〇タイトル

#4  If A Lion Could Speak, We Couldn't Understand

第1巻 p200~256

 

〇分析

★タイトル

p6の目次ではタイトルがIf A Lion Could Speak, We Couldn't Understandとなっているが、p200~201ではIf a lion could speak, We couldn't understandとなっている。因みに、アニメ版のタイトル(全3話のうち最終話)ではIf a lion could speak, we couldn't understandとなっている。

 

★p200~201

見開きカラー。トップ・オブ・ホーンズの長官たちが描かれている。

 

★p202

p74と同じページ。

 

★p203

バルゴは「話が全然見えないんですけど」と話すが、バングナイフは「これから死ぬ奴に死期を教えてやらねェのは せめてもの情けかも知れねえなァ!」と笑う。

脱力した感じで怖がるバルゴ。

 

★p204

新橋とニニーは、バルゴとメイシーをそれぞれ一人ずつブルームバギーに乗せて避難させようと試みるが、バングナイフは「裏ロンドン中から狙われている状態で一体どこに逃げるってンだ?」と語る。

そのとき、メイシーはエリーが近づいてきているのに気づき、バングナイフにそのことを伝えようとする。

 

★p205

上空からバングナイフたちのいる地点に向かって襲いかかるエリー。バングナイフは「悪りィな オメーにはもう用は無ェんだ」と語り、エリーを殺そうとする。

 

★p206

しかし、バングナイフの攻撃を察知し、エリーは姿を消す。これは透色竜鱗(ステルス・スケイル)という術であり、通常のドラゴンが使えるような魔術ではない。ニニーはp158でメイシーとエリーを見た時のことを思い出す。どうやら#2のタイトル「Ghillie Suit」は透色竜鱗を指していたようだ。

 

★p207

エリーは自分の手の部分だけを発現させ、リッケンバッカーの翼に攻撃する。

2コマ目を見ると、エリーの手の指が6本であることが分かる。

3コマ目を見ると、(4羽の翼をもつ)リッケンバッカーの翼のうち1羽がエリーの攻撃を受けていると分かる。その1羽の翼には6本の線のような攻撃が見られる。

 

★p208~209

見開き。エリーが完全に覚醒し、本来の姿を見せている。手と足は6本指となっている。背景は月と雲を浮かべた夜空である。

 

★p210

新橋たちのいる場所の近くにある時計台に乗るエリー。5コマ目と6コマ目を見ると、リッケンバッカーの翼に6本の傷が刻まれていると分かる。

 

ニニー「何あれ?形も大きさも全然変わってる……どうなってんの…?」

新橋「…恐らく 月光で羽化したんです」

ニニー「…何よそれ それじゃまるで―」

バングナイフ「そう”まるで”だ」「透色竜鱗」「月光で羽化」「そして”6本指”だ」「間違い無えこいつは」

 

★p211

バングナイフ「童話竜(メルヒェンズ)だ」

 

★p212

バルゴ「メ…童話竜(メルヒェンズ)ってなに…?」

新橋「裏ロンドンの誕生以前から存在すると言われている童話になぞらえて名付けられた7頭の竜です」

 

新橋はp111で「ドラゴン1体」と言っているので、通常のドラゴンの助数詞は「体」で、童話竜の助数詞は「頭」という使い分けがあるのだろう。

 

★p213

「スノーホワイト」は『白雪姫』、

「レッドドレス」は『赤ずきんちゃん』、

「ゴールデンアックス」は『金の斧・銀の斧』、

「バブルズ」は『人魚姫』、

「シュガーハウス」は『ヘンゼルとグレーテル』、

「バンド・オブ・アニマルズ」は『ブレーメンの音楽隊』というように、いずれも童話が題材となっている。

 

新橋「そして月光で羽化して夜の間だけ成竜になると言われるのが―『シンデレラ』」

 

★p214

メイシー「シンデレラ―…」

新橋「名前の由来は夜間のみ成熟する特殊な生態と 興奮すると撒き散らす”星灰”(スターアッシュ)と呼ばれる粉末にあります」「その粉末に触れると―」

 

★p215~216

見開き。BLEACHで多用されたドドドドドドドドドの効果音と共に、シンデレラ(エリーの完全形態)が立っている時計台の周辺の建物が爆破されていく。時計台は11時53分頃を指している。圧倒されるバルゴとメイシー。バルゴのパーカーにオスシちゃんが隠れているのに注意。

 

★p217

新橋「全てのものは光に包まれる―…と辞書には書いてありました」

ニニー「なにキレイに言ってんのよ!!爆発じゃん!!!」

 

新橋はニヒルな笑みを浮かべている。

 

 

★p218

バングナイフは「バルゴ・パークス!!!テメーの討伐は後回しにしてやる!」「童話竜」「ダークドラゴンの始祖」「邪竜指定」「永久討伐対象」「存在不詳の人類の敵」「まさか この目で見られるとはな…」「ゾクゾクするぜ」と言いながら、マスクを顔に装着し、戦闘に備える。

 

★p219

ニニー「まって」「あんたまさかアレと戦う気!?」

バングナイフ「バカ言え」「”戦う”んじゃねェよ”殺す”んだ」「手柄上げンならこれ以上無え相手だろ」「ジャマすんじゃねェぞクソガキ」「3枚でいけるか?リッケンバッカー」

リッケンバッカー「ガウッ」

バングナイフ「いい子だ」

 

「3枚でいけるか」というのは、4枚(4羽)の翼を持つリッケンバッカーが、その4枚のうち1枚の翼をシンデレラによって負傷させられたことを指している。

 

★p220

ニニーはたった一人でシンデレラに立ち向かっているバングナイフに動揺しつつ、正攻法(WB本社に増援要請)でシンデレラに対処しようと新橋に提案するが、新橋は「バルゴさんの害竜指定が切れたわけじゃないです」「増援要請なんかしたらバルゴさん殺されます」と言い、増援要請に反対する。

 

★p221

ニニーは「そっ…そうだけど本社だって緊急時にそんな―」と言いかけるが、星灰が生物かのような動きで自分らの方へ近づいてきていることに気づき、急いでその場から避難する。新橋らが立っていた場所は星灰によって爆破される。

新橋はバルゴとオスシちゃんをワーズワースに乗せ、ニニーはメイシーをマーシャルに乗せて避難している。

 

ニニー「何なの!?星灰って生きてんの!?」

新橋「知らないです!」

ニニー「辞書の情報はァ!?」

新橋「童話(メルヒェン)なんて名前ついてるドラゴンですよ!辞書にある情報なんて伝説だけです!」

 

アニメ版では「メルヒェンズなんて名前がついているドラゴンですよ」になっている。

 

 

★p222

リッケンバッカーに乗っているバングナイフは腰にあるスプレー缶を取り出す。

 

★p223~224

「INKS RED」と書かれたスプレー缶をリッケンバッカーの翼に向かって放出し、「解放番号(リリースコード)0575」「解錠(アンロック)!!」「来い!」と言いながら、「大喰らいの影」(ハンガーシャドウ)という技を発動する。魔陣隊(インクス)の語源はINK(インク)。

赤色のインクがついた翼から黒一色のモンスターらしきものが出現し、シンデレラに攻撃する。

 

★p225

このページの2コマ目の「喰い千切っちまえ!!!」という発言については、p227の4コマ目を参照。

また、このページの4コマ目でシンデレラは目を開いている。

 

★p226

シンデレラは「大喰らいの影」(ハンガーシャドウ)に攻撃し、瞬殺する。

 

★p227

バングナイフは、やって来た新橋とニニーに共闘を求める。

 

バングナイフ「『シンデレラ』は額の冠状(かんむりじょう)のツノを砕けば殺せる!」

新橋「ただのそういう言い伝えじゃないんですか?」

バングナイフ「おとぎ話と戦ってんだぞ!言い伝え以外 何に頼れってんだ!?」

 

★p228

バングナイフ「オマエらの援護で倒せたら オマエらの評価もブチ上がる」「そしたら魔陣隊に取ってやってもいいぜ」

ニニー「別にそういうの」

新橋「頼んだ覚えないです」

バングナイフ「ホント ムカつくな オメーら」

 

4コマ目でバングナイフと新橋とニニーは別の方向へと離れて行っている。

 

★p229

マジック#68「スパーナル・ジェイル」を発動する新橋とニニー。

 

★p230

新橋とニニーはシンデレラの立つ時計台の周りに檻(まさに英語で言うjail)のような構築物を発現させる。

3コマ目で時計台の時計は11時56分ごろを示している。p215~216の時刻よりも数分ほど進んでいる。

 

★p231

バングナイフは「よくやったガキども!!」と言いながら解放番号2028を解錠(アンロック)させ「強欲の帷」(グリーディカーテン)という技を発動させる。この「」という漢字は訓読みでは「とばり・かたびら」と発音する。

このときアニメ版では、バングナイフは緑色のインクのスプレー缶を使っている。

 

★p232

アニメ版と照らし合わせると、「JUST CHOKE YOU(単にお前を窒息させるだけだ)」という文字が現れているのが分かる。

 

★p233

「強欲の帷」(グリーディカーテン)という技は、アニメ版での説明によると、包んだものの一切を逃がさないという性質を持つとのこと。

つまり、シンデレラが爆破攻撃をしかければ、その攻撃がシンデレラ自身に返ってくるということ。

 

★p234

バングナイフは「テメーの爆発じゃテメーは死なねェってかバケモンがよ…」と語る。新橋も同感な様子。それを聞いたニニーは「チートじゃん」と本音を漏らす。

 

★p235

シンデレラが突然メイシーらのいる方に向かい始める。

 

★p236

シンデレラの接近に備えて魔防壁を発動させる新橋とニニー。それを見たメイシーは「まって!!あたしに会いに来てるのかも知れない…」「やっぱり殺す以外の方法って…」と話す。

ニニーは「メイシーあんた まだそんな事言って」と叫ぶが、そう叫んだ影響で集中が少し切れてしまう。

因みに、標準的な日本語の文法では、形式名詞の「事」は「こと」と平仮名表記されることが多い。

 

★p237

集中力が落ちていたため充分に魔防壁を敷けなかったニニーは、シンデレラの攻撃を完全に防ぐことが出来ず、倒れてしまう。

メイシーは「ニナちゃん!」と叫ぶ。

メイシーはシンデレラ(エリー)に対して「まって!!やめてエリー!!」「あたしがわからないの!?」と叫ぶ。

メイシーは「エリー」と、シンデレラが羽化する前の名前で呼びかけるが、星灰を分泌し始める。

 

 

★p238

星灰により爆発が生じている状況を、新橋とニニーは魔防壁で防御する。メイシーは涙を流しかけている。

 

ニニー「…だから…ムリだって言ってんでしょ…あんたがどれだけ好きだって……通じない相手にはどうやったって通じないの…」「いつまでそんなこと言ってんの…あの子が自分に力をくれるだとか…あの子が特別なところへ連れてってくれるだとか…おとぎ話みたいなこと言わないでくれる…?」

 

メイシー「…ニナちゃ…」

 

 

★p239

ニニー「おとぎ話なんてクソでしょ」「あんな途中で解ける魔法の何がいいの」「約束破ったからしょうがないとか」「時間を過ぎたからしょうがないとか」「何がしょうがないのバカみたい」「あんたも誰も魔法が解ける本当の理由なんかわかってない」「魔法が途中で解けるのは」

 

 

★p240

ニニー「それが自分の力じゃないからよ」「メイシー あたしたちは」「魔法をかける側でしょ」

 

1コマ目で描かれているニニー、2コマ目で描かれているメイシー、3コマ目で描かれている新橋。この3名はみな「表ロンドン出身だがドラゴンを見ることが出来る人間」である。

 

 

★p241

前のページとは一転してコミカルなタッチに。6コマ目ではオスシちゃんがバルゴの耳を舐めている。

 

