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支離滅裂

『渡り鳥いつまた帰る』を観ました。

 

佐渡に流れ着いて早々、鉱山で働くならず者たちに因縁を付けられる滝。彼らを雇っているのは高見鉱山の持ち主でもある静江だが、その相談役である榊原が実質上の作業責任者だった。

静江の妹である則子に懇願された滝は、何故か廃坑に近い鉱山を我が物にしようとする榊原の目的を知るために子分を装う。

その中で滝は、戦時中に高見姉妹の父と榊原がかき集めた貴金属類が鉱山に埋まっている事を知る。

真実に近付く滝の暗殺を目論む榊原は殺し屋のジョーを雇う。滝を弟の仇と誤解する哲が対峙した所を狙うジョーの連発銃が火を噴き……といったお話。

要約すると、滝が廃坑に眠る埋蔵金を奪おうとする榊原と対立する話です。

 

シリーズ第3作。

3作目にしてパターンが確立され、残りの最終作までこんな調子なんだろうなぁと予想させます(笑)。

とは言え、ワンパターンが通用するのは基本となるストーリーが面白いからなんですよ。

そして小林旭さん、浅丘ルリ子さん、宍戸錠さんといったお三方が必ず出演している上で、それぞれが魅力を発揮しているのがシリーズの存続に繋がったんじゃないかと感じます。

カッコ良いヒーロー、綺麗なヒロイン、どこか憎めないライバル……今も昔も、これらが揃えば立派にエンタメなんです!

 

榊原が鉱山の権利を欲しがるのは毎度のパターンですが、もう掘っても何も出て来ないような廃坑にこだわる理由があるのは、僅かに(笑)ミステリー要素を感じますね。

ネタバラしは、もっと後の方に引っ張った方が良かったとは思いますが…。

 

「…なぜ敵である俺を助けた?」→「勘違いするな、お前を倒すのはこの俺だからだ」といった、ライバル関係にあるキャラ同士によるこの手のやり取りはもうとっくにカビが生えて、令和で見る機会はいよいよ激減しました(探せば簡単に見つかるかもだけど)。

本作でもこれをやってるんですが、こちらは1960年の作品という事で、本作がこういうやり取りの始祖かどうかは知り得ませんが、そんな昔から使い古されているものだったのを知れたのはいい機会でした。

60年以上前の古い作品である事を念頭に置いて見てみれば、よくあるシチュエーションの源流がそんな昔にあったんだと目からウロコが落ちる思いです。これぞ温故知新!

 

ところで、『怪傑ズバット』という作品は渡り鳥シリーズの影響を色濃く受ける作品としても知られています。

最近になって、こうして俺ッチも渡り鳥シリーズを観始めているわけですが、パロディ元を知って造詣が深まりました。

ズバット=早川健は、滝と宍戸錠さん演じるライバル(名前は毎回変わるので…)をミックスしたようなキャラだったんだなと。二人ともキザったらしいとことか(笑)。

『~ズバット』が好きな人は、たった1作でも見ておいて損はないどころか、見ておくべきだと思います。

 

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『赤い夕陽の渡り鳥』を観ました。

 

福島県に流れ着いた滝は、会津磐梯山で丸焼けになった山小屋を目にする。疑いの目を向けられた滝が話を聞くと、この辺りは二宮牧場が管理し、温泉の元湯が湧くという事で知られていたが、バスを運行させるための土地開発を目論む沼尻興業に狙われ、日常的に嫌がらせが続いているという。

街に着いた滝は、息子を助けた事が縁で知り合った越谷と再会。沼尻興業を手下に使い、悪辣な手段で土地を取り上げようとする越谷を諫める滝。

沼尻興業の小芝は、越谷への謀反を計画。滝は独断で実力行使に出た小芝を止めようとするが……といったお話。

要約すると、流れ者の滝が土地を奪おうとする暴力団と戦う話です。

 

シリーズ第4作。

やってる事はいつもと変わらず、まーた地上げ屋と戦う話ですかと(笑)。

けど、個人的にはそんなマンネリは嫌いではなく、いつもの雰囲気や世界観を楽しめるという安心感が好きなんですよ。昭和半ばの邦画には何作も続くシリーズが多いですが、どれも似たようなものなんでしょう。

逆に、2作目が前作と似たような内容だったとして、3作目からガラッと一変したとしたらシリーズとして長くは続かなかっただろうなと想像します。

 

まず滝伸次として小林旭さんは欠かせない。

役は違うけど宍戸錠さんと浅丘ルリ子さんも再び出演していて、渡り鳥シリーズはこのトリオが出てなきゃイヤッってくらいにハマッてます。

滝のライバルキャラ、今作ではハジキの政として出演していますが、殺意を抑えているどころかハナから殺す気なんかなさそうに見える宍戸さんの軽薄な芝居がいいんですよ。今作ではアゴ髭をたっぷり蓄えて、脱マンネリを図っているのかな?

