今回は32年前に発症した顔面神経麻痺の患者さんへの鍼灸治療の経過報告をします。


45才女性。

13才の時に顔面神経麻痺を発症し、鍼灸治療を受けて改善したものの、完全には回復しない状態で現在に至っています。


初診時、柳原法で20点(40点満点)でした。

安静時に顔面が非対象で、額のしわ寄せ・強い閉眼・鼻翼を動かす・頬を膨らます・口角を引き上げる・口笛を吹く・唇をへの字にするなどの動作が十分行えない状態でした。

発症から長い年月が経っているので改善するかどうか疑問でしたが、治療をすることになりました。


治療は陽白(眼輪筋)・地倉(口輪筋・口角挙筋・頬骨筋・笑筋)・顴髎(頬骨筋・笑筋)・巨髎(口角挙筋・上唇挙筋)・天窓(広頸筋)・顔面神経ブロック点・正営(頭頂筋)への置鍼・パルスを中心に行っております。

経過は第4診までに25点になり、1回あたり平均1.25点改善しました。

第11診に28点になり、第5~11診までに1回あたり平均0.42点改善しました。


急性の顔面神経麻痺では1回の治療で何点もアップするケースも少なくないので、それに比べると改善度が良くないといえます。

顔面筋の動きの悪さだけではなく、鼻の横から頬にかけての浮腫が著明で、この浮腫が改善することで安静時の左右差が改善しています。

わずかずつでも動きが改善していることと、鼻の横から頬にかけての浮腫が改善していることで意外と患者さんは評価しているので何とか治療が継続できています。

現在はまず30点を目指して治療中です。

今後の経過はまた機会があったら報告します。

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