新橋「来ます!ニニーちゃん!」

ニニー「オッケー!やってやろうじゃないの!」

バルゴ「ノエルちゃん!俺にできることは!?」

新橋「ないです」「もらった笛(パイプ)でもにぎってすみっこで震えててください!」

バルゴ「身も蓋もなし!!」

ニニー「わかったらさっさとさがる!」「オスシにケガさせないでよ!」

バルゴ「わかってるよッ!!いっしょにおとなしくしてようねオスシちゃ…」

 

 

★p242

バルゴの握った笛から剣らしきものが出現。あっけに取られるバルゴ。

1コマ目を見ると、オスシちゃんに小さなハネが生えているのが分かる。このハネは、前のページでは生えていなかった。

 

★p243

1コマ目を見ると、オスシちゃんが微笑んでいるのが分かる。#1のp105~106によると、オスシちゃんにハネが生えるのは「バルゴに危機が迫っている時」などであるという。

バルゴの笛から生じた剣をじっと見つめ始めるシンデレラ。

 

★p244~245

見開き。遥か遠くから光線のような攻撃があり、シンデレラの額の冠状(かんむりじょう)のツノが破壊される。

 

★p246

攻撃はWB本社からだった。

 

★p247

攻撃をしたのは何と主任であった。

時間帯が夜から朝に移行する。

 

★p248

本社に戻った新橋とニニー。

 

新橋「なんであたしたちの報酬がゼロなの!?」

主任「ゼロじゃないでしょ よく見てホラ」

ニニー「5ポイントと5ポンドってゼロみたいなもんじゃん!伝説のドラゴン退治してコレって納得いかないでしょ!!」

主任「あんだけの物損 差し引いてマイナスになってないんだから凄いでしょ」「そもそも止め刺したのはバングナイフ長官ってことになってるけど?」

ニニー「はあ!?」「何それ何なの あいつでもないっての!!」

主任「”も”ってことはキミらでもないってことね」

 

「5ポイントと5ポンドってゼロみたいなもんじゃん」の「ポンド」は(表ロンドンの方ではなく)裏ロンドンの方の通貨記号が使用されている。

「あいつでもないっての!!」の「あいつ」はバルゴを指すと思われる。

 

 

★p249

戦術隊への異動に関わるとみられるポイントがあまり得られず、しょんぼりするニニー。

ポンドがあまり稼げず、しょんぼりする新橋。

 

主任「ま そんなわけで”シンデレラ”の死骸は開発隊(パッチワークス)が回収・保存」「それからホイ 入って 入って」

 

メイシーが登場する。

 

ニニー「メイシーじゃん!!!何これ またウチで保護するとか言うんじゃないでしょうね!?」

主任「おわっ するどいねー」「そうです彼女(メイシー)も軽度のドラゴン憑きであることが判明したのでウチで保護することになりましたー」

ニニー「あんたの感想 聞いてないわ!!」

メイシー「楽しくなりそうだねッ ニナちゃん♡」

ニニー「主任と感想シンクロさすな!!あんたちゃんと事情わかってんの!?」

新橋「あのー主任・・・」

 

 

★p250

新橋「バルゴさんはどうなるんですか?」

主任「お そうだ そうだ」

 

舞台が竜頭議場に移り、魔陣隊(インクス)長官のバングナイフと人事神罰隊(ギャロウズ)長官のウルフギャング・スラッシュハウトが向かい合っている。

バングナイフはウルフギャングに「バルゴ・パークスの害竜指定解除申請」を行っている。

 

 

★p251

ウルフギャングは「確かに調査によれば―バルゴ・パークスはメイシー・バルジャーに2ゕ月前に接触している」「そのことが今回”シンデレラ”が現れる引き金となったのであれば彼(バルゴ)を生かす理由としては充分だ」「彼が―童話竜討伐の切り札となるのであればな」と語る。

p192の伏線が回収されている。アニメ版ではより分かりやすい描写となっているが、バルゴは2ゕ月前にメイシーに傘をプレゼントしている。

メイシーがエリーを発見したのは、バルゴと接触した直後と見られる。

 

★p252

バングナイフがp198で言っていた「器物損壊」「対人戦闘行為」「魔器使用規定違反」等の罪状がWB内でどう処理されたのかは作中で言及されていない。

戦術隊長官のサリバン・スクワイアがWB本社内で歩いている。

 

★p253

サリバン・スクワイアは窓に穴が空いているのを見て、主任(ビリー・バンクスJr)がシンデレラ討伐に貢献したと察知し、「Jr(ジュニア)め」「買い被りでは無かったようで安心したぞ」「英雄の息子」と呟く。

「買い被りでは無かった」のこの「無かった」は助動詞「ない」と助動詞「た」の結合なので、標準的な日本語の文法では「なかった」と平仮名表記されることが多い。

 

★p254

バルゴは新橋と会う。

バルゴは「主任にマントと笛(パイプ)を回収された」と新橋に話す。

新橋はバルゴを抱きしめる。

 

 

★p255

バルゴ「え…?ノエルちゃん…え?」「なんかいやなことあった…?」

新橋「ないです」

バルゴ「じゃあ なんかいいことあった…?」

新橋「…はい」

バルゴ「へへへ…」「よかったね…ノエルちゃん」

 

新橋がバルゴを抱きしめているのを窓からオスシちゃんとプランティポッティが見つめている。

「いいこと」というのは、バルゴの害竜指定が解除されたことで、バルゴが殺されずに済んだことを指す。

 

 

★総評

タイトルは和訳すると、「もし獅子が話せたとしても、我々は理解出来ないだろう」となる。

これはp238の「…だから…ムリだって言ってんでしょ…あんたがどれだけ好きだって……通じない相手にはどうやったって通じないの…」という発言を踏まえているが、実はオーストリア出身の哲学者ヴィトゲンシュタインが『哲学探究』で述べた“Wenn ein Löwe sprechen könnte, wir könnten ihn nicht verstehen.”という一文に由来する。

ウィトゲンシュタインが述べているのは「獅子が英語やドイツ語や日本語などの言語を話すことが出来たとしても、我々人間は獅子が何を基準にして行動し、生きているのかが分からないので、獅子の言葉の意味を理解することが出来ない」ということである。

逆に言えば、もし魔女/魔法使いが童話竜の行動原理を理解することが出来たのならば、メイシーがp236で言う「童話竜を殺す以外の方法」もありうるのではないかと、筆者は考えた。もちろん、この考察は『BURN THE WITCH』シーズン2がまだ公開されていない2020年10月現在の私見に過ぎない。

 

時計台で表示される時刻が深夜0時(午後12時)に向かうにつれて、シンデレラが討伐されていく展開は、童話『シンデレラ』で主人公シンデレラの魔法が午後12時にとけてしまうのに対応している。

竜を見る者(ウォッチャー)は動詞watchの名詞形だが、watchとwitch(魔女)はスペルが酷似している。

 

また、魔女(ニニーや新橋ら)はブルームバギー(Broombuggy)に乗っているが、1987年に『ヴィトゲンシュタインの箒』(原題:The Broom of the System)という小説が発表されている。

因みに、シンデレラというテーマは久保の長編連載デビュー作「ZOMBIEPOWDER」のアッシュドウタ―窃盗団でも取り上げられている。

 

p249でメイシーが軽度のドラゴン憑きであることが判明したが、バルゴと比べて軽度なのは、10年近く覆面竜と接触していたバルゴと違ってメイシーは2か月ほどしかドラゴン(エリー)と接触していなかったからだと考えられる。「ドラゴンが人間に接触し続けると、徐々にその人間の持つ負の感情を吸収し、ダークドラゴンと化してしまう」と#0.8のp40に書いてあるが、オスシちゃんの覆面竜がダークドラゴンと化したのもバルゴとオスシちゃんの邂逅から2か月ほど経ってからである。

バルゴの負の感情は「新橋のパンツを見たい」という模範的とは言えない欲求、もしくは「ノエルちゃんのパンツが見たいのに見られない」という不満といったものであり、メイシーの負の感情は「アイドル活動でのストレス」や「アイドルグループを辞めたら何者でもなくなるのではないか」という恐怖といったものであったと考えられる。

 

 

 

 

 

 

 

〇タイトル

#3  She Makes Me Special

第1巻 p167~199

 

〇分析

★タイトル

タイトルの和訳は「彼女は私を特別にする」という意味。この一文のMeはメイシーを指す。このタイトルから考えてエリーは雌のドラゴンなのだろう。

 

★p167

カラー。よく見ると、スタバのプラスティック・カップのようなものがあるが、久保はスタバに行くことが多い。

 

★p168

p74と同じページ。

 

★p169

主任(バンクスJr)がCROWN COUNCIL CENTRAL TABLEを覗こうとしている。

戦術隊長官のサリバン・スクワイアが主任に話しかける。

 

サリバン「何をしているバンクスJr」「目をかけてやった私に挨拶も無く転属した男が竜頭議場(クラウン・カウンシル)へ何の用だ」

主任(バンクスJr)「イヤぁ~実はその…今更ですけど転属のご挨拶をと思いまして…」

サリバン「嘘をつくな」

 

竜頭議場は、アニメ版公式サイトによると、「ウインド・バインド内にある議場であり、トップ・オブ・ホーンズによる最高意思決定の協議などが行われている」とのこと。

サリバンの台詞から判断すると、主任は左遷された(p28での新橋の発言によれば、そもそも笛吹き隊と戦術隊に公式な序列の差はないのだが)のではなく、自分の意志もしくは神罰人事隊の命令で笛吹き隊に転属(復帰)したようだ。

サリバンの隣に褐色の肌の男(アークヴァイン)がいる。この長身の男はサリバンの部下と見られる。

 

 

★p170

サリバン「大方部下の危機でも嗅ぎつけたのだろう」

主任「へ?何かあったんですか?」

サリバン「…私はどうもお前を買い被り過ぎているな」「いいだろう」「(新橋とニニーにとって)直属の上官であるお前に伝えないのは同義に反すると思っていた」「昨夜22時にバルゴ・パークスの討伐手続きが開始された」「発動はまだだがバングナイフが既に動いたようだ」「奴のやり口は知っているだろう」「部下の方だけでも気を付けてやれ」「行くぞアークヴァイン」

アークヴァイン「は」

主任「…こりゃ大変だァ」

 

サリバンの台詞「バングナイフが既に動いたようだ」は、本文では「バングナイフが既に動いた様だ」となっているが、助動詞「ようだ」は標準的な日本語の文法では平仮名で書くのが一般的。

主任は新橋とニニーに危機が迫っていることを知らなかった模様。

 

 

★p171

場面はリアリスツの社屋に戻る。

バングナイフは「お前らを殺そうってんじゃねえんだ」「邪魔しないでおとなしくしてな」と話す。

 

★p172

バングナイフは新橋を知っているが、新橋はバングナイフを知らなかった。そのことにキレるバングナイフ。因みに、ニニーはバングナイフのことを知っていた。ニニーは戦術隊への異動を目指しており、トップ・オブ・ホーンズの長官に関する情報に詳しい様子。

 

p173

バングナイフはスマホでこの社屋付近の通りを緊急竜鎖するよう指示。

 

★p174

バングナイフはバルゴを「ドラゴンを使った新聞社襲撃テロの犯人」と捏造しようとする。

ニニーの「あのマントは…あんたが主任に指示したってことね」というのは、「p146の依頼書の依頼主(の正体)はバングナイフであり、バングナイフはバルゴをテロ犯と捏造するため、バルゴに笛吹き隊のマントを着用させるよう依頼書に注文を付けたこと」を示している。

 

バングナイフは「スジが通ってるだろ?」「ドラゴンを呼び寄せる力を持った”ドラゴン憑き”が自分を面白おかしく書いたこともあるタブロイド紙の本社を襲撃」「まあスジなんて通ってなくてもいいんだけどよ」と語る。「ドラゴンを呼び寄せる力を持った”ドラゴン憑き”」とはバルゴのことと見られる。作中に直接的な描写はないが、リアリスツ社はバルゴに関するニュースも行ったことがあるのだろう。

