皆さま、こんにちは！
今日は５年前に訪れた室蘭本線から
幌別（ほろべつ）駅の訪問記です。
室蘭本線（当時は北海道炭礦鉄道の路線）の開通に合わせ、
明治25年に開業した駅でした。
まずは駅とは関係ない話ですが…
幌別駅がある登別市は
仙台藩（白石）からの集団入植によって開かれた街であることを
最近になって知りました。
仕事の関係でよく足を運んでいた白石市が
登別市と姉妹都市であることも
これが理由です。
自分はもちろん、伊達家の末裔ではなく
ごく普通の宮城県民ですけど
ちょいと誇らしく感じてましたよ。
一番上の画像は
広い駅前広場が備わる西口ですが
国鉄時代の駅の中心はここではなく、
下の画像に写る東口にありました。
現在の駅舎は昭和53年に竣工した橋上駅舎ですけど
改築に合わせ、東西の駅前の立場が
逆転しちゃった感じですね。
元々駅舎があった東口から
街並みを俯瞰します。
ちょこっとですけど海が見えるのが
わかりますかね？
郵便局をはじめとする商業施設が
整然と並んでいる西口です。
ここには旧駅舎時代、
昭和32年に増設された西口駅舎がありましたが
更に時代を遡った昭和29年以前に
何が存在してたかというと…
下は国土地理院のサイトから転載した
昭和23年撮影の航空写真ですが、
跨線橋の先から西側に大きくカーブしている
鉄道用地が見えますよね。
この鉄道用地は、昭和２年に開通した
幌別鉱山（昭和48年閉山）と幌別駅を結ぶ幌別鉱山専用鉄道です。
専用鉄道は昭和29年まで現役だったそうですよ。
幌別駅から伸びる線路を辿りながら
写真を眺めてましたが、
更に驚く景色が写ってまして…
所狭しと並ぶ鉱山住宅を見てくだされ。
今の幌別地区からは想像できませんが、
鉱山が盛況だった時期は
ここに2,500人もの方々がお住まいだったらしく。
幌別鉱山は硫黄の産出量が日本一で
産出物全体での産出量においても
東洋一の硫黄鉱山である
松尾鉱山（岩手県八幡平市）と肩を並べてたそうです。
画像に2面の黒く写る幌別ポンプ場が写ってますが、
こちらは今も現役だそうですよ。
それでは構内を覗いてみましょう。
先にも書きましたが、
幌別駅の駅舎は昭和53年に竣工した橋上駅舎で
東西を結ぶ自由通路のど真ん中に駅の出入口があります。
出札窓口はこんな感じでした。
日ハム時代のオオタニサンが懐かしい！
改札口の上にある行灯式の行先表示機には
今は亡き「岩見沢駅」行きの表紙があるらしいです。
コンコースから階下のホームに降ります。
幌別駅は相対式＆島式ホームによる
複合２面３線構造でした。
幌別駅は先に書いた幌別鉱山専用鉄道のほか、
国鉄時代は構内から北側に
北海道曹達登別工場（幌別事業所）まで伸びる
貨物専用線（昭和57年廃止）がありました。
大量の貨車がひしめいていた時代の名残は
１本だけ残る側線だけかな？
幌別駅は特急「すずらん」の停車駅なり。
東室蘭駅行きの特急列車は
幌別駅から終点まで各駅に停車しますが、
室蘭本線内で乗車券のみで乗車できる特例は
東室蘭駅～室蘭駅間のみですので
特急券が別途必要ですからね。
昭和29年に廃止された幌別鉱山専用鉄道ですが、
廃線跡の一部は道路に転用されたので
今も辿ることが出来るそうですよ。
幌別駅を再訪した際は歩いてみたいです。
室蘭駅
母恋駅 前編（平成29年11月15日） ・後編（令和２年９月１日）
輪西駅
東室蘭駅
鷲別駅
幌別駅（平成29年11月15日）
北吉原駅（平成29年11月13日） ・改築後（令和３年12月20日）
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