さてさて。【その7】から続いて今回で〆となります。
第12回ぎょうだ蔵めぐりまちあるき2016に参加しております
なんとか今年もスタンプラリー(16箇所の蔵巡り)を終え、ボンネットバスの最終便(15時発車)に間に合いました。
はい。今年は赤バスがやって来ております。
もう一台の青バス(いすゞTSD-40)と共に蔵めぐりでは大人気のボンネットバスです。
ニッサンU690(昭和39年製)
個人所有の車両で詳しくはこちらの後半をどうぞ。
2サイクル・ディーゼルエンジンのうるさい…いや、力強い走りは動画にてお楽しみください。
昭和レトロな姿から、各地のイベントでも大人気のようです。
蔵めぐり以外でも乗車したことある、という人もいるかも知れません。
運転席は足元広びろ。シート周りも開放的で意外と快適そうな感じですね。
そして助手席は横向きで、運転手の横顔をガン見出来る特権?あり。
その他のシートは二人掛けですが、今の感覚だと一人半という感じ。
大人ひとりと小さな子供が並んで座るといっぱいいっぱいです。
前席との間もギッチギチの狭さです。昭和の人ってこんなスリムだったっけ (-ω-`)?
時刻となり、幸か不幸か少なめのお客さんを乗せて出発
窓を開けているため、うなりを上げるエンジンと風きり音で会話もままならない状態。
拡声器を使って見どころ紹介をするガイドさんの声も途切れ途切れです。
とにかく乗り心地はワイルドのひとこと。
荒海に漕ぎ出した小舟のように大揺れします(笑
そうそう。バスの巡回コースは毎回異なりますよ。
足袋蔵ネットワークのガイドさんの指示(気まぐれ!?)であちこち寄り道しながら進みます。
まずは「足袋御殿」の料亭・和牛懐石彩々亭(さいさいてい)からの~陶芸工房行田窯(ぎょうだがま)前を通過。
国道17号(熊谷バイパス)に出て昭和レトロな自販機が楽しいオートレストラン鉄剣タロー前を過ぎて…
蔵っぽいというノリだけで(行田では一般的ではない)なまこ壁風に塗装しちゃった行田水道庁舎を超えたところで再び北上、細道に入ります。
駒形薬師遍照院(へんじょういん)横を抜けて城西のからくり時計を左折、国道125号へ。
明治8年創業、鰻料理店満る岡(まるおか)前を通過してさらに熊谷方面に向かいます。
高架になった17号バイパスの下をくぐって熊谷市に入り…
讃岐うどん武村 青果市場店手前の丁字路を右折、秩父鉄道の線路を越えます。
そうだ奥さん!ヾ(・ω・`)
この辺りに公募で名前が決まったソシオ流通センター駅が2017年3月に開業予定ですよ。
ほぼ熊谷流通センターのためのような新駅ですが、熊谷~持田駅間の長い空白地帯に出来るとあって周辺住民には喜ばれそう。
線路を超えたらそのまま北上、菅谷八幡神社前の微妙に曲がりにくい交差点を右折し、再び行田市街に向かいます。
途中、豊かに実った麦畑に麦秋を感じながらボンネットバスは走ります
熊谷市を含めてこの一帯は昔から麦の生産が盛ん
農林61号やあやひかりが有名で、町おこしブランド熊谷うどんが出来るきっかけにもなっています。
今日も麦の刈り入れをしている光景も見られましたよ
皿尾城の横を抜けて細道をクネクネ走るとお洒落コンテナの花屋hanasaku minaru(花さく実なる)さんの横に出てきました。
交差点を右折して市役所方向へ向かいます。
途中、創作足袋千代の松(戸塚足袋)とそのお向かいに昨日オープンしたセブンイレブン行田忍1丁目店前を通過~
その先の細道を左折して藍染体験工房牧禎舎を裏側から眺めつつ、栗代蔵(足袋蔵まちづくりミュージアム)を経由して先に進みます。
ミュージアム前はすっかり寂しくなってましたねぇ
すでに多くの方がスタンプラリーを終えてゴールしたようです。
焼きそばバル飯島屋さんの角を右折、まま南下してカクカクッと曲がって再びスタート地点の駐車場に戻ってきました。
40分ほどの行田の名所旧跡めぐりバスツアーでした。お疲れさまでした (´∇`)
いやあ、今年も楽しかったですね。
ふだん乗っているジープが快適に思えるほどのワイルドな乗り心地と爆音でした (笑
ちょっと意外だったのは1歳?くらいの子供に大ウケだったこと。
若いパパ・ママと一緒に乗り込んでいたのですが、バスが大揺れする度に大喜びしてました。
将来、マニアとしての素質ありありですな
あっ!ヤバイ時間だ!Σ(・ω・ノ)ノ!
