かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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今日は口コミで『ホントに崩れない!!』と人気の

花王 ソフィーナ プリマヴィスタ

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の二種類の下地の解析をアップしました。

プリマヴィスタ 皮脂くずれ防止化粧下地 解析

プリマヴィスタ 毛穴・色ムラカバー化粧下地 解析



まぁ『崩れない』らしいのは皮脂くずれ防止の方だけですけどね(^_^;)



毛穴・色ムラカバーの方はクリームタイプで界面活性剤やや多めのようですから、

がっつり崩れない!というほどではないようです。

(それでもクリームタイプとしては恐るべき皮膜力だと思います)



とにかく詳しい使用感・成分の解析については上記記事をご覧くださいm(_ _)m



こちらの記事ではこの下地に使われているとある特徴的な成分について少し取り上げたいと思います。




◎メイク・下地は「オイル」に溶ける


基本的にメイク下地やメイクの主成分は

『オイル』

です。

そのため油性のものにはメイクは溶けるのが一般的です。

(油は油に溶けやすいですからね)

最近では安定性がとても良好なシリコーンオイル(ジメチコンやシクロペンタシロキサン)などが多いですね。


これらの成分は溶かすことだけを考えるなら界面活性剤など使わなくても

食用油でもキャリアオイルでもなんでもいいので

オイルを付けて擦れば落とせます。


しかしそのため、

人が汗と一緒に分泌する『皮脂』も油の一種ですから

沢山出てくればメイクを溶かしてしまうということが予想できます。


そしてそれによって『皮脂くずれ』という問題が生じるということです。



つまりメイクやメイク下地が「オイル」である以上、

オイルである「皮脂」が出れば溶けてしまいます。



これはある意味仕方なのないことです。




ですがこのプリマヴィスタの下地のように、

『皮脂くずれ防止』

と言って皮脂にも十分な耐性をもたせたメイク下地が実際に存在します。



もちろんこのプリマヴィスタの下地も当然シリコーンオイルを主体とした油性成分が主体になっています。

水をかけても全く落とせません。


ですが『皮脂で崩れにくい』のです。


オイルなのに、オイルに溶けない??

これはなぜなのでしょうか。



◎『皮脂くずれしない下地』の正体


これはこの2つの下地に共通して配合されている、

パーフルオロアルキル(C4-14)エトキシジメチコン

・トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸

などの成分による効果です。



これらの成分は総じて

【フルオロ変性シリコーンレジン】

と呼ばれるもので、


言い方を変えると、

「フッ素加工したシリコーン樹脂」
です。


→https://silicones.momentive.jp/catalog/files/PersonalCare.pdf



成分の名前の一部に「フルオロ」という単語がくっついているものがその可能性高いです。



で、これは一体何モノなのか?というと、

簡単に言えばシリコーンとフッ素樹脂を合体させたもので、


有名なフッ素樹脂というとフライパンの「テフロン」が知られていますね。

あれも水をかけても油をかけてもとれません。


で、これは『樹脂』なので、

ほぼ言葉通りコーティング剤ですね。


これでコーティングすると、

水を弾く【撥水性】と油を弾く【撥油性】の両方を得る事ができます。

フッ素樹脂は水でも油でもない特殊な物質ということですね(^_^)
(ここは難しい話なので割愛しますが;)



そしてフッ素樹脂をシリコーンにだけ溶けるように設計したのが、

この「フルオロ変性シリコーンレジン」です。



シリコーンベースの溶剤と一緒に配合することで、

どんな油でも全く溶けないとまではいきませんが

かなりの油溶耐久性を加えることが可能になるということです。


これでなんと

オイル主成分であるメイク下地にも関わらず

水には全く溶けず、皮脂にも崩れにくい下地を作ることが出来るのです。


これは中々素晴らしい素材ですね!





◎しかし『落ちにくい』ということは…


当然クレンジングもしにくいということです。


それに関して簡単な実験もしてみました。


こちらはプリマヴィスタの毛穴カバー下地(左)と普通のシリコーンベースのBBクリーム(右)をほぼ同量塗ったフィルムです。

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そこに油脂系のクレンジングオイル(アルガンクレンジング)をワンプッシュ垂らします。

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そしてそのまま放置して3分経過後に流水で流します。

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すると↑のようにプリマヴィスタ下地の場合は若干溶けきらずに残ってしまっていますね。



さらにこれは比較的皮膜力の弱い毛穴カバータイプの結果です。


油脂系のもう少し強めのクレンジングを使ってプリマヴィスタ2つを比較したところ、

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         ↓↓↓↓↓↓

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         ↓↓↓↓↓↓

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毛穴の方は意外と綺麗にとれたのに対して皮脂くずれ防止下地はほとんど取れずでした(^_^;)



となるとこれらの皮脂くずれ防止下地は、

比較的洗浄力高めの油脂系オイルクレンジングでも十分にクレンジング出来ない可能性があります。

(毛穴カバーの方は摩擦を加えれば案外落ちます)



◎強いクレンジングが必要→肌に負担が!?


皮脂の主成分は油脂ですから、

油脂と相性が悪いのは当然と言えば当然ですが…


とは言えある程度洗浄できて肌に低負担のクレンジングはこれ以上はありませんから、

油脂系よりクレンジング力の弱いリキッド・ジェル・クリームでのクレンジングは難しいものがありそうです。


しっかり落とそうと思うと、

洗浄力の強力な合成エステルやミネラルオイル系のクレンジングを使わなければならなくなります。

(もしくはかなりの摩擦を加えるか…)



かずのすけの考え的に肌に最も負担のある行為というのは

紫外線を直接受けることを除けば『洗浄』が一番です。


これだけ強力な皮膜力を持つ下地を毎日使うとなると

それだけ強力なクレンジングが必要になり、摩擦も加えてしまえば

徐々に肌にダメージを蓄積していくことになりかねません。



確かに『崩れない下地』は魅力的ですし、

どうしても崩したくない!というイベントのあるときにはこういう下地を使うのは大いに有りだと思います。


しかし毎日使ってしまうと剥がすときの負担が大きくなるので、


できれば日常的にはこのような強力な下地は避け

ある程度穏やかな洗浄力のクレンジング・洗顔で落とせるメイクを心がける方が

素の肌の美しさを保つためには良いのではないかな…

とかずのすけは感じます。



もちろんメイクに何を優先するかは各々それぞれだとは思いますので、

何を使うかを最終的に決めるのは皆様の自由ではありますけどね!(^^;)




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