パワースポットの第５４回　七福神様に思いを伝えて運気アップ（その６　布袋尊様）

第５４回七福神様に思いを伝えて運気アップ（その６布袋尊様）

　（思いを聞き届けてもらうためには、良く知ることからですので、今回も、お勉強からです。）

　布袋尊（ほていそん）様の本来の名は、「釈契此（しゃくかいし）」というお名前なのですが、常に袋を背負っていたことから布袋という俗称がつけられたとのことです。

　唐末の明州（現在の中国浙江省寧波市）に実在したのに伝説的と言われる仏僧です。

　唐の頃（７～９世紀）と言えば、日本から遣唐使さんたちが、こぞってお勉強に行って、仏教やら律令制などを学んでいたころですので、中国が、世界的にみても先進国だったころです。

　有名な阿倍仲麻呂さんや弘法大師様も唐にお勉強に行っています。鑑真様は、大変なご苦労の末、来日してくれました。

　有名な楊貴妃さんや、中国歴史上唯一の女帝「則天武后」さんがいたり、西遊記で有名な三蔵法師様もいて、仏教も盛んだったようなのですが、唐末には、悪さ坊主が増えたらしく、皇帝の命令で、廃仏毀釈（はいぶつきしゃく：寺や仏像を壊すこと）運動が起こり、やがて、唐が滅亡していく（１０世紀初め）こととなります。（廃仏毀釈すると、大体、政権が駄目になりますね・・）

　布袋尊様は、唐が駄目になるころのお坊さんだったわけですので、苦労しただろうと思うのですが、以外と自由に過ごされたようで、太鼓腹の姿で、寺に住む訳でもなく、処処を泊まり歩いたとのこと。

　トレードマークである大きな袋を常に背負っており、生臭ものであっても構わず施しを受け、その幾らかを袋に入れていたということです。なお、布袋尊様が背負っているこの袋は堪忍袋らしいです。

　雪の中で横になっていても布袋尊様の身体の上だけには雪が積もっていなかったとか、人の吉凶を言い当てたなどという類の逸話が伝えられています。

　また、心の真実の大切さや、のどかな心境を求めることを説く偈や歌を残しておられるとのことです。

　で、布袋尊様、最大のミステリーが、「弥勒（みろく）菩薩様の化身」とのお話です。

　布袋尊様が死の間際に残した偈文（げもん：菩薩様を称える言葉）に、

　　　彌勒真彌勒分身千百億（弥勒（みろく）は真の弥勒にして分身千百億なり）
　　　時時示時分時人自不識（時時に時人に示すも時人は自ら識らず）
　　　（布袋和尚、景徳傳燈録）

と自ら書いてあってということです。

　弥勒菩薩様と言えば、ゴータマ・ブッダ（釈迦牟尼仏）様の次にブッダとなることが約束された菩薩（修行者）様で、５６億７千万年後に人類救済に来られる予定になっているのですが、待ちくたびれて、ちょっとだけ、遊びにこられてたのかもしれません。

＜布袋尊様に思いを伝える方法＞

　布袋尊様は仏教の方なので、おまじないは、真言です。

　【布袋尊様真言】
　　　　おん　まいたれいや　そわか
　　　　　（弥勒菩薩様と同じです）

　　ご挨拶だけなら、３回
　　お願い事の時は、７回
　　どうしてもの時は、７回×３セットです。
　
　皆様に幸ありますように！