そして浅丘さんに関しては相変わらず綺麗ので、こちらも十分シリーズを見る楽しみになっています。現代に復刻する可能性は低いですが(それでもゼロには感じない)、浅丘さんが着ているファッションに関しても可愛いんですよね。

 

滝が大勢のヤクザだかチンピラを相手にしての大乱闘シーンは、今作でも健在。

これは毎回思うんですが、殺陣のシーンでの1カットがずいぶん長いのが驚けるんですよ。

近代のアクションシーンは、素早い動きを見せる短いカットを多く使ってスピード感を出しているものの、1カットで相手と組み交わすのは二手三手程度。

これに対し、本作におけるそれは10や20どころじゃないくらいの振り(?)があるので、現代なら長回しと呼んじゃうレベルなんじゃないかと。

昔の人(主に自分)はすごかったんだぜと自慢する年寄りは煙ったく感じがちですが、そう言っても許される根拠はそれなりにあるものなんです。

 

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役名の文字表記が分からないのでWikipediaを参考にしているんですが、本作のページにある粗筋はヒドいですね。精神錯乱者が編集したとしか思えない。

今後は最も信頼度が高い日活の公式サイトを見るようにします。

『アンタッチャブル』を観ました。

1930年代、禁酒法下にあるシカゴ。

街を牛耳るアル・カポネを捕まえるため、財務省からネスが派遣される。が、カポネは一枚も二枚も上手で、ネスは初日から失態を演じてしまう。

警察すら買収されるこの街に嫌気が差している元警官のマローンを仲間に加え、ネスは初金星を挙げる。さらに銃の名手ストーン、財務省の経理ウォレス加え、検挙率を上げるネスらを人々はアンタッチャブルと呼ぶようになった。

被害を被ったカポネは報復を開始、次々と犠牲を出しながらも徐々にカポネを追い詰めて行くアンタッチャブルだったが……といったお話。

要約すると、街を支配するギャングの親分を捕まえようとする話です。

 

監督はブライアン・デ・パルマさん。

どうもデ・パルマさんと聞くとホラーやサスペンス等、人間のダークな側面を描くのが多い監督に思いがちですが、本作は健全な勧善懲悪エンターテインメントに仕上がっています。

出てくるのはオジサンばかりながら、ちょっとした青春群像劇でもあるんですよ。

 

1930年代のアメリカ、禁酒法下にあったシカゴが舞台という、まさにギャングだのマフィアだのがよく似合う時代設定。暴力団が街を牛耳っているようなものですね。

序盤でマローンが本当に戦う勇気があるかとネスに問うシーンがありますが、そんな念押しがあっても、カポネに立ち向かうのは無謀。

なにしろカポネの勢力や息の掛かった者の数は圧倒的で、警察どころか市長ですらカポネの言いなりってんだから、もはや街ぐるみというか街自体が敵のようなものです。まさに四面楚歌。

けど、そうではない、冒頭で犠牲になった子供の母親のような存在があればこそ頑張れるんですよね。数少ない味方と圧倒的な力を持つ巨悪とは、ヒーローを際立たせる恰好のファクターです。

そこに妻子も加える事で家庭を持つような温かみのある人間という見せ方もしたいようですが……こっちは特に要りません(笑)。

 

ネスは財務省から警察に派遣されてきますが、その働きぶりはガサ入れの先陣を切る、武力行使上等の行動隊長のようです。のっけから武力行使に走るのは結構だけど、そもそも財務省ってからには、まずはお金絡みの調査が主な仕事じゃないんですかね?

後にやって来る、同じく財務省の(経理をやっていた)ウォレスに、暴力で対抗するのは難しいから金銭絡みの不正(=脱税)から攻めていけば検挙できるんじゃない?という提案に、なるほど!みたいなリアクションをしているんだから、今まで何やってたんですかネスさん…(笑)。

 

ショーン・コネリーさんとロバート・デ・ニーロさんの豪華な共演(1シーンだけだったけど)に加え、若かりし頃のケビン・コスナーさんが凛々しく&初々しいんですよ。

本作がブレイクのきっかけとまでは至らないけど、ケビンさんの発掘は本作の功績じゃないかと思います。当初の予定はメル・ギブソンさんだったらしいけど……こちらは色々と想像がつかないなぁ(笑)。

 

そして、個人的に見逃せないのはアンディ・ガルシアさん!