 

p175

バングナイフがバルゴを嵌めたのは名声のため。竜対法って、暴対法と語感が似てる。バングナイフの思惑通りになったらバルゴは殺されることになる。

 

★p176

新橋はバングナイフに「ダサぇメッシュですね」と挑発する。

筆者はファッション用語に疎いのでメッシュが何なのかが分からなかった。

確かにバングナイフの髪型には青色で染められた箇所がある。

 

★p177

タイトルコール。バングナイフのスプレー缶というイメージに沿って、作品名とこの回のタイトルがスプレーを使って書かれている。#1の見開きカラーでオスシちゃんにつけられていた外出用防護襟が、このページでも着用されている。

 

★p178

激怒するバングナイフ。

 

★p179

バングナイフは新橋が自分の方に向かって攻撃してくるだろうと想定していたが、新橋が向かったのは地上のバルゴの方。

新橋はバルゴを拘束しようとするバングナイフの手下たちに攻撃する。

バングナイフは慌てて地上の手下たちに「魔防壁(シールド)張れ!」と指示する。

 

★p180

1コマ目を見る限り、魔防壁の効果は発動しなかったようだ。新橋はバルゴを救うことに成功する。バルゴのパーカーの中にオスシちゃんがいる。

 

★p181

バングナイフの背後に回り、魔器を向けるニニー。ニニーはバングナイフに「メイシーをこっちに連れて来たのはあんたなの?どうしてあの子がドラゴンと一緒に居るの?」と質問する。

 

★p182

バングナイフ「質問くらい1つに絞れよクソガキ」「そうだ俺がスカウトして連れてきた」「あいつは表(ロンドン)でドラゴンの幼体を見つけて育ててたんだ」

ニニー「!」

バングナイフ「ドラゴンも俺が仕込んだと思いたかったんだろうが違うぜ」「あの女は表(ロンドン)の人間の中に時折生まれる魔力の極めて高い人間―”竜を見る者(ウォッチャー)”だ」

 

魔力は霊圧に対応する概念か。

 

★p183

バングナイフ「遅かれ早かれ裏(コッチ)へ来たさ」「オマエや新橋のえると同じ様にな」と言われ、動揺するニニーの一瞬の隙を衝いてニニーの持つ魔器を蹴とばすバングナイフ。

裏(コッチ)というのは裏ロンドンのこと。「同じ様にな」は正式には「同じようにな」と書いた方が標準的な表記。

 

表ロンドンで学生をしている新橋と、表ロンドンと裏ロンドンの両方でアイドルをしているニニーは、表ロンドンで生まれたのち、色々なきっかけを経て、裏ロンドンにたどり着いた様子。

 

★p184

空中に飛んだニニーの魔器をキャッチし、その魔器と自分の魔器を両手で構えて攻撃を始める新橋。これは二丁拳銃というスタイルだが、久保の長編デビュー作「ゾンビパウダー」でもスミスというキャラが同様のスタイルで戦闘していた。

それにしてもバルゴとオスシちゃんを抱えた上に両手で攻撃って新橋の運動神経は素晴らしい。

 

★p185

社屋の屋上にて2発の爆発が発生。

 

★p186

メイシーがまだ社屋にいることに気づいたニニーはメイシーの腕を掴み、安全な場所まで帰そうとする。

 

★p187

しかし、メイシーはエリーと離れたくない様子。

 

★p188

新橋とニニーが遠くへ逃げているのを見てバングナイフは「2人共連れて俺から逃げようってか?」と呟き、リッケンバッカーというドラゴンを召喚する。「2人共」とはバルゴとメイシーのこと。

 

★p189

リッケンバッカーというドラゴンはアニメ版だと青色をしている。バングナイフは新橋とニニーが俺から逃げられるはずがないと思っている。

 

★p190

エリーを置いてきてしまったことを悲しむメイシー。

社屋の爆発の時間帯は昼頃だったのを考えれば、新橋とニニーは夕方、そして夜になるまで逃避飛行を続けていたのだろう。

 

★p191

時間帯は完全に夜になっている。

新橋たちは高い塔の足場のような場所に魔法幕(クロス)を設置し、身を隠す。

塔には「CHOOSE SAFETY WAY. FOR YOUR SAFETY HOMEAWAY.」と「WHY ABUSE DRAGONS?」という2つの看板が設置されている。

一つ目の看板は「安全な方法を選べ。あなたの安全な『家のような場所』のために。」という意味と思われる。HOMEAWAYをジーニアス英和辞典で調べるも載っていなかったため検索にかけたところhome away from home(第二の故郷のような場所)という表現が見つかった。YOUR SAFETY HOMEAWAYというのはドラゴンのことを指すと考えられる。WAYとHOMEAWAYは脚韻となっている。

二つ目の看板は「何故ドラゴンを悪用するのか?」という意味。ドラゴンを(例えば犯罪などに)悪用する輩が裏ロンドンの魔女/魔法使いの中にいて、それが問題になっているのかもしれない。

 

メイシー「ニナちゃんは あたしがグループのこと好きじゃなかったの知ってるよね…」

 

 

★p192

ニニー「知ってる」

メイシー「背が高くてメイク映えしてダンスが上手いってだけで かっこいい服着せられて かっこいいメイクされて クールなアイコンみたいにされてたの」

ニニー「知ってる だから辞めたんでしょ」

メイシー「違うよ…それだけだったらとっくにやめてる」「でもやめなかったの…ニナちゃんいるし…やめたらあたし誰でもなくなるし…」「でも2ゕ月前に あの子を見つけたの」

 

ジャンプ漫画ではコマとコマの間は白背景が基本だが、回想シーンでは黒背景になることが多い。このページでも4~6コマ目が黒背景になっており、2ゕ月前という過去のシーンであることが分かる。アニメ版だと存在が削除されているが、6コマ目をよく見るとバルゴの姿が映っている。「I LOVE MY DOG」という傘をメイシーが持っているのもポイント。バルゴがオスシちゃんと言う犬を溺愛していることに着目。

 

 

★p193

ページ全体が黒背景。

メイシー「絵本やアニメで見たドラゴンにそっくりだった」「他の人には見えてないみたいだったから幻覚かなとも思ったんだけど」「ドラッグやらなくても幻覚見たりするんだー・って」「でも拾って帰ったら水とか飲むの」「あっ生きてるんだって思って食べものあげたら それも食べたの」「いろいろあげたけど野菜とかくだものが好きみたいだった」「トイレはしなかったけど そのかわりどんどん大きくなって どんどんドラゴンみたいになった」「あたしにだけ見えるドラゴン」

 

アニメ版では「ドラッグやらなくても幻覚見たりするんだー・って」という部分が削除されている。

メイシーはアイドル活動でのストレスから逃れるためにドラッグに手を染めていたようだ。

 

 

★p194

メイシー「自分が特別になった気がしたの」

 

2コマ目でバルゴが悲しげな顔をする。

 

メイシー「曲が売れてステージやってニナちゃんも他のみんなもすごいのに あたしだけホントの自分じゃなくて」「それなのに辞めたらわたしには何もなくて きっと誰もあたしのことなんか見てもくれなくて……」「でもエリーを拾って変わったの」「エリーがあたしに力をくれる気がした」

 

4コマ目では、グループ(CECILE DIE TWICE)にいた頃のメイシーと、p76で「メイシーに関する情報を追いかけているパパラッチ」とすれ違っているのに、パパラッチの連中の誰にも気づいてもらえないほど地味なメイシーの両方が描かれている。p76のシーンを考えると、「それなのに辞めたらわたしには何もなくて きっと誰もあたしのことなんか見てもくれなくて……」という台詞は、メイシーの空想などではなく、文字通りの意味であると分かる。

 

 

★p195

自分が成長させたエリーを抱きしめる回想シーンとともに、メイシーは「あの子があたしを特別なところへ連れていってくれる気がしたの」と話す。3コマ目をよく見ると、ドアにWBのロゴらしきものが描かれている。

 

メイシー「あの人…ブルーノさん(ブルーノ・バングナイフ)が来たのは昨日の夜遅くよ…」「あたしとドラゴンの力が必要だって言われた…」「やっとだって思ったの」「やっと特別なところへ連れてってもらえるんだ・って」「ニナちゃんあたし―」

 

 

★p196~197

見開き。バングナイフが魔法幕で隠されたはずの場所を見つけ出し、リッケンバッカーと共に新橋たちを襲う。バングナイフは「よォ最後の別れは済んだかよ」と語り掛ける。

 

★p198

バングナイフは「器物損壊」「対人戦闘行為」「魔器使用規定違反」「あとなんか色々罪状つけられっけど その辺全部置いといてとりあえずは―これだ」と言いながら、たった今バルゴ・パークスの「害竜指定」が完了したことを宣告する。

「器物損壊」「対人戦闘行為」「魔器使用規定違反」といった罪状は新橋側につけられた罪状と考えられる。

 

★p199

「今この瞬間からそいつは裏ロンドンの全魔女/魔法使いから討伐対象として狙われる」と伝えるバングナイフに理解が追い付いていないバルゴ。

3コマ目をよく見ると、リアリスツの社屋の屋上からエリーがうなり声を出しているのが分かる。

 

★総評

p195で「やっと特別なところへ連れてってもらえるんだ・って」とあるが、このような台詞文中の「・」は初期の久保作品では多用されていたが、久保が『週刊少年ジャンプ』でキャリアを積むにつれて、あまり使われなくなっていった。しかし、本作「BURN THE WITCH」では、台詞文中の「・」の使用が目立つようになっている。

 

 

 

 

 

 

 

〇タイトル

#2  Ghillie Suit

第1巻 p131~165

 

〇分析

★タイトル

Ghillie Suitとは、狙撃手などが使用する迷彩服の一種。Ghillieはスコットランドの妖精「Ghillie Dhu(ダークな若造)」に由来。この妖精は、白樺の林や茂みに住み、木の葉や苔でできた服を着用していたとされる。スコットランドではGhillie or Gillieは狩猟や釣りのガイドという意味もある。このタイトルの意味は#4で明かされる。

 

★p131

カラー絵。

 

★p132

p74と同じページ。

 

★p133

p76で登場したメイシー・バルジャーがテレビ番組で報じられている。

メイシーがアイドルグループ「CECILE DIE TWICE」を脱退して7日が経つが、その件についてメイシーは何も公式発表をしていない。

メイシーの代わりに入ったCGキャラクターはVUMAN(ヴューマン)と呼ばれているが、このネーミングはどこか滑稽な語感を読者に与えさせるものとなっている。

VUMANはVirtual Humanを略した造語だろうが、久保はもしかしたら昨今、流行しているVtuberにあまり良い印象を持っていないのかもしれない。

この番組では「さてそんな中 先日流出したこの動画ですよ」「”ウルサイ”」「リーダーのニニーがメイシーをコキ下ろす瞬間!」と報じられているが、これはリアリスツ社のパパラッチ(p77)が撮った映像の恣意的な編集による捏造である。p77で確かにニニーは「・・・ウルサイなあ」と言っているが、勿論これはパパラッチに対しての言葉であり、メイシーに対しての言葉ではない。

4コマ目の横顔はメイシーである。

 

★p134

メイシーのそばにはエリーというドラゴンがいる。エリーはメイシーを馬鹿にする番組を流しているテレビを破壊する。

このドラゴンは#4でシンデレラというドラゴンへと姿を変えるのだが、童話『シンデレラ』の主人公の名前「シンデレラ」は通称に過ぎず、原作では真の名前をElla(エラ)という。エリーというのはEllaの派生形と考えられる。

 

★p135

アパートの一室に住む新橋。プランティポッティというドラゴンに水を与える新橋。

 

