔しています。考え方としてもガキだったよね。

仲良くなるために嫌いな人とサシで飲めとは言わないにしても、そこそこ話せるくらいの人と、その嫌いな人についての陰口やら愚痴を言うだけでも気が晴れるものです。

飲み会は有志を増やす場でもあるんですよ。

会社ではたった一人で仕事をするなんてできないんだから、こちら寄りの人間が多いほど作業は楽になるものです。少しでも腹を割れる人を作ってガス抜きをする事もストレス解消になるんじゃないかな。

なので、さっさと退職しない限りは、なるべく飲み会には参加した方がいいよ?と、同じ道を辿ったオジサンが助言します。

…と、若い人にとっちゃ、こういうのが煙ったいんだろうな。

 

って事で、話は逸れましたが、月曜21時はアルコールとおつまみを用意して類さんと一緒にかんぱ~い!

金曜の23時、『おんな酒場放浪記』もお忘れなく!

何だかんだで騒ぎが大きくなるのは、それだけお客さんが多い証なんですよ。

ハッピーセットが発売されるたび、喜びよりも不満の声が聞こえやすいマクドナルドなんて特にね。

 

ちびっ子に向けたオモチャを、彼らと同等のテンションで堂々と欲しがる大人がこうまで増殖しているのは日本の恥部の一部です。CMに出演している俳優と同世代の子供に向けているものだろうに。

子供のために云々と発言している半分以上は、子供に買ってあげていない大人だと推測しています。

自分が手に入れられない事を妬むアダルトチルドレン(←なかなか死語にできない)が多すぎるんです。

 

騒動の内容はここでは割愛しますが……ここで景品が欲しいために肝心の食べ物を捨てる奴、ならびにユーチューバーやNPOあたりには利になるかもしれないお話です。

 

話っつっても、すんげ~簡単すぎるし誰でも思い付く話なんですが……その要らない食べ物、誰かにあげませんか?と。

気恥ずかしいかもですが、お店を出て見掛けた人に「これ、要ります?」と聞くだけでいいんですよ。

 

世の中には食べたくても食べれない人が大勢います。手っ取り早いところではホームレスの人とかね。

それどころか、今さっき作った物がタダで飲み食いできるなら欲しいどころか、絶対に貰うという人も確実にいますし。

たったそれだけで、お互いが牙を剥いて罵り合う殺伐とした現状は僅かながらも変わります

捨てちゃう勢の言い分として、景品以外は要らねぇという考え方の根っこは腐ってはいるものの、結果的に困っている人を助ける事に繋がるんですから、返す刃としてもまぁまぁ切れ味が良いと思うんですよ。

ここで反論したがる奴はどれだけ小さいアラを探してでも攻撃するし、こういう騒ぎを大きくする張本人なので放置。

 

目立ちたい精神が旺盛なユーチューバーあたりには、連中が捨てさせる前にキチンと回収する係を担当してもらい、そこからホームレスの人に配ると言った様子を見せれば、注目=再生回数が伸びる可能性もあるんじゃない?

何なら店舗の真ん前で回収してもいいくらいで、そういう迷惑行為なんかお手の物でしょ(笑)?

やってる事はNPOによる炊き出しと変わらないし、コストは人件費だけで済みますしね。保冷&保温対策もできれば、なお最高。

もしくは、ゴッソリ捨ててあったのを拾ってきて大食い企画なんてのもいいんじゃない?

 

――と、思う事を綴ってみましたが、根っことしては、転売に起因する罵り合いはいい加減ウンザリしてるんだよ。心が荒むんだよ。

…まぁ、ああいう真似をする連中には読めない言語で綴っていますが、読めた人は浅ましい真似はするなよ?

『HGUC ユニコーンガンダム[デストロイモード]』をパチ組んでいるんですが……破損させちゃいました。なんてこったい。

おおよそ15年前のキットですが、これは間違いなく名キットですね。HGごときにアホかと思うくらいのパーツ量で、パーツ分割も巧み。まぁ、そうせざるを得ないデザインのせいなんだけど(笑)。

無駄が多すぎる設計のせいで定価が高騰する昨今の状況を鑑みると(何割かは殿様根性が含まれている)、これで2000円未満という定価は安いというか、お買い得です。だからって、キメぇ狂信者よろしく「バンダイのプラモは安すぎる!」とまでは言わないけど。

 

確かに名キットではあるんだけど、所詮はプラスチック製品。

製作途中や完成後にも壊れる可能性は決して低くはなく、デリケートに扱う事を強いられる部分もあります。

 