アンディさんが演じるストーンは銃の名手であり、マローンのテストにあるように、飄々としていながらも秘めたる激しさを持った男……の予定だったようですが、アンタッチャブルの一員になってからは、スゲーおとなしくなっちゃうのが残念。国境付近での取引現場を押さえる際にも、得意の銃の腕前を披露する前にソッコーやられちゃうんだから、オイオイ…。

けど、ネスやマローンに安っぽく逆らったりせず、言い付けをキチンと守る姿は忠犬のようで、背後を任せておける安心感があります。

そしてラスト近く、駅の階段のシーンでは、それまでに溜め込んだ我々のフラストレーションを解消してくれる大活躍!

「あのシーンりは『戦艦ポチョムキン』のオマージュが~」とかウンチクを垂れたがる批評家気取りは多いけど……うるせぇ&やかましい、アンディさんのカッコ良さを堪能するシーン、それだけでいいじゃない!

 

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ネス=ケビン・コスナーさんの吹き替えを担当しているのは大塚芳忠さんなんですが、またかよって感じ。無作為に洋画10本を選んでみると必ず芳忠さんの名前があるのは、決して気のせいではありません(笑)。

もちろん芳忠さんは嫌いじゃないですけど、場慣れしているからって安っぽく起用されているようで嫌なんですよね。一時期の大塚明夫さんや山寺宏一さんもそうだったように。

先日、『ストリートファイター』を鑑賞した際は、吹き替え音声で観たので、こうまでタイプが違う役だと違和感を否めない…。

個人的に、プラモに合わせ目はあってもいいけど肉抜きは許せません。

1パーツで済ませるために肉抜き処理をして、原型に程遠い形状にするくらいなら2パーツ構成にして蓋をすればいいんだし、そこで合わせ目が出ても仕方ないでしょ。“模型”の“模”の意味を考えろと。

昨今のプラモ界隈における、合わせ目が出るのはメーカー(の設計上)の手落ちだとする風潮には歪みを感じます

合わせ目が来る位置については討論する価値があるけどね。

 

なので、いかにも肉抜き~的な、見栄えが悪いどころかみっともない形状はどうにか処理したいところ。

って事で、手を動かしてみます。

右は既に施術後ですが(笑)。

まずは肉抜き部にプラカス=ゲートの切りカス等を詰め込んで瞬着を垂らします。

この後、パテ代わりとしてシアノンにベビーパウダーを混ぜたものを隙間に擦り込み、ペーパーで均す(その過程を撮らんかい…)。

まずはコレ↓で始めるのが手っ取り早いかな。

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なお、ランナーをセメントで溶かしてパテ代わりにする手法(=ランナーパテ)もありますが、あれは成型色仕上げで済ませたい人向けと考えているので、当ブログでは割愛。だってヒケるんだもん。

 

それを終えたら、捨てサフを吹いてみて…。

ここでパテとプラの境界が見えなければYESだね!

加工前は梁を入れた鉄板くらいにしか見えなかったけど、けっこう厚みが出てシールド感も出ました。

両脇のはどうするか検討中。

 

プラモ作りなんてチマチマとした地味で面倒な作業の連続ですが、心浮き立つ瞬間もあるものです。

俺ッチにとってのそれは、肉埋めとか合わせ目消しといった作業で汚くなったところにサーフェイサーを吹き、表面が滑らかにツライチになったのを見るのが好きっ☆

こうしてテンションが上がる瞬間があるからこそ、次の製作意欲が湧くんだよね。

近所にバーガーキングが開店していたのを知り、近いならちょいちょい通おうかなーと思ったので、クーポン目当てにアプリをインストール。

コスい奴っちゃな~とツッコまれそうですが……それ以外に何がある(笑)?

ネットで事前注文もできるみたいだけど、作り置きされて、取りに行った時には冷めてるのが嫌だから利用しないし。

 

で、クーポンを使うにはアプリを入れた上で会員登録まで必要らしく、この時点でイラッ。

まぁ、今後も行きたい予定はあるから仕方なしに登録作業を進めていたところ…。

 

メルアドに関しては、捨てアカに近いものを使うからいい。

が、パスワードに関しては、

10文字以上、かつアルファベットの大文字小文字・数字・特殊文字のうち2種を使えとの事。

――この時点で登録を止めた上でアプリも削除。

なぜ断念したかと言えばパスワードが思いつかない、否、思いつけないんですよ。

 

時代が流れるにつれ、何文字以上じゃなきゃダメだとか英数字を混在させろとかグシャグシャ言い出すようになったせいで、パスワードはマジになって考え抜かなきゃならなくなりました。

