パワースポットの第49回 七福神様に思いを伝えて運気アップ(その1 仏様の苦難)

 前回までは、日本の八百万(やおよろず)の神様から、「気」を分けてもらう方法をお伝えしましたが、それだけでは、まだ足りないという方のために、7柱の福の神と呼ばれて、事実上、日本の神様扱いをされております「七福神」様に思いを伝える方法について、お話したいと思います。


知られざる神様の苦難

 日本の神様も、結構、苦労された神様が少なくありません。

 古いところでは、伊邪那美(いざなみ)様は、次々と神様をお産みになられましたが、火の神様、迦具土神(かぐつち)様を産んだために、陰部に火傷を負って病に臥せのちに亡くなられて、黄泉の国で、大変なことになりました(この後、イザナミは黄泉の主宰神となり、黄泉津大神、道敷大神と呼ばれるようになった)。

 伊邪那美の息子である素戔男尊(スサノオノミコト)様も、伊邪那美のいる黄泉の国に行きたいと願い、伊邪那岐(いざなぎ)様の怒りを買って追放された後、許されて、高天原に戻ったものの、粗暴なふるまいから、二度目の追放処分となられました。(その後、京都の八坂神社の神様になりました)

 一般的に、苦労された神様は、優しくて、ご利益も多いと言われていますので、ご苦労なさることが、一概に悪いことではないのですが、日本におられる仏様は、別の意味で、大変ご苦労されています。


知られざる仏様の苦難

 かつては、聖徳太子様をはじめ、皇族、貴族の方々から、大切にされた仏様ですが、基本的には、外来の宗教であるため、時代によって、様々な迫害を受けて来られました。

1. 戦国時代には、小西行長などキリシタン大名が支配した地域で、神社・仏閣などが焼き払われました。

2. 江戸時代前期においては、儒教の立場から神仏習合を廃して、神仏分離を唱える動きが高まり、影響を受けた池田光政(いけだ みつまさ:播磨姫路藩第3代藩主、因幡鳥取藩主、備前岡山藩初代藩主)や、保科正之(ほしな まさゆき:会津松平家初代藩主:名君と言われた)などの諸大名が、その領内において仏教と神道を分離し、仏教寺院を削減するなどの抑制政策を採りました。

3. 徳川光圀(とくがわ みつくに:水戸黄門)の指導によって行われた水戸藩の廃仏も規模が大きく、領内の半分の寺が廃されました。

4. 徳川斉昭(とくがわ なりあき:15代将軍・徳川慶喜のパパ)は、水戸学学者である藤田東湖・会沢正志斎らとともにより一層厳しい弾圧を加え始め、天保年間、水戸藩は大砲を作るためと称して寺院から梵鐘・仏具を供出させ、多くの寺院を整理しました。

5. 明治政府が出した「神仏分離令」や「大教宣布」は、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)運動(廃仏運動)と呼ばれた破壊活動を引き起こしてしまう。

 神仏習合の廃止、仏像の神体としての使用禁止、神社から仏教的要素の払拭などが行われた。祭神の決定、寺院の廃合、僧侶の神職への転向、仏像・仏具の破壊、仏事の禁止などが見られた。1871年(明治4年)正月5日付太政官布告で、寺社領上知令が布告され、境内を除き寺や神社の領地を国が接収した。

6. 廃仏毀釈が徹底された薩摩藩では、寺院1616寺が廃され、還俗した僧侶は2966人にのぼった。

7. 美濃国(岐阜県)の苗木藩では、明治初期に徹底した廃仏毀釈が行われ、領内の全ての寺院・仏壇・仏像が破壊され、藩主の菩提寺(雲林寺)も廃されました。


 ということで、仏様だけではなくて、貴重な建物や文書なども焼かれたり、壊されたりと大変な歴史をたどってきました。(実は、間違えて、かなりの神様も被害を受けたとの話もあります。廃仏毀釈で、罰が当たったなんてこともあるかもしれません・・)

 因みに、皆様、よくご存じの織田信長ですが、戦いの前にお寺に寄っていくなど、結構、信心深かったとの資料が、醍醐寺さんで見つかったとのことです。(国宝になっているとのこと)

 
 比叡山の延暦寺をやっつけたのも、女を連れ込んだり、金貸しやったりのクソ坊主どもを退治するためと言う話もありますし・・・
(諏訪大社は、信長に焼かれてしまいましたが・・・)

 そんなわけで、今残っている仏様は、それなりの理由があって、残っているわけでして、徳の高さは、かつて以上かもしれません。

 
 ところが、意外な方法で、苦難の歴史を乗り越えられてこられたのが、七福神様です。

 皆様も、よく目にされると思いますが、神社さんの敷地の中に、その多くは、末社として鎮座されていたりします。

 七福神様のうち、日本の神様は、恵比寿様だけで、他の仏様は、元々は、インドの神様だったのですが、仏教に取り込まれ、日本に来られてからは、神仏習合して、日本の神様と一体化したために、神社さんで保護されることが多く、廃仏毀釈運動の影響は、比較的、少なかったようです。

(※他の仏様も神仏習合はしていたのですが、何故か、ダメだったようです・・)


 日本の神様もそうですが、仏様から好きになってもらうためには、まずは、仏様のことを知らなければなりません。

 人間同士も、通常は、相手のことを良く知らないのに、好きになるなんてことはないのと同じように、仏様に思いを伝えようと思えば、やはり、良く知ることから始めないといけないようです。

 で、こちらが、よく勉強していると、仏様も親しみを寄せてくださるので、他の方よりも先に思いを聞き届けてくれるかもしれません。

 ということで、今回は、簡単な歴史や背景を勉強しましたので、次回からは、七福神様のお勉強と、思いの伝え方について、お話したいと思います。

皆様にご利益がありますように!

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