【その6】から引き続き第12回ぎょうだ蔵めぐりまちあるき2016です。
今年もNPO法人ぎょうだ足袋蔵ネットワーク主催のスタンプラリーに参加しております (・ω・)/
大澤蔵を後にして、あらまちアーケード街のお洒落スポットにやって来ました。
こちら、歴史のある建物や足袋蔵をうまく活用したお洒落カフェとパン屋さんです。
どちらも県内外から多くの人が訪れる行田の有名店のひとつ。
今日もスタンプラリーとは無関係の一般のお客さんで駐車場は満車状態でした。
ここは初代行田市長だった奥貫賢一氏の所有で、昭和5年に建設された木造住宅と明治~大正期に建てられた足袋蔵がきれいに保存されています。
奥貫氏が亡くなられた後はクチキ建築設計事務所が借用・管理しています。
そして居宅はcafe閑居(かんきょ)として再活用され、明治43年建設の蔵は足袋蔵パン工房 rye(ライ)として2012年にオープンしました。
先日放送されたふるカフェ系ハルさんの休日/埼玉行田編(NHK・Eテレ)の舞台にもなったのでご存知の方も多いのではないでしょうか?
(ちなみに番組内での登場シーンはザックリとこんな感じ)
ドラマではcafe閑居でフライが登場しましたが実際はオーダー出来ません。
ほんの少しフィクションが入っているということであしからず
とはいえ、せっかくのご当地グルメなのでぜひ食べてみたい!ヽ(゚◇゚ )ノ
という方は、すぐ裏手にある珈琲苑 憩(コーヒーえん いこい)へぜひどうぞ。
行田市内でも意外と少ない、フライ&ゼリーフライ両方を扱っているお店で、美味しいことはもちろん昭和レトロな雰囲気も楽しめるので超おススメです (・ω・)bグッ!!
ぎょうだ蔵めぐり昔ギャラリー⑥ ~奥貫忠吉商店の人々~
ドラマ内でも取り上げられていましたが、足袋作りのまちとして栄えた行田市の歴史江戸時代から始まり、昭和の最盛期には日本の足袋生産の8割を占めていたとか。こちら奥貫忠吉商店も行田有数の足袋商店として栄えたようです。
行田の足袋づくりの歴史については先ほどの足袋とくらしの博物館や忍城址・行田市郷土博物館を訪れると詳しく知ることが出来ます。
あ、そうだ奥さん!ヾ(・ω・`)
cafe閑居も大人気ですけど、そこで提供されるパンプレートのグラハムブレッドはここ…
足袋蔵パン工房rye ライでも販売中です
【P.S.】 2016.7.7
なんと8月6日(土)をもって一旦閉店、故郷の徳島へ移転するそうです。
オープン以来、奥さまとは同郷の四国出身ということでよくして頂いたので残念ですが、店舗を大きくしてネット販売も始めるとのこと。店舗名も「足袋蔵パン工房rye」のままだそうです。
詳しくはこちらをご覧ください。
さっそく購入~と思ったけど、残念ながら今日のパンはすでに完売してました (/ω\)
ふだんも売り切れ早じまいになる事があるので訪問するなら早い時間帯がおススメです。
せっかくなので2階のギャラリーを見学していきましょう
そう。吹き抜けになったこのオシャレ空間では時どき小さな催し物が開かれます。
今回は朽木さん撮影の山岳写真を展示、神々しさを感じる素敵写真ばかりでした。
そして朽木さんといえばNPO法人ぎょうだ足袋蔵ネットワークの代表でもあり…
クチキ建築設計事務所の代表でもあります。
cafe閑居のとなりにある3階建ての蔵がその事務所になっています。
行田で唯一という3階建ての足袋蔵は大正5年に建てられた当時は黒壁だったそうです。
表側は既に改修済みですが、反対側はご覧の通り白漆喰のまま。こちらもいずれ黒壁になるのかな?
そして隣に建つのが足袋蔵ギャラリー「門」
門…は「かど」とお読みください。たぶん脇にある石門が名前の由来だと思います。
蔵の中では人形展が開催中でした。
ふだんは不定期で絵画展やミニコンサートなどが開かれています。
そのスケジュールはオフィシャルサイトに掲載されるのでご確認ください。
さてさて。蔵めぐりスタンプラリーもようやく15ヶ所達成出来ました。
残る1ヶ所を目指して再び出発!あらまちアーケード街を南に向いて歩きます
途中、戸塚煎餅店~金土本山~横山呉服店前の催し物をチラ見しながらさらに南へ
すると大澤蔵を過ぎた先の交差点脇に建つシンプルな蔵がこちら。
松坂屋蔵
現代の風景に普通に溶け込むモルタル造りの蔵ですが、建設されたのは昭和24~25年頃。
もともと熊谷市にあった軍事施設を解体した建材の再利用だそうです。
松坂屋建材(株)の所有だけに「足袋蔵」ではないもののしっかり解説パネルがついています。
現在も倉庫として使われている現役の蔵ですね!╭( ・ㅂ・)و グッ !