★p136

新橋が乗用しているブルームバギーはワーズワースという名前である。ワーズワースはポストから新聞を取ってきて、窓を通して新橋に手渡す。

 

p137

ドラゴンには、ダークドラゴンとライトドラゴンの2種類がある。ライトドラゴンのことを単にドラゴンと呼ぶ場合もある。

5コマ目をよく見ると、Rと黒丸を組み合わせたロゴの旗が垂らされている。このRはReptLinerの頭文字。

 

★p138

2コマ目で新橋が持っている新聞にはWHERE IS MACY?との文言がある。どうやらメイシーは行方不明になっている様子。

 

★p139

オスシちゃんを可愛がるバルゴ。バルゴは新橋と同居しているようだ。

 

★p140

バルゴは魔法認証(マジックスキャン)が出来ないため、表ロンドンの住人向けの記事しか読めない。新橋は指を新聞にかざし、バルゴでも新聞を読めるようにした。

 

★p141

裏ロンドンの住人向けの記事を読み、新橋が載っていることを知るバルゴ。

 

★p142

今週は新橋がバルゴの保護を担当している様子。

4コマ目の新橋の台詞についてだが、「そのために出てもらったんですよ」はバルゴに対しての発言。「あと私の電話に勝手に出ていい人はいません」はニニーとバルゴの両方に対しての発言。

 

★p143

主任(ビリー・バンクスJr)から新橋とニニーに連絡が入る。

ビリー・バンクスJrは「PIPERS 1st SQUAD CHIEF」(笛吹き隊 第1分隊 主任)という肩書。

主任は緊急出社を二人に頼むが、二人は土曜出社を断ろうとする。

しかし、報酬(ペイ)と実績(ポイント)が5倍出るらしいと聞かされる。

 

★p144

タイトルコール。

 

★p145

主任の顔がニコニコなのは新橋とニニーの二人を土曜出社させただけで主任自身の報酬も5倍になるからだと考えられる。

この光景を見て新橋は「大抵の会社は損も得も上司の方が多いようにできているんです」と語る。このシーンは#0.8のp65を連想させる。

 

★p146

主任は「(ドラゴンの違法飼育―)をしている人が裏ロンドンの西地区にいるらしいって…情報提供があったらしくてね」と「らしい」を多用する。

アニメ版では「(ドラゴンの違法飼育―)をやってる人が裏ロンドンの西地区にいるらしいって…情報提供があってね」と言い回しが改められている。

 

ニニー「ホントだったら大事件じゃん」「それの担当がなんで笛吹き隊なのよ」

主任「だってホラ うちの仕事って飼育と保護でしょ」「違法飼育も飼育のウチってことみたいよ」

ニニー「何それヘリクツじゃん」

主任「ヘリクツで儲かるならラッキーでしょ…っと」「あぶない言い忘れるところだった」「依頼書に1つ注文がついていてね…」

 

主任の言う「依頼書の注文」とはp147の3コマ目の話(ドラゴン捜しに役立つという理由で、二人にバルゴを同伴させること)だと思われる。

 

★p147

新橋と同じブルームバギーに乗るバルゴ。バルゴのパーカーにはオスシちゃんが入っている。

 

★p148

ニニーはカエルを嫌っている。

 

★p149

主任が「一応 二人と行動を共にするのでパッと見だけでも同じにしといてくれ」と言っていたのを思い出し、新橋はバルゴに笛吹き隊のマントと笛(パイプ)を渡す。

 

★p150

二人は西地区に到着する。

バルゴはドラゴン憑きとはいうものの、違法飼育のドラゴンの気配を察するといった能力を有していない。このことはp147の3コマ目の話と矛盾する。

つまり、これは、依頼書の注文(二人にバルゴを同伴させること)の『ドラゴン捜しに役立つからという理由』が出鱈目であり、その依頼書の注文の「真の理由」が別に存在していることを指す伏線。

その「真の理由」は#3のp175で明かされる。

そんななか西地区で爆発が起こる。

 

★p151

ニニーは「テロの相手は警察の仕事」と言うが、新橋は「行きましょう ドラゴンかも知れないですし」と語る。

どうやら、テロへの対処はWBではなく警察が担当しているようだ。

ニニーは新橋に「ドラゴンじゃなくても多分ポイントつきますよ」と言われ爆発地に向かうことにする。

 

★p152

爆発があったのはザ・リアリスツの社屋(ビル)だった。

多数の野次馬が社屋の周りに集まっている。

 

★p153

2名のファンがニニーに握手を求める。

ファンの一人が「お…俺 爆発の前に男が入っていくのを見たぜ!」と話す。

これはバングナイフの存在を指す伏線(p165参照)。

ニニーは社屋の中にメイシーらしき人物がいると気づき、マーシャルという名のブルームバギーに乗り、メイシーに会おうとする。

 

★p154

新橋はメイシーの跡を追う。バルゴも追おうとするが、新橋に「危ないのでバルゴさんはここでヤジウマにまぎれてて下さい」と言われる。

 

★p155

ニニーは割れたガラス窓から社屋に侵入し、「やっぱり見間違いじゃなかったのね」と呟く。

 

メイシー「なんで…ニナちゃん(ニニー)がここにいるの…」

ニニー「こっちのセリフよ なんであんたが裏ロンドンにいるの」

 

★p156

メイシーの全身が描かれているが、このページのように久保は登場人物を9頭身や10頭身かのように描くことがある。例、「BLEACH」658話日番谷冬獅郎(10等身)など。

 

★p157

メイシー「ここの会社が酷いこと書いたから・・・ニナちゃん(ニニー)があたしのこと嫌いだとかって」

ニニー「いやあのね?ここは裏ロンドンのリアリスツの社屋なの!あの記事出したのは表のリアリスツで・・・ああ もうわかる!?」

メイシー「でも裏の建物を倒せば表の建物も同じように倒れる・って」「そう聞いたよ・・・?」

ニニー「・・・・・・そうだけど・・・」

メイシー「この会社は・・・いつもニナちゃんのイメージ悪くする記事ばっかり…だからここを壊しに来たの…」

ニニー「あたしは慣れてっからいーのよ!」

 

「そう聞いたよ」とあるが、「裏の建物を倒せば表の建物も同じように倒れること」を教えたのはバングナイフ。

 

★p158

メイシーは、社屋を爆破したのは自分ではなくエリーだと話す。

ニニーはエリーを見てドラゴンがこんなに成長していることに驚く。

エリーが登場するコマにボウ・・・・という効果音が書いてあることに着目。

この効果音はエリーが突如、ニニーの前に現れた様を表現している。

 

★p159

ニニー「あんたは裏ロンドンの住人じゃないから知らなくて当然だけどドラゴンとの接触は重罪なの!」「今なら・・・あたしが黙っていれば平気だから・・・!」「だから渡して…!!」

メイシー「やだ」

ニニー「あんたの為に言ってんのよ!!見つかったらあんた死ぬの!!!」

メイシー「”あんたの為に言ってる”なんて言ってくる奴を信用するなって教えてくれたのは・・・」

 

★p160

「ニナちゃんだよっ!!!」とメイシーが叫ぶとエリーがニニーに迫ってくる。

この一連の台詞のやり取りはp134の「あたしのために ありがとう」との対比。

 

★p161

新橋がやってきてエリーに攻撃する。

エリーは後ろに倒れる。

新橋はニニーのいる階に着地し、「・・・ドラゴンだったのにあまり嬉しそうじゃありませんね」と言う。ニニーは「知り合いが犯人でまだ嬉しそうだったらサイコでしょ あたし」と答える。

 

★p162

新橋はメイシーの姿を確認し、「メイシー・バルジャーさんですか」「すみません イメージが違うのでわかりませんでした」と語る。

新橋にそう話しかけられたメイシーは「あ・・・っ・・・あんた誰よおっ!!!!」と発狂し、デスクと思しき大きな物体を新橋に投げつける。

 

★p163

新橋とニニーはブルームバギーに乗って、その場から非難するが、2コマ目をよく見ると、ワーズワース(新橋が乗っているブルームバギー)も汗をかいている。

突然のパニックに混乱する新橋に、ニニーは「あいつ あたしのこと好きなのよ・・・あたしが女と仲良くしているといつもこうなの・・・」と説明する。新橋は「いや私いま仲良くしてました?」と疑問に思うが、ニニーは「とにかくああなったら正面からはムリだわ!」と言い、「屋上から回り込むからあんたはここで引きつけてて!」と叫ぶ。

 

★p164

ニニーは屋上に向かったが、吹き飛ばされる。落下するニニーをキャッチする新橋。

 

★p165

バングナイフが登場し、「死んでねえよな?労災だとさすがに始末書書かなきゃいけねえからな」と語る。

 

 

★総評

早くも#1の冒頭部で出てきたメイシーが本格的に登場する。久保が#1の冒頭部から何度もメイシーを取り上げていることから分かるように、メイシーはSeason1#1#4)における重要キャラクターである。

 

 

 

 

 

 

〇発表までの経緯

『週刊少年ジャンプ』2018年33号に掲載された短編読切漫画は大好評につき、この読切の続編となる短期集中連載(全4回)がジャンプ本誌で展開されることが決まった。そして、『週刊少年ジャンプ』2020年38号 - 41号(Season1)にて本作が掲載された。

 

 

〇タイトル

#1  Witches Blow A New Pipe

第1巻 p72~129

 

 

〇分析

★タイトル

和訳すると、「魔女たちが新しい笛を吹く」という意味。魔女たちとはニニーと新橋のこと。ニニーと新橋が笛吹き隊(パイパーズ)に属していることを踏まえたタイトル。

アニメ版では「Witches Blow a New Pipe」という表記になっている。

 

★見開きカラー(p72~73)

『週刊少年ジャンプ』2020年38号 - 41号(Season1)では、どの号にも久保直筆のカラーイラストが挿入されていた。

オスシちゃんには外出用防護襟(がいしゅつようディフェンスカラー)が着けられている。バルゴはCANINE(犬や犬歯という意味)と書かれた服を着ている。久保は同じデザインのフードを発売しているので、バルゴが好きな方は是非、購入を。(販売サイトの魚拓

 

★p74

ジャンプ作品は、ジャンプ本誌に掲載される際、「最初のページは半面で、終わりのページは見開き」という構成になっているが、単行本収録に当たって、そのページ構成のまま各回を繋げてしまうと、1ページ分(半面分)空きが出てしまう。その空きを埋めるためのページに、久保はラフイラストを挿入したり、このようなページを入れたりしている。このように単行本の編集の作業はスムーズにいかない場合が少なくない(或るサイト或るツイート)。

 

★p75

ニニーの「おとぎ話なんてクソでしょ」という独白で始まっている。

主人公(新橋とニニー)のソロと独白という構成は#0.8のp11と同じ。

よく見ると黒い服の下に「BURN THE WITCH」と書かれたシャツが隠されている。

 

★p76

「女の子が魔法をかけられてお姫様になったりキレイな服とか着せてもらったりイケメンを選ぶフリして選ばれたり」「しかも魔法は途中で解ける」「ダサくない?」「なのにみんなはお姫様にあこがれるとか言うし」「本気で言ってる?」「魔法 途中で解けるんだけど?」「約束破ったからしょうがない?」「時間を過ぎたからしょうがない?」「しょうがなくない」「あんたたちみんなバカばっかり」と独白は続く。

ニニーが表ロンドンを歩いているとパパラッチの連中がニニーに絡んでくる。

パパラッチの連中は「TJと別れたってホント?メンバー脱退についてどう思う?メイシーと仲悪かったよね?」とニニーに詰問する。

ニニーはアイドルグループ「CECILE DIE TWICE」のリーダーなのだが、メイシーはそのアイドルグループの元メンバー。

実は3~4コマ目で、パパラッチとぶつかっている女性こそが他ならぬメイシーなのだが、パパラッチの連中のなかでメイシーとすれ違っていることに気づいている者は皆無である。このことは、メイシーの本来の姿がアイドル活動中の彼女の姿と大きく乖離していることを意味している。