もう15時40分ですよ。今日の蔵めぐりは16時までなので早くスタート地点に戻らねば。
時間内に戻るとスタンプラリー・コンプリート記念として素敵な景品を頂けるんですよ。
毎年コレクションしているので今回も楽しみです。
小走りで戻りながらも、ついつい静まり返った奥貫蔵や大澤蔵を撮影
人が居ないと後で画像処理しなくていいから楽チンだな~♪
パシャッ パシャッ
パシャッ
∧_∧ パシャッ
パシャッ ( )】Σ
. / /┘ パシャッ
ノ ̄ゝ
ミ∧_∧ パシャッ パシャッ
ミ (/【◎】
. ミ / /┘
ノ ̄ゝ
…とはいえ、人がいない建物って活気が感じられなくて寂しいですね。
スケール感も分かりづらいしイマイチ迫力が伝わってきません
川越の蔵づくりの町並みのように人が多すぎるのも問題ですけど、行田の町にはもう少し人が歩いていて欲しいな。
新町アーケードを急ぎ足で抜けて…
15時47分、足袋蔵まちづくりミュージアムに戻ってきました
とりあえず16の蔵全てコンプリートしたスタンプ用紙がこちら。
現れた文字を順番に並べると…
レ ト ロ な ま ち 並 足 袋 は い て 蔵 め ぐ り
…となりました。
おめでとうございますありがとうございますヽ(´▽`)/
しかし毎年16文字で文章を作るのって結構難しそうですねぇ。
さっそく景品(後でご紹介)と交換してもらってホッと一安心♪
ふう。今年も何とかやりきったな… (/ω\)
あとはミュージアム内をあらためて見学。朝はゆっくり見られませんでしたからね。
ここ、足袋蔵まちづくりミュージアムは本物の足袋蔵(栗代蔵)を活用した観光案内所。
足袋で栄えた行田市の文化や歴史を伝えるのには最適な施設だと思います。
【その1】でも書きましたが、行田市の観光案内所としては他に…
・JR行田駅北口の行田市観光案内所(市内に向かう前に情報収集が出来る)
・4月に新設された行田市バスターミナル観光案内所(無料駐車場、コインロッカーあり)
・商工センター1Fの観光情報館ぶらっと♪ぎょうだ(行田の物産販売もあり)
などがあり、いずれも観光パンフレットが充実しています。
他に、行田市郷土博物館入り口では忍城おもてなし甲冑隊による観光案内&おもてなしも。
特に足袋や蔵などに関して深く知りたい方はこちら、まちづくりミュージアムがお薦めです。
豊富な資料(無料パンフレット)と常駐スタッフさんによるお話を聞くことができます。
あっ、そういえば今年から始まった "蔵めぐり昔ギャラリー" ってこの蔵にもあったっけ?
(-ω-`)≡(´-ω-)と思って探すと階段下のトイレ脇にひっそりと置かれていました
ぎょうだ蔵めぐり昔ギャラリー① ~栗代蔵北の区画整理~
すぐ裏にある埼玉りそな銀行の屋上から行田市駅方向を撮影した光景です。
また、存在だけは知っていたニチイ行田店も初めて見ました。今の行田市では考えられないにぎわいぶりですね。
子供たちにとっては都会の空気を感じられる、格好のたまり場になったのではないかと。
また、一度に何でもそろうという事で主婦層にも大いに喜ばれたことでしょう。
しかし、大型ショッピングセンターの建設は地元商店街や個人商店からそろって反対が出たはず。
そしてこれを機に商店街の疲弊・衰退に拍車がかかったのではないか?と推測しております (-ω-`)
しかし結局はニチイも撤退、後に残されたものは市街地中心部の空洞化。
大型駐車場を確保できる郊外に店舗も人の関心も移っていった…という感じでしょうか。
そういえば行田って日曜日に街中を歩いている人が少ないんですよね。
平日は地元民でにぎわっているのかなぁ… (-ω-`)
観光客も忍城周辺をスポット的に見かけるばかりなので、もっと街中を散策して欲しいです。
そのためにも使われなくなった蔵や店舗の再生、人をよぶ取り組みが大切なんですね。
…などと、川越市民が勝手に思ったところでどうにもならず (´・ω・`)
のぼうの城やさきたま古墳群、古代蓮、ギネス世界記録認定の田んぼアート、そして行田足袋&足袋蔵などなど、観光資源には恵まれていると思うので、これからも行田市には頑張ってもらいたいです
そうそう。行田といえばご当地グルメも忘れちゃイケませんな。
スタンプラリー出発前にも頂きましたが、祝達成ということで〆のゼリーフライをおかわりします。
う~ん。一日歩き回った後のゼリーフライは格別ですねぇ。
今回のタネはどこのお店のものかな? ソースがよくしみて美味しいです
行田ゼリーフライ研究会のものは市内の協力店で仕込まれたものを持ち込んで現地で揚げているもの。
そのため(ソースは別として)毎回同じ味とは限らないんですよ!奥さん (;・`ω・´)
売り上げ云々というより行田市のゼリーフライを世間に広めるという目的をもって各地のイベントに出店しているんですね。
