audibleの聴き放題で聞ける
英語オーディオブックから、今日の1本。
三浦しをんさんの
『舟を編む』
を、英語で聞きました。
映画化もされた、とても有名な
三浦しをんさんの小説なんですが、
英語タイトル、何だと思いますか・・・?
ていうか、
『舟を編む』っていう日本語自体も
(ストーリーを知らない人には)意味不明です。
そのまま英語に訳すとしたら
Knitting a boat
(編み物で舟をつくる・・・??)
とかになっちゃいます
なので
「舟」も「編む」も
英語には入っていません。
英語タイトルが
何なのかと言うと・・・
『The Great Passage』
なんです。
【関連記事】
なんで
『舟を編む』が
『The Great Passage』なのか・・・
この小説は、辞書作りのお話です。
日本の有名な辞書と言えば
「広辞苑」とか「大辞林」とかですが、
この小説の中で主人公たちが作る辞書の名前が
「大渡海(だいとかい)」。
そして、その辞書の名前が
英語翻訳版では
The Great Passageなのです。
英語の意味は、
「大いなる航海」といった意味と
理解できます。
言葉の大海を渡るための
舟となる辞書を作りたい
という志が、
この辞書の名前には込められています。
だから、舟を「編む」も
knit(編み物をする)ではなくて
編纂する、集める、ということですよね。
実際、この絵もよく見ると
単語が海になっていて、ステキです。
オーディオブックは7時間半と
結構長いですが、すごく面白かったです。
辞書の話なので、
英語のオーディオブックとは言え
たくさん日本語も出てくるのですが
それもめちゃくちゃ勉強になるんです。
たとえば、日本語の
・「のぼる」
・「あがる」
の違いの説明があったり。
この2つの違い、説明できますか?
私はこのオーディオブックを聞いて
「なるほどー!!!」って
ほんとに納得しました。
ナレーターのパフォーマンスも
素晴らしいと思いました。
ナレーションを担当しているBrian Nishiiさんが
『The Great Passage』の好きなところを話している動画↓
彼もおっしゃっていますが、
この小説を聞くまで
辞書作りがどんなに大変な仕事か
全く知りませんでした。
(一つの辞書を作るのに、10年〜20年かかるそう!)
英語のオーディオブックに挑戦したい人は
先に日本語の小説を読むか、
映画を見てからがいいかもしれません。
私は、最近たまたま映画を見ましたが
この映画も、めちゃくちゃ良かった。
松田龍平さん演じる
主人公のコミュ障ぶりが、愛おしいです。
辞書作りとは違うけど、
日常のあらゆる場面で言葉を集め、
言葉のひとつひとつを突き詰めて
こだわっていく姿は、
翻訳の仕事にも通じるところがあって
私はすごく共感しました。
英語オーディオブックは、
この記事執筆時点で
audibleで聴き放題対象なので、
ご興味があったら、ぜひ聞いてみてください
audibleについては
以下のページにも詳しく書いているので、
ご一緒に参考にしてください!
↓
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