 

★p77

ニニーの独白は「誰も魔法が解ける本当の理由なんかわかってない」という一文で途切れる。

「魔法が解ける本当の理由」が何なのかは#4で述べられる。

ニニーは「・・・ウルサイなあ」と言い残し、スマホから強烈なフラッシュを発してパパラッチの連中を混乱させ、その隙に逃げ出した。

ニニーは#0.8のp16で新橋が表ロンドンから裏ロンドンへ移動するのに使ったコインをスマホにかざし、裏ロンドンへ旅立っていった。

 

★p78

p75~77の独白はシーズン1の最終話#4に繋がっていく内容となっている。

パパラッチの連中はニニーが一瞬の隙に姿を消したことに驚く。

 

★p79

ニニーは「バカしか魔法にかからないなら、あたしは魔法をかける側がいい」と独白し、「ニニー・スパンコール出勤します」と告げる。

黒い服のチャックが外れたことで「BURN THE WITCH」と書かれたシャツがあらわとなった。

 

★p80~81

見開きのタイトルコール。

「BLEACH」でも作中のオブジェクトにタイトルがあって、そのタイトルを読者に見せた後にこの回のタイトルを提示するという手法が多用されている。(例、BLEACH49巻p54

 

★p82

蕾鹿竜(バッドバック)を追いかける新橋。

「指の先(さき)

声の(きっさき)

リベンジャー・ジョーの鉄の鍵(かぎ)」

と脚韻が印象的な詠唱を行っている。

 

★p83

新橋の攻撃を受け、魔力を発動する蕾鹿竜。

新橋が「蕾鹿竜の角の蕾」の開花を嫌がっている理由はp93で説明される。

 

★p84

蕾鹿竜の後ろに別のドラゴンが出現。新橋はマジック#31「ブルー・スパーク」を発動し、そのドラゴンに攻撃する。

BLEACHの設定と照らし合わせるなら、破道の三十三番『蒼火墜』と共通点が多い。

 

★p85

攻撃が的中し、そのドラゴンは暴れ出す。

 

★p86

そのドラゴンはパニック状態に陥り、地面を揺らし始める。地面が揺れている反動で蕾鹿竜が上空へ飛ばされる。

新橋は蕾鹿竜を抱きかかえ保護するが、新橋自身も飛ばされる。

それを見たニニーはマジック#44「フラッシュ・バンパー」を発動し、新橋と蕾鹿竜を助ける。

 

★p87

ニニーは「危ない!蕾鹿竜じゃん!A級収穫!」「あたしが間に合わなかったらどうする気だったのよ!」と叫ぶ。

新橋は「…めちゃくちゃ遅刻してきた人に言われる筋合いないですよ」と返す。

 

★p88

ニニーは自分が新橋より先輩であることを強調する。

ニニーの肩書が白枠で表示されている。

 

★p89

新橋の肩書が黒枠で表示されている。

p88とp89はコマの構成が同じ。

 

★p90

#0.8のp21のリフレイン。

 

★p91

#0.8のp22では壊れていたままだった正門が、このページを見ると直っていると分かる。

 

★p92

ニニーの台詞を参考にすると、笛吹き隊のなかで新橋とニニーはコンビ(二人組)で仕事を行う仕組みとなっているようだ。

ニニーは表ロンドンでのアイドル活動で稼いでいるそうだが、表ロンドンでの収入を裏ロンドンの通貨に両替するのはプライドが許さないとのこと。

3コマ目のポンド(£)に似た文字は裏ロンドンにおける通貨の記号である。

 

★p93

作中において新橋とニニーはスマホを多用しているが、新橋とニニーの会話を遠くで眺めている笛吹き隊の魔女/魔法使いも二人の光景をスマホで撮っている。

 

★p94

シーズン1#1#4)を読む限りでは、現在のオスシちゃんがダークドラゴンであるようには見えない。

3コマ目の「私”達”」という発言は「バルゴの管理(保護)は新橋とニニーの二人が担当していること」を強調している。

 

★p95

現在のオスシちゃんはドラゴン犬と説明されている。4コマ目でTEAとCOFFEEの間に挟まれている文字は大文字のBに似ているが、アニメ版では&になっている。

 

★p96

#0.8で戦術隊に異動したはずの主任は笛吹き隊に復帰したのだという。

戦術隊で大した活躍を見せなかったことが復帰の主な理由となった様子。

ニニーは「ドラゴン憑きの管理なんてつまるところ本社がワケわかんないモンを押しつけたいだけじゃない」「それを仕事しながら24時間面倒見るほどの給料も実績ポイントも貰ってないから!」と言い、バルゴの管理という仕事に意欲を持てていない。

ニニーが主任のことを「元主任」と呼んでいるが、それは「つい最近までは『元主任』だったこと」を皮肉った表現に過ぎず、笛吹き隊に復帰したことで主任という立場に戻っている。

 

★p97

しかし、主任は関係各所に許可を取り、追加給金と特別実績が二人に出るよう手配したと明かす。主任の左手には札束が、右手にはp92の3コマ目で出てきた通貨記号が描かれている。p248の「5ポイントと5ポンド」という台詞文から考えると、特別実績の単位はポイントで、追加給付の単位はポンドである。

 

★p98

ニニーは「あんた(新橋)はお金のため、あたしは実績のため、建前上は社会正義のため」と叫び、ニニーと新橋はバルゴの保護をしに出発する。ブルームバギーの乗った二人の後ろ姿を見ながら主任は「せめて建前のほう先に叫んでくんないかな・・・」と本音を漏らす。

 

★p99

ハネが生え、暴れているオスシちゃんにバルゴは振り回されている。

オスシちゃんは民家の家を破壊している。

 

★p100

新橋とニニーはオスシちゃんとバルゴを救出する。

 

★p101

新橋がオスシちゃんを落ち着かせると、オスシちゃんに生えていた黒いハネが縮んでいく。

 

★p102

壊された民家に住んでいた住人に新橋は「壊された窓の補修にはドラゴン保険が適用されます」と説明する。

その住人に新橋は「ドラゴンと接触されましたか?」と尋ねる。

ニニーが「ニーハ!検査!」と叫び、新橋が「はい」と答えているシーンは、ニニーと新橋の「先輩と後輩」としての関係性を表現している。

 

★p103

ドラゴン接触禁止法の説明がされている。

説明文によれば「ドラゴンと市民の双方を守るために1609年に定められた法律であり、違反者は禁固100年か死刑となる」とのこと。

その住人が1~3コマ目で赤面しているのは、恥ずかしいからというよりも寧ろ、「もしドラゴトキシン濃度が基準値以上だったら禁固100年か死刑になってしまう…怖いよぉ」と緊張していたから。

検査の結果、その住人はドラゴトキシン量が0.3mC/Stという正常値であると分かった。

資格を持たない市民がドラゴンと接触すると体内にドラゴトキシンと呼ばれる物質が蓄積され、その数値が一定を超えると「ドラゴン憑き」となってしまう。

 

★p104

オスシちゃんに触れてブチ込まれない(投獄されない)市民はドラゴン憑きであるバルゴだけなので、普段はオスシに外出用防護襟(がいしゅつようディフェンスカラー)を着用させているが、突如ハネが生え、その襟が外れてしまったのだと言う。

 

★p105~106

ドラゴン憑きはドラゴンと長期間接触した市民が罹る”病気”で、その最も重要な”症状”は「強力に”ドラゴンを呼び寄せる”体質となってしまうこと」である。

オスシちゃんがハネを生やすのは「バルゴがオスシちゃんの鳴き声をマネした時」「バルゴがくしゃみをした時」「バルゴが爆笑した時」「バルゴに危機が迫っている時」であり、バルゴの背後から巨大なドラゴンがやってきた。

因みに、爆笑という名詞は本来は「大勢の人が一斉に笑っている状態」を指すが、近年は「一人が大笑いする状態」を指すことが多い。

 

★p107

ドラゴンの襲撃からオスシちゃんとバルゴを守る二人。

 

★p108

新橋はバルゴを抱えたまま地面に着地する。

 

★p109~111

新橋はドラゴンに対しマジック#4「スタンボール」を発動した。新橋は主任にスマホで連絡し「ドラゴン1体鎮圧したので追加報酬お願いします」とおねだりしている。因みにこのドラゴンの名称はキティホーンである。「とりあえずスタン」のスタンはスタンボールのこと。

 

★p112~116

キティホーンは黒化(ライツアウト)しダークドラゴンと化した。ニニーは主任に道路の緊急竜鎖を要請し、その道路(ラザフォード通り)が封鎖されていった。

 

★p117

リバース・ロンドンBBCが裏ロンドンの住人にシェルターへ逃げるよう指示する。

 

★p118

新橋は主任に「竜鎖完了したのでそろそろ戦術隊に交代を―」と連絡していたが、その通話をニニーが勝手に切断する。

新橋は「何するんですか」と訊くが、ニニーは「手柄を戦術隊に渡す気?自分たちの強さを人事に見せつけるチャンスでしょ!」と言い、ダークドラゴンを駆除しに行く。

一方、新橋は「私達『笛吹き隊』の業務はドラゴンの放牧と収穫ですよ」「強さなんて必要ないんです」と語る。

 

★p119

ニニーは戦術隊に入りたいと思っているが、新橋は戦術隊に入ろうとは思っていない。

 

★p120

「ドラゴンが人間に接触し続けると、徐々にその人間の持つ負の感情を吸収し、ダークドラゴンと化してしまう。通常のドラゴンは空腹時を除いて人間を襲うことはほぼ無いが、ダークドラゴンは人間に対して強い興味を持ち、能動的に襲撃し殺害する」と解説されている。

 

★p121

解説文が「そのためダークドラゴン出現時の対処法は駆除のみであるとされている」と続く。

 

★p122~123

新橋も加勢し、マジック#75を発動する。

 

★p124

バルゴは魔女二人(ニニーと新橋)の戦闘シーンをあっけに取られながら見ているだけである。

 

★p125

WB最高意志決定機関トップ・オブ・ホーンズの会議が開かれている。

会議では、バルゴのあっけに取られている顔が画面に表示されている。

 

 

★p126

トップ・オブ・ホーンズの長官が顔を向け合っている。

 

ブルーノ・バングナイフ
「魔陣隊(インクス)長官」

着色スプレーを使ったストリート・アートのようなデザイン。

外見は若い男で、ロンドンの平和を守る使命感が強いようにも見える。

ドラゴンを強力に引き寄せる体質となったバルゴのせいで、96年ぶりにリバース・ロンドン内にダークドラゴンが侵入してしまったことに激怒している。


ロイ・B・ディッパ―
「呪歌隊(アンセムズ)長官」

楽譜のようなデザイン。

外見は褐色肌で壮年の男性。
 

キュントナイア・ミリーヴ
「聖務隊(セイクリッズ)長官」

外見は若い女性。

中世の装飾文字のようなデザイン。


トロンボーン・タッキネン
「笛吹き隊(パイパーズ)長官」

Tが金管楽器のようなデザインとなっている。

外見は白雪姫に出てきそうな老年の小人。

ニニーと新橋の上司である主任の更に上司に当たる人物と考えられる。

 

 

★p127
サリバン・スクワイア
「戦術隊(サーベルズ)長官」

外見は黒髪セミロングの物静かな女性。

人名のフォントが直線的なデザイン。


サカ・リン
「開発隊(パッチワークス)長官」

会議を欠席している。第1巻の次回予告によると、坂輪という日本人(少なくとも日系人)であるらしい。

人名のフォントがパッチワークのようなデザイン。

 

