TRIQUETRA ~Tributary Zone~ -24ページ目

TRIQUETRA ~Tributary Zone~

2代目のブログです

数日後、全員での話し合いを

することが決まり。。。

 

従業員、会社のお偉方、そして店長とが、

一堂に会することになった。

 

 

閉店後の店舗で。。。

夜の10時くらいからだったか。。。

 

そんな時間に家を出て。

電車に乗ってお店に向かうなんて。。。と。

 

普段とは全く違う状況を体験しながら。

 

なんだかとても。

変な感じがした。。。

 

 

普段なら、「めんどくさいな」と思いそうな

ところだけど。

 

その時はむしろ。。。

早くその場に出向きたい。。。と。

 

そんな気持ちだったのを覚えてる。。。

 

 

そして。

その場に欠席した従業員は、

ひとりもいなかった。。。

 

全員揃って、出席だった。。。

 

 

当日、遅番でお店に入っていた人以外は、

みんなで先に駅で待ち合わせをして。。。

 

従業員、全員一緒に。。。

まとまって、お店に向かった。

 

 

お店に着くと。。。

 

そこにはすでに、重役の人達は集まっていて、

その中に、店長もいた。。。

 

 

お店に入る前。。。

ガラス越しに店長と、一瞬目が合った。

 

でも私は。

すぐに目を逸らした。

 

 

あの時の彼の一瞬の表情から。。。

 

彼が、今の私の心の中を

探ろうとしているのを感じて。

 

 

あぁ。

こんな時でも、店長は店長のままか。。。

 

・・・と、思ってしまった(苦笑)

 

 

*******

 

 

話し合いが始まると、、、

 

だいたいのお偉方は、ただ黙ってそこに

座っているだけで、最初から最後まで、

ほとんど何もしなかった。

 

そんな中、

おそらく、一番階層が低いのだろうなと

いう感じのおじさんがひとりで、

一生懸命、会を進行させていて。

 

 

あのおじさんも、こんなめんどくさいことを

一人で任されて、大変だな。。。と思ったし。

 

だから、他のお偉方に対して、

多少、イヤ~~な印象を持ちながら(苦笑)

 

なんとなく。

この会社の体質が見えたような気がした。

 

 

 

話し合いが始まると、まずそのおじさんが。。。

ここまでの状況を説明した。。。

 

あのあと、自宅待機処分になっていた

店長を会社に呼び出して。

 

お偉方との話し合いの場を持ったことと、

その時に、店長から説明されたことを、

私達従業員に、伝え始めた。

 

 

 

店長は、あの小型カメラを仕掛けたのが

自分だということは、素直に認めたそうだ。

 

ただ。。。

 

なぜ、そんなことをしたのかという

その理由が。。。

 

ここ最近、金庫からお店のお金が

抜き取られていることが続いていたので。

 

その犯人を突き止めるために、

カメラをしかけたのだと。。。

 

そういう風に、店長は説明していた。。。と。

 

 

 

そんな話を聞かされても。

 

それを鵜呑みにして信じる人など、

従業員の中には、ひとりもいなかった。

 

 

ハッキリ言えば。。。

 

真実など、誰にも解らない。

 

 

だから。

もしかしたら、店長の言っていることは、

本当だったかもしれないけど。

 

従業員の中には、誰一人として。

店長を信じる人はいなかった。

 

 

おじさんは、一通り説明したあと。。。

 

「じゃあ、〇〇君(←店長)が、

本人からもちゃんと、皆さんに対して

謝罪と説明をしたいと言っているので。。。

 

みなさんとしては、複雑だと思いますが。。。

少しだけ、話を聞いてあげてください」

 

・・・と言った。

 

 

従業員は全員、黙っていた。

 

 

「ええと、いいでしょうか?

聞いてあげてくれますか?」

 

・・・と、おじさんはものすごく低姿勢で、

何度も何度も私達に頼んできたので。。。

 

 

結局みんな、最終的には渋々、、、

それを受け入れたのだけれども。

 

 

心の中では、みんなが思っていた。

 

「今更、店長の釈明など聞きたくない」

 

・・・と。

 

 

そして。

 

あのおじさんがどこかで、

店長を庇うような態度でいることが。

 

少し、腹立たしかったりもした。

 

 

「そういう優しさは、ここではいらない」

 

・・・と、私も、そして他の従業員も。

 

普段の店長を知る人はみんな。

そう思っていた。

 

 

あの店長は。。。

 

そういう優しさに、、、

情に、ほだされるような人ではない。

 

逆にそれを、賢く利用する人なのだから。。。と。

 

そう思っていた。。。

 

 

 

店長は、、、

おじさんと場所を変わると、突然。。。

 

「今回は、本当に申し訳ありませんでした!!」

 

・・・と言いながら、私たちに土下座をした。。。

 

 

そして。

涙を流しながら、事情を説明し始めた。

 

 

誰がお金を抜き取っているのか、、、

その犯人を捜すためだったとはいえ。。。

 

人として、やってはいけないことを

してしまったと思っています。

 

 

・・・と。。。

 

彼は、嗚咽しながら。。。

苦しそうな顔をしながら。

 

ずっと、土下座したまま、

頭を下げ続けた。。。

 

 

*******

 

 

そんな店長の様子を見て。。。

 

「さすが、演技が上手いな」

 

・・・と、ものすごく冷めた目で見ていた

自分も怖かったけど(苦笑)

 

チラッと周りを見ると、、、

従業員全員の目が死んでいて(苦笑)

 

そこには。

ものすごくシラケたムードが漂っていて。

 

店長のああいう姿を見ても。

心、ほだされている人が、誰一人

いないことが、見て取れた。

 

 

そして、心底思った。。。

 

 

日頃の行い。。。というのは、

本当に本当に、大事だな。。。と。

 

普段から、周りの人達と、

しっかりと信頼関係を築いておこくとって。

 

本当に大切なことだ。。。と。

 

 

ただ。

人間って、そんなに馬鹿ではない。。。

 

利己的な目的を持って、

誰かを操るために、嘘の信頼関係を

築こうとしても。

 

そういうのは、絶対バレるし。

長続きしない。。。

 

そして逆に、信頼を失う。。。

 

 

大事なのはやっぱり、「心」であって。。。

 

そこに「真心」がなければ。。。

 

その関係性は。。。

こんなに、薄っぺらいものになるんだな。。。と。

 

あの時、しみじみ思った。。。

 

 

目の前で、、、

大人の男の人が土下座して。

 

こんなに泣きながら謝っているのに。

 

彼を信じ、赦してあげようという気持ちが、

誰一人として湧いてこないこと。

 

そういう状況って。

ものすごく、悲しいことだ。。。と思った。

 

 

もちろん。

私も湧かなかったけど。

 

そういうことに対して、

罪悪感も感じなかった。。。

 

 

すべては自業自得。。。

 

 

今、誰も彼のことを信じようとせず。

 

こうやって、ものすごく蔑んだ目で。

ものすごくシラケた目で彼を

見ているのも。

 

今のこの状況は。。。

 

それは。

今まで店長がやってきたことの結果だ。。。

 

 

だから私も。

彼を赦そうとは思わなかった。

 

ここで受け入れることは。

結局、彼のためにもならない。と。

 

誰のためにもならない。と。

 

そう思っていた。

 

 

でも、本当に。。。

可哀想だ。。。と思っていた。

 

 

もし自分が、、、

今の店長の立場だったら。。。と

想像したら。。。

 

 

胸が痛くなった。

 

 

*******

 

 

つづく

私が仕事を休んでいる間、

パートの彼女は、マメに連絡をくれて、

都度都度、状況を説明してくれた。

 

 

事件が発覚した日の翌日。

彼女は、本社に連絡を入れたそうだ。

 

本社、、、と言っても、正確には、

本社とフランチャイズ契約を結んで、

このお店を経営している会社の、

お偉方に。。。なのだけれども。

 

 

会社の重役のおじさん達は、

事を重く見て。

 

まず、店長を出禁にしたようだった。

 

お店に出禁だけでなく、

自宅待機を命じたのだとか。。。

 

 

翌日。

第一発見者の大学生の女の子と、

その時一緒に仕事に入っていた、

やっぱり、大学生のもうひとりの女の子と。

そして、パートの彼女とで。

 

重役の人達と直に会って、

話し合いをすることになったそうだ。。。

 

状況説明とか。

日頃の店長の様子とか、

いろいろと。

 

 

あぁ。。。

私も参加したかった。。。

 

・・・と、そう思ったのだけど。

 

PTA関連を、どうしても抜けられず、

私は、行くことは出来なかった。

 

 

