靴について知っておくべきこと Part2 | Timeless style, but still pusuing…
2019-07-12 03:00:14

靴について知っておくべきこと Part2

テーマ:靴について知っておくべきこと
The Shoe Snobというブログの”Things to Know About Shoes”という記事が秀逸だったので、翻訳と私見を書きます。

Part2は少し意図が図り切れない項目があったので、順番を入れ替えてます。
意図が分からないものは下の方にしてます。


11) 茶靴もOK
誰が何と言おうが、茶系の靴はネイビースーツによく合います。
ビクトリア王朝のような昔は道もしっかり舗装されておらず、泥だらけだったので、茶靴は汚く見えました。またドレスコードも今以上に厳密で仕事等では黒い靴と決まってました。
そんな話は大昔のことです。

⇒ 私も靴の大半は茶系です。ダークブラウンやバーガンディーなら、夏でも重くなり過ぎず、冬でも軽くなり過ぎないので重宝しています。
イタリア人が好きなアズーロ・エ・マローネでもありますし。
ただ、靴も服装に一部なのでTPOが第一だと思います。
ダークスーツには黒の内羽根の靴しか履かないし、ジャケパンでも会う人/場面に応じてブレザー+黒の内羽根にします。

ちなみに(ダークブラウンではない)茶靴の着用には、注意も必要かと思います。
茶靴はスーツだとライトグレー、ジャケパンでも真夏の明るい色合いしか合わないと思ってます。
どんな時でも茶靴を履いている方がいますが、それだったら黒い靴を選んだ方が良いと思います。
身だしなみを気にして?(というか洒落っ気を出して)茶靴を選ぶのであれば、いっそのことほぼ何も気にしないで済む黒の方が良いと思います。
あくまで仕事上、服装の中で靴は一番重い色にした方が良いと思います。靴の色が軽いと軽薄に見えます。あくまで仕事上の話です。

私物の靴(一部)、茶系が多いです
上段右から: John Lobb(Phillip2), Bespoke, Bespoke, Edward Green(dover), John Lobb(William)
中段右から: Hermes(Jarvis), Poulsen Skone, J.M.Weston(Golf), Paraboot(Chambord), Tod’s
下段右から: J.M.Weston(180), J.M.Weston(180), Gaziano&Girling



12) バーガンディー系はコーディネートにおいて万能
バーガンディー、メルロー(Merlot)、オックスブラッド(Oxblood)の靴は黒や茶色の靴よりもコーディネートし易い。
※全てバーガンディーに近い色です

⇒ 11)は恐らく茶靴は着用OK、12)は濃い茶系は万能だという趣旨だと思います。
バーガンディー=ワインレッドと思われるかも知れませんが、ワインレッドより一段か二段深い色です。ボルドーよりも深い色です。
ワインレッドくらいなら深くくすんだ紫と思われるかと思いますが、バーガンディーはかなり深い茶色という印象かと思います。
日本人の感覚からすると、深いこげ茶です。



13) シューケアは必要最低限に!
シューケア製品の効果は長持ちします。そのため必要最低限でケアしましょう。
あまりやり過ぎると取り返しがつかなくなります。


⇒ 知ってますが、私はついついやり過ぎてしまうので、年に2回、靴の修理屋さんでケアしてもらっています。シューシャイナーさんではありません。
修理屋さんも有名店ではありません。近所のお店です。所詮、靴なので無理せず、長く付き合えることが良いと信じてます。
※シューシャイナーと靴の修理屋さんの違いは
ここ。("6)Shoe ShineとShoe Careは別物")



14) 履く前にプレメンテはご注意
新品の靴は、アッパーに仕上げ処理を施しているので、すぐにワックスは塗らないでください。鏡面磨きをするにしても、2,3回履いてからにして下さい。
革には細かい毛穴があり、少し履かないとその穴は開いてくれません。毛穴が開かないと、ワックスも定着しません。


