世界の家庭が本当に食べているものを写真で比較
Amazing Photos Show What the World Really Eats

4月15日【Inspire Amaze】http://inspireamaze.com/amazing-photos-show-what-the-world-really-eats/ より翻訳


あなたとご家族は、一週間にどのようなものを食べていますか?

どちらかといえば「似ている」国を比較した際に、食生活の点で意外と違っているのを見ると驚かれるかもしれません。アメリカとメキシコでは、多くの家庭でファストフードや炭酸飲料が食生活の中心となっていますが、その一方ではブータンのような国では、野菜や穀物などの伝統的で基本的な食べ物だけで生活しています。

栄養があまり重視されていないような先進国の多くで病気にかかる率が急上昇しているのも、これをみるとよく理解できるでしょう。世界の異なる国で食べられているものには、とても大きな違いがあるようです。


元の情報はAnthony Gucciardi氏が Natural Societyに寄稿したものです。

また驚いたことにアメリカ合衆国は世界のどの国よりも医療費への支出の多い国になっています。一人当たり$7,960を医療に費やしているにもかかわらず、医療ケアの質の点では最下位になっています。

食べ物の摂取、そして加工食品中毒と食品に添加されている有毒な物質が軽視されていると、病気が増えるのです。

これからご紹介する写真は、「Hungry Planet: What the World Eats(仮題:飢える惑星・世界が食べているもの)」というから抜粋したものですが、それぞれの国の平均的な家族が一週間に食べているものをご覧いただくことができます。



私たちが食べているもの

アメリカ合衆国、ノースカロライナ州



世界で食べられているものを写した写真としては、これがもっとも納得のいくものではないでしょうか。ノースカロライナのこの家族が食べているのは、ほとんどが加工食品、半加工食品、そして驚くような量のジャンクフードとファストフードです。

バーガーキングやマクドナルドなどの砂糖が大量に加えられた「フルーツ」飲料や特大サイズの炭酸飲料などが消費されていますが、このアメリカの平均的な食生活は最終的には慢性疾患や病気の蔓延の原因となるでしょう。大好きな食べ物には、ピザやファストフードなどです。



メキシコ





メキシコの家族もまた、砂糖の大量に含まれる炭酸飲料や加工食品を消費する傾向があるようですが、取り上げられた家族で比較すると、アメリカの家族よりは果物や野菜の摂取量が多いようです。

この家族の好きな食べ物は、ピザやパスタ、チキンです。



カナダ


カナダの家族はメキシコやアメリカの家族と同じ一部の加工食品、加工されたポテトチップスや加工肉も楽しんでいますが、テーブルの上には野菜や新鮮な魚も並んでいるのにお気づきでしょう。ヨーグルトやチーズの量が多いことも特徴的です。



イタリア



イタリアの家族はパンやパスタ、様々な果物を楽しんでいます。穀物やその他の炭水化物の豊富な食べ物とあわせ、パスタとラグーソース(訳注:トマト、細かく刻んだタマネギとセロリ、おろしたニンジン、牛肉、鶏のレバーなどを加えたイタリアのパスタ・ソース)といった「伝統的」で高たんぱく質なイタリア料理が忘れられている傾向もあるようです。

多くの食材が新鮮なものだったり自家製で焼かれたものではありますが、イタリアの家族もペプシのような炭酸飲料を大量に消費しています。この家庭では一週間に6本の大きなボトルが消費されているようです。



中国


こちらが中国で何が食べられているのかを表した写真です。この中国の家族の好物は、焼きブタをほぐしたもののに甘酢あんをかけたものです。

加工食品や包装された食肉や魚を食べ、新鮮な野菜よりも果物の消費が多いようです。中国のこの家庭では、家庭で作るご飯がアメリカに次いで二番目に少ないものになっています。



チャド



この家族は発展国のチャドに住んでおり、家族全員で一週間にかかる食費はわずか$1.23相当です。この家族の好きな食べ物は、新鮮な羊の肉の入ったスープです。



日本



この日本の家族が
加工されたジャンクフードや砂糖の含まれるおやつが多く消費されているのを見て、意外だと思われた方も多いのでは?この家族の好物は、ケーキとポテトチップス、刺身です。




ドイツ

このドイツの家族はアメリカ風の食生活を取り入れられており、好物はピザやバニラ味デザート、フライドポテト、焼きそばだということです。また、ビールやその他のアルコールの量が他の国よりも多いことも特徴的です。



イギリス



食品に$250(3万円弱)以上を費やしているイギリスの平均的家庭は、おもに加工食品やお菓子を食べています。この家族の好きな食べ物は、チョコレートケーキやマヨネーズの使ったサンドイッチ、クルマエビのカクテルなどです。

もちろん、各国からの写真一枚ずつではその国で食べられているもの、そして世界が食べているものを完全に表すものではありませんが、世界の文化について知りたいと思う人には理解と話のネタにはなることでしょう。


(翻訳終了)



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【コメント】

「普通」というものは、だいたいが自分の家族やその周りの人間、そして「テレビで言っていること」で通用する「普通」だと思いますが、日本から飛び出てみて、今まで自分が「普通」だと思っていたものが、実はそうでもないことに気がつきました。

先進国にも発展途上国にも行きましたが、「先進国」にいくほど、食べ物は印刷されたダンボール紙やナイロンに包まれた加工食品の割合が増えますね。しかも、途上国から格安で輸入された食べ物も溢れかえっており、肥満になる人が多いのも自然のなりゆきかと。


また私がこちら(イギリス)で食べ物の買い物に行くと、出身となっている文化圏によっても買い物の内容がかなり違うようですが、イギリス人家庭はたしかに一週間分の食料品として、特大の買い物トロリーいっぱいに買っている人もよく見かけます。そして写真のイギリス人家庭は、野菜や果物の消費量が少ないですね(゜o゜) しかも食費の高いこと!うちはそんなに食費には使ってないですが。。。


以前に何かの記事で、「日本がアメリカ化している」と言った時にはあまり理解してもらえませんでしたが、たとえば40年前と食生活を比較してみると、加工食品やファストフードの利用が増えるなど「アメリカ化」しているように思われます。

イギリスでも日本食がヘルシーで美味しいと人気になっているのに、皮肉なものですね。

私が子供の頃は、家庭の主婦の毎日の食品の買い物も魚や肉、野菜などの素材が中心で、おばあちゃんちでは近所の豆腐屋さんでお味噌を作ってもらったりしていたり、食卓に並ぶものもほとんどが基本的な和食が中心でした。

食品のパッケージも今と比べると、ごく少なかったものですし、調味料もごく基本的なものばかりで、「これを混ぜるだけ!」という半インスタントな料理も少なかったですが、旬によって食べるものがそれぞれ違い、とてもバラエティの豊かな食べ物、しかも地元産の新鮮なものを中心に食べていたように記憶しています。


本文中の日本人家庭では魚中心でまだまだ和食中心のようですが、都会でも田舎でもファストフード店やコンビニなどが乱立していたりして、和食の文化が昔よりは軽視されがちなのは寂しいですし、アメリカのように成人病が増加しているのも頷けます。




「あいつら、俺らの『食べ物』が食べ物からできてるって、信じてやがんの(笑)!!」

(画像:
都市伝説 日本人の体は腐りにくい?より)


仕事などで忙しいとつい簡単な食べ物にいってしまったりもしますが、それが当たり前になってしまうのは避けたいものです。