その話し合いの様子も、

パートの彼女は電話で伝えてくれたけど。。。

 

話を聞く限り。。。

 

感情優先で。。。

店長を、100%「悪」としたうえで、

あれこれ、報告したんだな。。。

 

・・・ということが。

すごく伝わってきた。。。

 

 

そうなるとは思っていたけど。。。

 

でもだからこそ。。。

参加したかったな。あの話し合い。。。と。

 

やっぱり、思ってしまった。

 

 

ただきっと。。。

 

私がそこに参加しないことが。。。

 

全体としては、完璧な流れだったのだろうけど。。。

 

 

 

 

警察への通報は。。。

待ってほしい。。。と。

 

やっぱり、上からもそう言われたのだそうだ。

 

 

これから、重役の人達のほうでも、

店長と話し合いをするから、

待っていてほしい。。。と。

 

 

そしてその後に。

 

従業員全員と、会社の重役たちと、

そして店長も交え。

 

全員揃っての、話し合いの場を開きたいと。

 

そういう申し出が、会社のほうから

あったよ。。。と。

 

パートの彼女は言っていた。

 

 

*******

 

 

若い女の子たちは。。。

もう二度と、店長とは会いたくない。と。

 

怒り狂ってた。。。

 

 

ある一人の女の子は、、、

デパートや駅のトイレに入るとき。。。

 

怖くて。。。

 

どこかにカメラが仕掛けられているのでは?と、

ビクビクしてしまう。。。

 

なんだか、いろんなことが。。。

信じられなくなった。。。

 

・・・と、言っていた。

 

 

若い子の心に、こういうものを植え付けてしまった

店長の罪は。。。

 

ものすごく、重いな。。。と。

 

そう思った。。。

 

 

でも同時に。

 

こういった人間ドラマの上での「罪」を

犯した人であっても。

 

その本質はやっぱり、「私」であって。。。

 

「すべてである私」の視点から見たら、、、

あの店長ですら、自分の一部であることも

解っていたから。

 

単純に彼を、全面的に非難する。。。

 

・・・ということが、私には出来なかった。。。

 

 

簡単に相手を責められたら、、、

きっと自分は、ラクなんだろうな。なんて思いつつ。

 

やっぱりそれは。。。

私には、難しいことだった。

 

 

 

そして。

 

人間としての店長の「罪」を裁くのは。

 

人間としての私達の

感情任せではいけない。。。と。

 

そう思っていた。

 

 

私達が自分達のエゴイズムを基に、

彼を裁いたりすれば。

 

それもやっぱり、巡り巡っていつか、

自分に返ってきて、堂々巡りに

なってしまうと思っていたから。。。

 

 

店長が。。。

こういう失敗を機に、何かに気づいて。

 

この先、もっとラクに生きられるように

なりますように。

 

・・・と、心の中では密かに願っていた。

 

 

でもだからと言って。

 

「みんな、彼を赦しましょう」なんて。

 

そんな、偽善者ぶったことを

言うつもりもなかった。

 

 

自分のとった行動の責任は、、、

自分で取らなければいけない。。。

 

 

自分で蒔いた種は、、、

自分で刈り取らなければならない。

 

 

店長もきっと。。。

そうなるだろう。。。

 

 

 

だから、そういうものは、、、

天に。。。

 

宇宙の法則に任せてしまうのが

一番いい。。。と。

 

あの時、思っていた。。。

 

 

・・・とは言いつつ。。。

 

店長のことはもう既に。。。

 

「お店を辞めます」

 

・・・と宣言していた時点で、

私の中では何かが切れていて。。。

 

店長に限らず。。。

 

「こっそりヒーラー修行」

 

・・・に対しての熱が消えていたので。。。

 

 

正直言えばあの時、、、

私の心は、ほとんど動いていなかった。。。

 

 

あんな事件があった最中でも。。。

なんだか私は常に、「観察モード」に

入ってしまっていて。

 

 

店長を憐れむ。。。とか。

彼に寄り添う。。。とか。

 

 

そんな気持ちはもうすでに。

自分の中から、すっかり消えていた。

 

 

*******

 

 

つづく

それは、大学生のバイトの女の子からの

電話だった。。。

 

 

その子とは、これまで、そんなに接点がなく。

 

たまにお店で一緒になると、

ちょこっと話す。。。程度のお付き合いだったので、

電話だなんて、一体何が?と。

 

少し、驚いた。

 

 

 

「夜分遅くに、突然、すみません。

Lyricaさんにご相談したいことがあって」

 

 

・・・と言った彼女の声は、、、

とても暗く、そして重く。。。

 

 

そして、彼女の話していることが、、、

最初、なかなか飲み込めずに。。。

 

私は何度も。。。

話を聞き返してしまった。。。

 

 

*******

 

 

彼女は普段、遅番でお店に入ることが多く。

 

その日も、閉店作業をしながら、

スタッフルームの掃除などをしていたのだそうだ。

 

 

時間も余っているし。。。と。

いつもよりも念入りに掃除をして、

普段は放置しているようなところまで

整理しようとしたら。

 

あるものを、見つけてしまった。。。と。

 

 

それは、小型のカメラで。

それが設置されていた場所というのが、

更衣室で。。。

 

つまりそれは、従業員の着替えを。

誰かが盗撮していたということで。

 

そして、その女の子曰く。。。

犯人は店長だと。

 

 

 

あまりに想定外のことが起こると。。。

一瞬、頭が真っ白になる。。。

 

思考停止する。。。

 

でも、なんとかその子に。

なぜ、店長が犯人だと思うの?と

訊いてみたら。

 

彼女は、色々話してくれた。

 

 

その話を聞きながら、、、

私もその時点で、もう納得していた。

 

言われてみれば私にも、、、

思い当たることが色々あった。

 

店長の、不審な行動。。。

 

 

彼女の言う通り。。。

犯人はおそらく、店長だ。。。と。

 

私も、そう思っていた。

 

 

彼女は言った。

 

「それで、みんなで話したのですけど、

今から、警察に電話しようと思って。。。

いいですか?」

 

・・・と。

 

 

警察。。。と聞いて。。。

 

それまで、停止しかかっていた私の頭は、、、

急に勢いよく回転し始めて。。。

 

 

「えーと。警察はちょっと待って。。。」

 

・・・と、言っていた。

 

 

誰もが、確信していたとは言え。。。

 

犯人が店長だとする、

ハッキリとした証拠は、まだない。。。

 

 

そして警察を呼んで、、、

 

もしこれで騒ぎになって。

噂でも広がったら。

 

お店の営業に影響が出るかもしれない。。。と。

 

咄嗟に考えていた。。。

 

騒ぎ立てて、あまりに大ごとにしてしまうのは、

どうなのだろう。。。と。

 

そう考えていた。

 

 

しかも。

店長には、奥さんも、そしてまだ赤ちゃんの

娘さんもいて。。。

 

そんなことが、家族に知れたら。。。

 

自分の夫が。

自分のパパが、こんなことをしていたと知ったら。。。

 

 

 

けれども。

犯罪は犯罪。。。

 

自分の着替えを盗撮されたなんてことは。

 

彼女たちくらいの年齢の女の子にとっては、

相当、ショックなことだったのだろうし。。。と。

 

 

本当に。。。

どうしたらいいのか、解らなくなった。。。

 

 

 

その女の子が。。。

私よりも古株で、年齢も上のパートの彼女ではなく、

私のほうに電話をしてきたのも。

 

なんとなく解るような気はしたけど。。。

 

でもその時私は、、、

彼女にこう言っていた。。。

 

 

「いちお、〇〇さん(パートの彼女)にも電話をして、

事情を説明してあげて。

 

私が話すより、あなたが話した方が、

伝達ミスがないだろうから。

 

そして、電話が済んだら、

私のほうに連絡をくださいと、〇〇さんに

伝えてくれる?

