第52回 七福神様に思いを伝えて運気アップ(その4 弁才天様)

 

 

七福神様の紅一点「弁才天」様です。


思いを効いてもらうためには、まずは、弁才天様のことを知ることからなので、例によって、まずは、お勉強からです。


 

 弁才天(べんざいてん)様は、仏教の守護神である天部という位(役職)についておられる仏様で、ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティー(Sarasvatī)が、仏教に取り込まれた呼び名とのことです。


 

 ※天部には、有名な四天王様もおられます。

 

 余談ですが、「持国天様、増長天様、広目天様、多聞天様、どうぞおいでください。そして、私をお守りください。」と声に出して願うと、身を守ってくれます。危険を感じた時に如何でしょうか?



 「サラスヴァティー」はインドの聖なる河の名で、「水」に所縁(ゆかり)のある神様なので、日本でも神社さんにおられれる弁才天様は、大体、水のそばにおられます。


 サラスヴァティーには様々な異名と性質があり、弁才天様も音楽神、福徳神、学芸神、戦勝神など幅広い性格を持っておられるとのこと。像容は8臂(ぴ)像と2臂像の2つに大別され、日本に来られた当初は、8臂(腕が8本)のお姿だったとのことです。


 吉祥天様と同一視される事もあるようで、七福神も最初は、吉祥天様が入られていたらしいです。

 

 吉祥天様は、おおらかで気品があり、位の高い人たちに人気の仏様で、弁才天様は、はっきりものをいうタイプで、庶民に愛されたため、最終的には、庶民信仰が勝って、七福神のメンバーには弁才天様が入られたとのこと。

 

 「弁」という字がついているのも、「弁がたつ」仏様だったからかもしれません。

 

 「才」という字も、音楽とか学芸の神様だったことから、付いたようですが、庶民信仰の中で、白蛇とつながるようになって、「財」も使われるようになり、金運アップにも関わることとなったようです。


 

 弁才天様は、奈良時代に仏教とともに、日本に来られたということで、天台宗や真言宗などのお寺さんでよくお見掛けしますが、日本三大弁才天様に選ばれているのは、「宝厳寺(ほうごんじ) 竹生島(ちくぶじま)神社」さんとのこと。
 

 滋賀県長浜市の琵琶湖に浮かぶ竹生島にあるお寺さんで、国の史跡に指定されているとのこと。売店とかもあるようですが、島外から通ってらっしゃるそうなので、無人島で、宝厳寺さん以外は、何も無いらしいです。


 

神仏習合


 例によって、弁才天様は、日本の神様(市杵島姫命(いちきしまひめのみこと))様と習合されて、神社さんでも、お祀りされるようになりました。

 

 天照大御神(あまてらすおおみかみ)様と、素戔嗚尊(須佐之男命・すさのを)様の誓約で生まれた8神のうちの「宗像三女神」(三姉妹)の三女で、福岡県宗像(むなかた)市の宗像大社 辺津宮(へつぐう)の神様です。

 

(※市杵島姫命様は、『日本書紀』本文では3番目に生まれた、第二の一書では最初に生まれたと書かれており、実は、よくわかりません・・)


 

 長女の田心姫命(たごりひめのみこと)様は、沖ノ島という世界遺産の島「沖ノ島」の神様(沖津宮)です。(女人禁制の禁足地になっています。)


 

 次女の湍津姫命(たぎつひめのみこと)様は、大島という福岡県最大の島にある中津宮の神様で、大国主様(大黒様)と結婚して、事代主様(恵比寿様)をお産みになられました。


 

 大島は、七夕発祥の地とも言われており、島には、天の川が流れています。

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 昔々、天の川のそばには天の神様(たぶん、天照大御神様)が住んでいました。

 

 天の神様には、娘がいました。名前を織姫(たぶん、湍津姫命(たぎつひめのみこと)様)と言いました。


 織姫は機を織って、神様たちの着物を作る仕事をしていました。織姫がやがて年頃になり、天の神様は娘に、御婿さんを邀えてやろうと思いました。

 

 色々探して見つけたのが、天の川の岸で天の牛を飼っている、彦星という若者です。彦星は、とても立派な若者でした。織姫も、かがやくばかりに美しい娘です。二人は相手を一目見ただけで、好きになりました。二人は結婚して、楽しい生活を送るようになりました。


 

 でも、仲が良過ぎるのも困りもので、二人は仕事を忘れて、遊んでばかりいるようになったのです。すると、天の神様のもとへ、皆が文句を言いに来るようになりました。

 

「織姫が機織りをしないので、皆の着物が古くてボロボロです。早く新しい着物を作って下さい」「彦星が世話をしないので、牛たちが病気になってしまいます」

 

 神様は、すっかり怒ってしまい「二人は天の川の、東と西に別れて暮らすがよい」と、言って、織姫と彦星を、別れ別れにしたのです。でも天の神様は、織姫があまりにも悲しそうにしているのを見て、こう言いました。

 

 「一年に一度だけ、七月七日の夜だけ、彦星と会ってもよろしい」 それから、一年に一度会える日だけを楽しみにして、織姫は毎日、一生懸命に機を織りました。天の川の向こうの彦星も、天の牛を飼う仕事に精を出しました。そして、待ちに待った七月七日の夜、織姫は天の川を渡って、彦星の所へ会いに行きます。

