小説家のジョーンはジャックと世界一周の旅行中にある国の国王オマー・カリファに「伝記を書いてほしい」と頼まれた。
ジョーンはオマーの宮殿に行ったが、途中で銃撃を受ける、宮殿の警戒がやたらと厳しいと何か怪しい雰囲気。
宮殿の中を探っていると、軍事作戦に使う地図を発見した。また別の部屋ではジュエルという男性が捕らえられていた。「オマーは独裁者」とのこと。
二人は部屋から出たが兵隊たちに追い回された。ジャックと合流してジュエルの仲間のところに行く。彼らと一緒にオマーの戴冠式を阻止するために出発する。
製作:1985年、脚本:マーク・ローゼンタール、ローレンス・コナー、監督:ルイス・ティーグ
■ はじめに
◆ 登場人物
ジョーン・ワイルダー(キャスリーン・ターナー) 小説家
ジャック・コルトン(マイケル・ダグラス)
ラルフ(ダニー・デヴィート)
ジュエル(アヴナー・アイゼンバーグ) イスラム聖者
オマー(スピロス・フォーカス)
◆ 補足
ストーリー的にはジョーン・ワイルダーが主人公。マイケル・ダグラスとキャスリーン・ターナーの共演映画三作の一つ。マイケル・ダグラス&キャスリーン・ターナー共演映画。
前作(ロマンシングストーン)と同じく宝石がテーマ。前作では宝石はワニに盗られてしまった。さて今回はどうなるか?
ジョーン・ワイルダー(キャスリーン・ターナー)は小説家。冒頭部分はストーリーとは関係なく、ジョーンの小説の一部という設定。ジャック・コルトン(マイケル・ダグラス)との船上での結婚式の最中に海賊に襲われて、ジャックとともにジョーンも剣を取って戦うが、多勢に無勢で、ついにボートに乗って逃げることになる。
だがボートには空きが一人分しかない。そこでジョーンは不治の病であることを明かす。ジャックは「なんで黙ってた?」「こっちの勝手でしょ!」とこの場で喧嘩。そしてジャックにボートに乗るように促す。そこでなんとジャックは、ジョーンをほっとらかしてボートに乗り込む。
マイケル・ダグラスはもう健康状態があまりよくないようだが、大丈夫だろうか?父親のカーク・ダグラスは103歳まで生きた。キャスリーン・ターナーは今ではやたらと太ってしまったが、実にいろいろな役をこなす女優。二人とも長生きしてほしい。
■ あらすじ
◆ ジョーンがオマー・カリファに伝記執筆を依頼される
さてジャックとジョーンは、前作の最後でジャックが手に入れたヨットに乗って世界一周の最中である。さぞかし仲が良いであろうかと思うが、この二人はそうではない。意地を張って、しょっちゅう喧嘩をしている。それは、この二人であればありがちなことである。キャスリーン姐さんは、仲がよくても相手と意地を張っているような作品が非常に多い。注、例外は「アンダーカバーブルース」。
野外パーティの会場。実はジョーンのファンの集まりである。ジョーンにはファンからいっぱい花束が届く。ジャックは、これを見てひがんでいる。出版社の担当もきているが、こちらは単なる原稿の催促。
さて、その会場にある国の国王オマー・カリファ(スピロス・フォーカス)が現れて、ジョーンに「伝記を執筆してほしい」と依頼する。先ほどまでは「ニューヨークに戻る」とジャックと喧嘩していたジョーンは、嬉しくなってのぼせ上がる。ジャックの反対を押し切って、オマーに同行する。注、国王と言ってもまだ戴冠式の前。
ジョーンはオマーとオープンカーに乗って宮殿に到着し歓待を受ける。
しかし何か怪しい。オープンカーの時はナイフ男に襲われた。また宮殿の警戒がやたらと厳しい。
◆ ジャックは「宝石を取り戻してほしい」と言われる
さてジャックは、ジョーンがいなくなって「これから、どうしようか?」と思っていたところ、前作でさんざん二人の邪魔をしたラルフ(ダニー・デヴィート)が現れて、拳銃でジャックを脅した。まだ前作のことを根に持っているらしい。ジャックを助けたのはタラク(ポール・デヴィッド・マギッド)。
そしてタラクは「オマーに盗まれた宝石を取り戻してほしい」とジャックに依頼する。そして「お前の女(ジョーンのこと)も危ない」と言う。三人で飛行機(すごくボロの飛行機)に乗って、あるところに行くと、馬賊のような連中がいて歓迎を受ける。ここでも「宝石が盗まれた」と言っている。
◆ ジョーンは軍事作戦の地図を発見する
ジョーンは町を歩いていたが、なんとなく不穏な雰囲気である。また宮殿の窓から下を見ていると銃撃戦が発生し、これをカメラに収める。疑問を持ったジョーンは、窓から外に出て屋根伝いに他の部屋に移動する。
その中で軍事作戦に使うと思われる地図を発見し、またカメラに収める。別の部屋でオマーが外部から呼び寄せた誰かに「(戴冠式で)奇蹟を起こせ」と叱責している。こちらもカメラに収めるが、発見されて追いかけられる。
◆ ジョーンはジュエルと出会う
屋根を伝って逃げていると、屋根が壊れて下に落ちた。牢獄と思われるところである。男性が監禁されている。ジュエル(アヴナー・アイゼンバーグ)。
