皆さま、こんにちは!
駅舎がローソンの駅などなど、
世の中にはいろんな用途を持った駅舎がありますけど、
札沼線にはなんと、
駅舎の中に歯医者さんが同居する駅があるのですよ。
こんな駅が近所にあったら歯医者嫌いな自分も喜んで通っていたのに…
もしくはグラマーな歯科看護師さんがいる歯医者さんでもOK。
2年前に訪れた、浦臼町の玄関口のこちらの駅でした。
札沼線・浦臼(うらうす)駅です!
浦臼駅は昭和9年に開設された駅。
開業当時から使われていた駅舎はJR移行後に撤去され、
その跡地に「ふれあいステーション」が建てられました。
町が建てた建物の中に、駅の待合スペースが設けられてる格好なので、
正式には駅舎と呼んじゃいけないのかもしれませんけど、
駅と歯医者さんが同居している建物には違いありませんよね。
建物はかなり大きいので公民館等も同居しているのかと思いきや、
看板を見る限り、ほとんどのスペースを歯医者さんが使用しているっぽい。
駅待合室のスペースは意外に狭めですが、
浦臼駅を発着する列車の本数は1日6往復のみですので、
これで十分なのかもしれません。
待合室の中から見た歯医者さんの入口です。
あの嫌な「キュイーン」というドリル音は、
待合室には伝わってきてませんでしたよ。
待合室を抜けてホームにイン。
浦臼駅は無人駅なので、駅舎を通らなくてもホームに入ることが可能です。
歯医者さんのドリル音がトラウマな方は、ぜひとも直接ホームへ。
浦臼駅は単式ホームが1本あるだけの棒線構造の駅でした。
現在は整地されてしまいましたが、かつては大きな駅構内があり、
車両の留置線のほかに機関車を方向転換する転車台もあったみたいです。
昭和59年に無人駅化され、ほとんどが姿を消してしまったとか。
付近には石積みの大きな倉庫がありましたけど、
これも鉄道貨物輸送が華やかなりし頃の名残なのかもしれませんね。
こうして、付近の写真を撮り終えた後に待合室に戻ると、
待合室にいたおじいちゃん、おばあちゃんが話しかけてくれたのですよ。
オマケにコーヒーまで入れてくれて…
自分が仙台から来たって話をしたらビックリされてました。
駅の写真を撮っていたので
すぐに自分が鉄道ファンだとわかったらしく。
だからかしら?
札沼線が次(昨年3月)のダイヤ改正で
浦臼駅‐新十津川駅間の列車が
3往復→1往復に減便される話を聞かせてくれたのですよね。
ネットでは札沼線の減便は噂されてましたけど、
この時点で既に、その説明がJR側から地元に対してあったそうで。
「そもそも列車の本数が少ないので使いたくても使えないのよね」
と嘆いてましたわ。
鉄道ファンに関してもこんな話が。
列車車内で大勢の鉄道ファンの姿を見るそうですが、
ほとんどの方が新十津川駅で折り返し、そのまま帰ってしまうらしい。
「浦臼って素敵な町なんだよ」と言って、
浦臼町のガイドマップを手渡してくれたのです。
「ワイナリーがおススメ!美味い物だらけだから」
とマップを指さしながら教えてくれたのですけど…ごめんなさい!
おじいちゃんにはとても、自分が浦臼に訪れた目的は
この駅舎を見るためとは言えませんでしたよ。
でもでも、素敵なひと時をありがとうございました。
その後、JR北海道は計画通りに札沼線の列車の減便を遂行。
浦臼駅からの末端区間は、1日に1往復の列車しか運行されない
日本一列車本数が少ない区間になってしまったのは周知の通りです。
ここの歯医者さんが超人気になれば、ひょっとしたら利用者が増えるかも!
そのための秘策はグラマーな歯科看護師さんを(以下自粛)
浦臼駅(平成27年10月21日)
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