年またがりになったけど、名古屋にある輸出陶磁器商の館「橦木館」その2。
広い敷地には、先日載せたステンドグラスの洋館以外に、瓦屋根の日本家屋があります。
下の写真が洋館のほう。
和館・洋館・茶室・庭を含む敷地面積は約600坪=約約2000平方メートル。
広いなぁと思っていた矢先、最近出火があった目白御殿の敷地のほうが、
橦木館より広いらしい。
(火災に見舞われたのは1階2階の面積なので800平方メートルだけど。)
しかもあの目白御殿、相続税として物納する前の敷地面積は
およそ3000坪近く(報道だと8230平方メートル)もあったとか。
あんな都心にあって、この数字は驚き。
物納したあとの残りの敷地だけでも固定資産税はすごいことになりそう。
相続税物納と聞いて、すぐ思い出すのはピカソの遺族。
相続税を払いきれずに絵画を競売にかける動きがあり、それに危機感を覚えたのが
当時の文化相アンドレ・マルロー。
国の宝ともいえる(ピカソはスペイン人だけどじきにフランスで活動していたので)
絵画を国外に散逸させるのはならぬ、と速やかに策を講じました。
物納の特例を認め、かくして仏ピカソ美術館に名画をごっそり収蔵することができたのです。
マルロー自身、美術収集をしていた模様。
出光美術館には、マルローの旧蔵品だというルオーのキリスト画があり、
たまに展覧会に出品されます。
以前ル・アーヴル出張の際、会議後に海岸沿いを案内してもらったときに
マルロー美術館の文字を見かけました。↓
恐らく彼が収集した美術品を核とする美術館じゃないかな。
仏文化相というとマルロー、そして、映画保護に手厚かったジャック・ラングが有名。
フランスの文化保護に関し華々しい活躍ぶりで知られるけど、
最近では文化相が活躍した話をとんと聞かないし、大臣が誰なのかもわからないや。
以下、橦木館の和館のほう:
アイランドキッチンの走り?
トイレ付き、ゆったりした洋式のお風呂、があるかと思えばー:
木製の和式のお風呂も。
でもシャワー付き!
お茶室。
お茶室内部。
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