恵比寿様は、七福神様の中で、唯一日本の福の神様です。が、元になる神様は複数おられまして、有力なのが、蛭子(えびす)様と事代主(ことしろぬし)様です。また、少数ですが、少彦名神(すくなひこなのかみ)や彦火火出見尊(ほおりのみこと:山幸彦様)とすることもある。

(※東京の神田明神様では、少彦名様がえびす様になられています。かつては、大国主様(出雲大社の神様:大黒様)とともに国造りをしていました)





ウィキペディアによると、
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 古くから漁業の神でもあり、後に留守神、さらには商いの神ともされた。夷、戎、胡、蛭子、蝦夷、恵比須、恵比寿、恵美須などとも表記し、えびっさん、えべっさん、おべっさんなどとも呼称される。
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とのことです。


蛭子様

 全国3500社の総本社「西宮神社」さんによると、
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 蛭児(ひるこ)の神。

 それは神代の昔、伊邪那岐(いざなぎ)伊邪那美(いざなみ)二柱の大神が久美度に興して生み給いし御子。

 日本書紀によると、三歳になるまで足が立たなかった不具の子であったとも云われています。伊邪那岐伊邪那美二柱の神は、吾が子をあわれと思いつつも、葦船に入れて茅渟の海へ流してしまわれたのです。

 その蛭児の神、葦船に乗せて流された蛭児の神が、再び茅渟の海から出現されたのです。平安の御代に力強くよみがえった蛭児の大神、この神が西宮えびす大神として茅渟の海、今の大阪湾岸をうしはく神として、海に生業の道を求める人々はもとより、開けつつある街の人々の、絶大なる信仰を集めてゆくのです。
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とあります。

 ご苦労された神様は、優しくて、ご利益も大きいという定説でいけば、親に見捨てられた蛭子様が、多くの信仰を集めるのも、うなずけるところです。



事代主様

 事代主神系えびす社3千余社の総本社は、島根県松江市にある「美保神社」さんです。

 事代主神(ことしろぬしのかみ)様は、大国主神(おおくにぬしのかみ)様と神屋楯比売神(かむやたてひめ)の間の長男です。弟には、諏訪大社の神様である建御名方神 (たけみなかたのかみ)様がおられます。

 神屋楯比売神(かむやたてひめ)のはっきりした出自は不詳なのですが、宗像三女神の一柱である中津宮(なかつぐう)の神・田寸津姫(たぎつひめ)であるようで、出雲大社の本殿横の神域内に、お社(やしろ)が建てられています。


 事代主神の最初の本拠地は、葛城(奈良県御所市)の下鴨神社(鴨都味波八重事代主命神社)です。ここで、託宣の神としての性格も持つようになります。

 次に、淀川にいって、今宮戎神社の御祭神になります。近くに、西宮神社・石津神社という「えびす様」の二大拠点があり、西宮神社のえびす様は蛭子神になっていますが、石津神社は、事代主神です。

 後に、事代主神は出雲に移動なさったようです。

 神話の時代は逆行してしまうのですが、国譲り神話の際に父・大国主神の代理として武甕槌神(たけみかづちのかみ:鹿島神宮の神様)と交渉なさり、国譲りに同意して美保関に引き籠もられる神話が出てきます。

 この美保関の美保神社にも、事代主神は、義母の美保姫(みほつひめ)とともにお祀りされています。

 この時に、魚釣りをしながら、交渉したという神話(古事記)から、現在の釣り竿を持った恵比須様になられたとのこと。

 美保で国を譲ってしまった責任を取って引き籠もられた事代主神は、伊豆で再生して、三島明神となられました。伊豆の名前の由来も「伊豆・喪(いずも)」からきているらしいです。

 伊豆で、8人のお嫁さんと27人の子作りをして(事代主様!元気です!)、最終的に現在の三嶋大社の場所に御鎮座なさいました。

 事代主神(ことしろぬしのかみ)の娘さんである「媛踏鞴五十鈴媛命(ひめたたら いすずひめのみこと)」様は、初代 神武天皇様と結婚なされて、皇后様になられたとの記録もあるようです。(古事記では、大神神社の神様である大物主様の娘さんという事になっています。)

 事代主神は、神武天皇に始まる葛城王朝において、大変重要なお仕事をされて、宮中の御巫(みかんなぎ)八神の一柱にもなっています。
(※葛城王朝は、大和朝廷(三輪朝廷)ができる前の王朝です。)

