今日は、買い物をしに近所のデパートへ行きました。

3階のスポーツ用品の店を歩いていると、

 

「なんでお願いしたのにいないの!!ちゃんと見てないとダメでしょ!!!!」

 

という女性の叫び声。

 

その後、小学校低学年ぐらいの子どもが、私の横を走って行きました。

周りの商品を吹き飛ばしながら。

 

「◯◯!どこ!」「探しなさい!」という声とともにお母さん登場。

 

どうも二人兄弟のお兄ちゃんに、弟の面倒を見るよう指示をしたら、弟が行方不明になったようです。

 

私は吹き飛ばされた商品を戻しながら、その場で立っていました。お兄ちゃんはお母さんの声など聞こえず、走り回って探しています。

 

少しすると、「いた!」とデパートのトイレの方からお兄ちゃんの声が聞こえ、お母さんも到着。

お母さんは

「ちゃんとお店から出ないよう見てなさいって言ったよね!」

「責任感ないの!」

「もう信じない!」

とお兄ちゃんへのお怒りが続きます。

 

お兄ちゃんは沈んだ顔をして、お母さん、弟と去って行きました。

 

 

 

みなさんはこの状況を見てどう思いますか?

 

 

私は、見つかってよかったと思いつつ、心の中で

「その声かけはあんまり良くないですよ・・・」

と考えてしまいました。

 

(人の行動を分析や批評をするのは、趣味が悪いとも感じますが、それは置いておきます。職業病です(;^_^A)

 

 

<感想>

1、低学年の子どもに弟の世話を任せるのはリスクが高い。

 

2、指示が曖昧

・「見ておきなさい」

  →「弟がどっかに行かないように見張っておく」と認識していない可能性がある。

・「お店から出ないようにする」

  →デパート全体をお店だと思った可能性があるので、スポーツ用品店を出ても、それは「店内」だと判断した可能性あり。

 

3、子どもの意見を聞かない。

 →事実確認をしていないので、子どもは何が悪かったのか実感できない。

 

4、怒るらない。

 →「怒る」は思考を停止させる行為なので、次の似たような状況になっても、同じことをする可能性がある。

 

5、聞こえてない可能性

 →お母さんが叫んだり怒ったりしても反応が薄い。また、商品を落としても気づかないことから、聴覚能力が弱い(鈍感)な可能性もある。

 

 

 

<自分だったらどうするか?>

1、自分が確認できない状態で、子どもに頼み事をしない。

(もしくは、頼み事は失敗しても大丈夫なことにする)

 

2、指示するのなら「弟と◯◯コーナーの前にいてね」と少ない範囲で限定して指示する。こうすれば、兄は「このコーナーから出たらダメ」とすぐわかるので、何をすればいいか理解できる。

 

3、「お願いがあるんだけどいいかな?」と聞く。

「〜しておいて」ではなく、お願いすることで、自尊感情を高めながら指示ができる。

 

4、弟を見つけた行為を褒める。

 

5、自分の行動を振り返らせる。

「いつからいなくなった?」「あなたはどこにいた?」と事実確認は淡々と聞く。

最後に次はどうすればいいか考えさせる。「手を繋いでおく」など、やることを明確にすることで行動が改善する。

 

6、「ちゃんと」「しっかり」など曖昧な言葉は避ける

また「なんで〜したの」は質問ではなく思考停止させる言葉なので使わない。

 

7、聴覚能力が弱い場合

ジェスチャーや指を指させるなど活動を交えて説明する。

 

 

 

こんなことを頭の中で考えながら帰りました。私の考えた対応がベストというわけではなく、ただの思いつきです( ̄▽ ̄)

 

年々、子どもが周囲にいると、どう指示をすればいいか?何を教えればいいか?褒めるポイントは?優れているところは?苦手なところは?と勝手に思考が働きます。

 

先生になる前は、こんなことは全く考えませんでした(;^_^A

こうやって職業病が生まれるんだな、と思いました(笑)

 

 

以上です!

 

 

 


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