 

警察の件は、〇〇さんと相談した後に

また連絡するから、ちょっと待ってね」

 

 

・・・と。。。

 

 

彼女は「解りました」と言って、

一度、電話を切った。。。

 

 

頭グルグル状態で待っていると、

しばらくして、パートの彼女から電話が来た。。。

 

 

「聞いた?」

 

・・・と言うと、「聞いたわよ~~~~(汗)」と。

 

予想通り、アワアワと焦りまくりの様子の

返事が返ってきた(苦笑)

 

 

そしてこれもまた、予想通り。。。

 

パートの彼女が一通り

店長を非難しまくって、少し落ち着くまでの間。

 

私は、待つしかなかった(苦笑)

 

 

ただ。。。

警察の件に関しては。。。

 

私とパートの彼女の意見は一致していた。

 

 

やっぱり彼女も。。。

騒ぎ立てて大ごとにする前に、

内々で、なんとか出来ないものか。。。と。

 

そう考えていたようだった。

 

 

パートの彼女と、そういう話をしながら、

心の中では思っていた。。。

 

 

自分も含め。。。

色々経験して大人になってしまうと。。。

 

こんな風に考えるようになってしまう

ものなんだな。。。と。

 

 

起こってもいない未来を、勝手に想定して。。。

そして、出来るだけ揉め事が起こらないような

道を探そうとしてしまう。。。

 

 

なぜかフッと。。。

寂しくなったりした。。。

 

 

あの、大学生の彼女達のように、、、

 

若い子達は、、、

後先考えずに、即行動しようとする。

 

もちろんそれで。。。

失敗することも、多々あるのだけど。

 

 

でもそういうのがちょっと。。。

眩しく見えたりして。

 

 

なんだか一瞬。。。

なにが正しい判断なのか解らなくなった。。。

 

 

 

パートの彼女と色々話し、、、

最終的に、警察に通報するのは

やっぱりいったん保留することにして。

 

とりあえず、店長にはバレないように、

明日、本社の方に話を持っていく。

 

・・・ということで、いちお話はまとまった。

 

 

それを大学生の彼女に伝えると、、、

その声には明らかに、不満の色が見えたけど。

 

「解りました。お任せします」

 

・・・と、素直に受け入れてくれた。。。

 

 

 

ただ。。。

運が良かったのか、悪かったのか。。。

 

その翌日から私は、たまたま数日間、、、

お店をお休みすることになっていた。

 

子供達のPTA行事が、

あれこれ入ってしまっていたからだ。。。

 

 

なので、本社への連絡やら何やらは、

パートの彼女にすべて任せることに

なってしまったのだけど。。。

 

 

その後の動向も気になるし。。。

パートの彼女も、一人で大丈夫かな。。。と、

心配だったけど、どうすることも出来ず。。。

 

 

私は、、、

彼女からの連絡を待つしかなく。。。

 

 

あの時はなんだか。。。

 

フワフワと雲の上を歩いているような、

そんな感覚がしていたな。。。

 

 

これって、本当に起こっていることだよね?

 

・・・みたいな感じだったというか。

 

 

店長のやったことが。。。

 

私の想像できる域を、

はるかに超え過ぎていたから。。。

 

 

*******

 

 

つづく

翌日から、私に対する店長の態度が

急変した。

 

風当たりが強くなり、

それはまるで、パートの彼女に対する態度と、

同じような感じになっていた。

 

 

次から次へと無理難題をふっかけてくる。

それをこなすと、また更にハードルをあげてきて。

 

ちょっとでもミスしようものなら、

ここぞとばかりに攻撃をしかけてくる。

 

・・・みたいな。

 

 

パートの彼女をはじめ。。。

お店の子の多くはだいたい、そんな店長からの

プレッシャーに飲まれてしまって。

 

だから、オロオロしてしまったり。。。

手が震えて、カップを割ってしまったり。

 

それで店長に厳しく叱られて。

パートの彼女は、よく泣いていた。。。

 

 

「どうしてみんな、あんなにカップを

割ってばかりいるんだろう?」

 

・・・と、店長は不思議そうな顔をして、

ブツブツ言っていたけど。

 

「それは、お前のせいだ~~!!」

 

・・・と、私はいつも、、、

心の中で叫んでいた(苦笑)

 

 

だって。

彼がお休みの日には、誰もカップを

割らないのだから。。。

 

 

そうやって、みんながオロオロする中。

私だけは、闘志に燃えていた。

 

・・・というか。

こういう厳しさには、慣れていた。。。

 

バレエの世界で。

 

 

だから。

店長の風当たりが強くなればなるほど。

 

私は、仕事のスピードがあがり。

出来る人(笑)に、なっていった。。。

 

 

バレエの先生たちも。。。

それはそれは、恐かったけど。

 

でも、彼らの根底には「愛」があった。

 

 

店長の厳しさの根底に、そういう「愛」が

あったかどうかと言えば。

 

あの頃の私は完全に、、、

それはないだろうと。

 

そう思っていた。。。

 

 

あれは単に、八つ当たり。

ストレス発散。。。なのだと。

 

当時の私には、映っていた。。。

 

 

ただ彼も。。。

役者の世界にずっと身を置いてきて。

 

結局、ああいう世界もバレエと同じように、

ある意味、体育会系というか。

 

スパルタ的な世界だったのだろうから。

 

 

そういうやり方についてこれない人が、

彼にとっては、「弱い人」に見えていたのは。

 

確かなのだろうな。。。なんて思う。

 

 

そして。

 

彼は本当に、私によく似ているのだなと。

 

そう思った。。。

 

 

「なんで、こんな簡単なことが

みんな出来ないんだ?

本当に、バカばっかりだ」

 

・・・と。

 

そう言う彼を見ながら。。。

 

 

彼がイライラして。

周りに相当なプレッシャーをかけて。

 

みんなが、オドオドしながら。

店長の機嫌を伺いながら。。。

 

そうやって。

お店の空気が悪くなるのを感じながら。。。

 

 

私も家で。。。

夫に似たような仕打ちをしていなかったっけ?

 

・・・と(苦笑)

 

 

なんだか色々。

反省させられたりもした。。。

 

 

だから店長はまるで。。。

 

私の中にある欠点を。。。

強調して見せてくれている人に感じたりもした。。。

 

 

*******

 

 

そうやって暴走する店長を見ながら。

 

このお店で、一番癒されないといけない人は、

実は、この人なのだろうな。と。

 

そう思っていた。

 

彼の深いところに。

何か、満たされない思いが。

きっと、あるのだろう。。。と。

 

 

 

ずっと昔に、隣の伯母が言っていた。。。

 

「この世の中、悪い人なんていないのよ。

善い人もいないけどね」

 

・・・と。

 

 

私もそう思ったし。

今も、そう思ってる。

 

 

だから、誰かのことを。

 

「この人は悪い人だ・良い人だ」

 

・・・と、簡単に判断することって。

なんだか、虚しく感じる。

 

 

そして私は。。。

19歳でああいう体験をしたから。

 

すべての人の根底にある本質は、

たったひとつしかない。。。とも思ってる。

 

 

そして、その本質のままに生きられたら、

すごくラクなのだけど。。。

 

そういう人は、滅多にいない。。。

 

 

みんな。。。

この地上で、様々な経験を繰り返すうちに、

「個性」というフィルターを創り上げて、

それを纏い。。。

 

その「フィルター」を、自分だと思って、

私達は、ここで生きている。。。

 

 

それが、人間を生きる。。。ということで、

それはそれ。なのだけど。

 

でもやっぱり。

店長みたいな人を見ていると、、、

 

「あぁ。。。もっと、ラクに生きたらいいのに」

 

・・・と。

 

そういう、余計なおせっかい。

みたいな気持ちが湧いて来たりするもので(苦笑)

 

 

そうやって、あの頃の私は。

余計な荷物を背負いまくりだったのだけど(笑)

 

 

あの店長が、、、

自分の中にある「美」を。

 

その本質を。

 

どうやったら、もっとスムーズに

表現できるようになるのだろうと。

 

 

そのためには。

私は、どう在ればいいんだろう?と。

 

 

そんなことを考えながら、、、

お店で試行錯誤する日々が、

しばらく続いていった。

 

 

*******

 

 

けれども。。。

 

彼は、ものすごく手ごわかった(苦笑)

 

 

いつまで経っても一向に。

 

その、分厚い扉の向こう側の、

「本音」を漏らしてくれることは。

 

決してなかった。。。

 

 

ヒーラー修行。。。という観点から見たら、

彼は本当に、ハイ・レベルな修行を

させてくれた人だったと思う。。。

 

 

だからやっぱり。

何かの縁があるのだろうし。

 

深いところでは、感謝していた。。。

 

 

 

でもある時、、、

私はとうとう、疲れ果て。。。

 

そして、葛藤した。。。

 

 

一度自分でやる。。。と決めたことを、

途中で投げ出すのは。。。

 

自分のプライドが許さない。。。というか。

自分自身に負けた気がして、

なんだか、イヤだった。。。

 

 

けれども。。。

この先、意地になって続けたとしても、、、

自分がボロボロになるだけのような気もした。。。

 

なぜなら。

 

「意地っ張り」

 

・・・という点では。

私よりも、店長のほうがかなり

上を行っているような気がしたから(苦笑)

 

 

負けを認める。。。

 

・・・ということも、必要なのでは。。。と。

 