という事で、バックパックのビームサーベルを固定させるための軸を折っちゃいましたっ☆ トホホ…。

真っ先に部品注文を考えますが、お店ではよく見掛ける割にはパーツの在庫は常にないし、セルフで修理をせざるを得ないので、その顛末を。

 

まず先に修理後の写真を。

Φ1.5の軸で固定するだけだもん、副次的に固定させる形状もないんだからデザインの時点で心許なさすぎるんだよね。

本体のシルエットから細くて長い形状が突出しすぎてるんだし、そりゃ折れるよ。

ブレードアンテナも過剰に長いし。

 

修理内容としてはサーベル側に埋まった軸を抜いてから基部に接着、真鍮線を補強として使いました。

軸径はΦ1.5、長さは2mmくらいしかない極小パーツなので、異次元に紛失しないよう過剰に気を遣いました…。

 

修理に使う工具は、Φ0.5のドリルと真鍮線とピンバイス。

まずはサーベル側に埋まった軸を抜くところから。

軸にドリルを通して貫通させた後、ドリルの腹を穴に引っ掛けるようなイメージで、ドリルを折らないように慎重にしならせながら軸を引っこ抜きます。

運がなければ、軸は抜けない上にドリルが折れて終了です(笑)。塗装後であれば確実に抜けないと思います。

 

取り出した軸に真鍮線を通してから基部に接着するんですが、この作業でサーベルを挿した時の角度が決まるので正確&慎重を心掛けて

接着は流し込み系を使い(クレオスの『Mr.セメントSP』

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あたりが妥当)、まずは位置決め。

数分待ってから真鍮線を抜き、流し込み系の瞬着で接着部をコーティングして完全固定。

 

次に、基部より下に真鍮線を食い込ませるための穴開け。既に軸には穴が開いているので、それをガイドにしてΦ0.5のドリルで掘っていきます。

ゆっくり、少しづつ掘るごとにドリルを抜いて削りカスを除き、これを繰り返します。目標の深さまで一気に掘ろうとして、接着が剥がれてしまうドジを踏んでしまう事が多々あったので…。

この辺、じれったくなったら負けですよ。

 

その後、真鍮線を基部の下まで通せば、ひとまず峠は乗り越えました。

仕上げとして、ここまでの作業で軸径が太ってしまっていると、サーベルは挿さっても、抜く時に接着部が剥がれてしまう可能性もあるので、浅い抜き差しを繰り返して調整しながら、軸の腹をペーパーで均して任務完了!です。

接着剤を過信しないのがポイントかな。

 

――と、文字数ばかりが多くて詳密すぎる解説でしたが、練度の高い人であれば数行で収まる程度の内容です(笑)。

個人的に、細やかな説明をよく読んで助かった事が幾度となくあったので、そんな思いをしている人もいるかなーと思ってね。

 

…ええーい、こんなチマチマした作業なんかやりたくねぇ! もう開き直って、サーベルに埋まった軸はΦ1.4以下のドリルで揉んで吐き出し、Φ1.5の金属線(真鍮orアルミ)をブッ挿して基部の軸を作る!という手も浮かびますが、基部への穴開けがド精密作業すぎるので、俺ッチはやりません。やったらやったで、どうせ角度が左右対称にならないだろうし…。

今回の修理により、

このくらいにはなりましたが、それでも左右対称にはチト遠いですかね…?

頭や肩を付ければ、多少~はごまかせるかな?

 

俺は慎重に扱ってるから、こんなドジは踏まないぜ!と思う、特にガチャガチャ動かして喜んでいるパチラーも多いでしょうが、折っちゃう前に金属線を通す作業はやっておいた方がいいと思います。

それどころか、HGのデストロイモードのユニコーンガンダムには必須の加工だと断言していいくらい。アンテナを尖がらせるのなんか後でいいって。

…おっと、パチラーにゃ釈迦に説法だったかな…。

 

余談ながら、ガンプラを話題にするコミュニティは多々ありますが、破損を報告し合うサイトってありませんかね?

破損予防のために知っておいた方がいい、もしくは加工しておいた方がいいパーツって仰山あると思うんだよなぁ。

って事で、今後はやっちまった案件をまとめるようにしようかな。

 

 

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破損、『HGUC シュツルム・ガルス』

破損、『RG シャア専用ザクⅡ』

破損、『HGUC ユニコーンガンダム[DM]』

『放送作家 松田好花リターンズ』を観ました。

 

日向坂46のメンバー松田好花さんが、放送作家として1時間番組を作る単発バラエティの第2弾です。

自ら身体を張ってドッキリっぽい事をしていた前回に対し、今回はあまり前に出ず、あくまで放送作家業に注力しています。

笑いに始まり涙で終わるという、なるほど昨今のテレビバラエティらしい内容でした。

 