 八神には、造化の三神(最高神)の2柱である「神皇産霊神(かみむすひのかみ)」「高皇産霊神(たかみむすひのかみ)」もメンバーに入っているという凄い神様ばかりですので、事代主様が如何に素晴らしいお仕事をされたかは、想像がつくような気はします。


恵比須様に思いを伝える方法




神社にいる恵比寿(事代主)様には、祝詞です。長いです。
ひたすら信じて、頑張るしかありません。
但し、神社で、恵比須様の祝詞を唱える方は、まず、いませんので、効果抜群かもしれません。
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<恵比寿神祝詞 (えびすじんのりと)>

掛(かけ)巻く(まく)も(も)畏(かしこ)き(き)八重事代( やえ ことしろ)主(ぬしの)神( かみ)の(の)廣(ひろ)前(まえ)に(に)▲白さ(まをさ)く(く)皇親神漏岐( すめむつ かむろぎ)神漏美( かむろみの)の(み)命(こと)以て( もちて)▲皇御孫之(すめみまの )命(みこと)は(は)豊(とよ)葦原(あしはら)の(の)水( みず)穂(ほ)の(の)国( くに)を(を)安国(やすくに)と(と)▲所(しろ)知(し)食せ(めせ)と(と) 神問(かむとは)し(し)に(に)問(とはし)し給(たま)ふ(ふ)時(とき)▲大神(おおかみ)は(は)出雲国(いずものくに)美穂之崎( みほのさきに)に遊(ある)行座し(きまし)て(て)鳥遊(とりあそび)魚取( すなどりを)を楽(たのし)みまし(みまし)て(て)▲
葦原(あしはらの)中国( なかつくにを)を立處(たちどころに)に皇(すめ)御孫(みまの)命( みことに)に奉らせ(まつらせ)給( たま)へ(へと)と白(まおし)し給(たま)ひて(ひて)海中( うみなか)に(に)▲八重(やえ)蒼( あお)柴垣( ふしがきを)を造り(つくり)船( ふね)の(の)泄(へを)を踏(ふ)みて(みて)避( さり)り給ひき(たまひき) 如比避(かくさ)り(り)給う(たまうは)は 親(おやに)に孝(しかがい)君( きみ)に(に)忠(まめなる)なる道(みちを)を呉竹(くれたけの)の▲世々(よよに)に垂れ給(たれたまへる)へる廣(ひろく)く厚き(あつき)神徳(みいさをし)なる故に(ゆえに)▲
今(いまも)も仰(あおぎ)尊( とふとみ)み奉り(まつりて)て貴(たふときも)も賎(いやしきも)も家内(やぬちの)の神(かむ)床(どこに)に斎(いつき)鎮(しづめ)奉れり( まつれり)▲
又(また)十月( かむなづき)二十日( はつか)に(には)は世(よの)の言葉(ことぐさに)に恵比寿(えびす)祭(まつりと)と稱(たたへ)奉り( まつりて)て市人(いちひと)の(の)▲ 
家家(いえいえに)に祭れる(まつれる)由(よしは)は食(おす)国(くにの)の御法(みのりを)を天下(あめのしたの)の国民(くにたみの)の▲
過ち犯す(あやまち おかす)事( こと)無く(なく)明き( あかき)浄( きよ)き(き)直( なお)き(き)真心(まごころ)以て( もちて)▲家(いえを)を治( おさめ)め業(わざ)を(を)勤む(つとむる)る事(ことを)を緩怠事(たゆむこと)無く(なく) 平け(たいらけ)く(く) 安け(やすら)く(けく)富栄(とみさかえ)仕へ( つかへ)奉( まつら)しめ(しめ)給( たま)へ(へと)と▲
今日(けふの)の朝日(あさひの)の豊栄(とよさか)登(のぼりに)に稱辭竟(たたへごとを)奉る( へまつると)と恐(かしこ)み(み)恐(かしこ)み(み)も(も)申す( まをす)
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基本は、3回唱えます。(がんばれー!)




お寺さんにいる恵比須天様には、真言です。短いです。

【恵比寿天 真言】 おん いんだらや そわか

 ご挨拶だけなら、3回唱えます。
 お願い事があるときは、7回唱えます。
 どうしてもお願いしたいときは、7回×3セットです。

 一生に一度ぐらいのお願いの時には、108回です。
 (代わりに、失うものもあるかもしれないので、気を付けてください。)


ご好運をお祈りしております
 

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