その時、思った。

 

 

そして同時に、自分の傲慢さを知った。

 

 

お店の他の人達からいつも。

 

「Lyricaさんのおかげで癒されました」

 

・・・と言われ。

 

私も少し、調子に乗っていたのだ。。。

 

 

自分になら出来る。。。と。

 

きっとどこかで、

そう思っていたのだ。。。

 

 

 

あの時。。。

 

あぁ、、、

もっと、謙虚にならないとな。と。

 

心の底から、そう思った。。。

 

 

ここはちゃんと、自分の器の大きさを知り。。。

まだまだ出来ない自分。というものを、

ちゃんと認めなくては。。。と。

 

そう思った。。。

 

 

・・・と同時に。

 

分を超えて、頑張りすぎて。

実はかなり疲労していた自分を。

 

少し、労わらなくてはな。。。と思った。

 

 

それに気づいた時。

 

自分の周りのエネルギーが、何か

変わったのを、なんとなく感じた。

 

 

パズルが解けたような感覚がして。。。

 

腑に落ちた。。。というか。

 

 

あれは多分。。。

 

「自我」が、「魂」からのメッセージに、

気づいた瞬間だったのだろうな。と。

 

そう思う。

 

 

*******

 

 

その翌日。。。

 

早速、店長に申し出た。。。

 

 

「お店を辞めさせてください」

 

・・・と。

 

 

すると店長は、、、

すごいびっくりした顔をして。

 

「え?」

 

・・・と言った。

 

その時少しだけ、彼の素顔が見えた。

 

 

適当に作った理由を伝えて。

 

「・・・というわけで、申し訳ありませんが、

辞めさせてください」

 

・・・と言うと。

 

 

「そうですか。。。解りました」

 

・・・と、またすぐに。

いつもの彼に戻っていた。

 

 

ただ。

辞めるといっても、大人の常識として。

 

あと一ヶ月はそこに残ることは

約束した。

 

 

 

今まで、すごく熱心だったことが、、、

次の日にはもう、どうでもよくなっていることが、

私にはよくある。。。

 

エネルギーが、変わってしまうから。。。

 

 

あの時も。

自分の中のエネルギーがもう、

すでに変わってしまっているのに。

 

あと一ヶ月も、ここに留まるのは、

ちょっと、キツイな。。。

 

・・・なんて思っていたけど。

 

 

でも。

ここで人間として生きていく限り。

 

あまりに自由人すぎるのは、

人に迷惑をかけてしまうから。

 

 

そのあたりのバランスもまた。

大事だよなぁ。。。と、自分に言い聞かせていた。

 

 

 

「お店を辞めます」と、店長に伝えた日の夜。。。

 

もしかすると、次の日の夜だったかな?

 

 

突然、お店の女の子から、

電話がかかってきた。

 

 

それは、あまりに珍しいことだったので、

どうしたのだろう?と思ったのだけど。

 

 

その電話の内容が、、、

あまりに予想外過ぎて。。。

 

衝撃的すぎて。

 

 

私はしばらくの間。

呆然となってしまったのだった。。。

 

 

*******

 

 

つづく

好き嫌いは、「感情」から来るもの。

・・・と、捉える人もいて。

 

 

そういう好き・嫌いというのはおそらく。

同じエネルギーの裏表なのだろう。。。

 

・・・なんて思う。

 

好きだろうが嫌いだろうが、

そこに、執着しているのだから。

 

 

私の言っている好き・嫌いというのは、

ほとんど、本能的なもので。

 

予感。みたいなもの。。。

 

 

「あ、今この人と関わると、、、

良いこと(もしくは、めんどうなこと)が

起きるだろう。。」

 

・・・みたいな感じ。

 

本能的に、何かをキャッチする。。。

というか。

 

 

そういう時。

そこに、感情はほとんどないのだけど。

 

こういう話をしても。

周囲からは、理解されないことが多いし。

 

いつの頃からか。

いちいち言葉で説明することが、

めんどくさくなり(苦笑)

 

 

 

だから、グルジェフの彼が最初は私を、

「感情センター」だと捉えていたのに。

 

そのうちに、「本能センター」なのかも?

 

・・・と、見解が変わってきた時は。。。

 

「すごい。。。」

 

・・・と、思った。。。

 

 

 

そう言えば。

 

そのグルジェフの彼も、占い師の彼も、

私も。そして夫までもが。

 

みーんな、射手座だった。。。

 

面白い。。。

 

 

 

自分の中で女性性の流れが

どんどん強くなってきていた時期に。

 

実際に彼らと会えて、いろいろ話せたことは、

よかったな。。。と思う。

 

 

彼らと哲学的な話をする時は、やっぱり、、、

私の中の男性性が優位になっていたし。

 

そのおかげで。

うまく、バランスが取れていたような

気がするから。。。

 

 

*******

 

 

そんなこんなありながらも。

 

私は、あのコーヒーショップでの仕事は、

ずっと続けていた。。。

 

 

何年間働いていたのか、、、

もう、ハッキリ覚えていないのだけど。

 

その間、いろんな人が辞めていき。。。

 

古株の美大の彼女も、

定時制の高校に通っていた

繊細な彼女も。

そして、在日韓国人のギターの彼も。

 

みんな、いなくなっていった。。。

 

 

ギターの彼なんて。

大好きだった美大の彼女が辞めたら、

まるで後を追うかのようにやめていって。

 

なんだか可愛いな。なんて、

思ってしまった(笑)

 

ただ彼は。。。

辞めた後もちょくちょく、お店に遊びに

来ていたけれども。

 

 

パートの彼女や、甘えん坊の彼とは、

まだ一緒に、仕事をしていた。。。

 

新しい人もたくさん入ってきたけど。

そういう人たちのことは、

あんまり、記憶に残っていない。。。

 

 

美大の彼女が辞めた後は、

少しだけ、店長の勢いが落ちた気がした。。。

 

それでもまだ、パートの彼女が、

お店の隅で泣いていたりすることは

あったけど。。。

 

 

私も一度だけ、、、

店長に本気でブチ切れたことがあった。

 

その理由はもう、忘れてしまったけど。

 

多分、あの時は、、、

怒ったというよりも、もう、どうでもよくなって

いたのだったと思う。

 

だから、完全無視に入っていた。。。

 

 

「もう、疲れました」

 

・・・と言ったっきり、ずっと無視していたら、

 

「これで機嫌直してくださいよ~」

 

・・・と言って店長は、アイスを買ってきた。

 

 

 

彼は。

すべてを解って行動している。。。

 

あえて、私を追い詰めて。

私がどう反応するのかを、

確かめていたのだと思う。。。

 

 

そこよりも更に深いところにある彼の意図は、

もう、よく解らないし。

 

自分のそういう、意図的な行動に対する

私の反応が「完全無視」。。。だったことは。

 

彼の予測の範囲内だったのか。

それとも、想定外だったのか。

 

そういうのも、解らない。

 

でもどちらにしても、きっと。

 

彼の中にある、「征服欲」というか、

「勝負欲?」みたいなものは、

満たされたのだろうと思った。。。

 

私が、崩れた時点で。。。

 

 

だからああやって。

 

自分が折れたフリをして。

アイスなんて買ってきたのか。

 

それとも、本当に申し訳ないと思っていたのか。

 

そのあたりもホント。

解らないけど。

 

 

でもそこで、私が意地を張ったら。

それは、逆に負けのような気がした。。。

 

だから、大人の振る舞いをした。

 

こっちも、アイスでごまかされたフリをして、

笑顔で、「ご馳走様」と言ってあげた(笑)

 

 

あの時、、、

 

本当にお互い。

 

似た者同士。。。というか。

めんどくさい者同士なんだなと。

 

つくづく、思った(苦笑)

 

 

 

そのあとくらいからだったかな。。。

 

店長が少し、距離を詰めてきたような

感じがして。

 

私はしばらくの間。

 

こっそりヒーラーの修行よりも。

どうやって彼と、距離を離そうか。。。

 

みたいな。

 

そんなことに集中する羽目になった(苦笑)

 

 

*******

 

 

どうしてこの人相手に。

こんな、駆け引きみたいなことを

しなくてはいけないのだ。。。と。

 

一体、どういう縁なのだろう?と。

何の修行なのだろう?と。

 

心の中で、いつも苦笑いしていた。

 

 

もちろん、恋心などなかったし。

 

おそらく店長のほうにも、

なかったと思う。

 

 

それは、お互いまるで。

何かの実験でもしているかのような。。。

 

そんな感じだったのだと思う。。。

 

 

*******

 

 

仕事あがりに、スタッフルームに店長が

いたりすると、いつも気が重かった。

 