…ただね~、今回は日向坂46の4期生だけしか登場しておらず(あんな程度じゃマヂカルラブリーの出演はノーカン)、グループのメンバー紹介で終わっているのが惜しい気がしました。企画自体もたった1種類だったし。

日向坂のメンバーだけでなく他方面のタレントも起用していた前回と比べると、今回はおひさま=日向坂46のファンばかりが喜ぶにすぎない、最初から日向坂46に興味のない人=新規を取り込めなさそうという意味で、チト間口が狭い内容だったように思えます。

祝日の朝10時という放送時間も相応しくないですね。

 

明るく振る舞っているけど、陰では苦悩や葛藤する毎日を送っている……って本音を語らせるやつ、好きじゃないんだよね。坂道系のドキュメント映画とかもそうだけど。

個人的に、アイドルとは笑顔を絶やさないのが本分(これは男性アイドルも含む)だと思っています。

それ故、陰の顔を想像させてしまうどころか明らかにしてしまう事には、あまり感心しません。

ああ、今のはビジネススマイルなんだな……と安っぽく思わせてしまうなんて、夢がなさすぎるだろう(笑)?

 

見えないところで必死こいてるからこそ応援したくなる、作り笑顔が本当の笑顔になるまで応援したくなる人もいるでしょうが、それって同情票みたいなものじゃないですか。

弱音を公言しないほどアイドル力が高い人だと思います。

 

――と、後半のシリアスさが前半のお笑い要素をかき消してしまう、見終えてやや重い気分になる番組でした。

“笑いあり涙あり”ってのは、だいたい笑いの要素を忘れさせる(薄れさせる)からね。

次回は、見終えた後であー面白かったと思わせる番組にしてね……あるよね?

合わせ目消し作業で、セメントをたっぷり塗って接着した後、ムニュ(←専門用語)をやってから乾燥を待って2~3日後に合わせ目開始!という技があります。

一見、綺麗にできた感覚に陥るものの、俺ッチは成功したためしがないので、合わせ目消しに使うのは専ら瞬間接着剤オンリーです。ゲートの抉れを埋めるのにも使うかな。

 

瞬着は硬化するとプラより硬くなり、ペーパーを使うとプラの方ばかりが削れて面が歪んでしまう……という話をよく見聞きします。おそらく指で直接ペーパーを持っているだけだから、指の弾力のせいで本当に削りたい部分だけに力が加わらないんですよね。

なので、何かしら硬くて平らなの物にペーパーを貼り付け、当て木として使えばキチンと平面が出せるという方法が定番です。

 

そこから一歩進んだ当て木としてオススメできるのが、月世(のサテライトツールス)の『絶対クラフトヤスリ タイラー』です。

「当て木なんてシャーペンの芯を入れるケースで十分でしょ、わざわざ買うものでもないじゃん!」というツッコミも聞こえそうですが、ちょっと待った。

商品名からして、持ち手が付いただけの真っ平な当て木を想像しますが、

緩やかなRが付いていて、これのおかげで平面が出しやすいだけでなく、瞬着で盛り上がった所もある程度は狙って削れます。

これがアイデア商品であると、手っ取り早く実感できるのはパーティングライン消し。

それこそシャーペンの芯ケース程度の平面が出ている物を使った当て木と比べると、段差(やヒケ)が消えてツライチになるまでの時間が格段に違います

これを使うと”瞬着はプラより硬い”という常識が薄まりますよ。

 

――と、そんなウンチクやらオススメはさておき、今回の記事で言いたい事を。

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…と、『タイラー』は300~800番までが揃っています。番手によって色が違うので認識性が高い!というのも売り文句の一つです。

とは言え、ペーパーなんていつまでも使えるものでもなし、貼り替えるのはセルフサービスとなります。

つまり、これだけラインナップがあっても、ペーパーを剥がしてしまえば製品は全部同じなんですよ。

ハッキリ言ってしまえば、一つ買えば十分なんですよね。10個揃えた上でダーッと使い終えて、10個分の貼り替えを一気にやっておきたい人とかは別ですが。

 

去年だったかな、『タイラー』を含めた諸々の商品を再販したいけど、金がないからクラウドファンディングによりどうにかなったそうです。

が、所詮は一時しのぎに過ぎず、新製品でも出さない限り次はありません。作家さんとのタイアップで食いつなぐのも限界があるでしょうし。

 

ここで『タイラー』に関して月世さんに提案したいのは、色よりも幅のバリーションを増やしてくれと。

『タイラー』の幅って15mmくらいしかないので、小さめのパーツにしか使えないんですよ。

ガンプラで例えればザクのシールドのような、面積が広めでビシッと平面を出したいパーツに使うにはHGサイズですら15じゃ狭すぎる。5・20・50くらいのバリエーションがあってもいいと思うんだよ。