ハリー・シェイク
「経理隊(ビリオネアズ)の長官」

外見は髪をショートにしてサングラスをかけている。会議中にチューインガムを膨らませていたせいでブルーノ・バングナイフにキレられる。

人名のフォントはHとSが多数の小さな玉で表記されたデザイン。

 

 

★p128

バングナイフは「このバルゴって野郎を野放しにしとくのは間違ってるッて話だ!どう思うよ!ウルフィーのオッさん!」と話す。

 

ウルフギャング・スラッシュハウト
「人事神罰隊(ギャロウズ)長官」

トップ・オブ・ホーンズでのまとめ役か。白いひげを生やした目の細い老人。

アニメ版では、人名のフォントがフラクトゥール(亀甲文字)となっている。

 

バルゴのフルネームがBalgo Ywain Parksだと分かる。また、ドラゴン憑きは英語ではDRAGONCLADというようだ。

 

 

★p129

ウルフギャングは「……我が隊でも彼がドラゴン憑きとなってから この一月 幾度となく議題に上がっていた話だ」「我が隊の無策が招いた事態」「看過する訳にはいくまい」「”ドラゴン憑き”のバルゴ・パークスの討伐手続きを開始する」と宣言する。

会議の画面には新橋たちの姿がリアルタイムで映っている。

3コマ目でバルゴが赤面しているのは新橋のパンツが視界に映ってしまったからか。

 

 

★総評

本回は、#0.8の対比となっている。特に、#0.8の序盤をセルフ・カヴァーしている箇所が多かった。

オスシちゃんから出現した覆面竜は#0.8でダークドラゴンと化したように見受けられるのだが、p121の記述と違って何故か駆除されていない。

 

 

 

 

 

〇発表までの経緯

久保帯人は2016年に長編漫画『BLEACH』を連載し終わった後、2017年11月放送のラジオ番組で「稲垣理一郎さんが7年連載して7年休んだので、僕は15年連載して15年休む」と述べていた。

しかし、2018年初頭に、久保帯人による新作の読切漫画が『週刊少年ジャンプ』に載ると発表され、同誌2018年33号にこの短編漫画が掲載された。

単行本第1巻収録に当たって「#0.8」という番号と「Don't Judge A Book By Its Cover」というタイトルが付けられたが、ジャンプに掲載されたときのタイトルは「BURN THE WITCH」であった。

 

 

〇タイトル

#0.8  Don't Judge A Book By Its Cover

第1巻 p7~70

 

 

〇分析

★タイトル

この英文は「本を表紙で判断するな(→外見で中身を判断するな)」という意味であり、英語圏の有名なことわざの一つ。オスシちゃんとセルビーの皮を被ったドラゴン(覆面竜)のことを指している。

 

★カラー見開き

新橋のえる、ニニー、バルゴ、主任(ビリー・バンクスJr)の4人が描かれている。紙面には映っていないものの、遥か左側に「4人にとって討伐の対象となる何らかの敵」が位置している構図となっている。この4人のなかでバルゴは慌てているだけであり、戦闘する姿勢を見せていない。新橋とニニーは魔器を左に向けている。第1巻を通して読むと、「主任のこのポーズは主任が人差し指だけで敵を討伐できることを表している」と分かる。

 

★p11

「制服が好きだ」というシンプルな一文で本作は始まっている。新橋は制服を着て歩いている。

 

★p12

「私が何者であるかを誰にも証明しなくて済むからだ」という文章が続く。新橋は表ロンドン(フロント・ロンドン)の街路を歩いているが、手には制カバンがあり、おそらく登校か下校の途中なのだろう。新橋はサウス・ブラクストン校の生徒である。

 

★p13

新橋は一匹の犬に出会い、制カバンから犬用の餌を取り出すが、男が背後からやってきた。実は、久保は『BLEACH』第4章のリルカ初登場のシーンのように、或る重要キャラを初登場させる際は、そのキャラをシルエットにして描くことが多い。男は「ハハハハハ、(罠に)かかったな!その犬はウチのオスシちゃんだ!」と叫ぶ。

 

★p14

その男はバルゴといい、サウス・ブラクストン校での新橋の先輩にあたる。バルゴは新橋のパンツを見たがっているが、そのたびに新橋から返り討ちを受けている。

 

★p15

新橋は2コマ目で空手のようなポーズをとっているが、新橋は黒崎一護同様に空手の経験があるのかもしれない。

また、3コマ目でバルゴは「ノエルちゃん」と平仮名ではなく片仮名で呼んでいる。

 

★p16~17

新橋は公衆電話に「S・S・W・B」と刻まれた特殊なコインを投入し、受話器に「ノエル・ニイハシ 出勤します」と語りかけ、表ロンドンの世界から裏ロンドン(リバース・ロンドン)の世界へ移動した。バルゴは新橋が地下へと消えていくのを目の当たりにして、唖然とする。

 

★p18~19

ひびの入った正門を見て「こないだのデカい奴にやられたのまだ直ってないじゃん」「だっさ!!」と愚痴を言う少女(ニニー・スパンコール)が描かれている。ニニーは牡羊座(おひつじ座)の記号が記されたマントを装着している。

正門に上から刺さっているかのような状態でモニターが設置されているが、このモニターの画面はニニーが出演しているCMの動画を流している。CMでニニーが来ているシャツには「CECILE DIE TWICE」とある。ニニーは表ロンドンと裏ロンドンの両方でアイドル活動をしているのだが、そのアイドルグループの名称が「CECILE DIE TWICE」である。

 

★p20

新橋がニニーの前に姿を現す。ニニーは「遅い」と怒るが、新橋は「表(ロンドン)の先輩に絡まれていた」と事情を話す。

 

★p21

本作では、ドラゴンは生物ではなく、表ロンドンと裏ロンドンの両方に存在しているという設定になっている。表と裏のロンドンにおける全死因の72%にドラゴンの存在が関わっているとされ、荒ぶるドラゴンは人に害をなすが、表ロンドンの住人はドラゴンを見ることが出来ない。一方、裏ロンドンの住人はドラゴンを見ることが出来る。

2コマは表ロンドンの風景であり、3コマ目は裏ロンドンの風景だが、大樹の有無などの細部を除けば、表ロンドンと裏ロンドンの建物は共通していることが分かる。

 

★p22

「従って必然的にドラゴンの保護と管理はその街(裏ロンドン)の住人たちの仕事となった」とあるが、裏ロンドンの住人であっても「魔女(ウィッチ)/魔法使い(ウィザード)」以外はドラゴンに接触することが禁じられている。もちろん表ロンドンの住人も接触を禁じられているが、基本的に表ロンドンの住人はドラゴン自体を見ることが出来ないので、ドラゴンの接触が禁じられていることすら知らない。ニニーと新橋は魔女に該当する。

ニニーと新橋は裏ロンドンの自然ドラゴン保護管理機関『ウインド・バインド』(略称:WB)の本部ビルの中に入った。

 

p23

新橋は”笛吹き隊”(パイパーズ)に所属するWB1等保護官であり、ニニーは”笛吹き隊”(パイパーズ)に所属するWB2等保護官である。ニニーは新橋のことを「ニーハ」と呼んでいるが、ニニーと混乱しやすく読解する上では注意が必要。

あと、ニニーは「ノエル(Noel)って男の名前でしょ」と言っているが、厳密にはNoelは男性にも女性にも使われる名前である。

 

★p24

主任が新橋とニニーの前に姿を現す。

2コマ目に「あんたの人生と比べて言ってる?」とあるのは、主任の人生がお世辞にも楽しいものではなかったことを示唆している。

3コマ目の出勤届のNSという印鑑はニニー・スパンコールのイニシャル。

5コマ目の「もしカエルだったら楽しいでしょ」とは「もし君(ニニー)がカエルだったら死ぬほど虫がわいている場所であっても楽しいでしょ」という意味。6コマ目の「そんなもしは存在しませんけど!?」というのは「『もし自分(ニニー)がカエルだったら』などという仮定は絶対にありえないということ」を意味している。このようにニニーはカエルが大嫌いである。ニニーとカエルの関係はドラえもんとネズミの関係と酷似している。

 

★p25

新橋とニニーはナインブルック放牧場へ出発した。3コマ目にオスシちゃんを掲げたバルゴが描かれているが、よく見ると「いなりずし」と書かれたポスターが貼ってある。オスシちゃんの名前の由来は日本料理の「お寿司」である。

 

★p26~27

バルゴは親友のセルビー(になりすましている覆面竜)を自宅に呼び、新橋が地下へと消えたことを話し、そして新橋のパンツが見たいと呟く。

覆面竜の説明はp44にある。

セルビー(になりすましている覆面竜)は「裏ロンドンというのはただのおとぎ話であり、フツーはサンタ(クロース)より先に信じなくなるんだよ」とツッコミを入れるが、この台詞は自分が本物のセルビーでないことを隠すための発言であると見られる。

また、サンタクロースは聖夜(クリスマス)に姿を現すが、ノエル(Noel)には聖夜という意味がある。

 

★p28

新橋とニニーはナインブルック放牧場に到着した。ニニーは田舎があまり好きではないらしく「笛吹き隊じゃなくて戦術隊(サーベルズ)に異動したい」と語るが、新橋は田舎のことを「のどかで良いじゃないですか」と語る。

#2で新橋がプランティ・ポッティという栽培用ドラゴンを愛でていることから分かるように、新橋は自然が好きな性格をしている。

今回の仕事の依頼主が登場したが、依頼主は宇宙服のようなものを装着している。そして、新橋とニニーに「今日は”特A収穫”をたのむよ」と話す。

 

★p29

作中においてドラゴンは「表ロンドンの住人が制御できない異形の総称」と定義されている。

ドラゴンには沢山の種があり、ほぼ全ての種が資源(移動手段、繊維、鉱物、薬品、発電など)として裏ロンドンの住人の生活を支えている。

新橋とニニーが空中を移動する際に使用しているのも「ブルームバギー」というドラゴンである。

 

★p30

ニニーの「日本じゃ問答無用で(ドラゴンを)殺すんでしょ」という台詞は裏ロンドンと日本の空座町(からくらちょう)が東西で繋がっていることを暗示している。なお、新橋は名前と外見からして明らかに日本人なのだが、ロンドン生まれとのこと。

 

★p31

「ドラゴン管理に於ける唯一の、そして絶対のルールがある。(表ロンドンと裏ロンドンの)一般市民は決してドラゴンに接触してはならない。ドラゴンへの直接接触は試験をパスし、WBに所属した魔女/魔法使いと呼ばれる有資格者のみに許可される。このルールはドラゴンと市民の双方を守るために定められたものであり、違反者は禁固100年もしくはー」と解説文がついているが、この文の続きはp42で明かされる。

要するに新橋とニニーは魔女だから、ドラゴンに触れることが許可されているのである。

4コマ目で依頼主が防御服を着ているのはドラゴンとの直接接触を避けるため。

 

★p32

バルゴはセルビー(になりすましている覆面竜)と一緒に、新橋が消えた公衆電話の場所へ移動した。バルゴは「新橋が受話器を取った瞬間に公衆電話の屋根の表示がTELEPHONEからWBに変わった」と証言する。バルゴに「何なんだろうなWBって」と問われてセルビー(になりすましている覆面竜)は「さぁな」と答えているが、おそらくとぼけているだけであり、本当はWBがウインド・バインドの略称であることを知っていると考えられる。

 

★p33

バルゴは「バカ野郎。パンツのことなら今この瞬間も考えて・・・」と叫ぶが、オスシちゃんの体内からダークドラゴンが出現する(厳密にはオスシちゃんという犬はバルゴに拾われる前の段階で死んでおり、その死体の中に覆面竜と呼ばれるドラゴンが入り込んでいた)。