そして行田市を訪れて実際の店舗をめぐってもらいたい、という願いがこめられているようです。
なのでB級グルメのイベント等で見かけた際はぜひ食べて・食べて・食べまくって…
その美味しさをSNSで発信してくださいませ←
うまうま♪と食べたあとは夕食用に3個追加購入
そのまま食べても美味しいけどご飯のおかずにしたり、パンに挟んでもイケるんですよ。
すっかり満足。やりきった感で会場を後にしました。
では毎年恒例「ひとり反省会」を開くためいつもの隠れ家に向かいましょう
…の途中、信号待ちをしている間に一枚パチリ
実はこのセレネホールの場所がニチイ行田店のあったところ。
通りの先に秩父鉄道・行田市駅があります。
先ほどの写真と比較してみるため同じアングルで撮ってみました。
こうやって並べてみるとまるで違う町のようですね。
手前と中央に見える電柱、横断歩道の位置は当時と変わっていないと思われます。
ウワサには聞いていたけど、意外と大きなビルですよ
そして道路沿いに並んだ自転車の数を見てもかなりにぎわっていた様子が分かります。
今の行田市にここまで集客できる施設があるかなぁ…
と考えながら歩いて1分ほどでお気に入りの隠れ家に到着。
日和cafe(ひよりカフェ)http://ameblo.jp/hiyori2-12/
築40年の古民家を改装して生まれ変わったお洒落カフェです。超お気に入り
さっそく冷たいものを注文。
オシャレ空間で今日一日の疲れを癒します (/ω\)ホッ!!
レモンティーソーダ(580円)と、ゆずシャーベット(380円)
どちらもおとな味で、男女を問わずおススメできる逸品です。
たっぷりレモンに紅茶フレーバーのソーダが美味しいですね。
シャーベットのほうは自家製グラノーラが添えられていて食感も楽しめました
その詳しい内容はこちらをご覧くださいませ。そして行田市を訪れた際はぜひ ( ´艸`)
ついでに今日の成果も披露。
ふくさやさんで頂いた十万石まんじゅうとバスに同乗していた(知らない)オバチャンにもらった飴ちゃん。そしてゼリーフライ3枚。
他にも保泉蔵の中でもらったお菓子とかあったけど… 食べちゃった (・ω・)
そしてあらためてご紹介
こちらが今年の蔵めぐりスタンプラリーの参加蔵とそのスタンプです。
素敵なイラストがいいですね。写真にはない味わいがあります。
このイラストは先にご紹介した横山さんによるものです。
スタンプラリーをコンプリートしてもらえる景品がそのイラスト葉書で、今年は保泉蔵にしました。
そして足袋蔵ネットワークが発行している蔵めぐりガイドブック(500円)も購入。
これには蔵めぐりまちあるきでは登場しない蔵が掲載されている上、改修前の奥貫蔵の姿や「日本料理はす蔵」ほか素敵なイラスト解説もあります。
実はこのガイドブック、何冊も持っていますが写真を差し替えられるんじゃないかとドキドキしております。まあ、改訂版が出たらそちらも購入しますけどね
そして今回のスタンプラリーに参加した蔵のマップはこちら。
北は忠次郎蔵から南は奥貫蔵まで。それほど広くない範囲なので子供と一緒に参加できますよ。
おぉ。偶然にも蔵を改装した蕎麦屋~蕎麦屋までの範囲ですな ( ´艸`)
その他、今回のイベントに協賛されたお店の一覧はこちら。
いずれも地元で愛されているお店ばかりです。
【協賛店】
・レストランミヨシ ・よろづ屋 ・十万石ふくさや ・カネマル酒店 ・翠玉堂 ・鳥正本店 ・戸塚煎餅店 ・飯田屋商店 ・山本食品 ・シャロン ・サカタ 明治堂印舖 ・中里商店 ・金土本山 ・中央百貨店 ・サンピオ&テンプス ・博品堂洋品店 ・靴のパイオニア ・小池園芸 ・中村生花店 ・理容室マルヤマ ・とみた宝飾
【そして最後に】
行田市の足袋づくりの歴史と現在の取り組み、市内に残る足袋蔵の活用に関しては「日経おとなのOFF テレビ版」で分かりやすく取り上げられています。
熟練の職人による技術と細やかな気配りで作られる足袋や蕎麦あんどさんのインタビューなど興味深い内容です。ぜひご覧くださいませ (・`ω´・)9
・日経おとなのOFF http://www.bs-j.co.jp/off/backnumber/backnumber01_71a.html
【P.S.】 2016.6.22 行田市好き・足袋好きの方に嬉しいニュースがあります。
ドラマ半沢直樹や下町ロケットで有名な池井戸潤氏の最新作「陸王」はなんと!行田市の老舗足袋製造会社を舞台にした物語だそうです。詳しくはこちらをどうぞ
【 第12回 ぎょうだ蔵めぐりまちあるき 2016 】
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