Rの具合は現状維持(もう僅かにキツくても良いかも)、あとは幅を広げるだけだから設計はさほど手は掛からないはず。それ以降の問題(型とか)は想像の範疇を超えているので分かり得ませんが。

近いものを自作してみたところ、50幅にもなるとかなり使い勝手が良くなるのは体感できましたよ。

 

『タイラー』は意外にも追随商品がないニッチなアイデア商品なので、まさか生産中止になるような事態にはならないで欲しいですね。

総じて安価でこちら寄りなメーカーでもあるので、月世さんには何とか頑張ってもらいたいところです。

『ローマの休日』を観ました。

 

王女アンの来訪に沸き立つローマ。

しかし、当のアンは多忙を極める公務や王室のしきたりにウンザリしていた。日頃の鬱憤に耐えかねたアンは大使館を抜け出し、たった一人で街へ出る。

そんな折、ジョーは酔い潰れた女性に絡まれた挙げ句、自室で介抱する羽目に。翌朝、新聞を見ると王女が病に伏したという記事があり、そこにある写真こそがジョーが介抱した女性であり、アンだったのだ。

ジョーは新聞記者である事を、アンもまたアーニャと名乗り、お互いに正体を隠し合う。

ジョーは一日中遊んで回りたいというアーニャの願いを聞き入れ、ローマ巡りに付き合う。王女の独占スクープを狙っての事だったが、ジョーの心境は次第に変わり始め……といったお話。

要約すると、身分を隠して下町で遊ぶ王女と、それに付き合う男の話です。

 

これまで数々の映画を、そして魅力的な女優も多々見てきました。“可愛い”、”綺麗”、”凛”、”艶やか”等々といった誉め言葉に当てはまる人も大勢います。

その辺を超越した”美しい”というワードもありますが、個人的にそれが当てはまるのは本作におけるオードリー・ヘプバーンさんだけです。

ふた昔前には“銀幕の妖精”なんて呼ばれ方もあり、オッサンくせー言い回しだなーと思ったものですが、実際に本作を観れば、それがあながち間違ってもいない事に気付かされたものです。

髪型や体付きと言った表面的なものではない、コケティッシュとでもいうのかな、元来より女性が持っている魅力に溢れているんですよ。髪を切ってからなんて特に。

「昔の女優のどこがキレイなの?」と感じる人は、本作を見ると僅かながらも考え方が変わるかも? 俺ッチがクラシック女優の魅力を分かり始めるようになった作品でもあります。

 

やんごとなき身分の人が正体を隠してこっそり下町に出向くという、まぁ王女版『暴れん坊将軍』みたいなものです。

そんな王女が身分を隠し、庶民の男とデートするだけの話なので、ドラマとしては割と薄いんですよ(笑)。

金儲けのため、正体を知っていながらしらばっくれててアンに付き合うジョーは、アンを単なる金づる程度にしか思っていなかったものの、その感情は徐々に変わっていきます。まぁ、この辺はTHEハリウッド映画な流れでご都合的ではあるんですがね。

…とは言え、あんな女性と一緒に過ごしていれば、そりゃ9割の男は陥落するよね。不可抗力と言ってもいいくらいです(笑)。

 

打算だらけではあるものの新聞記者としてアンに接するも、その使命を忘れてしまうジョー。

それに対し、無邪気に遊び回るものの、それはひと時の間の幸せでしかない事を承知している上で、自分に課せられた義務を完全に忘れられないアンは意外と大人であるだけではなく、根っからの王女なんですよね。

後ろ髪を引かれる思いで別れる二人ですが、女々しく連絡先を教え合ったりしないのが潔く、明日はもう他人同士になってしまうのは胸が締め付けられます。

今日の体験は美しい思い出として、共に忘れる事はないんでしょうね。

 

ざっくり言えば本作は恋愛映画、さらにはロマンチックコメディでもあります。

それ故、どこか素っ頓狂でコミカルなシーンもチラホラあり、基本的には楽しい作品です。

が、終盤20分くらいは空気が一転、楽しかったそれらが思い出になってしまう時が近付きます。コメディとは言え、一国の王女とブン屋の庶民との恋が成就できるほど甘くはなく、想像通りの結末が待っています。

ラスト、アンと記者団との会見のシーンがビターでね。それまで見せていた幸せそうな表情なんか1ミリも出さず、お互いが本心を殺しながら向き合う姿が辛くて、ところどころで泣きそうになっちゃったよ。