信号待ちの時間が意外と長いのでその間に見学するのもちょうどいいです。
あ、青になったので先に進みます
するとすぐ右手に現れるのがこちら…
奥貫蔵(おくぬきぐら)
先ほどご紹介した奥貫忠吉商店が大正~昭和初期に建てた足袋蔵です。
しばらく使われずにいましたが2014年にリノベーション(改修)して生まれ変わっております。
ぎょうだ蔵めぐり昔ギャラリー⑧ ~天満のまちなみとほうらい
昭和48年頃に写された写真を見ると蔵の周囲にまで商店街が続いていたようです。
足袋生産が全盛期の昭和初期には人通りも多くてにぎわっていたことでしょう。
今ではすっかり周囲が寂しくなった奥貫蔵ですが、2014年4月30日に蕎麦あんどとして再生され、連日多くのお客さんでにぎわっています。
改修前と比較するとどれだけ綺麗に生まれ変わったかお分かりになるかと思います。
奥貫蔵に関してさらに詳しい事を知りたい方は市報ぎょうだをご覧ください。
お店はオープン当初から大人気で、地元以外からも多くの人が訪れているようす。
料理が美味しいことはもちろん、お店のお洒落な雰囲気も人気のひとつかと思います。
営業は昼と夜の2部に分かれていて、こだわりのお酒やおつまみ、コース料理もあります。
ぜひオフィシャルHPをチェック!(・ω・)/
ちなみに朝日バス・新兵衛地蔵入口を降りてすぐで、住所は埼玉県行田市天満3-13です。
今日も食べていこうと思ったのですが…すでにランチ営業が終了していました (/ω\) あちゃー
お店の方に訊ねたところ「店内を見学してもいいですよ」との事でしたので甘えてみました。
照明が落とされているため少々暗く写っていますがご了承ください
いや、むしろ暗いぶん蔵本来の雰囲気が伝わってきたりして。
実際の足袋蔵って窓も少なくて中は真っ暗なんですよ。
でもご安心ください、奥さん ヾ(・ω・`)
営業中はこんな感じで女性や年配の方にもおススメのお洒落な雰囲気です。
実はワタクシ改装される前の奥貫蔵にも入ったことがあってですね…
それがこちら、2010年の蔵めぐりまちあるきの時の写真です。
当時は外で昔遊び体験を、中ではこぜに屋さん(ポップ企画)がお店を出していました。
2階に上る階段も現在とは位置が違っていて、ちょうどカウンターテーブルの後ろ側にありました。
窓も閉まったままだし、薄暗くていかにも倉庫という感じでしたよ(当然ですが)。
実際、足袋蔵としての役目を終えた後もお店の商品倉庫として利用されていたようです。
こちらの写真は階段を上って東側の壁際から西を向いた光景。
現在吹き抜けになっているところからの撮影なのでもう二度と見られないアングルです。
この蔵がまさかオシャレ蕎麦店に変わるとは想像もしていなかったですねぇ… (-ω-`)
本来の姿のまま保存されるのが望ましいのですが、個人所有なので事情もあろうかと。
取り壊して駐車場になってしまうよりははるかに有益な活用方法かと思います
ただ残念なことに奥貫蔵の隣にあった「ほうらい株式会社」の建物は解体され、現在unimatそよ風に変わっております。よろしければ解体中とそれ以前の様子をこちらでご覧くださいませ。
さてさて。16個目のスタンプを押してようやくスタンプラリーをコンプリートしました。
おめでとうございますありがとうございます!ヽ(´▽`)/
というわけで心置きなく「ボンネットバス・ツアー」を楽しむ事にしましょう
さっそくスタンプラリーMAPに付いている引換券を乗車券に交換してもらい、隣のくましん行田支店の駐車場に移動。
そこには年に一度の「蔵めぐりまちあるき専用」の臨時バス停留所が出来ていました。
何とか15時発車の最終便に間に合いましたな (´∇`)ホッ
昨年はいすゞTSD-40(昭和43年製)という四輪駆動のトラックベースのバスでしたが…
今年はこちら、2ストローク・ディーゼルエンジン(UD)搭載のボンネットバスです。
ニッサンU690(昭和39年製・日産自動車)
古いバスやジープを所有するK嶋さんのコレクションのひとつで、プレートもこだわりの690♪
各地のイベントにも登場するのでご存知の方も多いかもしれません。
このバスは四駆道楽専門誌 CURIOUS(キュリアス)Vol.5でも取り上げられました。
キュリアスといえばあのCCV誌の後継と言われるだけあって少々(かなり)マニアック
「ぜひ皆さまも!」とは言えませんが、興味のある方はオフィシャルサイトから通販購入可能です。
とにかくメーカーやショップが喜ぶような提灯記事もなければ新車レポートもありません。
もちろんクルマの性能に関係のないオーディオや極楽装備に関する記事は皆無です(笑
さてさて。そろそろ出発時刻となったので乗り込むことにします。
どこを巡るかは決まっておらず同乗するガイドさんの気まぐれで毎回変わりますよ。
昨年はとんでもない場所を回ったので今年もチョッピリ・かなり楽しみです。
というわけで【その8】につづく
【 第12回 ぎょうだ蔵めぐりまちあるき 2016 】
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