【若紫8-3】古文単語「聖(ひじり)」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【若紫8-3】古文単語「聖(ひじり)」

重要古語の記事では

源氏物語イラスト訳で出てきた古文の

単語を1つピックアップしています♪

源氏物語イラスト訳 重要古語ラブラブ 

 

古文単語は、

チェックボックス1.とにかく丸暗記して覚える語

チェックボックス2.漢字イメージで覚える語

チェックボックス3.文脈判断で決める語

があります。

 

今回はイメージで覚える古語です♪

 

【今回の源氏物語】

さまいとあはれなり高く深き巌屋入りたりける

   サゲサゲ↓

今回のイラスト訳はこちら

 

――――――――――――
今回出てきた古文単語
――――――――――――

■【寺】…ここでは、北山の某寺

■【の】…連体修飾格の格助詞

■【さま】…様子

■【も】…強意の係助詞

■【いと】…とても

■【あはれなり】…しみじみ趣深い

■【峰(みね)】…山頂

■【高く】…ク活用形容詞「高し」連用形

■【深き】…ク活用形容詞「深し」連体形

■【巌屋(いはや)】…岩でできた住まい。岩窟

■【の】…連体修飾格の格助詞

■【に】…場所の格助詞

■【ぞ】…強意の係助詞

■【聖(ひじり)】…徳の高い僧。高僧

■【入り】…ラ行四段動詞「入る」連用形

■【ゐ】…ワ行上一段動詞「ゐる」連用形

※【ゐる】…座っている

■【たり】…存続の助動詞「たり」連用形

■【ける】…過去の助動詞「けり」連体形

 

今回は「たりにも注意しましょ♪

「重要古語一覧」もご参照ください。
 

 

―――――――――――――――
☆ 本日の古文単語「聖」 ☆

―――――――――――――――

寺のさまもいとあはれなり。峰高く、深き巌屋の中にぞ、聖入りゐたりける

 

問)傍線部の意味として最も適当なものを、次の中から1つ選べ。

 

1.巌屋の中で、きちんと座禅を組んで座っていた。

 

2.徳の高い行者が、巌屋の中に入って座っていた。

 

3.帝が巌屋の中に入っていらっしゃった。

 

4.みすぼらしい山僧が、巌屋に入って行った。

 

5.貴人が、巌屋の中に入って座っていた。

 

ゲッソリびっくり滝汗チーン

 

源氏物語イラスト訳では

このアプローチが効率的に行えるよう

ブログを展開しています。

 

⑴ 源氏物語イラスト訳

⑵ イラスト解釈

⑶ 古文単語

    上矢印

「源氏物語イラスト訳」では、古文目線を鍛え、

 

「イラスト解釈」では、文法古文常識の力を、

 

この「古文単語」のカテゴリでは、

単語力を鍛えていきましょう♪

おねがい

 

 

「聖(ひじり)」とは

もともと、「日知り」というのが語源だそうです。

 

 

なので、①の意味は、天皇

 

 

そういえば、

古語で「知る」というのは

治める」という意味もありましたよね。

てへぺろ

 

【聖(ひじり)

【名詞】

①高い徳を備えて世を治める人。天皇

②徳がすぐれて高く、尊敬される人。聖人

③その道に秀でて人々から敬われる人。すぐれた名人

④徳の高い僧。高僧

⑤厳しい修行をして、俗を離れた僧。修行僧

 

 *『全訳古語例解辞典(小学館)』より

   

今回の文脈では

②か、③か、④か、⑤か、

いずれの意味でもOKでしょう!

口笛

 

 

前述に、「かしこき行ひ人」という記述がありましたし

今回のイラスト訳では

 

 

「峰高く、深き巌屋の中」に

「入りゐたりける」とありますので

 

 

⑥の「厳しい修行をして、俗を離れた修行僧

 

の意味が、イメージ通りかと思いますねー

 

 

 

 

 

 

【答え】…

   

【若紫(第1章)の一気読みはこちら⇒

【源氏物語イラスト訳】の冒頭はこちら⇒

 

【今回の源氏物語】

さまいとあはれなり高く深き巌屋入りたりける


 

過去記事リンク

の(格助詞)

さま(様)

いと

あはれなり

に(助詞)

ぞ・ぞや

入る(いる)

ゐる(居る)

たり(助動詞)

けり(助動詞)

係り結びの法則

 

ーーーーーーーーーーー

→今回のイラスト訳はこちら

→今回のイラスト解釈はこちら