『ローマ。何といってもローマです』

あの場で言うにはこれが限界ながら、ジョーもこれを聞けただけで本望だったんじゃないかな。

 

ところで、これは初めて知ったんですが、まさか&なんと本作にもリメイク作品があったようです。

圧倒的に酷評が上回る結果が待ち受けていることを恐れない、金ドブ企画にしか思えない……と、何も見ずにこき下ろすのは本来ならフェアじゃないけど、これくらい分かりきっているものならボロクソ言ったところで後悔する事はないと思います(笑)。

 

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Blu-ray版は映像特典が豊富。

…ですが、脚本を担当したダルトン・トランボさんが共産党員の燻り出し=赤狩りの対象として云々というやつは要らなかったですね。本作に関わった人ではあっても、あまりに本作のムードからかけ離れすぎているし。

 

スーパー余談ながら……乃木坂46の久保史緒里さんは、去年だか一昨年だかにリバイバル上映された際、映画館で本作を観たそうです。

若いのにモノクロ作品=えらく古い作品を、お手軽なネット配信ではなく、わざわざ映画館に足を運んでまで観ようとする女子って感心だなぁと思ったものです。

別名、見たってだけで女子力が高いと思ってもらえる作品です。

なるべく主語を省き、分かる人だけにしか向けていない記事なので悪しからず。

 

さて、今年もOtakonの時期に合わせ、今年~来年にかけての発売予定が発表されました。

ちょっと今回は不作だなー。

現在の日本では地下界隈でも盛り上がっているかどうかビミョーなラインナップですが(知らないのも多い)、そこはこっちとあっちの熱量差という事で…。

 

お金と時間があれば『新・エースをねらえ!』にも触れてみたい気はあるんですよ。出崎統さんの監督作品は良作揃いですからね。

『新~』まで続くなら、第1作やら劇場版やらも追いかけときゃよかったなぁ。

劇場版は出たのにTV版が来る気配がなくってなぁ、『あしたのジョー』よ…。

 

ちょっと悲しいのは『キカイダー01』ですね。

『人造人間キカイダー』はしっかりHD画質だったのに、こちらはSD画質での収録だなんて…。国内でもBD版は未発売だし、どうも『~キカイダー』と『~01』に格差があるんだよねぇ。

なら、これがHD画質だったら買うか?と言われればお断りするけど(笑)。

 

そして、個人的に今回の目玉は『MONSTER』ですね。

全74話もあるので、どうせディスク2枚のSD画質だろうと思いきや、まさかのHD収録。国内でも未発売なのに、これは嬉しい誤算…!

ディスク枚数は5~6枚くらいかな? 2万は越えないと信じたいけど……最近はあちらもずいぶん高くなってますからねぇ。

TV版は既に2周しましたが(会社の昼休みに見るのにちょうどいい)、発売は'26年、さらに74話という長丁場……BD版を観終える未来はいつに…?

原作『吸血鬼ドラキュラ』から大胆にかけ離れた『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』とは逆に、原作に忠実に作られたと言われる1992年版の『ドラキュラ』を観ました。

▲深みがありそうで実はない、このジャケットデザインはどうも…

 

15世紀末のルーマニアのトランシルヴァニア。トルコ軍の進軍を食い止め、帰還した城主ドラクルは妻エリザベータの亡骸を目の当たりにする。エリザベータはドラクルが戦死したという虚偽の手紙を真に受け、自ら命を投げ捨てたのだ。

自殺した人間の魂は救われない事に怒り狂うドラクルは、血を飲み続けても生き永らえ、神への復讐を誓う…。

それから4世紀後のロンドン。ミナとの結婚を間近に控える弁護士のハーカーは、ドラキュラ伯爵からの依頼を受けトランシルヴァニアへ向かう。

ハーカーが持ち歩いているミナの写真を見たドラキュラは、その姿が亡き妻エリザベータに瓜二つである事に驚く。ドラキュラはあの日から今日まで生き続けているドラクルだったのだ。

ハーカーを幽閉し、ロンドンへ着いたドラキュラはミナを見つけ出し……といったお話。

要約すると、400年前に死んだ妻にそっくりな女性を愛する男の話です。

 

『Bram Stoker's Dracula』という原題が示すように、ブラム・ストーカーさんが書いた『吸血鬼ドラキュラ』=原作に基づいて作られた作品だそうです。

その昔、原作を読んでみようかなと思ったけど、かなり分厚いので腰が引けちゃいましてね(笑)。

何をそんなに書く事があるんだ?と思ったものですが、おそらくは本作と同じように、”怪物”である事より一人の“男”を描く事に重きを置いている……のかな?