早く帰りたいのに、捕まると、

話が長くなるからだ(苦笑)

 

 

その日は、私がサッサと帰ろうとすると。

 

「あ、ちょっと待ってください。

私も帰ります」

 

・・・と、店長が言ってきて。

 

仕方ないので、一緒に帰ることになった。

 

 

お店を出てしばらくすると、彼は、、、

 

「はい」

 

・・・と言って腕を差し出し、

腕を組んで一緒に歩こうと

誘ってきた。

 

「何やってるんですか?」

 

・・・と、あえて訊くと、彼はもう一度、

「はい」と言って、更に促してきた。

 

 

「ふざけてないで、行きますよ?」

 

・・・と、そのまま歩いていったら。

 

「あ~あ、Lyricaさんは、やっぱり

そう簡単には落ちませんね」

 

・・・と、彼は言った。

 

 

「当たり前じゃないですか」

 

・・・と。

 

 

そんな状況でも。。。

感情が一切波立つことなく。

 

この状況を面白がって眺めている

自分って、コワい。。。と。

 

そう思った。

 

 

そしておそらく。。。

店長も、私と同じなのだろう。。。と。

 

そんな感じがしていた。。。

 

 

なにせ彼は。

 

「元役者」だったし。

 

 

 

女癖が悪い。。。という噂は

聞いていたけれども。

 

これで、若い女の子たちは、

フラッとついて行ってしまうのかしら。と

思ったら。

 

お店の女の子たちが、

心配になってきたりもした。。。

 

 

 

そのまま二人で、普通に会話しながら

駅まで歩き。

 

「お疲れさまでした」

 

・・・と、普通に別れた。

 

 

そして。

 

翌日、お店で会っても、

普段と全く変わらず、お互い、

何事もなかったかのように、

仕事をしていくのだろうと。

 

そんな風に思っていた。

 

 

でもそこが。。。

私の予想とは違っていたのだった。。。

 

 

*******

 

 

つづく

以前、OSHOの彼に。

こんな話を聞いたことがあった。

 

 

「OSHOは、グルジェフは失敗した。

・・・と言っていたよ」

 

・・・と。

 

 

OSHOの彼は、、、

たった一言、こう言っただけだったけど。

 

これを聞いた時私は、

ムッとなった記憶がある。

 

 

OSHOの彼に対してではなく、

OSHOに対して。

 

 

「失敗した」。。。なんて。

よく言えるわ。

 

・・・と(苦笑)

 

正直言えば。

そんな風に思っていた。。。

 

 

そんな反応が。

自分の中に起きていた。

 

 

それで、気づいたのだった。。。

 

 

自分は、、、

OSHOに限らず、インド系のグルの

教えに関しては。

 

その、真理に関する部分では

とても共感しながらも。

 

それ以外のところ。。。

 

なんというか、彼らの在り方。。。

みたいな部分に対しては、

かなり、反発心を抱くようだ。。。と。。。

 

 

自分がなぜ、そんな反応をするのか。。。

 

あの頃はまだ、それはハッキリとは

掴めていなかったけど。。。

 

 

そのあと、ダンカン・ダンスや、

魔女の世界を旅するうちに。。。

 

だんだんと、「女性性」というものに

フォーカスするようになり。。。

 

そして、これはまだ、先の話に

なるのだけれども。

 

のちに、チベットのダライ・ラマの

言葉に触れていくうちに。

 

自分があの時、なぜムッとしたのか。

 

その理由が、、、

頭でもだんだん、ハッキリ解ってきた。

 

 

それでも。。。

それを理解するための

重要な鍵となったのは。。。

 

フォーラムの彼が、何気なく言った

一言だった。。。

 

 

「私は最近、なんだか思うようになってきました。

本当に世界を救うのは、仏陀ではなくて

菩薩なのではないのか。。。と」

 

 

彼のこの、独り言のような言葉を聞いた時、、、

 

涙が出そうなくらい、感動している

自分に気づいた。。。

 

私が無意識の中で、

言って欲しいと思っていた言葉を、、、

彼が言ってくれたような気がした。。。

 

 

*******

 

 

私は昔。

母のことは大好きだったのに。。。

 

母が仏教に傾倒した途端。。。

なんだか、人が変わってしまったようで。

 

寂しくて。

 

 

OSHOの彼と交流があった時も、

そこには、混乱ばかりがあった。

 

 

その理由はおそらく。

仏陀にある。

 

「仏陀の流れ」に。

 

 

そしてそれは、私の中では。

 

「男性性」と繋がっていく。。。

 

 

男性。ではなくて。

男性性。

 

 

陰と陽の「陽」

プラスとマイナスの「プラス」

発信と受信の「発信」

 

 

だから。

 

「仏陀の流れ」。。。

 

・・・と言ってもそれは、お釈迦様個人の

ことではなく。。。

 

そういう、エネルギー。。。

みたいな。

 

 

その方向性は。

 

「人間」というものを、あまりにも

軽視しすぎてはいないか。。。と。

 

そんな疑問があった。

 

 

人間というものを楽しむこと。

人としての思いやりの気持ちや気遣い。

 

 

そういうところからだいぶ。

離れてしまっていて。

 

 

天を目指す。。。

理想を目指す。。。みたいな。

 

そういう、悟りを目指す人ならそれでも

いいのかもしれないけど。

 

 

でも私たちは今。

せっかく、「人」としてここにいるのに。

 

この貴重な今をもっと、人として体験しないなんて。

私には、もったいなくて、もったいなくて。

 

 

そして。

 

菩薩にあって、仏陀に欠けるものは。。。

 

「人間としての思いやり」

 

・・・なのだと思った。。。

 

 

いつもいつも。

高いところから物事を眺めるだけでなく。

 

「すべてである私」からの視点でばかり

語るのではなくて。

 

同時に、人としての。

人間としての「思いやり」を持って。

 

人に寄り添える者が。。。

 

菩薩なのだと思った。。。

 

 

そして私はきっと。

 

菩薩の在り方が好きなのだ。。。と。

 

 

 

人間としての苦しみや辛さや。。。

それどころか、人としての感情や思考や、

この、貴重な体験から得られるすべてを。。。

 

そういうものすべてを、

捨てさせようとするような考え方は。

 

本当に悟った人の考え方なのだろうか?

 

・・・と。

 

 

なんて、冷たい。。。と。

 

 

私は。。。

そう感じていたのだった。。。

 

 

 

「すべてである私」。。。

 

そういう視点から見れば私は、

すべての人を愛している。

 

けど。

 

「人間Lyrica」としては、

嫌いな人はたくさんいて。

 

 

そういう矛盾を抱えることもまた、

人間として生きているが故で。。。

 

 

その矛盾さえも包み込む温かさを持つ

菩薩が。

 

 

私はきっと。

大好きなんだ。。。と。

 

 

*******

 

 

そうやって私はいつも。。。

 

瞬時に「感覚」で捉えたことを、、、

「頭」で理解するまでに。

 

ものすごく、時間がかかる。。。

 

 

*******

 

 

グルジェフの彼から、、、

グルジェフの思想について色々聞いたけど。

 

そのほとんどを、今の私は

忘れてしまっている。。。

 

 

ただ、ひとつだけ。

強烈に覚えているエピソードがある。

 

 

たしかグルジェフは。

 

人には、本能、感情、思考の

3つのセンターがある。

 

・・・という形で、説明していて。

 

人によって、センターの使い方に偏りが

あるらしく。。。

 

すべてのセンターをバランスよく

使いこなせるようになるためのワークとか。

 

そんなのがあったような気がするのだけど。

 

 

 

グルジェフの彼は言っていた。

 

「もしかすると、〇〇さん(占い師の彼)と

Lyricaさんと僕の3人で、案外バランスが

取れているのかもしれないですね」

 

・・・と。

 

 

そしてその時彼は。。。

 

自分が本能センターで、占いの彼が

思考センターで、私が感情センターだと。

 

そう言っていた。

 

 

それを聞いた時、私は心の中で。。。

 

「うーーーん。

私にはなんか、ちょっと違和感あるかな」

 

・・・と思ったのだけど。。。

 

その時は口にしなかった。

 

 

けれども。。。

私達の交流が、少しずつ深まっていくにつれ。

彼の見解が変わった。。。

 

 

占い師の彼が感情センターで。

自分は思考センター。

そして私は、本能センター。

 

そんな気がしてきた。と。

 

グルジェフの彼は言った。

 

 

「同感」

 

・・・と、私は今度は、そう思っていた。

 

占い師の彼も言っていた。

 

「ええ、そうです。私は感情なんですよ」

 

