皆さま、こんにちは！
前回のブログで
特異な形状の駅舎が一昨年に解体された
室蘭本線・北吉原駅の訪問記をUPしました。
（前回のブログもチェックくださいませ）
（解体前の駅舎が存在していた時代の訪問記です）
北吉原駅は昭和40年、
駅の北側に白老工場がある大昭和製紙（現・日本製紙）の
全額負担で設けられた駅。
国鉄時代は重役の通勤対策から
急行列車が停車していた時代もあったんですって。
大昭和製紙は平成15年に日本製紙に吸収されて消えましたが、
旧駅舎内には最後まで、この看板が掲げられてましたっけ。
北吉原駅のホームから工場を覗くと
製品を積んだと思われる
コンテナトラックが行き来してました。
実はこの工場、平成20年まで
原料のパルプの搬入と製品の出荷を目的とした
貨物専用線が伸びていたのです。
…と言っても北吉原駅から専用線が伸びてたのではなくて
東隣の萩野駅から分岐してました。
専用のワムハチ（480000番台車）が運用に就いていたことは
記憶に新しいのではないでしょうかね？
専用線が廃止されてから13年が経過しましたが、
構内には今でも当時の面影が数多く残っているらしく。
そんな萩野（はぎの）駅を４年前に訪ねました。
まずはざっと萩野駅のプロフィールを紹介。
室蘭本線が開通した明治40年に開業した信号所が起源で
明治44年に旅客営業を開始。
今ある駅舎は昭和33年に設けられたそうですよ。
木造駅舎かと思いきや、
コンクリートブロックを積み上げたモノの模様。
この造りは潮風対策でしょうかね？
萩野駅から太平洋の海岸線までは400メートルすか離れてません。
専用線が開通したのは
工場の操業開始と同じ昭和35年だそうですけど、
駅舎の改築が２年早いことから
専用線の線路は開通以前に
工場建設の資材運搬にも使われていたのではないでしょうか。
駅舎内はこんな感じです。
平成23年までは業務委託駅だったそうで、
当時使われていた出札窓口が今も残されてましたよ。
「きつぷ売場」の文字を見てゾクゾクきちゃう人、
自分だけじゃありませんよね？
ちなみに今は自動券売機すら置かれていなかったような気が…？
駅舎を抜けてホームにイン。
萩野駅は相対式＆島式ホームによる複合２面３線構造で、
駅舎から離れた２本のホームは
跨線橋を渡って進入することが出来ます。
特急列車が停車しない萩野駅にとって
２面３線構造はややオーバースペック気味に思えますが、
ホームは３本とも現役らしく。
待避線として使われている３番線ホームは
線路の輝きが失せてましたが
日に数回、間違いなく普通列車が待機しているらしい。
国土地理院のサイトに掲載中の
昭和23年撮影の航空写真によると、
駅舎が改築される以前の萩野駅は
島式ホーム１面＋貨物ホームの駅構造だったようで。
当時は駅前に、貨物ホームから幹線道路に繋がる
通路があったみたいですね。
萩野駅は明治44年に旅客営業が始まりましたが、
正式な駅の開業年が明治42年なのは
当初の２年間は貨物駅だったから。
そうなると気になるのは、
貨物駅を作ってまで運ぼうとしていたブツの中身ですが…
古くから馬や牛の生産地だった白老町、
自分は美味しい「白老牛」しか思い浮かびません。
貨物の品目をご存知の方がいたら教えてください。
ちなみにこちらが今年食べたばかりの白老牛です。
美味すぎて泣いちゃうそうでしたよ。
さてさて、駅構内の北側を眺めると
線路がズラリと並ぶ姿が見れます。
先に大昭和製紙白老工場の貨物専用線（平成20年廃止）が
萩野駅から伸びていたことを書きましたが、
そのヤードが構内にあったのですよ。
駅の周辺には他にも専用線の遺構が残ってるっぽく。
それらを見て周りましたが、
長くなりましたので次回のブログに続きます。
（続きもチェックくださいませ）
自分も食したウエムラ牧場！
室蘭駅
母恋駅 前編（平成29年11月15日） ・後編（令和２年９月１日）
輪西駅
東室蘭駅
鷲別駅
幌別駅
北吉原駅（平成29年11月13日） ・改築後（令和３年12月20日）
萩野駅（平成29年11月13日） 前編 ・後編
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