それ故、正確にはホラー映画とは呼べない、もしくは呼びにくい作品です。

本作に低評価を下す人は、そのつもりで見たら肩透かしを食ったんでしょうね。

 

400年も生き続けるドラクルは、エリザベータに瓜二つであるミナとの邂逅を果たします。もちろんミナはドラクルなど知る由もありません。

が、逢瀬を重ねるうちに、ミナは徐々にドラクルに惹かれていく。それはミナがエリザベータの生まれ変わりであり、前世の記憶が宿っている証でもあるんでしょう(この辺は『美少女戦士セーラームーン』のセレニティとエンディミオンを連想させる)。

で、エリザベータの記憶を呼び覚まされたミナはドラクルと愛し合うようになり、バンパイアとして二人で永遠に生きようとする……んだけど、ドラクルはミナに噛み付けない。ド本気で愛している人だからこそ、自分と同じ呪われた存在にはさせられないという葛藤が切なくてね。

ホラー要素を求めている人にとっては、こういうのが邪魔なんだろうなと思いつつ(笑)、本作は恋愛映画と呼ぶ方が相応しいのかもしれません。

 

本作を観て思うところで、バンパイアって変身能力はあるの?と。

老けたり若返ったりと、容姿がコロコロ変わるのは質のいい血を飲んでるかどうかだと解釈するとして、蝙蝠男ならまだしも狼男にまで変身できるんだから、もう何が何だか(笑)。挙句には、霧にまでなっちゃうしなぁ。

この時点でもうこの世の者にあらずな、完全に呪われた存在になってしまった表れでもあるのです。

 

哀しさや切なさを背負っている事には同情できるドラクルですが、人間にとっての脅威である事には間違いありません。

そんなドラクルを宿敵視し、退治しようと躍起になるのがヘルシング教授。

演じているのはアンソニー・ホプキンズさん。既にレクター博士という強烈キャラを演じているせいか、本作でもその片鱗が見えます。

親友ルーシーがドラクルの毒牙にかかり、その最後の様子を尋ねたミナに対し1ミリも気を遣う事なく、首を刎ねて心臓に杭を打ち込んだ事実をサラッと言ってしまうような、なかなかの胆力の持ち主です(笑)。

どこか変人っぽいところがありますが実力は本物で、徐々にドラクルを追い詰める姿がカッコ良いんですよ。

 

内容的にも特撮を多分に使っていますが、あからさまなCGは見当たらなく、ミニチュアやマットアートといったアナログな手法による撮影が多めなのは、どこかノスタルジックで好きです。壁に映る影とかね。

本作は1992年の作品で、CGを多用するには時期尚早だったのもあるけど、古典と呼べるくらいに古い作品を映像化するなら、古い技術で撮ってくれる方がいい雰囲気が出ると思うんですよ。

 

今に思えば、キャストも豪華で魅力的ですね。

主人公ドラキュラを演じるゲイリー・オールドマンさんと言えば、90年代の悪役俳優の代表格。狼男やら蝙蝠男も自ら演じるだけでなく、妖しさや哀しさをも表現する姿は、まさに好演。

そしてヒロインのミナを演じるウィノナ・ライダーさんと、その婚約者ハーカーを演じるキアヌ・リーヴスさんが若く、初々しく、そしてどっちも可愛い(笑)! 顔の1/3がヒゲで真っ黒な近年のキアヌさんにガッカリしている人は、本作での美青年っぷりに驚けるんじゃないかな?

あと、個人的に本作はウィノナさんが最も可愛いと思える作品だと思っています。

 

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あらっ、配信版はヒットしないみたいので、興味がある方はセルフサービスで…。

 

ところで、冒頭で本作は原作に忠実云々と綴りましたが、確か公開当時にはそんな事を言っていたんですよ。

…が、Blu-ray版のメイキングを見ると、俳優の意見やアイデアを取り入れる事が多かったという証言があります。

この時点で“原作に忠実”ではなくなってるよね(笑)。

まぁ、察しの良い人は小説から映画に、公開媒体が変わった時点で“忠実”なんてワードは鵜呑みにしませんがね。年月が流れるごとに、これが分からないバカが増えちゃってまぁ…。

つい先頃、何だったかのイベントでトム・クルーズさんとブラッド・ピットさんのツーショット写真が公開されました。

そんな二人が知り合うきっかけとも言える作品でもある、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』を観ました。

 

サンフランシスコのホテルの一室で、マロイは200年も生きているヴァンパイアだというルイへのインタビューを始めようとしていた。

ルイは語り始める――。

1791年、ニューオリンズで農園を営むルイは妻に先立たれ、自暴自棄な生活を送っていた。そんなルイの前に現れたレスタトは、突如ルイの首筋に噛み付く……レスタトはヴァンパイアだったのだ。