そこへ来て、今回は10文字以上でヨロシクとか言われたところで、パスワードとしていつまでも覚えていられる文字列なんて、そうそう簡単に思い付けねぇんだよ。

アカウントを横取りするような犯罪の防止が背景にあるんでしょうが(正確には厄介なクレーム対応への懸念)、そもそも誰にも知られちゃならないパスワードの管理とは自己責任の代表格。パスワード設定するための文字に関する強制的な指定は節介を通り越して、迷惑寸前の大きなお世話です。

盗まれて困るものは大マジに考えればいいし、半角4文字以上で十分なんですよ。

 

何かとアカウント&パスワードの登録を強要される昨今、各サイトで異なるパスワードを使っている人は皆無だと思います。

仮に10文字のパスワードを思い付き、それを使い回すようになったとしても、こんな調子じゃ5年以内には16文字以上が必要とか言い出しかねません。

これまで登録していたサイトやアプリのパスワードなんか忘れちゃうし、もう忘れてるところすらあるだろうし。

 

このバーガーキングのアプリに限った話として、使った金額に応じて受けられるサービスもあるみたいだけど、たかだかスタンプカード代わり程度のものに、そこまで厳重なパスワード管理なんか要る?と。メルアドすら、どこそこのドメインは使えないとか制約があるし。

まぁ、10文字以上で記憶に刻めるような文字列でも思いつけば、またインストールしてみますよ。

“〇〇万ダウンロード達成!”なんて文言を見掛けるけど、こういうケースを鑑みれば、ソッコー削除されてるアプリもあるんだろうな。

『映画 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花』を観ました。

 

ハミィを連れてショッピングモールにやって来た響[ヒビキ]と奏[カナデ]は、開催されていたファッションショーに乱入してしまった事をきっかけに、二人がプリキュアだと怪しむ少女たちに出会う。

そこへ空から大勢の妖精たちが舞い降りてきただけでなく、魔女の一群までも現れショッピングモールは大パニックに。

これに立ち向かおうとする響と奏、そして先の少女たち。実は少女たちもプリキュアで、魔女たちはかつて彼女たちが倒した敵だったのだ。

魔女たちを闇の力で蘇らせたブラックホールは世界を闇に包むため、妖精と人間の世界を繋ぐ力を持つというプリズムフラワーを枯れさせようとしていた。

ブラックホールの企みを阻止するため、魔女たちと戦うプリキュアたちだったが、3つの世界に飛ばされてしまう。心強い仲間と分裂させられ、プリキュアたちは力を発揮できず……といったお話。

要約すると、チームを分裂させられたプリキュアたちが気持ちを一つにしようとする話です。

 

オールスターズDXシリーズ第3作、かつ最終作です。

基本的にやってる事は前2作と変わらないけど、チームの垣根を超えたプリキュア同士のやり取りが増えたのが見どころかな?

前2作で訪れる危機はせいぜい世界規模でしたが、今作でのそれは地球規模という大スケール。地球を覆うくらいの巨大な敵が雲を突き破ったりする終盤はちょっとしたスペクタクル映画とも呼べるくらいで、エヴァンゲリオンでも出てきそうな雰囲気(笑)。

このくらいドデカい風呂敷を広げる事こそ、娯楽映画の醍醐味ってやつですよ。

 

本作のキーとなるプリズムフラワー。

古今、プリキュアシリーズは妖精が人間界にやって来るのが常ですが、二つの世界の行き来が可能になるのはプリズムフラワーの恩恵によるものなんだそうです。

なにげにシリーズ最大級レベルで重要な存在ですが、まぁここだけ設定なので、それを念頭に置いて設定を起こしているスタッフは誰もいないと思います(笑)。

 

プリキュアだけでなく、キャストに関してもオールスターズです。

プリキュア・妖精・敵を含めれば総勢……もう数えるのも一苦労するので割愛します(笑)。

2011年の作品ですが、当時としてもあれだけの声優を一堂に会せられたのは偉業だし、これはもっと注目(&評価)されてもおかしくないんだけど…。

そんなだからか、話題作りのためにタレントをゲスト声優に使う余裕なんか1ミリもなかっただろうねぇ。

 

前作はテレビシリーズの敵幹部がオールスターズでしたが、今作では各作品の劇場版に登場した全ての敵が勢揃い。

まさかオールスターズDXシリーズの敵まで出てくるし(紹介程度ですが)、ここまで来るともうマニアックの域に達していて、あれらを全員知っているちびっ子はそんなにいないんじゃない?

