「夏場の保温弁当箱は大丈夫?」ということです.
簡単に考えられることを書いた記事がこちら.
夏場の保温弁当箱
まとめると、最初に十分に温めた状態にしておけば、60~70℃を数時間以上保つことができる.
そのため、多くの雑菌はその時点で死ぬため腐りにくいのではないかということです.
ちなみに、「腐る」とは一般的に雑菌が繁殖して食べ物が変質することを指します.
昨年くらいまで使っていたお弁当箱ではすでに検証をしています.
保温機能付きお弁当箱の性能検証!
最初に80℃以上に温めておけば、60℃以上を4時間ほど保つことができます.
これにより、胞子をつくる一部の菌を除き、大抵の雑菌は死滅すると思われます.
一般的な食中毒を起こす雑菌の死滅温度はこちら↓
日本細菌検査ホームページ、微生物学講座3限目
現在使っているどんぶり型のお弁当箱ではどうか、調べてみました.
やることは前回と同じ.
温度計が変わって、放射温度計になったために、計測はご飯の表面になります.
その分、温度は内部よりも低めに出るかもしれませんが・・・
最初に保温ジャーを、熱湯を入れてからフタをし、3分温めます.
これを2回繰り返しました.
その後、ご飯を入れた容器、やはりご飯を入れたおかず入れをしっかりと電子レンジで温めてからセットします.
(週末なのでおかずを作らず、ご飯で代用しました.)
この時のご飯の表面温度は84.2℃.
その後、しっかりとふたを閉め、放置します.
部屋の温度は、大体23℃くらいでした.
5時間後、7時間後に温度を計りました.
それをグラフにしたのがこちらです.
指数関数で温度変化を示します.
以前使っていたお弁当箱よりは少し温度の低下が早いようです.
この理由は・・・
1.先ほど書いたように、ご飯の表面温度を測ったこと
2.おかず入れのフタが最初は温まっていないこと
3.おかず入れとの間に少し隙間が空くこと
などなど、色々と理由は考えられますが・・・
それでも、2時間ほど70℃以上を、3時間半くらいは60℃以上を保てるようで、殺菌効果は十分に期待できそう.
ちなみに、ピンク色に塗った10℃から60℃の範囲が、大方の雑菌の繁殖がみられる温度帯です.
最初に高温で殺菌できているから、この場合は関係ないと思いますが.
ということで、熱々のものを入れる場合、最初にしっかりと温めて入れれば夏場でも問題ないと言えると思います.
また、コメントをくださったゆぽんさんは、冷たい素麺を入れてみたいとのこと.
ついでに保冷効果も調べてみました.
今度は、ご飯容器に氷水を入れました.
最初の水温が2.4℃から始まります.
こちらは5時間後、6時間後を計測し、グラフ化しました.
これによると、大体5時間くらいまでは10℃以下を保ちます.ただし、6時間くらいから10℃を超します.
10℃以上になると、先に書いたように雑菌の繁殖がすすみます.
よって、5~6時間以上置く場合は注意が必要かも・・・
特に、夏場の暑い時期なんかは、このグラフよりも立ち上がりが早い可能性があります.
冷たいものを入れる場合は・・・
1.最初にしっかり調理して殺菌しておき、十分に冷やす.
2.特に暑い季節は、凍った保冷剤をラップにくるんで入れるなど、10℃以上にしないような工夫が必要.
といった注意がいると思います.
素麺等なら、つゆを容器に入れて凍らせ、保冷剤代わりに入れるのもいいかもしれません.
おかず入れに具などを入れる場合は、それもしっかり冷やして入れる必要がありますね.
十分に気を付けて使ってください!
こちらが、今回検証したお弁当箱です.
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