レスタトを受け入れ、ヴァンパイアとして生きる道を選んだルイ。ヴァンパイアとして生きるには人間の血を飲み続けなければならず、そのために人間を殺す事に抵抗を感じるルイは苦しむ。

その後、二人は少女クローディアを仲間に引き入れ、3人での暮らしが始まる。だが、幼いクローディアはレスタトに不快感を示すようになり、ついには彼を殺してしまう。

ルイはクローディアを連れてヨーロッパに渡り、仲間を探す旅に出る……といったお話。

要約すると、長きに渡り生き続けてきたヴァンパイアの回顧録です。

 

トム・クルーズさん主演作は多々ある中、代表作として挙げられる事が意外に少ない作品です。

それ故か、何だこのスゲー懐かしい感は。先に綴ったトムクルさん&ブラピさんの話がなければ思い出す事もなかったよ(笑)。

そんな感じで埃が積もった蓋を開けてみたところ、これがかなり面白い。古い作品が苦手な若い人でも耐えられそうな感じ?

90年代はヴァンパイアをモチーフにした作品が濫造されましたが、ベタなヴァンパイアのイメージを覆す本作の独自性は無二のものだと思います。

十字架やニンニクを嫌う習性を迷信だと斬り捨てたり(ヴァンパイア作品の祖である『吸血鬼ドラキュラ』を一蹴するかのよう)、そもそも人間がヴァンパイアにインタビューをするというシチュエーションが新鮮です。

 

新鮮と言えば、トム・クルーズさんが本作のような役を演じるのも意外性があります。

まずはルックスの変貌ぶりに軽く驚きます。金髪でロングという、今日までのトムクルさん史上、こうまでイメージを変えた役ってほとんどないと思います。

本作は1994年の作品で、この頃のトムクルさんと言えば健全なヒーローがよく似合いましたが、本作で演じるのはコテコテの悪役。

クローディアのような年端の行かない子供には手を掛けないのがホラーモンスターのマナーでありながら、そんなのもお構いなし、周りの人が苦しんでいる姿を見てフハハハと笑っちゃうような、まさに邪悪を絵に描いたような困った人です。

選択の余地もなくヴァンパイアにされてしまった辛い過去はあるんだけど、そこでお涙頂戴なシーンがないのも良いんですよ。

映画の悪役は、このくらい生粋の絶対悪の方が面白くなるんです。

 

その逆に、ずーっと苦悩しているのがルイ。

ヴァンパイアは(なるべく)人間の血を飲まなければ生きて行けない、でも人間は殺したくないという道徳心が勝っているため、家畜の生き血で空腹を満たす姿は何とも健気。ネズミは止めた方がいいと思うけど(笑)。

 「ヴァンパイアも泣く?」

 「永遠のうち、一度や二度はね」

常に苦しみ、悲しい体験に慣れてはいるものの、彼女の事を思い出して涙を流すシーンは切ないですね。

 

レスタトを始めとするヴァンパイアの多くが邪悪の化身たる存在でありながら、どこか見入ってしまうのは全編に渡って漂う耽美なビジュアルのおかげでしょう。

本作は主に19世紀の欧米が舞台で、ヴァンパイアの多くは貴族として振る舞っていますが、19世紀の貴族の衣装を着ているだけで高得点を取れるよね(笑)。

さらにヴァンパイアは総じて長髪ってんだから、日本で言うところのBL漫画にもってこいのシチュエーションです(総じて名前の響きもイイ感じに思える)。そっち系の漫画家にコミカライズしてもらえれば、あるいはハネる可能性も感じますね。

「レスタト様〜、ステキ〜!」

「ルイ〜、凛々しい〜!」

「アーマンド様〜、カッコいい〜!」

「クローディア、はよタヒねwww」

みたいなノリで盛り上が……らないな…。

 

多くの人間は長生きをしたがり、永遠の命や不老不死に憧れるものです。

ある程度のルールを守っていれば、ヴァンパイアは何百年も長生きできるようですが、これが決して良いものではないと思い知らせるのがクローディア。

本作ではヴァンパイア化した瞬間に身体の成長が止まるようで、どれだけ時間が経っても風貌が変わる事はありません。髪を切ってもすぐ元の長さにリセットされるくらい(ストパーも無駄なのかな…)。

クローディアがヴァンパイアになったのは10~13歳くらいに見えますが、綺麗な大人の女性に憧れを抱いたところで自分がそうなれるどころか近付く事すらなく、成長を奪われたクローディアは子供なりに苛立ちを覚え、怒りにまで発展します。