 

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 因みに、彦星様が大国主様かは、定かではありません。


 

 話を市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)様に戻します。

 

 余談ですが、市杵島姫様がおられる宗像大社の辺津宮は、神社系弁才天様の総本宮なので、それだけでも、ご利益が大きいのですが、少し離れた高宮祭場というところは、霊的なパワーが凄いので、第7のチャクラが開くそうです。(※第7のチャクラは頭にある、人と見えない世界をつなぐ通路とのことらしいです)


 

 市杵島神社さんでは、「市杵島姫命は天照大神の子で、皇孫 邇邇芸命(こうそん ににぎのみこと)が降臨に際し、養育係として付き添い、邇邇芸命を立派に生育させたことから、子守の神さま、子供の守護神として、崇敬されているという。」と書かれた説明板があるようです。


 

 平清盛が信仰した世界遺産、厳島神社(広島県廿日市市)の祭神ともなっており、「イツクシマ」という社名も「イチキシマ」が転じたものとされています。厳島神社さんも、江の島神社さん、宝厳寺 竹生島(ちくぶじま)神社さんとともに、日本三大弁才天様の一つと言われており、いずれもご祭神は、市杵島姫命様です。


 

 市杵島姫命様と弁才天様が習合された理由は、定かではありませんが、厳島神社、江の島神社、竹生島神社

 

ともに、強力な「龍神様」も祀られており、蛇を使いとされている弁才天様との共通点を見出したのかもしれません。


 

 インドでは、水神の使いは蛇とされ、そこから弁才天様の縁日が巳の日になったとのことです。今でも、巳の日は、金運のいい日とも言われており、特に、己巳の日(つちのと みのひ)は、宝くじ購入の最適日の一つでもあります。


 

 弁才天様は、宇賀神様(宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)様:お稲荷様)とも習合されて、蛇のお姿になってることもあります。(なんか、違和感がありますが・・)


 

 

 銭洗い弁天様のところで、お金を洗うと財運が上がると言われておりますが、洗ったお金を使う派と財布に入れておく派があるようですので、近くにある能書きをよく読んでください。



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弁才天様に思いを伝える方法


 己の日は、弁財天様の縁日ですので、お参りやお願い事、宝くじ購入、財布の新調などに適した日と言われています。

 

 

 仏教系の弁天様には、真言です。

 

 【弁財天様 真言】おん そらそば ていえい そわか


 

 ご挨拶だけなら、3回唱えます。

 

 お願いするときは、7回唱えます。

 

 どうしてもの時は、7回×3回唱えます。

 

 一生に一度の時は、108回唱えます。



 

 

 神社系弁才天様には、祝詞です。


 

 まずは、普通に

 

 「はらいたまえ、清め給え(きよめたまえ)

 

  かむながら  守り給え(まもりたまえ)

 

  さきわえ 給え(たまえ)」


 を、3回でOKです。


どうしても、お願いしたときは、神社さんごとの祝詞をどうぞ


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 竹生島神社 弁才天様の祝詞


 

此の琵琶の湖(みずうみ)に浮かぶ神の島

 

都久夫須麻(つくぶしま)の麻保呂(まほろ)に

 

古(いにしへ)ゆ神左毘(かむさび)鎮(しづ)まり坐(ま)す

 

掛巻(かけまく)も畏(かしこ)き弁財天と称辞畢(たたへごとを)へ奉(まつ)る

 

言巻(いはまく)も綾(あや)に畏(かしこ)き市杵嶋姫大神(いちきしまひめのおおかみ)

 

宇賀福神(うがふくじん)の大神の厳(いづ)の御前(みまえ)に

 

恐(かしこ)み皇(リッシンベン、かしこ)みも白(もう)さく

 

遍(あまね)く世の人々に蒙(かがふ)らしめ給へる大御恵(おおみめぐみ)を

 

忝(かたじけな)み謝(ゐやび)奉りて

 

今日の生日(いくひ)の足日(たるひ)の吉辰(よきとき)に

 

大前に参昇(まひのぼ)りて禮代(いやじろ)の幣白+巾(みてぐら)捧(ささ)げ奉(まつ)りて

 

拝(おろが)み額突(ぬかづ)く状(さま)を

 

平らけく安らけく聞召(きこしめし)御覧(みそなは)し坐(ま)して

 

今ゆ 将来(ゆくさき)畏(かしこ)き大神の恩頼(みたまのふゆ)を

 

洩(も)るる事無く落(おつ)る事無く

 

蒙(かがふ)らしめ給ひ仰(あお)ぎ乞祈(こひねぎ)奉る望みは

 

心の任(まにま)に成し給ひ恵み給はむ物ぞと

 

唯一筋(ただひとすじ)に願(ね)ぎ奉る事々(ことごと)

 

心の随(まにま)に叶(かな)へ賜(たま)ひて

 

畏(かしこ)き大御恵は望む伊吹(いぶき)の山よりも

 

高く澄める入+鳥(にほ)の海底よりも

 

深くと仰ぎ称(たた)へ拝(おろが)み奉らしめ給へと

 

恐みかしこみも称辞畢(たたへごとを)へ奉(まつ)らくと白(もう)す


 

以上

 

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