・・・と。

 

 

そしてその時、占い師の彼から。

 

「あぁ、、、隠してたのに見抜かれた~」

 

・・・という心の声が。

 

なんだか、聴こえたような気がした(笑)

 

 

 

グルジェフの彼は、日々グルジェフ・ワークをしながら、

他者や自分のことをよく、

意識的に観察していたけど。。。

 

そういうワークを繰り返していくと、

「見抜く力」はやっぱり。

養われるのだろうな。。。と。

 

そんな風に思った。。。

 

 

そして、最初は。

 

「こうですよね」

・・・と、断定していたその言葉が。

 

2回目の時は、「そんな気がする」に

変わっていたのが。

 

私には、印象的だった。。。

 

 

一見あやふやに見えるその言葉。

 

 

でも、本物の直観って。。。

 

そういうもののような気がしてならない。

 

 

 

人って。

 

外からの情報やこれまでの常識に

影響された判断ほど。

 

なぜか自信を持って断定できてしまうようで。

 

 

そして人の脳は。。。

強気で断言されると。

 

つい、無条件で信じてしまう癖が

あるそうで。

 

 

だから余計に。

「力」を持った人の言葉が常識となり。。。

 

世界に蔓延してしまうのだけど。

 

 

*******

 

 

つづく

オペラと言えば。。。

 

私の両親も結構、オペラ好きで。

昔からよく、家でそういう音楽はかかっていた。

 

 

私は、バレエに関してはもう、、、

物心ついた頃には夢中だったし。

 

歌うことや、クラシック音楽は

もちろんのこと。

 

教会の聖歌なんかも、

好きだったのだけど。

 

なぜか、オペラにはまったく、

興味がわかなかった。

 

 

それが自分でも不思議で、ある時、思った。

 

あれはたしか、18、9歳くらいだったか。。。

 

もしかして、オペラに関心がないのは、

単に食わず嫌いなのかも。。。と。

 

 

なので、両親が家でオペラを観ている時、、、

何度かそれを、一緒に鑑賞してみた。

 

けれども。

 

気づけばいつも。

途中で、眠ってしまっていた。

 

 

 

自分が声楽を習うようになってやっと。

 

アリアだけは、楽しめるようになった。

ちゃんと、聴いていられるようになった。

 

けれどもいまだに。

オペラは楽しめない。。。

 

やっぱり途中で、眠くなってしまう。。。

 

 

真面目に楽しいと思えたオペラは、唯一。

 

マダム・バタフライだけ。。。

 

 

ウイングメーカーの哲学と出会った頃は、、、

それを読んでいると、いつも眠くなった。

 

この文章には、催眠効果でもあるのかしら?

 

・・・と。

 

真面目に思ったりもした(笑)

 

 

でもいつだったか。

そんな話を、占い師の彼にしたら。。。

 

「人の脳は、自分のキャパを超えると

眠くなるのですよ」

 

・・・と言われ。

 

なるほど。。。と思った。

 

 

いつの頃からか。。。

あれだけ難解に思えていた哲学が、

気づけば、スラスラ読めるようになり。

 

しまいには。

 

「こんな簡単なことだったんだ」

 

・・・とさえ、思うようになった。

 

 

やっぱり。。。

 

何かを真剣に楽しみたいと思ったら。。。

それなりに、自分の器を拡げないと

ダメなんだろうな。と。

 

そんな風に思った。。。

 

 

そして、器を拡げるには、

本ばかり読んでいてもダメで。

 

実際の「経験」が、、、

一番、重要なのだなと。

 

ある時、、、

しみじみ、実感するようになった。。。

 

 

*******

 

 

占い師の彼は、そのまま別荘に

泊まると言っていた。

 

私は家族と一緒に、、、

帰路についた。

 

 

車に乗った途端。

子供達は、すぐに寝てしまった。

 

特に娘は、、、

レッスン帰りだったから、

疲れていたのだろうと思し。

 

息子も子供ながら。

いちお、気を遣っていたのだろう。。。

 

 

夫に、、、

 

初めてのところなのに、

よく迷わずにこれたね。。。と言うと。

 

彼は言った。

 

 

「だってここ。お姉ちゃんの家の

すぐ近所だから」

 

・・・と。

 

 

私もお姉さんのお家に、

何度か行ったことはあったけれども。

 

道までは、覚えていなかったので、

すぐには気づけなかった。

 

でも。

詳しく聞いてみれば、お姉さんの家は、

本当にすぐそこだった。

 

 

そして。

このあたりに来た時に、

なぜ、デジャヴュのような感覚になったのか。

 

その理由を、理解した。

 

 

 

更に、よくよく話を聞いてみると、、、

先ほど、彼らと一緒に食材を買いにいった

あのスーパーマーケットは。

 

お姉さんがパートで働いている

お店だったことがわかり。。。

 

 

「あぁ。。。あの時会わなくてよかったぁ。。。」

 

・・・と。

 

そう思ったっけ(笑)

 

 

本当に。

世間は狭いな。。。と。

 

 

つくづく思った。

 

 

*******

 

 

相模湖には。

 

実は少し思い入れがあり。

 

 

そこは。。。

子供の頃に、初恋の人と出会った

想い出の場所で。。。

 

今にして思えば、、、

それは、相当幼い恋で。

 

でも、だからこそ。

想い出は美しく(笑)

 

 

だからあの時も。。。

 

占い師の彼や、グルジェフの彼と、

みんなで相模湖に来ていることが、

なんだか、不思議な感じがしていた。

 

 

なんでよりによって。

相模湖なんだろうなぁ。。。と。。。

 

 

*******

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

いきなり、「遠いところまで迎えに来て」と

頼まれるのと。

 

突然、「今日は泊まるから」と

言われるのと。

 

 

夫的には、どちらがイヤだろう?と。

 

そんなことを考えた。。。

 

 

占い師の彼とか、グルジェフの彼とか。

 

彼らだけに限らず、私の交友関係に関しては、

ほとんどすべて、夫には話していた。

 

だからその日も、彼らと会っていたことは、

夫も知っていたけれども。

 

でも、一泊してくるとは話していなかったし、

私自身、そんなことは、予想もしてなかったし。

 

 

あの夫のことだから、、、

たとえ私が事前に、

「その日は泊まってくる」と。

 

そう言っていたとしても、おそらく。

 

「いいよ」

 

・・・と言ったと思うけど。

 

 

その、「いいよ」という言葉の裏に。

彼がどんな気持ちを抱えるかなと

想像すると。

 

私自身がそれを、出来なかった。

 

 

 

もしかすると夫は。

本当に能天気なだけで。

 

な~んにも考えてないかもしれない。

 

私が勝手に、

彼の気持ちを想像しているだけ

かもしれない。

 

 

なぜなら私は。

 

これがもし、逆のパターンだったら。

 

ものすごーく、イヤだから。

 

 

そんな自分の気持ちを。

ただただ、相手に投影しているだけかも

しれないけれども。

 

 

でも。

そういうことが解っていても。

 

相手が心配するかもしれないようなことを、

あえてするのは。

 

やっぱり、イヤだよな。。。と。

 

そう思っていた。。。

 

 

*******

 

 

昔夫が、、、

 

私のママ友の家に

泊まったことがあった。。。

 

旦那さんがいつも仕事で家に帰ってこない、

ママ友の家に。

 

 

細かいことを書くと、イライラしてくるので、

もう、書きたくはないのだけど。

 

酔った勢いで。

 

私は家で、彼が帰ってくるのを

朝まで待っていたのだけど。

 

結局、帰ってこなかった。

 

 

そういうこともあり。

一時、離婚騒動にまで発展したという、

夫婦の歴史が。

 

私達の間にはあった。

 

 

あの時も、実は何もなかったこと。

そして、酔って正常な判断が出来なく

なっていたこと。とか。

 

 

そういうことは私も。

重々解っていたけど。

 

 

でも、あの時を境に。

私の中で、夫に対する信頼を

失ったことは確かで。

 

一度そういう風になると。

もう、以前のようには戻れなくなる。

 

相手に対して、、、

何の疑いももたない。。。という、

ピュアな私は(笑)

 

あの時、死んでしまった。

 

 

でも、そこから疑い深くて、

何も信用しない自分を経て。。。

 

本当に、いろんな経験を経て。。。

 

 

今はすっかり。。。

いろんなことを、手放したかな。。。

 

 

*******

 

 

パートナーに対する、

絶対的な信頼。というものを。

 

多分あの時、失った。

 

 

だからこそ、あの頃の私は。

 

「異性の友達と一緒に一泊」

 

なんてことは。

 

そんな簡単には出来なかった。

 

