川上貞奴の旧邸がある文化のみちからほど近い所に名古屋市市政資料館があります。

目にした説明書きを要約すると、ざっとこんな感じ: 

・大正11年に名古屋控訴院、地方裁判所、区裁判所庁舎として建設された。

・建物はネオ・バロック様式。建設費約80万円。
・全国8か所に設置された控訴院庁舎のうち、現存最古。

 

一般に公開されています。

 

 

 

階段の手すりは大理石でしょうね。

入ってすぐの光景は壮麗でインパクトあり。

 

 

それぞれのステンドグラスには裁判所らしい意味が込められていました。

天井部分は、光で照らすような公明さを表す太陽。

 

 

 

正面のものは、すぐにはわかりに行くけれど、偏りない正義を表す天秤がモチーフ。

 

 

 

日本では昭和3-18年まで、陪審法のもと、陪審制度がとられていたということで
こちら↓は陪審法廷の再現。
陪審裁判は控訴不可とか、費用が膨大とかいう理由で活用されなくなり、

昭和18年以施行停止になったとか。
裁判員制度と陪審員制度の違いはこちらのサイトが的確。

 

 

ここにもステンドグラス。

 

 

 

名古屋控訴院第二号法廷を再現した部屋↓。
大正11年の刑事合議制の公判がモデル。

法服・法冠も再現されています。
 

 

 

法服の唐草模様の部分は、判事が紫、検事は赤。

 

弁護人は白、と決まっていたそう。

 

 

それが昭和23年ごろの法廷を再現したものになると、弁護士は背広姿です。

法冠も廃止になっています。

 

 

 

建物正面にある飾り見本が、フロアに展示されています。

公正な裁判を意味する神鏡と神剣を組み合わせたもの。

 

実際にはここについています。

 

 

裁判所には留置所も備え付けられていたらしく。

翌日明治村で同じようなもの(金沢監獄)を見ることになろうとは。

 

 

 

閉所恐怖症の人は一発アウト、な独房。

 

 

 

明治村に行く時間のない場合、こちらを観光すると、ほんの少し気分を味わえるかも?

 

 

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