⇒ 履く前にプレメンテ、というのは有名なセレクトショップの方々も仰っていますが、私はプレメンテしたことがありません。
面倒くさいというのが一番の理由ですが、もう一つは新しい靴にクリームが乗りにくいと思うからです(こっちは経験則です)。
靴は出荷時点である程度良く見せる処理をしています。なので、その処理の効き目が落ちてからメンテナンスするようにしてます。
クリーナーでその処理を落としてからメンテすればよいのでは、と思いますが、それの良し悪しは私には分かりません。
ただ、わざわざ処理を落としてまでは必要ないのかなぁとは思います。
あまり靴の寿命に大きく影響しないとは思ってます。気になるなら、靴の修理屋さんに聞いてみてください。
シューシャイナーさんやセレクトショップ等の販売員(シューケアを売ってうれしい方々)よりは本当のことを教えてくれる可能性はあります。




15) 靴には適度な休息を
靴は履けば履くほど寿命は縮まります。靴に休息期間がなければ、さらに寿命を早めます。
高い靴でも変わりません。最低でも3足を揃えて、ローテーションさせてください。


⇒ その通りだと思います。最低3足で一週間をローテーションすべし(一度履いたら2日以上休ませる)、というのは良く聞きます。
若い頃(あまり靴に興味がなかった頃)、1足のみで半年、2足のローテーションでも1年で履き潰れてました。今思えばしっかり履けば5年は持つものだったと思います。
特に1足だけだと本当に履き潰れるのは早いです。



16) ソールは擦り減るもの
良い革を使っていても、ソールは擦り減ります。
良く歩く方で、湿気の多いところに住んでいればあればなおさらです。ひどい場合、1年でソールの張り替えが必要になります。
あまり歩かず、湿気も少ないところでも、3年くらいで張り替えが必要です。


⇒ 交換機間の目安はさておき、当たり前ですよね。ソールの擦り減りは物理現象ですし。雨の日は1ヵ月分の負担がかかると聞いたことあります。
ちなみに以前、リーガル2足(ラバーソール)、スコッチグレイン1足(レザーソール)をローテーションしてましたが、3年は持ちました。
スコッチグレインは3年でオールソールしました。リーガルはヒール交換で済みました。
ちなみにローテーションといっても、不規則で修理の半年以上前から実質2足でのローテーションでした。レザーソールも雨の中も履きました。
日本みたいな高温多湿の国でもローテーションを意識するだけで、それなりにソールも長持ちます。
スコッチグレインはオールソールすると新品並に綺麗になって帰ってきました。リーガルは、、、もう少し靴に対して愛着持ってくれよ、という印象でした。



17) 靴の知識も必要!
ドレスシューズはウィングチップやブローグだけではない!

⇒ アメリカ人はウィングチップとブローグの靴が好きなのでしょうか。。意図を図りかねます。




18) 革の色は自然に暗くなる
ベジタブルタンニングされた革の色が暗くなるのは物理現象です。クリームやワックスのせいではありません。

⇒ 革の色が暗くなるのを避けたい人向けですかね。個人的には明るい色が苦手なので良い話を聞いたなという気持ちです。
明るく保ちたいのであれば、クロム鞣しの革が良いってことですかね。
一方で、陽に当てると紫外線で色が褪せていくと思うので、私は紫外線の方を気にしてました。
(いづれにしてもこの項目の意図も私には良く分かりません)



19) シューケアでの補色はほどほどに
シュークリームの顔料では革の色は変わりません。染色しなければ色は変わりません。補色のためにシュークリーム(の顔料)を塗り込んでも革を痛めるだけです。

⇒ アメリカではこういう方、多いんですかね。これも意図が理解できません。
靴の色違いのシュークリームで磨いて、陽の光でうっすらシュークリームの色が出てくるのを楽しむ方はいます。黒い靴にうっすらネイビーみたいな感じで。
私もやったことはありますが、上手くいかなかったです。
(当時、何年も色違いのシュークリームで磨いて、やっと色が出るものだという記事を読んで、そう勘違いしてました)
この楽しみ方はこれで良いと思いますが、日本人で本気でシュークリームで靴の色を変えようと思っている方、私は聞いたことありません。



20) 同じ靴でも革質に左右差あり 
革は生きていた動物から作られた天然素材。
すなわち、全く同じ革は存在しないということです。仮に同じ個体から取られた革でも、(靴の)左右で全く同じということはありません。


⇒ これも意図が分かりません。革質の違いも楽しみの内と理解します。