 

何度か離婚話がありながらも。

その都度、なんとか保ってきた関係性。

 

「夫婦という関係性」

 

 

今にして思えば、あの頃の私は。。。

まだまだそこから、学ぶことがたくさんあったし。

 

だからこそ。

 

「夫婦としての理想の形」

 

・・・みたいなことに、だいぶ、

執着していたのだろうとも思う。。。

 

 

カルマもいっぱい。

残っていたのだろうと。

 

 

 

もし今。。。

あの時と同じ状況が起こったとしたら。。。

 

私はきっと。

そのまま、泊まっているのだろうな。と。

 

そんな風に思う。

 

 

 

今はもう。。。

 

何も、心配していないから。。。

 

 

*******

 

 

もともと私は。。。

周囲のノリに流されてしまうほうで。

 

もしあれが、独身時代の話しだったら、

 

「ま、いっか」

 

・・・となっていたと思う。絶対(笑)

 

 

独身の頃は。

自分のことだけ、考えていればよかったし。

 

 

 

でも、結婚したあとは。。。

自分以外の人。パートナー。

 

・・・の存在が常に、頭のどこかにあって。

 

何かを考える時。

決定する時。

 

その相手の気持ちを常に想像する。。。

 

・・・という思考回路が。

少しずつ、養われていったような気がする。

 

 

子供を持てば。。。

子供の気持ちまで考えるようになる。。。

 

 

それは私にとっては。。。

すごく、良いことだったと思っている。。。

 

 

なんだか、夫婦というのは。。。

 

そういう、些細なことの積み重ね

なのだなぁ。。。とも思う。

 

 

自分たちに起こるいろんなことを、

その都度ちゃんと受け止めて。。。

 

いろんなことを感じ。。。

いろんなことを考え。。。

 

今に至ってる。。。

 

 

 

何が正しくて。

何が間違っているか。

 

・・・なんてことは、解らないし。

 

この先、何が起こるのかも解らないけれども。

 

 

いつの間にか。。。

 

「すべてである自分」ではなく。

 

「人間Lyrica」としても。

 

 

何が起こったとしても、それはそれだ。と。

 

そんな風に、本気で思える

心境に至っていた。。。

 

 

*******

 

 

あの時はたしか。。。

 

娘のバレエの発表会が近くある予定で。

 

夏休みに入ってからはほぼ毎日、

スタジオでリハーサルだった。

 

 

あの日も夫は、、、

レッスンの終わった娘を迎えに行って、

その足で、こちらに来たので。。。

 

別荘に到着したのはだいぶ、

夜も遅かったのだったような。。。

 

 

そして。

 

夫や子供たちまで、お部屋に

あがらせてもらって。

 

そのあと少し、みんなで話していた。。。

 

 

覚えているのは、、、

完全に初対面の夫とグルジェフの彼が。

 

車の話で、やけに盛り上がっていたこと(笑)

 

 

夫もまた。。。

グルジェフの彼と同じくらい。。。

 

・・・というか、それ以上?に。

 

社交性は、異様に高い。

 

 

彼の辞書に、「人見知り」という

文字はない。

 

・・・というくらいに(笑)

 

誰に対しても、最初から、ほぼ、

「素」で接する。。。

 

 

それが、身内から見ると、、、

図々しく見えて、恥ずかしかったりも

するのだけど(苦笑)

 

多分、他人からは、、、

 

「すごく、話しやすい人」

 

・・・と、感じられるのだろうな。。。

 

なんて思う。

 

 

でも私は未だに解らない。。。

 

あれは彼の、天然なのか。。。

 

それとも、本当は気を遣っているのか。。。

 

 

いくら、長年のパートナーであっても。。。

実際に自分が、彼になってみなければ。

 

彼の本当のところは、、、

やっぱり、解らないのだろうな。。。と思う。

 

 

 

夫は。。。

占い師の彼とも、普通に話してた。

 

それこそ、初対面とは思えない感じで。

すぐに、打ち解けていた。。。

 

 

しばらく団欒したあと。

 

プロのオペラ歌手である彼に、

目の前で一曲、歌ってもらった。

 

 

結構長い間、歌ってくれていたのだけど、

その途中、チラッと子供達を見ると、、、

ふたりとも、目を開けて寝ていて(苦笑)

 

思わず、笑いそうになってしまった。

 

さすがに、そこで笑うのは失礼過ぎるので、

グッとこらえた。。。

 

 

そう言えば。。。

 

あの時から数年後に。。。

自分自身が、声楽を習うようになった時。

 

たまに、あの日のことを思い出したりしたっけ。。。

 

 

あれこれ勉強した今だったら。

あの時の彼の歌の価値は、、、

もっと解っただろうに。と。

 

そんな風に思ったこともあった。

 

 

声楽の発表会でも、、、

観に来ているお客の大半が、

自分の身内やお友達以外の歌の時は、

船を漕いでいたりしたけど(笑)

 

ああいう世界に通じていなければ、

普通はやっぱり。

ああいう歌は、眠くなってしまうようで。

 

 

あの時、、、

まだ小さかった子供たちが、

眠気と戦いながら、一生懸命起きて。。。

 

しかも、背筋を伸ばして彼の歌を

聴いていた姿が。。。

 

今思い返してみると。。。

 

すごく、愛おしい。。。

 

 

*******

 

 

つづく

グルジェフの彼の別荘に向かっている時、、、

窓の外の風景を観ながら。。。

 

「あれ?ここって以前に、絶対に

来たことがあるような気がする。。。」

 

・・・と、そんな風に思っていた。

 

 

その理由は、、、あとになって

ハッキリ解ったのだけど。。。

 

 

*******

 

 

別荘に着いて、、、

そこで彼らと、いろいろお話した。。。

 

話していたのは主に、グルジェフの彼で。

私や占い師の彼は、、、

ほとんど、聞き役になっていたような。

 

そんな記憶がある。。。

 

 

グルジェフの彼って、、、

よく喋る人だったんだな。。。

 

・・・と思いながらも。。。

 

その話し方はやっぱり、、、

どこか、「よそ行き」な感じがしたので。。。

 

多分、すごく気を遣ってくれて

いるのだろうなぁ。。。と。

 

そんな気がしたし。。。

 

だからこそ。。。

彼の社交性の高さを感じたりもした。

 

 

 

私は。。。

相手によって、自分が変わる。。。

 

その場の空気によって。。。

 

 

それは、、、

そこに何か意図があって、

自分で意識的に変えているわけではなく。。。

 

無意識に、そうなる。

 

 

無意識に、、、

相手の空気を読み。。。

 

どういう自分でいることが、、、

この人と一緒にいる時は一番最善なのか。

 

一番楽しく過ごせるのか。。。

 

・・・みたいなことを。

 

多分、無意識でやってる。。。

 

 

占星術で言えば、、、

太陽星座も、月星座も、おまけに

アセンダントも「柔軟宮」なので。

 

そういうことは、私にとってはおそらく。

「自然」なことなのだろう。。。

 

 

 

だから。

スピリチュアル的な場で出会った人には、

自然とそういう顔になるけど。

 

PTAではまた違う顔になったりとか。

 

昔の友達の前では、、、

思いっきり、バカになったり(笑)

 

 

そして。。。

そのすべての自分が。

 

正真正銘、自分の一部であって。

 

どれが本物で、どれが偽物で。

 

・・・というのは多分、ないのだと思う。

 

 

ただ。。。

 

出会った人の前で、自分のどの顔が

重点的に出てくるのか。。。

 

そういうのもやっぱり。

 

「縁」

 

・・・によるものなのかな。。。

なんて思ったりもする。

 

 

*******

 

 

グルジェフの彼から感じる空気は。。。

 

バレエ関係の人達と一緒にいる時に

感じる空気と似ていた。。。

 

 

だから本当だったら、、、

いつもの私だったら、その話題は自然と、

「芸術方面」に傾くはずなのだけど。

 

 

なにせ彼とは。

 

出会い方が出会い方。。。というか。

 

ネット上では思いきり。

精神論ばかりを話していたし。

 

一緒にいる占い師の彼は。。。

芸術系の話には、あまり関心は

なさそうだったし。。。

 

 

だから、なんだかどこかで。。。

 

「この場では、そういう話(スピとか哲学とか)を

しなくてはいけない」

 

・・・みたいな思いがあったのか。

 

 

そのあたりがめずらしく。。。

自分の中で、混乱していたりした。

 

いつもだったら、考えもしないようなことを

考えて。

 

つまり、、、

 

「何を話したらいいのだろう?」

 

・・・みたいなことを考えて。

 

逆にどこか。

不自然になったような気がしないでもない。。。

 

 

ただ。

こういう自分が出てくること自体、

とても珍しいことだったので。

 

それはそれで、面白い。。。と(笑)

 

そんな風に思ったりもしていた。

 

 

 

占い師の彼と、グルジェフの彼が、

話しているのを眺めながら、しみじみ。

 

「男同士の会話って。

女性にはよく解んないよね」

 

・・・みたいに。

 

そんな風に思っていた記憶がある(笑)

 

 

 

それの何が楽しいの?