 

作画に関しては、そこまでこだわるの?というくらいに気合いが入ってます。

特にそう思わせるのは各プリキュア個別の必殺技で、いわゆるバンクによる使い回しで済ませたいところでしょうが、衣装が変わってしまえばそれもできない。

なら全員が一丸となるような技に逃げてもいいものなのに(笑)、わざわざ衣装を描き替えた上で、数々の敵を倒してきた一連の技を再現させるんだから、ただただ圧巻のひと言。ようやるわ…!

ただ、顔に関しては作画監督は青山充さんなので、相変わらず可愛くないカットが多めなのは目をつむろう…。ところどころで気迫を感じるカットも多いんだけどね。

 

クライマックス、変身前のプリキュアそれぞれが、最も仲がいい妖精を抱っこするカットがありますが、その組み合わせにもこだわりがあるんですよね。

のぞみとココはもちろん(これはちょっと薄めに感じたけど)、かれんとミルク、こまちとナッツ、うららとシロップといった具合に、テレビ版を見ていた人なら納得どころかちょっとした感動すらするんじゃないかな?

妖精と人間がもう会えなくなると知って、ミルクが真っ先にかれんに抱きつくシーンは泣きそうになったよ…!

 

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Blu-ray版の映像特典は、映画の宣伝番組や舞台挨拶の模様を収録。

そういえば今作では恒例のダンスがなかったんだなぁ…。

 

 

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観た、『映画 プリキュアオールスターズDX』

観た、『映画 プリキュアオールスターズDX2』

観た、『映画 プリキュアオールスターズDX3』

『デューン/砂の惑星』を観ました。

 

西暦10191年。宇宙は皇帝シャダム4世により支配されていた。

その下でアトレイデス家とハルコネン家は、貴重な資源である香料=メランジが採れる唯一の惑星アラキスの採掘権を巡って対立していた。

香料を流通させるギルドより、アトレイデス家の嫡男ポールの暗殺を命じられたシャダムはハルコネンと結託。アラキスの採掘権をアトレイデス家に譲渡したと見せかけ、ハルコネン家に襲わせる。

父を殺され、身内に裏切られたポールは母と共に砂漠に投げ出される。ポールらはハルコネンを共通の敵とする先住民フレメンたちと出会い、やがて伝説の存在クイザッツ・ハデラッハとして覚醒する……といったお話。

要約すると、父を殺された公爵の息子が敵対する男爵家への復讐を果たそうとする話です。

 

どうも本作の名を挙げると“失敗作”というワードが付きまとうものの、“駄作”と呼ばれる事はあまりないようです。

つまりカルト映画なんでしょうね(笑)。

宇宙を舞台にしたドンパチ劇と言えば真っ先に『スター・ウォーズ』が挙がるだけでなく、それを発端とした作品はゴマンと存在していますが、その中においても割と秀作だと思います。

 

ずいぶん久々に観たんですが……こんな話だったっけ?みたいな(笑)。

もっとドンパチが多い話だと思ってたんですが、アトレイデスとハルコネンの両家のゴタゴタ=ストーリーの発端ともなるべき部分が長く、主人公であるはずのポールは前半では完全に脇役です(笑)。

ポールが砂漠に投げ出されて後半に入ると、そこから残りの尺で皇帝を倒さなければならないものだからか、お話の動き方が早くなります。

どうも前半と後半とで時間配分がアンバランスに見えるんですよね。

色々と分からない点も少なくないし、2部作にした方が良かったんじゃないかな? ギルドの長だか何だか、水槽に入ってる偉そうなアレ(星すら作れちゃうの?)の正体が気になったのでね。

 

未来の宇宙を舞台にしたSFでありながら、アール・デコっていうのかな、昔の欧米の様式を模したようなプロダクションデザインが秀逸です。

四方を銀色の壁に囲まれるようなありふれたSF観ではない、レトロな装飾を取り入れているのが見た目を楽しませます。あまり機能的に見えない宇宙船のデザインとかもね。

あと、格闘時に使うシールドも斬新です。いかにも古い特撮で、一見するとナンダコリャ感が半端じゃないけど、本作でしか見れない無二の表現だと思います。

 

本作は随所で会話の途中にモノローグを入れるという、映画として変わった手法を採っています。

例えば嫌な上司に無茶苦茶な事を言われた部下が「はい、分かりました」と言いつつ、心の中では“何言ってんだコイツ”と思ったとして、そんなモノローグを会話の真っ最中にブッ込んでくるんですが、それは会話を終えてから、もしくはなくていいでしょと。

これ、けっこうな違和感を抱くんですよね。

原作に近付けようとする配慮から来る説明ゼリフなんでしょうが、むしろ邪魔にすら感じます。

『ブレードランナー ディレクターズカット版』よろしく、モノローグを排したバージョン作ってくれ…。

 

