四歳半でバイオリンを始めた次女。
先日のレッスンで、先生から「子供は夏に身長が伸びるので、夏の間に姿勢をよく整えて、問題なければ1/10への移行を考えましょう」と言われたので、「分数バイオリン」と「姿勢」について、これまでを振り返ってみました。
ちなみに、私はバイオリン素人。大人になった今、教室の方針で娘と一緒に毎日練習しています。163cm、フルサイズを使っています。
娘は小さめ派
今、次女が使っている分数バイオリンは、1/16(身長:115cm /年齢:6歳3ヶ月)。
スタート時は1/32だったので、二挺目になります。最初の一年は、「姿勢」と「リズム感」をとにかく叩き込む!という感じで、きらきら星の全てのバージョンを弾き終えたのは、1年と3ヶ月後くらいだったかな?今、6歳の彼女はようやく一巻の中頃(Perpetural Motion in A major)に取り掛かっているところです。
サイズ早見表では、娘の身長(115cm)と年齢(6歳3ヶ月)なら1/4が推奨されている様子。なので、2〜3段階小さいということになりますね!(1/16 1/10 1/8 1/4の順)→島村楽器のサイト
先生によって、大きめ、標準、小さめ派色々いらっしゃるよう。たまたま先生が「小さめ派」だったのでそういうものかな、とそのまま従ったのですが、振り返ってみて、小さめだったのは娘にとても合っていたと思います。
というのは、バイオリンはとかく姿勢が難しい楽器。一年かけて、ひたすら整えたはずの姿勢も、その理想形のまま曲を弾くのは難しく、その本質には、筋力不足があるような気がします。なので、華奢な彼女にとって、小さい負荷で正しい姿勢を練習するのは、振り返っても結構重要だったと感じるからです。
開放弦の時に手が開く癖を治すために、手に先生が描いてくださったにこちゃん。これを「にこちゃん」と呼ぶのをなぜか本人が嫌がって、「私の愛称でよんでほしい」というので、「Nちゃん、Nちゃん見えてる?!」と謎な指示をしています
一方、D弦、G弦を使ったスケール、一部D弦を使った曲(Long long ago...ちょっとですが笑)も出てきた中で、ブリッジのカーブが浅い1/16は弾きづらそうでもあり、今後曲を進めていく中で、しっかり体を作っていかなければなというところです。
ピアノでも…
ちなみに、長女はピアノなのですが、ピアノは分数サイズがありませんから、年齢比(体格比)難しい曲が弾けても手の大きさが追いつかず、その後、手の形を直すのにすごーーーーーく苦労した経緯があります。
時は、ちょうど香港に来て先生が変わったタイミング。本当に一からの再構築になり、本人にとっても相当ストレスがありましたが、骨格の小さいアジア人女性が負担なく、音色豊かに演奏できる奏法を指導くださるので、そこは一貫して安心してお任せしています。
日々のバイオリン練習
それらを踏まえて、今の次女の練習を見直すと、半分くらいは基礎練…もとい、筋トレです。練習は、長女のスケジュールとの兼ね合いで、週2で30分、週5で1時間、週一プライベートレッスンとグループレッスン(各45分)といった感じ。
・姿勢キープの練習
・運指の基礎練
・弓側の指の基礎練
・スケール
・これまで習った曲
・部分練習
・今取り組んでいる曲の聞き取り練習→運指練習→ボーイング練習→曲弾き
姿勢に関しては、本当にひとつずつ直していく感じなので、まだ自分で自分の演奏を客観的にみて、修正して‥ができない以上、かかりきりになります。
これがピアノとの一番の違いで、バイオリン🎻の一番大変なところだと思います。
楽器をやる意味
そういうこともあって、プロを目指しているわけではないのに、これだけの時間とコストを注ぎ込んでやる意味とは…?というところですが、楽器は二人ともやっていて、よかった!と感じる局面はとても多いです。
元々、長女がピアノを習いたいと言った時、それならば、
・これから世界のどこへ行っても、側に彼女の心を温める存在があるように
・口下手な彼女が、話す以外の表現方法を見つけられるように
・美しいものを美しいと感じる感性を身につけられるように
と思って、始めた経緯があります。
次女に関しては、
・長女と共に音楽を楽しめること
・(長女の練習をきいていて)耳がいい彼女が、探究したくなる楽器は何かな
と考え、次女が「バイオリン、格好いい!」となったところをすかさず捕獲しました。笑
なので、割と憧れに任せて始めた感はあるのですが、とはいえ、既に
・その瞬間の音に集中する
・できるまで繰り返す、できても繰り返す
といった、地道な日々の練習が、勉強面で、交友面で、彼女たちを支えてくれていると感じます。
もっと自由にのびのびという育児にも、この反復練習必要型育児では得られない良さがありますし(私自身はこちら側で育ちました)、そもそも、音楽でなくてもいいのですが‥振り返ると、我が家ではこの憧れに任せる以外、私のモチベーションが続かなかったなというところです。
今月は、長女卒業前に学校で、姉妹で演奏する予定なのも楽しみ🎶
分数バイオリンから随分話が飛びましたが、成長に合わせた練習は、長く続ける上で、大切にしたい。これから、どこへ行っても、二人にとって音楽が側にある存在になってくれたら嬉しいな、と改めて振り返ってみました。