 

・・・っていうことに、男性達は夢中になる。

 

 

でも、裏を返せばきっと。。。

 

女性同士の会話を聞いた男性達も、

そう思うのだろうな。。。と。

 

そう思った。

 

 

だからこそ。

 

異性との交流は。

 

それだけいろいろ、学びも深いなと。

 

そんな風に思っていたりした。。。

 

 

*******

 

 

途中、ご近所のスーパーマーケットまで行って、

そこで食材を買ってきて、、、

 

たしかあの時、、、

鍋パーティーをしたのだったような。。。

 

夏なのに(笑)

 

 

昔よく、、、

ご近所のママ友達と、こういうのは

よくやっていたけど。

 

まさか。

占い師の彼や、グルジェフの彼と一緒に、

自炊することになるなんて(笑)

 

想像もしていなかった。

 

 

そうやって。。。

楽しい時間は過ぎていった。。。

 

 

でも。

そうこうするうちに、夜は更け。。。

 

ふと、気づいた。

 

 

ここは、相模湖。。。

 

今から車を飛ばして東京に帰っても。

終電ってある???

 

・・・と。

 

 

・・・というか、そもそも。

 

彼ら。。。

帰る気ある???

 

・・・と(笑)

 

 

 

「夫に迎えにきてもらおうかな」

 

・・・と私が言うと、占い師の彼が言った。。。

 

 

「もう遅いし、遠いし。

旦那さんも大変だから、今夜は、

泊まらせてもらったほうがいいよ」

 

・・・と。

 

 

彼のその言葉を聞いた時、、、

思った。。。

 

 

 

我が家の夫は。

 

こういう状況で、「迎えにきて」と言っても、

イヤな顔をしたことは、一度もない。。。

 

文句も言わない。

 

 

 

車の運転が大好きで、

長距離だろうが、都内の複雑な道だろうが、

まったく、苦にならない。

 

・・・というのも、もちろんあるけど。

 

 

父や弟だったら、、、

絶対に迎えになんて来てくれないだろうし、

たとえ、来てくれたとしても。

 

すごーく、イヤな気分になるのは、

目に見えていて(苦笑)

 

だから最初から、、、

頼む気さえ起きないから。

 

結果、自分でなんとかしようと。。。

 

そういう方向になる。

 

 

私も結婚する前は、、、

頼らない人だった。。。

 

 

夫はそういうところは昔から本当に、、、

マメというか、なんというか。

 

だから気づけば、、、

頼る。。。ということを、覚えてしまっていた。

 

 

もう我が家では、こういうことが

当たり前すぎてしまっていて。。。

 

私もそのあたりの感覚が、

少し、麻痺していて。。。

 

 

占い師の彼の、、、

 

「旦那さんも大変だろうから」

 

・・・という言葉で。

しみじみ、思ってしまった。。。

 

 

やっぱり人って。。。

 

ラクなほう、ラクなほうへと、

流れていってしまうのだなぁ。。。と(苦笑)

 

 

そして。

 

昔は感動していたことも、、、

慣れると、当たり前になってしまうんだな。と。

 

 

 

それでも私は。。。

 

やっぱり夫に電話をして。。。

迎えに来てもらうことにしたのだった。。。

 

 

 

ただ、それは。。。

 

単に自分のワガママを

通したかったのではなく。。。

 

実は他に。

理由があったのだけど。。。

 

 

*******

 

 

つづく

こうして思い出そうとすると、、、

今まですっかり忘れていた記憶も、

けっこう鮮明に蘇ってきたりするものだな。。。

 

・・・なんて思った。

 

 

 

占い師の彼と、グルジェフの彼と、

みんなで会うことが決まり。。。

 

 

たしかあの日は、、、

 

かなり朝早くにこちらに到着することに

なっていた占い師の彼とまず会って。

 

銀座の街を彷徨った記憶がある。。。

 

 

とりあえず、お茶をするお店を探そうと

思ったのだけど。

 

休日の銀座というのは。

朝早いと、開いているお店もまだまばらで。。。

 

でもスタバとか、そういうどこにでもあるような

お店ではつまらないだろうし。。。と。

 

いろいろ彷徨っていたら、

レトロな喫茶店を見つけた。。。

 

 

「喫茶店」って言葉が、、、

よく合うような。

 

そんなお店だった。

 

 

そこでコーヒーを飲みながら、

彼と話していた時。

 

なんだか、ものすごく

不思議な気持ちだったのを覚えている。。。

 

 

彼とはよく、、、

前世の記憶がシンクロした。。。

 

それはそれは。

不思議なことがよく起こっていた。

 

 

あの頃もよく、お互い。

こういう現象って、なんなのか。

なぜ、こういうことが起こるのか。

 

あれこれ、追求しあったりした。

 

 

でもそれが本当に前世なのか。

それとも、他の何かなのか。

 

そういうのはもう、

追及したところで解らないし。

 

 

最後の最後まで私たちは、

「断定」はしなかったけど。

 

 

それでも。

 

もし、この人との前世での関係性が、

シンクロしたヴィジョンの通りだったのだとしたら。

 

今ここで。

たまたま見つけた、銀座のこのレトロな喫茶店で。

 

こうして一緒にコーヒーを飲んでいる。

 

・・・というシチュエーションが。

 

ものすごく面白い。というか、不思議で。

 

なんとも言えない気持ちになった。

 

 

 

そのあと、場所を移してランチをして。

グルジェフの彼とはこのあと、どこで落ち合う

ことになっているのか、訊いてみた。

 

でも、よくよく話を聞いて、

私は、いきなり焦りだした。

 

 

だって。

 

大久保(だったと思う)で、

彼と待ち合わせているそうなのだけど。

 

その時間、もうとっくに過ぎてるよ!!!

 

・・・と(苦笑)

 

 

銀座。。。というか、有楽町から大久保だったら、

山手線に乗れば一本だけど。

 

でも。

もう今すでに、時間、過ぎてるんですけど?!

 

・・・と(泣笑)

 

 

「わぁ~~~、大変だ~~~(汗)

急がないと!!!」

 

・・・と私が言うと、占い師の彼は、

特に急ぐ様子もなく。

 

「大丈夫ですよ」

 

・・・と言った。

 

 

え?そうなの???と思いつつ。

私は内心、一人で焦っていたな(苦笑)

 

 

そのあと。

電車の中で彼は、グルジェフの彼と

メールで何か遣り取りしていたけど。

 

その時も彼は、、、

特に焦った様子もなく、淡々とメールを

返していたっけ。。。

 

 

大物だ、、、この人。。。

 

・・・って、思ってしまった(笑)

 

 

そして。

 

そんな、のんびりした彼の様子を

見ながら私は。。。

 

 

やっぱり、東京と地方では。。。

 

時間の流れ方も違うのだろうなぁ。。。と。

 

そんなことを思ったりした。。。

 

 

*******

 

 

そうして、グルジェフの彼とも、

無事に会えた。。。

 

ものすごく待たせてしまって、

ヒヤヒヤしていたけど。

 

グルジェフの彼は、

そういう時でも、ちゃんと笑顔を

作ってくれる大人だったので。

 

ホッとした。

 

 

「相模湖の近くに、別荘があるので、

よかったら、そこに行ってお話しませんか?」

 

・・・と、彼は言った。

 

 

え?相模湖?

え???今から????

 

・・・と思いつつ。

 

それはなんだか楽しそうで。

私には、断る理由はなかった。

 

 

「今、母の車しかないんですけど」

 

・・・と、彼が出してきた車は、

たしか、、、アルファロメオだったような。。。

 

 

「あ、、、昔、勝ちゃんが乗っていた

車だ。。。」

 

・・・と、そう思った記憶があるから。

 

 

 

それにしても。

 

グルジェフの彼。

 

オペラ歌手で、ヨーロッパに住んでいて、

お母さんの車がアルファロメオで。

そして、別荘って。。。

 

この人は。

どんだけ、お坊ちゃまなのだろう。。。と。

 

そう思った(笑)

 

 

 

そうして、私たちは三人で。

相模湖までドライヴすることになったのだった。

 

 

*******

 

 

つづく