「ドラゴンが人間に接触し続けると、徐々にその人間の持つ負の感情を吸収し、ダークドラゴンと化してしまう」とp40で解説されている。このタイミングでオスシちゃんの入り込んでいたドラゴンがダークドラゴンと化したのは、おそらくバルゴの負の感情(「ノエルちゃんのパンツが見たいのに見られない」という不満など)が一定の量を超えたため。

 

★p34

オスシちゃんの豹変に驚くバルゴ。2コマ目に新橋のスマホの画面が映っており、主任の名前「ビリー・バンクスJr」が表示されている。

 

★p35

新橋のスマホの着メロはアニメ「ドラゴンボール」の各回の冒頭で流れるBGMであり、日本のサブカル文化に対する新橋の親和性の強さを表している。因みに、『BLEACH』最終章では、黒崎一護が「修行の場となった霊王宮」から主戦場へ到着するまでに非常に長い話数と時間を要したというシーンがあるなど、ドラゴンボールのオマージュと見られる描写がある。

主任は新橋とニニーに「今日の収穫の仕事は切り上げて退治の仕事やってくれない?」と依頼する。

 

★p36

笛吹き隊は基本的にドラゴンの資源の収穫を主な業務としており、戦術隊は戦闘行為を主な業務としているようだ。

主任は新橋とニニーに「今日は戦術隊が演習で全員北部に出払っているから、代わりにダークドラゴン退治の仕事をしてほしい」と話す。

 

★p37~38

ニニーは成果を上げて戦術隊に異動したいという一心で、そのオファーを快諾する。表ロンドンと裏ロンドンを行き来する手段としてはフォンルートとコインルートなどがあり、二人はコインルートで表ロンドンのサウス・ブラクストンへと向かった。

 

★p39

ダークドラゴンに迫られて慌てるバルゴとセルビー(になりすましている覆面竜)。セルビー(になりすましている覆面竜)はダークドラゴンが見えないかのようなことを話しているが、その台詞が虚言でない保証はない。

 

★p40

新橋とニニーがコインルートを通って、サウス・ブラクストンに到着した。

 

★p41

「ダークドラゴンは知能が高く、その多くは人語を操る」との解説文がある。ダークドラゴンは「ノエルチャン…パンツミセテエ~!!!」と叫び、新橋が赤面する。

 

★p42

新橋は「バルゴが近くにいるに違いない」と察し、バルゴを見つけて「貴方は禁固100年か死刑になる」と叫ぶ。バルゴは新橋が空を飛んでいるのを見て驚く。

 

★p43

1コマ目のニニーの「あれが例の”表の先輩”ね」という台詞はp20にかかっている。新橋の頬が赤くなっている。

2コマ目で新橋は「規則に従って殺します」と叫ぶが、ニニーは「まあ待ちなって」「あの(バルゴが)抱えている毛皮に見覚えは?」と言いながら、新橋の肩を自分の右手で押さえつけている。この「毛皮」という表現は「オスシちゃんの死体から出てきたダークドラゴンが覆面竜であることをニニーが察知していること」を表している。

3コマ目は新橋の視点からバルゴと「オスシちゃんの毛皮」を眺めている構図となっている。

4コマ目の新橋の表情はどこか悲しげな雰囲気を出している。

5~7コマ目で新橋はニニーに「あれは2か月前にバルゴさんが拾った子犬」と説明する。ニニーは「覆面竜(ディスガイザー)か」と呟く。

ディスガイザー(disguiser)は「変装させる人・偽装させる人」という意味。

 

★p44

1コマ目でノエルは「初めて聞きます」と言う。ニニーは「死体を被ってそのものになりすますドラゴンよ。あまり見ない。18世紀までウヨウヨいたけど街が綺麗になって減ったって聞いてる」と説明する。→このコマとp43の描写を読む限り、読切版では「新橋よりもニニーの方が先輩」という設定が色濃いようだ。

 

2~5コマ目においてバルゴは覆面竜について詳しく知らないため、いまバルゴ自身が抱えている物体がオスシちゃんの死体であることに気づいていない。一方、セルビー(になりすましている覆面竜)はバルゴの幼馴染であり、表ロンドンの住人なはずなのに、何故かバルゴが抱えている物体がオスシちゃんの死体であることを知っている。これは、「本物のセルビーは既に死んでおり、セルビーの死体の中に(オスシちゃんの死体の中に入り込んだ覆面竜とは別の)覆面竜が入り込んでいて、その覆面竜がセルビーになりすましていること」の伏線となっている。この伏線はp48で回収される。

 

6コマ目で二人は以下の会話を繰り広げる。

 

ニニー「安全第一!とりあえず あの2人確保するわよ」

新橋「バルゴさん死刑ですか」

ニニー「それはあたしたちが決めることじゃないわ」

 

「あの2人」という部分から、この時点ではニニーがまだセルビーの正体に気づいていないことが分かる。

 

 

★p45

セルビーがバルゴから離れ、逃げ始める。

ニニーはセルビーを掴もうとする。

 

★p46

1コマ目で、新橋がp40でも出てきた「ドラゴンの位置を表示するスマホのセンサー」から、セルビーの正体が覆面竜であることに気づき、ニニーに警告する。

2コマ目で、セルビーの死体からダークドラゴンが出現している。

 

★p47

セルビーの死体から出現した覆面竜がニニーを襲い、ニニーは腕を怪我する。

この覆面竜は「・・・・・・ちぇ何だよ1人ずつバラして殺すつもりだったのにな」と語る。

この台詞は「新橋とニニーを離れさせて、二人の魔女を散り散りにさせてから、魔女を殺すつもりだった」という意味。

因みに、オスシちゃんの死体から出現した方の覆面竜はp67の2コマ目まで登場してこないので注意。

 

★p48

この覆面竜はバルゴに「自分はセルビーではなく、セルビーになりすましていた覆面竜である」と告げる。

 

★p49

しかしバルゴはその事実を飲み込むことが出来ず、まだこの覆面竜に対して「セルビー」と呼んでいる。

この覆面竜は「さっさと逃げろよバルゴ」「お前を殺したいわけじゃねえ」「俺は魔女を喰らって不死身になりてえだけだ」と叫ぶが、ニニーは「悪いけどそれ迷信だから」と否定する。しかし、覆面竜は「喰ってみなきゃわかんねえだろ」と言いながら、ニニーに攻撃を続ける。

 

★p50

新橋がニニーの腕を掴み、空中へ避難させる。新橋は「バルゴとセルビーが7歳のときに列車に轢かれかける事故に遭っていたこと」を話す。その際にセルビーはバルゴをかばって大けがを負ったのだと言う。

要するに、この列車事故のときにセルビーは死んでいて、その死体の中に覆面竜が入り込んだということ。

 

★p51~52

ニニーはこの覆面竜が10年間、街に紛れて人に触れ続けていたことに驚く。

そのとき、覆面竜が二人を襲う。新橋はブルームバギーに乗り続けることが出来たが、ニニーは地面へ落下してしまう。

p47にあるように覆面竜の目的は「新橋とニニーを離れさせて、魔女を一人ずつ殺していくこと」。

 

★p53

ニニーの落下地点の近くにバルゴが座っていた。

バルゴは「セルビーの死体からダークドラゴンが出現した地点」からほとんど移動していなかった。

バルゴはニニーの名前を知らないので、ニニーのことを「ノエルちゃんの友達の人」と呼ぶ。

ニニーはバルゴに「早く逃げろ」というが、バルゴは「ごめん…何ていうかその・・・置いていけなくて」と呟き、逃げようとしない。

すると、覆面竜がニニーとバルゴの前に現れ、「置いてけよ」と語り掛ける。

「オスシちゃんはドラゴンだったし、その女(ニニー)は今から俺が喰うんだ。置いてけ。ニイハシを置いてけねえなら、もう少し待ってろ。そいつを喰えたとこで不死身になれたらニイハシは見逃してやってもいい」と言いながら、覆面竜はニニーに向かって攻撃する。

 

★p54

ニニーをかばうバルゴ。

 

p55

激痛に悲鳴をあげるバルゴ。バルゴは「お前(覆面竜)に噛まれている間はお前の姿見えるんだな」「カオ怖ええええ!!!」と叫ぶ。覆面竜は「バルゴはニニーか新橋かのどちらかを置いていけないのだろう」と考え、「何してんだよバルゴ」「会ったばかりでその女(ニニー)に惚れたのか?」「だったら悪いがその女は諦めろ」と語る。

 

★p56

だが、バルゴが置いていけないのはニニーや新橋ではなく、10年近くセルビーになりすましていた覆面竜の方であった。

バルゴは「7つの時に入れ替わってたってことか・・・?」「じゃあそのあとの10年はお前だったんだろ・・・?」「だったら・・・本物のセルビーよりセルビーやっている期間長いじゃんかよ・・・」「俺がにぶいだけかもしんないけどさ・・・」と言う。

 

★p57

そして「7つより前も・・・そっから後もお前はずっと優しかったよ・・・俺はずっとお前を親友だと思っていたよ・・・」「そのお前が人を喰うって言ってんのにだまって置いてけるわけねえだろ!!!」と叫ぶ。

 

★p58

それを聞いた覆面竜は「・・・・・・何だよ・・・言葉が通じねえなら死ね」と叫び、バルゴに攻撃をしようとする。

そのとき、新橋が手と足を使って覆面竜に反撃をした。

 

★p59~60

覆面竜に体を向け、バルゴに背を向けたまま新橋は「バルゴさん・・・今のはちょっとカッコ良かったです」と言う。

 

★p61

新橋は「バルゴさんの気持ち受け取りました」と呟き、魔器を覆面竜に向ける。

 

★p62

そして「対竜絶対殺害砲(アブソリュート・ドラゴン・シャッター)!!!」という必殺技を炸裂させ、覆面竜を瞬殺した。

 

★p63

ドチャンという効果音とともに落下しているのは覆面竜の眼球だと思われる。

 

★p64

バルゴは「えウソでしょ殺した!?」「今ちょっとグッときたから殺さない流れじゃなかった!?」と拍子抜けするが、ニニーは「そんな流れにいつなったのよ」「ハイ終わり終わり」「ダークドラゴンは殺す!それがルール!お仕事終了!おっつー」と言い捨てる。

4コマ目の中央にあるWB本社ビルを更にズームさせたのが5コマ目。

4コマ目の「え~~~」はおそらくバルゴの叫び声で、ファンファンファンやウーといった効果音はおそらくブルームバギーの鳴き声。

5コマ目の「え~~~」はニニーの叫び声。

 

★p65

主任は新橋とニニーをサウス・ブラクストンに派遣したセンスが評価されて戦術隊に異動することになった。

4コマ目でニニーが悔しがっているのは、ニニー自身が入りたくてたまらない戦術隊に、よりによって主任が異動することとなったから。

 

★p66

バルゴは10年近くドラゴンに接し続けた上にそのドラゴンに噛まれた結果、ドラゴン憑きになってしまった。魔女/魔法使いでない人間がドラゴンと接触した場合は、ドラゴン接触罪で禁固100年か死刑が科せられるのだが、ドラゴン憑きは生物学上、人間ではなくドラゴンと分類されるため、バルゴはドラゴン接触罪に問われずに済んだ。

主任は新橋とニニーに「バルゴ君はウチで保護することになったんで、あとはよろしく」と告げる。

バルゴの首には首輪が装着されており、新橋がその首輪の縄を握っている。

 

★p67

2コマ目でオスシちゃんが再登場。

3コマ目でニニーは主任に「ビリーあんたねえ・・」と問い詰めるため主任を追いかけるが、一方のオスシちゃんは新橋を見つめている。

そして、4コマ目でオスシちゃんは「ノエルちゃんパンツみせて」と新橋におねだりする。

 

★p68

ニニーがp18で「こないだのデカい奴にやられたのまだ直ってないじゃん」といっていた正門がようやく修復され、「S・S・W・B」という紋章と「SOUL SOCIETY WEST BRANCH」という看板が復旧されている。