クローディアを演じるキルスティン・ダンストさん(この頃はまだ”ちゃん”が合ってるかな?)の、このあたりの芝居というか表現力が凄まじくてね。レスタトに向ける敵意は鬼気迫るものがあり、ガキだと思って舐めてるとドえらい目に遭います。

現在でも活躍をする女優として名が知れているのを考えると、本作を観て末恐ろしい子が現れたわいと思うのも当然なのです(実生活では紆余曲折もあったようですが…)。

 

ヴァンパイアってカッコイイ、俺もなりたいッス!というのが、ルイの話を聞き終えたマロイの結論です。若者らしい、短絡的で浅い考えですね。

これにルイは激怒しますが、これだけ延々と話してもこの苦しみを共感してもらえない虚しさ、かつ孤独である寂しさを痛感した苛立ちによるものなのかもしれません。

 

ところで、本作のキャストのビリングはトムクルさんの名が一番初めに出てきますが、正確にはトムクルさん演じるレスタトは脇役です。主演には違いないけど主人公ではないやね。

何のしがらみもなければ、本来のビリングはブラピさんが一番目、トムクルさんは一番最後=トメというのが正解です。この頃にはブラピさんも注目されていますが、トムクルさんにはまだ遠かったしね。

 

そんなこんなでお話が終わりますが、本作には『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』という続編があります。

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…もうさ、レスタトがロックスターになっちゃうというトンデモ設定(…はぁ?)から萎えるよね。

トムクルさんが出ないだけでなく、ダッセー邦題の効果もあり、いかにもなB級ホラー臭がプンプンするんだよな。

 

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Blu-ray版の映像特典は、ちょっとしたメイキング。

他には監督であるニール・ジョーダンさんの音声解説もあります。

 

ちなみに、吹替版でトムクルさんを担当するのは鈴置洋孝さん。

今では森川智之[モリカワ・トシユキ]さんがトムクルさんの吹き替えとしてフィックスしていますが、その昔はトムクル=鈴置さんだったんだよね。懐かしさもあるので、いつか吹替版も見てみようと思っています。

 

ところで、車の中の片付けをしていたところ、

このタイミングで小説版を発見。えっ、こんなの買ってたっけ?状態です(笑)。

久々に読み返してみようかなーと思うも、約550ページ(!)という厚さに断念…。

ちなみに、原作=『夜明けのヴァンパイア』は70年代の作品だったんですね。なんと前衛的な…!

もうウン10年も買い続けている月刊誌『シナリオ』。

扱っているお店があったりなかったり、あったとしても2~3冊だったりというマイナーな本です。月刊誌だけど、雑誌とは言いにくいかな。

 

そんな『シナリオ』、今月号=2025年9月号は予約の時点で売り切れ続出で、重版が決まっている(お盆休み明けくらい?)ってんだから、異例中の異例です。

どうやら『国宝』という作品の効果が大きいらしいですね。

いくら吉沢亮さんと横浜流星さんが主演とは言え、歌舞伎を題材にした作品なんか売れるんかいな?と思っていましたが、俺ッチの安直な予想に反してかなり評判が良いようですね(3~5割は付和雷同だろうけど)。

ちなみに、映画は約3時間(!)ですが、『シナリオ』の掲載ページ数で言えば約30ページ程度です。

台本が掲載されているけど、映画そのまんまの採録ではない(映画にはない台詞もあるとか)ので、気になる人はお気を付けを…。

 

――それはさておき、このところの『シナリオ』と言えば、かなり厚みがありページ数も増えています。号によっては50ページ以上増えてもお値段据え置きというのは嬉しい配慮…!

編集部としては、なるべく薄くしたい=コストを抑えたいそうで、8月号から紙の質を薄くしたそうです。

厚みはほとんど変わりませんが、6月号は約180ページ、9月号は約220ページってんだから、ここまで変わるのかと。

どうでもいい情報として、改変前の紙の厚みは0.15ミリに対し、改変後は0.12ミリです。わざわざノギスで測ってみるヒマ人です(笑)。

 

コストダウンを図りたいのが当然なのは分かりますが、シナリオという資料性の高いもの=後世に遺せるものを載せている以上、一般的な雑誌のように読み終えたらポイッという類の本ではないと思うんですよ。

なので、紙質の変更のせいで経年劣化がどれほどのものになるのかが気になりますね。

まぁ印刷も綺麗だし、そこまでヘボい紙質とまでは思わないけど、黄ばみ方とかどうなるかな?

 

俺ッチも含め、『シナリオ』の読者は電子書籍で読みたがる人が少なさそうなので、この辺に関して他の読者さんはどう思うだろう?とも思いますが、話が通じる人は皆無に近いほどに少ないだろうな…。