時々出てくるベネ・ゲセリットというのは、女限定ジェダイと言い換えて良さそうなものだと思い込んだ上での話ですが、かつてはその道女だった母ジェシカやポールも使える、“声[ボイス]”という超能力があり、特殊な声で相手を服従させる技です。

ポールとジェシカがフレメンに拾われた際、これを併用して武器の威力を高めるという描写もありました。まぁ、70年代のロボットアニメみたいなモンですね(笑)。

そんな“声”の使い手として、ポールの妹アリアの存在感がなかなか強烈です。

まだ年端も行かない子供ながら、フレメンからの使節として皇帝シャダムに謁見し、いざとなれば“声”を使って従わせるシーンはゾクッとします。

 

1984年の作品という事で古い作品ではあるんですが、そう感じさせるのは画面自体の雰囲気だけではなく、パトリック・スチュワートさんに髪がある事がそんな考えをより強くさせます(笑)。

 

 

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Blu-ray版は劇場版本編と、テレビ放映用に編集された長尺版や証言を集めた特典ディスクの2枚組。

長尺版を見たがるマニアの足元を見たトンデモ価格設定、かつ劇場版のみの商品は発売しない嫌らしさにウンザリです。

その長尺版も当時のテレビ放送向け故に画角は4:3にトリミングされ、リマスター作業はしたらしいけど画質はDVD並み。吹き替え音声もないんだから、少なくともお得感はありません。余興や参考に使う程度のものですかね。

2種の吹替版音声を収録させるのも値段の高騰に繋がっているように見えます。吹き替えバカたちって、知識自慢をしたいがためにグシャグシャ騒ぐ人種だからなー。

 

吹き替えと言えば、もちろんのごとく(?)本作にも大塚芳忠さんが参加しています。

担当しているのはスティングさん演じるフェイドで、偶然だか狙っていたんだかは知りませんが、これが実にナイスキャスティングでね。

というのも、『機動戦士Zガンダム』で芳忠さんが演じるヤザン・ゲーブルはスティングさんをモデルにしているというのは当時から聞こえた話で、本作におけるフェイドのルックスや性格、しかも野獣とすら呼ばれちゃうキャラを芳忠さんが演じるんだから……これは熱いでしょ! 出番は少ないけど…。

今年は50周年として盛り上がりを見せていたにも関わらず、その年が終わりそうな間際になってスーパー戦隊シリーズが放送終了という悲報。

ドラマチックにすら感じさせる急転直下の展開に感情がついて来れません。夕べも寝つきが悪かったし。

人生はスーパー戦隊と共にあると思い込んでいる俺ッチもいつかは老いて、いずれは最後まで見れない戦隊もあるんだろうという未来予想をしていましたが、それが無駄な懸念であると思い知らされる時が、こんなにも早く訪れるとは。

 

50年も続いていれば長寿番組だし、低俗ながらも日本の立派な伝統芸能でしたからね。そんな一つの文化が消えてしまう瞬間に立ち会う事になるのは悲しい事です。

…いや、悲しいとか残念なんて言葉じゃ表現しきれないな、内臓を二つ三つ切除したような気分ですよ。

とにもかくにも、何てこったい。

 

昨今、スパ戦への出演を始まりとし、その後の活躍により知名度が上がった人が増えていますが、今後はそういう人が減ってしまう問題も孕んでいます。

スパ戦レギュラーのオーディションには何百だか何千だかの俳優が参加しているそうですが、俳優を志す若者が成り上がれるための登竜門がますます狭くなったという事でもあるんですよ。

今時、この人は誰?と思われる若手俳優を主役に据えるドラマなんて変身ヒーロー作品くらいしかありませんし、そんな若者にチャンスを与える場が減ったんですから、芸能事務所にも少なからずの悪影響を与えているんじゃないかと。

ヒーロー役に就いた人は必ず事務所に所属=会社勤めの身だし、大役を掴んで個人の名が売れれば会社の儲けにも繋がる。逆に、売れないままの社員はいつまでも飼い殺しにはできない。

芸能事務所はスパ戦終了に関して、少しくらい声を上げてもいいんじゃないかと思うんですよ。

もっと話を広げれば、日本のエンタメ界の閉塞にも繋がるといっても過言ではありません。

 