つまり、「S・S・W・B」というのは「尸魂界・西梢局(ソウル・ソサエティ・ウエスト・ブランチ)」のことであった。

しかし、復旧工事が完了した直後にブルームバギーに乗った新橋によって、その正門が破壊されてしまう。

 

p69

新橋は「待ってくださいバルゴさん!オスシちゃんを黙らせます!!」と叫びながら、頭にオスシちゃんを抱えたまま逃走しつづけるバルゴを追いかけ回している。最後のコマで「BURN THE WITCH」というタイトルに「BLEACH」が隠されていることが明かされている。

最後のコマをよく見ると、新橋のパンツのようなものが文字に覆い隠されているようにして辛うじて見えるとの声があがっているが、低俗で安直な成人向け漫画のように露骨にメインヒロインの下着を読者に見せつけるのではなく、見えるか見えないか分からないほど、さりげなく「メインキャラクターであるバルゴがずっと見たがっていたもの」を見せる(魅せる)というのは非常にセンスのある表現技法と言えるのではないだろうか。

 

★総評

「BURN THE WITCH」というタイトルに「BLEACH」というメッセージが隠されているように、新橋(にいはし)という人名に黒崎一護のメッセージが含まれている可能性がある。「に→2」「い→1」「は→8」「し→4」という四つの数字を足すと15となり、黒崎一護を象徴する数字「15」と一致する。

また、ニニーは新橋のことを二ーハと呼ぶが、ニニーを「22」と変換し、ニーハ(「ニーハ」という言い回しは「にいはし」に由来するので、2184から4を取り除いて考える)を「218」と変換した上で、足し算すると2+2+2+1+8=15となる。

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇構成

巻頭ポエム

目次

#0.8

ラフ画

#1

ドラゴン図鑑Ⅰ

#2

ドラゴン図鑑Ⅱ

#3 

#4 

次回予告

クレジット

 

〇巻頭ポエム解説

『ZOMBIEPOWDER』第1巻の解説で述べたように久保は「姿」という単語をポエムで多用する。

本作『BURN THE WITCH』は『BLEACH』の西洋版とも言えるが、この『BURN THE WITCH』第1巻の巻頭ポエムは、『BLEACH』第1巻の巻頭ポエム「我等は 姿無きが故に それを畏れ」と最終巻の巻頭ポエム「我等は 姿無くとも 歩みは止めず」を踏まえている可能性がある。

そうだとすれば、『BURN THE WITCH』最終巻の巻頭ポエムにも姿という語彙が出現するのかもしれない。

『BLEACH』の巻頭ポエムではカバーに描かれたキャラクターがその巻の巻頭ポエムの主人公という例が多く、そのことを考慮すると、この『BURN THE WITCH』第1巻の巻頭ポエムの主人公はニニー・スパンコール。事実、巻頭ポエムの上部に位置する挿絵でも、ニニーが携帯している魔器(ウィッチキット)が描かれている。

 

〇分析

・カバーには久保本人の近況を綴った巻頭コメントが載っているが、「好きなペースで漫画を描くという長年憧れてきた生活スタイルを実現しつつあり、最高!」とのこと。2020年10月現在の情報では、半年か1年に一回の周期で、4話ほどの短期集中連載を続けていく予定となっている。一般論として、時間的なゆとりが作品の完成度を高めるのに寄与することは明らかである。

 

・目次のページを見れば明らかなように、『BLEACH』と違って本作の各回のタイトルに日本語は用いられていない(『BLEACH』は第616話「ミミハギ様」など日本語タイトルの回もあった)。また、『BLEACH』最終章のタイトルと対照的に定冠詞の使用が無く、タイトルに使われている冠詞は全て不定冠詞である。

 

・各回のタイトルを見ると、不定冠詞も大文字にされているのが分かるが、標準的な英語のキャピタライゼーションルールでは、不定冠詞は小文字のままにすることが多い。

 

・表紙はジャンプコミックスにしては異例のカラー。しかも描き下ろし。

 

・ラフ画にはオスシちゃんの脳内想像図が描かれているが、新橋→ニニー→feed(餌)→外出用防護襟(がいしゅつようディフェンスカラー)→太陽→花→…→バルゴという流れになっている。描線から分かるように久保帯人は本作「BURN THE WITCH」からデジタル作画を導入している。アニメ「BURN THE WITCH」にまつわる久保帯人と川野達朗の対談Page4で久保本人がデジタル作画について語っている。

 

・各回と各回の間のページにラフ画を入れるというのは『BLEACH』の単行本と共通している。

 

ドラゴン図鑑Ⅰに「魔力が弱いため一般市民でも申請すれば飼育可能」とあるが、ここでの一般市民は「裏ロンドンの一般市民」という意味。このように、本作ではあるワードが出てきた際に文脈によって表ロンドンを指すのか、それとも裏ロンドンを指すのかを読者自身が考えねばならない場合がある。

 

・次回予告には「第5話以降の連載(シーズン2)が予告されている」と書いてある。第1話で名前と肩書だけ出てきたサカ・リンは坂輪という日本人である模様。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇概要

このプロジェクトでは、『BURN THE WITCH』(原作:久保帯人)の解説をしていく。2020年10月現在、第1巻が既刊であり、新たに単行本が発売され次第、解説記事を書いていく予定。

 

〇解説記事のポイント

・基本はゾンビパウダー全話解説プロジェクト【記事リスト】と同じ。

・単行本を主な底本とする。解説記事では単行本の一部のページが引用されている。

・作中のストーリーの解説を中心に考察していく。『BURN THE WITCH』以外の久保帯人作品に関しても言及。

・解説の対象はストーリー、キャラクター描写、台詞の分析、作者である久保帯人に関する分析など多岐に及ぶ。

 

〇記事リスト

第1巻 「DON'T JUDGE A BOOK BY ITS COVER」

#1

#2

#3

#4 

 

 

 

 

 

〇参考サイト

https://archive.vn/tDXK1

 

 

〇参考動画

 

 

 

 

〇注意

あくまで放送における久保帯人氏の発言の概要なのでやや不正確な箇所があるかもしれません。

 

 

〇前半(2017年11月5日放送)の概要
他人と協力するのがあまり得意じゃなくて漫画家になった
編集に言われた通りに直すのは絶対に嫌
全然違っても面白ければいいじゃんって思ってる

一人で描く方が気楽なんでアシスタントが入る時間をできるだけ短くしてる

デビュー作「ULTRA UNHOLY HEARTED MACHINE」はジャンプの増刊号に掲載された
新人の読切の中ではアンケート2位で、1位が尾田栄一郎さんの『ロマンス・ドーン』だった
そのときから尾田さんのことが嫌い

2本目の読切を描いてる頃に当時編集長だったマシリトに呼び出された
ドラゴンボールと北斗の拳の1巻を出されて
「君の漫画はダメだ。これを読め。こういう漫画を描け」と言われたけどクソッタレと思って読まなかった

ブリーチのラストは初めから決まってた
僕は描きたいシーンがバラバラにあってその間を繋げていくという描き方

アニメ版はキャラをわかってない脚本家が書くセリフにイライラしながら見てた
途中から毎週台本を送ってもらってチェックしてた
原作のファンが嫌だと思わないアニメを目指していた

 

 

 

 

〇後半(2017年11月12日放送)の概要

次回作は全然準備してない
編集から終わるときは最低でも半年前に言ってくださいと言われてた
終わる1年前に伝えたら次回作の話をされたけど体調悪いのでしばらく休ませてほしいと言った
稲垣理一郎さんが7年連載して7年休んだので、僕は15年連載して15年休む

ブリーチのハリウッド版を作りかけていた
監督候補も決まってて主演候補の人とも会ったけど脚本がまとまらなかった
スポンサーの権力が強くて、脚本の中身が向こうのハイスクールものに寄せられてしまう
ドラゴンボールの例があるので妥協しなかった
結局契約期間内にまとまらなかったのでハリウッド版の公開は無くなった

日本の実写版は原作の事を考えて作ってくれてるのですんなり決まった
最初にキャスティング候補を見せられてどうしても合わないなって人は変えてもらった

時々仲の良い漫画家で集まってる
夏に稲垣さんちでバーベキューをした
基本的には今ジャンプに載ってる作品の悪口を言ってる

ゾンビパウダーを連載していたときに初めてジャンプの新年会に行った
普通新人は担当編集に連れられて他の作家に挨拶しに行くけど
当時の僕は誰にも頭を下げたくなかったので「やめてください。行きません」と言って別室にいた
そのせいで先輩作家と誰とも仲良くない
いま自分が新人作家に同じことされたらこいつ絶対売れないなって思う

〇解説

イギリスのロックバンドThe Animalsが1967年に発表した曲。

 

 

〇動画

https://www.youtube.com/watch?v=ur30bn_3G58

 

 

〇和訳

The rooms were so much colder then

当時、部屋はあんなにも寒かった


My father was a soldier then

当時、我が父は兵士だった


And times were very hard when I was young

俺が若かったとき、時代はとても過酷だった


When I was young
俺が若かったとき


I smoked my first cigarette at ten

俺は10歳で喫煙を始めた


And for girls, I had a bad yen

女子のために悪徳な欲望を抱いていた


And I had quite a ball when I was young
俺が若かったとき、俺はすごく楽しかった


When I was young, it was more important
俺が若かったとき、それはもっと大切だった

 

Pain more painful
痛みはより深かったが

 

But I laughed much louder, Yeah
俺はもっと大きな声で笑っていた

 

When I was young

俺が若かったとき


When I was young
俺が若かったとき

 


I met my first love at thirteen

俺は13歳のとき最初の恋人と出会った


She was brown, and I was pretty green
彼女は茶色の肌をしていて、俺は非常に未熟だった

 

And I learned quite a lot when I was young

そんで、俺が若かったとき、俺は本当に沢山のことを学んだものだ


When I was young

俺が若かったとき


When I was young
俺が若かったとき

 


Na na na na na na
Na na na na na na


When I was young, it was more important

俺が若かったとき、それはもっと大切だった


Pain more painful

痛みはより深く


Laughter much louder, Yeah

笑いの声はより大きかった


When I was young

俺が若かったとき


When I was young
俺が若かったとき

 


My faith was so much stronger then

当時、俺の信仰心はもっと強かった


I believed in fellow men

俺は同僚を信頼していた


And I was so much older then

そんで、当時、俺はもっと古風だった


When I was young

俺が若かったとき


Na na na na na na...

 

〇星野源による評価

https://archive.vn/Tx0Oa

 

 

〇動画

さわやか3組 10分耐久【初期OPFull.ver】

https://www.nicovideo.jp/watch/sm13580923

 

さわやか3組OPソング(~1998年)

https://www.nicovideo.jp/watch/sm15808439

 

 

〇英訳

さん さん さん 太陽の光

Sun, Sun, Sun. Sunlight

 

僕らの肩に降り注ぐ

falls on our shoulders.

 

さあ手をつなごう 一緒に走ろう

Come on, let's hold hands. Let's run together.

 

僕らは仲間だ

We are mates.

 

さん さん さん 爽やか3組

Sun, Sun, Sun. Fresh Class 3.

 

(間奏)

 

さん さん さん 太陽の子供

Sun, Sun, Sun. Children of the Sun.

 

僕らはいつも歌ってる

We always sing.

 

さあ元気にいこう 一緒に歌おう

Come on, let's live cheerfully. Let's sing together.

 

僕らは友達

We are friends.

 

さん さん さん 爽やか3組

Sun, Sun, Sun. Fresh Class 3.

 

 

〇補足

英語圏では或る学年のクラスを1組、2組、3組・・・と分ける習慣がない。たとえばスミス先生のクラスであれば、そのクラスはSmith's classと呼ばれ、〇組とは呼ばれない。そのため、この記事では「爽やか3組」をFresh Class 3と訳しているが、Fresh Sankumiとそのまま訳す方が自然かもしれない。