しかしジュエルは監禁されていたにしては簡単に窓を壊して、二人で宮殿の屋根に出る。建物の屋根を次々と渡って逃げる。ここでジュエルはある秘密をジョーンに明かすが、これはまだ秘密。
◆ ジャックとジョーンとジュエルは戦闘機に乗って逃げる
ジャックとラルフが宮殿の下を歩いている。ジョーンを助けに来たらしい。屋根の上にジョーンとジュエルがいて追いかけられている。ジョーンが屋根から落下し、ジュエルが傘を落下傘のように使って地上に降りる。
ジャックが「助けに来た」と言うが、ジョーンは「そんなことは、頼んでない」と相変わらずである。ジャック、ジョーン、ジョエルが追いかけられて逃げ惑うが、馬賊の一団が現れて銃撃戦となる。ラルフは逃げ惑って離れ離れ。
逃げ回っていると、なぜかジェット戦闘機が置いてある。三人は、戦闘機の操縦席に隠れる。ジャックが適当にやっていると、戦闘機が走り始める。地上を走りまわって建物などを破壊する。
さらに適当にやっていると銃を撃ちまくりミサイルを発射する。戦闘機が走る回る場面が無駄に長い。地上を走り回って銃撃する戦闘機の映画は、他にはないだろう。
装甲車に追跡されながら戦闘機は砂漠まで走ってくる。燃料切れになったので三人が戦闘機を下りて歩いていく。オマーが装甲車で追いかけてくる。岩山に登って逃げる。下から銃撃を受けるが、なんとか逃れて岩山の頂上にでる。
◆ ジャックがヌビア族の大男と決闘
さて頂上ではヌビア族が待ち構えていた。敵対的な雰囲気ではない。三人は歓迎されて部落に行く。しかしジャックとジョーンがまだ夫婦ではないと知ると「族長の息子の妻に」と言われる。
そこでジャックと息子が決闘をするということになる。息子はひ弱な感じの若者で安心したが、代理が戦うという。やたらと強そうな大男。しかしなんとかジャックの勝利。
◆ ジュエルの正体
ヌビア族と別れて、三人は遠くを見晴らす山の上に立った。ジュエルの故郷らしい。
ジャックは「宝石を見つけて分けよう」と言う。ここでジョーンはジュエルから教えてもらった秘密を教える。「宝石とはジュエルのこと」。
オマーが宝石を奪ったとは、オマーがジュエルを捕えていたという意味である。「なぜそれを黙っていた」「それを言ったら、来ないでしょ」。ジャックは「俺にだって正義感はある」とふてくされる。
◆ 列車に乗って戴冠式の攻撃に向かう
さて三人は「偽救世主(オマー)と戦いに行く」と列車に乗る。いや普通に乗るのではない。オマーの手下がいるので列車に屋根に乗っていく。ジョーンが屋根から落ちそうになる。ジョーンはスカート姿で手下と屋根の上で格闘したりする。
そしてある車両に入ったところで、オマーと手下がいて銃を構えていて三人は捕らえられた。
二人はロープで縛られて吊るされている。そばにはジュエルが縛られている。二人はここで「愛している」と言いあうが、このような場面でしか本当のことを言えないのは二人の問題点。
外ではオマーの戴冠式が行われようとしている。大きな舞台が作られている。
さてここで二人の前にラルフと馬賊が登場。秘密を知らないラルフは「宝石はどこだ?」と言う。ともあれ二人は解放された。
ここで馬賊と一緒にオマー戴冠式の攻撃に向かう。
■ 出演作
◆ マイケル・ダグラス
(1984)ロマンシング・ストーン/Romancing the Stone
(1985)ナイルの宝石/The Jewel of the Nile
「危険な情事/Fatal Attraction(1987)」
(1989)ローズ家の戦争/The War of the Roses
(1992)嵐の中で輝いて/Shining Through
The Sentinel(陰謀の星条旗)
◆ キャスリーン・ターナー
(1981)白いドレスの女/Body Heat
(1983)二つの頭脳を持つ男/ The Man with Two Brains
(1984)ロマンシング・ストーン/Romancing the Stone
(1985)女と男の名誉/Prizzi's Honor
(1985)ナイルの宝石/The Jewel of the Nile
(1986)ペギー・スーの結婚/Peggy Sue Got Married
(1988)偶然の旅行者/The Accidental Tourist
(1989)ローズ家の戦争/The War of the Roses
(1988)スイッチングチャンネル/Switching Channels
(1991)私がウォシャウスキー/V.I. Warshawski
(1992)心の扉/ハウス・オブ・カード/House Of Cards
(1993)アンダーカヴァーブルース/UNDERCOVER BLUES
(1994/シリアル・ママ/Serial Mom
(1997)シンプル・ウィッシュ/Simple Wish
(1999)ベイビートーキング/ Baby Geniuses