終了の原因としては、製作費が見合わないというのが大きな理由との事。

個人的には、コスト削減を図りたいなら真っ先にロボ戦をなくせばいいじゃんと思うんだよね。オモチャバカが青筋立てて反論してきそうだけど(笑)。

今では画面も高精細で色んな部分に気を遣わにゃならないから、どんな場面においても1カットを映すだけで相当な労力やお金がかかっているのは分かります。

けど、そもそも変身ヒーロー作品なんて、そこまでオモチャ的な小道具とか要るかね?と。

というのも、再放送している『秘密戦隊ゴレンジャー』を観ていると、オモチャ要素なんかなくても面白いドラマにできそうな伸びしろを感じるんですよ。

スパ戦の終了とはオモチャの出番を増やす事を慣例化させすぎた、嫌らしい商売根性の成れの果てでもあるんです。

とは言え、この手の作品が今日まで成長できているのは、玩具メーカーとの二人三脚である事も否めない事実なんですが…。

非玩具メーカーがスポンサーの変身ヒーロー作品って作れないものかな?

 

売り上げ不振、つまりはスポンサーとして1社独占状態のバンダイだけの都合なんですよね。

それだけお金を出しているには違いないし、儲からなければ事業を畳まざるを得ないのは大人として理解できるけど、常連客が願わない事ばかりをする会社になった印象がさらに強まりました

東映は資金源を開拓した上で、バンダイとは縁を切る努力をしなきゃ…。

 

SNS等では、公式が発表していないんだからガセネタだ!とか言ってるピュアな子(笑)を多く見たけど、悲しいし信じたくない話ではあるものの、ああまで大っぴらに報道されるって事はもう真実確定なんだよ…!

そんな1秒でも早い公式(という呼び方に違和感)の発表が求められる中、満を持してスパ戦公式ツイッターが投稿。

その気になる内容はと言えば……今日はラッキューロの誕生日でーすパンパカパーン☆という呑気さに脱力……割と世間を騒がせている自覚がないのかと。ないんだな…。

 

そう遠くない未来に”スーパー戦隊復活!”なんて文言を目にする機会がありそうですが、他局なら観るけどネットなら見ないかな。

『ロミオの青い空』のBlu-rayを買いました。

 

借金のカタに身売りされたロミオが煙突掃除夫として辛い毎日を送りながらも、仲間たちと共に苦難を乗り越えようとするお話です。

 

ロミオが死神ルイニにその身を買われソノーニョ村を発つ、3話まで観ました。

両親とロミオの、愛し愛されている関係はベタながらも、望ましい家族関係であると言えます。まだ3話だってのに、そんなのばっか見せ付けるんだから1話に1回は泣きそうになってね、これが老いというやつですよ(笑)。

 

…と、内容はさておき、今回はBlu-rayの商品についてのレビューです。

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アニメというだけで滅茶苦茶な価格設定をする商品が多い中、全33話で24200円という価格は、まぁマシな方なんでしょう。

ただ、“COMPACT”という商品名が表すように、特典類はないに等しいと思って間違いありません。

映像特典はお定まりのノンテロップのオープニング&エンディングやCM類、封入特典に関してはちょっとしたブックレットすらない(!)んだから絶句です。

ちょっと贅沢な収納ボックスがある程度で、これじゃ海外版と変わんないよ。

 

そして肝心の画質に関しては想像を遥かに下回っていて、この程度でHDリマスター云々とか言ってんの?と。

得てして、画角が4:3の頃の作品がBlu-ray化されたものを初めて見る時は、ほとんどが「おおっ!」か「おお~…!」という感想になるんですが、本作の場合は「ええ…」って感じ(笑)。

オープニングの最初、煙突を抜け上がってタイトルロゴの背景になる空は透き通るような鮮やかな青!というのを見て感動する予定だったんですが、まるで程遠いです。

輪郭はそれなりだけど色はくすんでるし、まぁDVDよりはマシかな程度のものでガッカリでした。

確かDVDの頃もそこまで画質が良いとは思えなかったので、原版が良くないんだろうな。

画質もどうって事ない(ように見えてしまう)しロクな特典もない。これなら定価は1.5~2.0万くらいが妥当です。

 

画角はもちろん4:3。そうでなかったら買わなかったし。

海外版は画角4:3の上下をぶった切って16:9にしている旨は前に綴りましたが(4:3画角も収録しているけどSD画質)、画質はどうなってるのかが気になりますね。

今回買ったBlu-rayは、自分で16:9変換=上下をトリミングしたと仮定しながら観ていましたが、例えば顔のドアップになって口や眉が見切れてしまうような事はなさそうかな?

