前回のメールマガジンでお伝えした健康な状態と介護状態の中間的位置であるフレイルは3つに分けることが出来ます。
1つ目は身体的フレイル、2つ目は精神的フレイル、3つ目は社会的フレイルです。
身体的フレイルは虚弱さ(筋力低下、歩行速度低下など)、精神的フレイルはうつ状態や認知機能低下、社会的フレイルは社会的活動(人との交流)の低下を評価します。
身体的フレイルと密接な関係があるのがサルコペニアです。
サルコペニアは筋肉量・筋力低下などが主な症状です。
フレイルとサルコペニアを同義ととらえがちですが、サルコペニアには精神的フレイルや社会的フレイルの概念はありません。
フレイル・サルコペニア・ロコモティブシンドロームについて更に知りたい方はこのまま読み進めて下さい。
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フレイルに対する鍼灸治療についてのセミナーを3月21日(日)と4月25日(日)に行います。
今回のセミナーでは①フレイルの定義と診断ポイント、②サルコペニア・ロコモティブシンドロームとの違い、③フレイルの東洋医学的診断、④フレイルの鍼灸治療について説明します。
詳細は以下のHPから確認して下さい。
https://5su.muto-shinkyu.com/category/2014712.html
患者さんが鍼灸治療に通う理由は様々ですが、主に3つが挙げられると思います。
1.痛みなどの苦痛を緩和したい
2.良い状態になったのでメンテナンスをしたい
3.介護・車イスにならないようにしたい
3の介護・車イスにならないようにしたいとは誰でも思っていることですが、特にリスクの高い状態がフレイルで、筋力の低下・歩行速度の低下・疲労感などの症状が認められます。
フレイルの状態は健康な状態と介護状態の中間的状態と位置付けられます。
この状態を放置していると、介護状態になる確率は高くなります。
一方、フレイルの状態から健康な状態に回復することも可能です。
いったん介護状態になってから健康な状態に回復することは難しいので、出来るだけフレイルの状態の時に治療することが望ましいです。
Q.患者さんの脈診をすると、不整脈があることが分かりました。まだ医療機関で見てもらっていないとのことです。
このまま鍼灸治療を続けても良いでしょうか?
A.不整脈には経過観察で良いものと、治療する必要があるものがあります。
命にかかわる危険な不整脈もありますので要注意です。
一度循環器内科を受診していただき、心電図などの検査をしてもらった方が良いと思います。
また、不整脈の種類によっては鍼灸治療で改善するものもあります。
少衝・陰郄などが治療穴として挙げられます。
Q.ふらつきを訴えている患者さんです。
初診時に足立ちや閉眼片足立ちに異常があったのですが、鍼灸治療により改善して来ていました。
ところが鍼灸の施術後強いふらつきが出現し、焦りました。
これはどういうことでしょうか?
A.この方は内耳性のめまいに加え、起立性調節障害も合併している可能性があります。
めまいの原因は内耳だけではなく、循環器や精神科によるものもあり、プライマリーケア医も診断が難しいと認めています。
もしはっきり原因が分からない場合は総合診療科を受診してもらうと良いと思います。