いきなり、「遠いところまで迎えに来て」と
頼まれるのと。
突然、「今日は泊まるから」と
言われるのと。
夫的には、どちらがイヤだろう?と。
そんなことを考えた。。。
占い師の彼とか、グルジェフの彼とか。
彼らだけに限らず、私の交友関係に関しては、
ほとんどすべて、夫には話していた。
だからその日も、彼らと会っていたことは、
夫も知っていたけれども。
でも、一泊してくるとは話していなかったし、
私自身、そんなことは、予想もしてなかったし。
あの夫のことだから、、、
たとえ私が事前に、
「その日は泊まってくる」と。
そう言っていたとしても、おそらく。
「いいよ」
・・・と言ったと思うけど。
その、「いいよ」という言葉の裏に。
彼がどんな気持ちを抱えるかなと
想像すると。
私自身がそれを、出来なかった。
もしかすると夫は。
本当に能天気なだけで。
な~んにも考えてないかもしれない。
私が勝手に、
彼の気持ちを想像しているだけ
かもしれない。
なぜなら私は。
これがもし、逆のパターンだったら。
ものすごーく、イヤだから。
そんな自分の気持ちを。
ただただ、相手に投影しているだけかも
しれないけれども。
でも。
そういうことが解っていても。
相手が心配するかもしれないようなことを、
あえてするのは。
やっぱり、イヤだよな。。。と。
そう思っていた。。。
*******
昔夫が、、、
私のママ友の家に
泊まったことがあった。。。
旦那さんがいつも仕事で家に帰ってこない、
ママ友の家に。
細かいことを書くと、イライラしてくるので、
もう、書きたくはないのだけど。
酔った勢いで。
私は家で、彼が帰ってくるのを
朝まで待っていたのだけど。
結局、帰ってこなかった。
そういうこともあり。
一時、離婚騒動にまで発展したという、
夫婦の歴史が。
私達の間にはあった。
あの時も、実は何もなかったこと。
そして、酔って正常な判断が出来なく
なっていたこと。とか。
そういうことは私も。
重々解っていたけど。
でも、あの時を境に。
私の中で、夫に対する信頼を
失ったことは確かで。
一度そういう風になると。
もう、以前のようには戻れなくなる。
相手に対して、、、
何の疑いももたない。。。という、
ピュアな私は(笑)
あの時、死んでしまった。
でも、そこから疑い深くて、
何も信用しない自分を経て。。。
本当に、いろんな経験を経て。。。
今はすっかり。。。
いろんなことを、手放したかな。。。
*******
パートナーに対する、
絶対的な信頼。というものを。
多分あの時、失った。
だからこそ、あの頃の私は。
「異性の友達と一緒に一泊」
なんてことは。
そんな簡単には出来なかった。
何度か離婚話がありながらも。
その都度、なんとか保ってきた関係性。
「夫婦という関係性」
今にして思えば、あの頃の私は。。。
まだまだそこから、学ぶことがたくさんあったし。
だからこそ。
「夫婦としての理想の形」
・・・みたいなことに、だいぶ、
執着していたのだろうとも思う。。。
カルマもいっぱい。
残っていたのだろうと。
もし今。。。
あの時と同じ状況が起こったとしたら。。。
私はきっと。
そのまま、泊まっているのだろうな。と。
そんな風に思う。
今はもう。。。
何も、心配していないから。。。
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もともと私は。。。
周囲のノリに流されてしまうほうで。
もしあれが、独身時代の話しだったら、
「ま、いっか」
・・・となっていたと思う。絶対(笑)
独身の頃は。
自分のことだけ、考えていればよかったし。
でも、結婚したあとは。。。
自分以外の人。パートナー。
・・・の存在が常に、頭のどこかにあって。
何かを考える時。
決定する時。
その相手の気持ちを常に想像する。。。
・・・という思考回路が。
少しずつ、養われていったような気がする。
子供を持てば。。。
子供の気持ちまで考えるようになる。。。
それは私にとっては。。。
すごく、良いことだったと思っている。。。
なんだか、夫婦というのは。。。
そういう、些細なことの積み重ね
なのだなぁ。。。とも思う。
自分たちに起こるいろんなことを、
その都度ちゃんと受け止めて。。。
いろんなことを感じ。。。
いろんなことを考え。。。
今に至ってる。。。
何が正しくて。
何が間違っているか。
・・・なんてことは、解らないし。
この先、何が起こるのかも解らないけれども。
いつの間にか。。。
「すべてである自分」ではなく。
「人間Lyrica」としても。
何が起こったとしても、それはそれだ。と。
そんな風に、本気で思える
心境に至っていた。。。
*******
あの時はたしか。。。
娘のバレエの発表会が近くある予定で。
夏休みに入ってからはほぼ毎日、
スタジオでリハーサルだった。
あの日も夫は、、、
レッスンの終わった娘を迎えに行って、
その足で、こちらに来たので。。。
別荘に到着したのはだいぶ、
夜も遅かったのだったような。。。
そして。
夫や子供たちまで、お部屋に
あがらせてもらって。
そのあと少し、みんなで話していた。。。
覚えているのは、、、
完全に初対面の夫とグルジェフの彼が。
車の話で、やけに盛り上がっていたこと(笑)
夫もまた。。。
グルジェフの彼と同じくらい。。。
・・・というか、それ以上?に。
社交性は、異様に高い。
彼の辞書に、「人見知り」という
文字はない。
・・・というくらいに(笑)
誰に対しても、最初から、ほぼ、
「素」で接する。。。
それが、身内から見ると、、、
図々しく見えて、恥ずかしかったりも
するのだけど(苦笑)
多分、他人からは、、、
「すごく、話しやすい人」
・・・と、感じられるのだろうな。。。
なんて思う。
でも私は未だに解らない。。。
あれは彼の、天然なのか。。。
それとも、本当は気を遣っているのか。。。
いくら、長年のパートナーであっても。。。
実際に自分が、彼になってみなければ。
彼の本当のところは、、、
やっぱり、解らないのだろうな。。。と思う。
夫は。。。
占い師の彼とも、普通に話してた。
それこそ、初対面とは思えない感じで。
すぐに、打ち解けていた。。。
しばらく団欒したあと。
プロのオペラ歌手である彼に、
目の前で一曲、歌ってもらった。
結構長い間、歌ってくれていたのだけど、
その途中、チラッと子供達を見ると、、、
ふたりとも、目を開けて寝ていて(苦笑)
思わず、笑いそうになってしまった。
さすがに、そこで笑うのは失礼過ぎるので、
グッとこらえた。。。
そう言えば。。。
あの時から数年後に。。。
自分自身が、声楽を習うようになった時。
たまに、あの日のことを思い出したりしたっけ。。。
あれこれ勉強した今だったら。
あの時の彼の歌の価値は、、、
もっと解っただろうに。と。
そんな風に思ったこともあった。
声楽の発表会でも、、、
観に来ているお客の大半が、
自分の身内やお友達以外の歌の時は、
船を漕いでいたりしたけど(笑)
ああいう世界に通じていなければ、
普通はやっぱり。
ああいう歌は、眠くなってしまうようで。
あの時、、、
まだ小さかった子供たちが、
眠気と戦いながら、一生懸命起きて。。。
しかも、背筋を伸ばして彼の歌を
聴いていた姿が。。。
今思い返してみると。。。
すごく、愛おしい。。。
*******
つづく