 

よろしくないのはあくまで画質であって、作画としてはいい安定感。同じ頃の作品でもロボットアニメのように硬質ではなく、いかにも手描きと分かる絵柄は温かみを感じます。

その上でドラマは一級品。

面白さを伝える事はあっても薦めるまではしない当ブログですが、本作に限っては胸を張ってオススメできる作品です。

 

 

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来ルーッ、Blu-ray『ロミオの青い空』

買った、Blu-ray『ロミオの青い空』

『タイタンの戦い』を観ました。

 

オリンポスの神ゼウスは、娘のダナエと孫のペルセウスを追放したアルゴス国王の行いに激怒。海の王ポセイドンに命じ海獣クラケンを放ち、アルゴス国を滅ぼしてしまう。

それから数年後、ペルセウスが立派な青年に成長した事を喜ぶゼウス。しかしオリンポスの神の一人であるテティスは、自分の息子カリボスへの罰に恩赦を与えないゼウスを恨み、ペルセウスに報いを与える。

天命を受けたペルセウスは、ゼウスにより呪われた姿になった元婚約者カリボスから、フェニキア国の王女アンドロメダを救い出し求婚する。

その婚約の最中、神への侮辱を怒るテティスが現れ、30日以内にアンドロメダをクラケンへの生贄に差し出さねばフェニキア国を滅ぼすと告げる。

アンドロメダを、フェニキア国を救うため、ペルセウスはクラケンを倒す唯一の手段、メデューサの首を取る危険な旅に出る……といったお話。

 

先日、リメイク=2010年版を観た影響で、こちらも観たくなったんですがね。

もちろんリメイク版のビジュアルは解像度も高くて目を楽しませてくれますが、オリジナル版から入った年寄りとしては、こちらを捨て置く事はできません。

レイ・ハリーハウゼンさんによるダイナメーションは、歴史に埋もれたとしても忘れたくはない映画技術の一つでもありますしね。

特に若い人なのかな、あのカクカクした動きを古臭いと一笑に付す人も少なくないですが、伝説やら神話やらといった遥か昔の時代を描いた作品だからこそ、古い手法を以て描く方がもっともらしく見える気がするんですよねぇ、オジサンにとっては。

テティスの石像の頭が崩れ落ち、それが本物のテティスの顔と重なるカットなんか今の目で見てもゾッとしますよ。

 

ダイナメーション=要はコマ撮りの事ですが、この手法を以て描かれるクリーチャーが、本来は不気味なはずなんだけど愛らしく見えてしまうんですよ。

モデルを少しづつ動かしながら1コマづつ撮るというアニメと似たような手法なんですが、クリーチャーが映っているカットでは、常にどこかしらが動いているという芸の細かさはまさに職人芸。

それに加え、クリーチャーのモデルと実際の人間が同一画面で絡むカットがあったとして、この時の合成がキチンとシンクロしているのが相変わらず素晴らしい。

クリーチャーが物を投げる→人間がそれをキャッチするカットがあったとして、これがヘタな合成だとキャッチするジェスチャーが早かったり遅かったりしますが、このタイミングが常に完璧なんだから、地味に驚異的です。

メデューサやクラケン等、それぞれの名をキャストとして表記しているエンドクレジットにも、クリーチャーへの愛を感じさせてくれます。

 

神の中でも一番偉そうなゼウスが、人間の王女ダナエを愛した結果、ペルセウスが生まれます。

つまりペルセウスは、神様が人間を相手に不倫をして生まれた子なんですよね(ダナエにとっては不可抗力でしたが)。

現代においても一部の既婚者が不倫を止めないのは、神様ですら悪びれもせずに不倫をしてるからなんでしょう。

ここ数年の異常に過剰な不倫バッシングも、あんまやりすぎればゼウスの怒りに触れて日本が滅ぼされてしまうから、ヤフコメ等でご意見番を気取るババアの皆さんはホドホドにして下さい(笑)。

そもそも、ゼウスの本妻であるヘラが特に困った様子を見せていませんが、アンタがキツく咎めないからこんな事になるんやで…。

 

ハッキリ言わずとも」、本作はB級作品です。正確にはB+作品かな。

そんな作品でありながら、キャストの豪華っぷりが意外です。

ローレンス・オリヴィエさん、マギー・スミスさん、クレア・ブルームさん、ウルスラ・アンドレスさん等々といった並びを先に見れば、まさかこんな作品だと思う人は少なくないでしょう(笑)。

逆を言うと、あちらの人は後の仕事に悪影響が及ぶとは考えないからこそ出演してくれるという意味で、この手の作品に偏見がないんでしょうね。これぞベテランの余裕ってやつですよ。

 

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映像特典は、ハリーハウゼンさんのインタビューやクリーチャーにスポットを当てた証言集。

…つーか、ダイナメーション作品のBlu-rayってなかなかな発売されませんねぇ。シンドバッドシリーズや『アルゴ探検隊の大冒険』とかリリースして