■ Baby Geniuses(1999)
ベビーコ社の地下25階には秘密の研究所があり、天才幼児が教育されている。後ほど世界征服を企むと言う遠大な計画である。
研究所からスライが脱出し、ベビーコ社の経営者エレナの姪のロビンが経営する幼稚園にもぐりこんだ。
スライは幼児たちと一緒に立ち上がり、ベビーコ社に乗り込んで決戦を挑む。


製作:1999年、脚本:ボブ・クラーク、グレッグ・マイケル、監督:ボブ・クラーク   予告編   予告編  


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 エレナ・キンダー(キャスリーン・ターナー) - ベビーコ社の経営者
 ロビン(キム・キャトラル) - エレナの姪
 ダン(ピーター・マクニコル) - ロビンの夫
 スライ/ウィット(ジェリー・フィッツジェラルド) - 天才幼児

キャスト紹介は、キャスリーン姐さんが一番最初だが、本作の主演は幼児たち。キャスリーン姐さんは悪役もよろしい。エレナが悪いことを考えていると、姪のロビンに蕁麻疹が出るという奇妙な関係がある。

幼児期には、大人の世界とは異なった高度な知識・言語体系を持っており、ある時期になると、それを忘れてしまう。
 


■ あらすじ

◆ 秘密研究所

ベビーコ社の地下25階には秘密の研究所がある。その研究所では幼児が集められ、キンダー式教育法による教育が行われていた。エレナの意のままに動く天才児を育成し世界を支配するためである。いや~、ずいぶん遠大だな~。

その中にスライという幼児がいる。スライには実はウィットという双子がいる。ウィットはロビンの養子となって育てられている。ロビンにはウィットに双子の兄弟がいるということは知らされていない。

ロビンにはウィットの他にキャリーという実子がいる。ロビンはダンと一緒に保育園を経営している。

◆ スライ脱出

スライは研究所から脱出した。以前にも脱出したことがあった。スライ得意の空手で頑張ったが、結局連れ戻された。

今回は外部業者のオムツ交換の車に紛れ込んで脱出。ホームレスの上着を着て、次には女児のベビーカーに入り込み女装した。そして閉店間際のショッピングモールに入り込んだ。

ベビーコ社からは、スライ捜索隊が繰り出された。

◆ スライ/ウィット入れ替わり

ロビンはウィットを連れてショッピングモールに出かけた。ウィットは幼児用の遊び場の迷路に入った。そこにはスライがいた。二人とも不思議な顔をした。そして二人は別の出口から出た。

そこでウィットは捜索隊に捕まった。スライはロビンに抱かれた。ロビンはウィットの服が違っていたように感じたが、勘違いだと納得した。

キャリーはウィットではないことに気がついたが、そのままになった。

エレナも声紋をチェックしてスライではないことに気がついたが、比較調査ができるとして、むしろ好機と捉えた。

◆ スライが誘拐犯を撃退

エレナはロビンとダンを訪問してウィット(実はスライ)を研究所に連れてくるように誘った。だがしかし、エレナはダンが幼児語を理解し始めていることを知って、自分の計画がばれてしまうことを危惧した。

エレナは電力会社の社員を装わせて二人の手下を送り込んだ。ウィット(実はスライ)を誘拐するためである。

手下は二階から三階に上る階段でスライと対決したが、簡単にスライにやられてしまった。

これを見てエレナはベビーコ社を撤退してリヒテンシュタインに逃げ出すことにした。こんなことくらいで逃亡することはないような気がするが、本当はもっと悪いことをやっていて、バレてしまうのを恐れたのだろう。なんでリヒテンシュタイン?

◆ 決戦

スライたちは送迎用の車の運転手に催眠術をかけてベビーコ社に向かった。地下研究所の幼児たちも立ち上がった。

子供たちが帰ってこないので保育園に電話がかかりロビンとダンも事態を把握した。二人もベビーコ社に向かう。ダンは警察に電話するが、いたずらと思われて埒が明かない。ロビンがダンの電話を奪い取って「ベビーコ社に爆弾を仕掛けたっ!」と怒鳴った。

ベビーコ社に付属する巨大遊園地が決戦場となった。

スライはコントロールセンターに入って、遊園地の数多くの人形や乗り物を動かした。他の幼児たちも、それぞれ創意工夫を凝らして戦った。

結果は言わなくても分かるだろうが幼児軍の全面勝利。

さてここでスライとウィットが幼児時の知識を失う時が来た。スライがウィットに「先に行ってる」と言って、二人はタッチをした。
 


■ 蛇足

キャスリーン・ターナー
(1981)白いドレスの女/Body Heat
(1988)スイッチングチャンネル/Switching Channels
(1991)私がウォシャウスキー/V.I. Warshawski
(1983)二つの頭脳を持つ男/ The Man with Two Brains
(1984)ロマンシング・ストーン/Romancing the Stone
(1985)女と男の名誉/Prizzi's Honor
(1985)ナイルの宝石/The Jewel of the Nile
(1986)ペギー・スーの結婚/Peggy Sue Got Married
(1988)偶然の旅行者/The Accidental Tourist
(1989)ローズ家の戦争/The War of the Roses
(1992)心の扉/ハウス・オブ・カード/House Of Cards
(1993)アンダーカバーブルース/子連れで銃撃戦/子連れスパイ危機一発/UNDERCOVER BLUES
(1994/シリアル・ママ/Serial Mom
(1997)シンプル・ウィッシュ/Simple Wish
(1999)ベイビートーキング/ Baby Geniuses