• 22 May
    • 【週間予報】週半ば以降の西・東日本は曇りや雨、梅雨入り発表が焦点。夏以降に台風頻発か?

      日本付近は移動性高気圧に覆われて、梅雨前線の影響の影響を受ける沖縄・奄美を除いて、今日も晴れて気温が上がる予想になっています。特に北海道東部は前日に続いて真夏日になる所があります。体調管理には十分ご注意ください。ここ最近では温暖化やヒートアイランド現象によって、熱中症で亡くなられる方が年間数100人~1000人超に達しています。熱中症は「隠れた気象災害」と言えると思います。この暑さは今週初めまで続く見込みです。 さて、本日の週間予報資料、各国の予報資料によりますと、週半ば以降の西・東日本は気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや雨の日が続きます。今週の焦点は、西・東日本での梅雨入り発表があるかどうかです。現時点では、6月初めにいったん梅雨前線が南海上に大きく南下してしまう予想のようですので、梅雨入り発表は九州南部など梅雨前線に近く、平年値(九州南部は5/31)とあまりかけ離れていない地方に限定される可能性が高そうです。以下に気象庁の5/22の週間予報資料とAM11時の週間天気予報に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。 5/23(月) 日本海から進んでくる高気圧に覆われて、北日本から西日本は広く晴れる見込みです。梅雨前線が停滞する沖縄・奄美は曇りや雨の天気の予想ですが、後半は一部で晴れるところもある予想になっています。 5/24(火) 高気圧は北海道の東に進み、日本付近にトラフ(上空の気圧の谷)が接近してきます。北日本は高気圧に覆われて晴れますが、西・東日本は高気圧縁辺の湿った空気が入りやすくなるため雲が広がりやすいお天気です。西日本では日本海に進んでくる低気圧の影響で雨が降るところもあります。 5/25(水) 北日本と西日本をトラフが通過します。その影響で全国的に雲が広がりやすく、北日本と西日本を中心に雨が降る見込みです。 5/26(木) 北・東日本を前線が通過します。その影響で全国的に雲が広がりやすく、北・東日本を中心に雨が降る予想になっています。 5/27(金)~5/29(日) 黄海の高気圧がゆっくりと日本付近を通過して東海上に進みます。。高気圧の勢力は弱く、南岸に前線が停滞するため、北日本は晴れるところもありますが、西・東日本は雲が広がりやすく雨が降るところもある予想になっています。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:5/24-5/26、下段:5/27-5/29の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 今年はまだ台風が1つも発生していません。1951年以降では年初から台風が発生していない年は、5月まで台風ゼロは1952、1983、1984、6月までゼロは1973、1998の計5回。このうち3回は強いエルニーニョからラニーニャになった時です。今年はこの条件に当てはまっています。年間の台風発生数は1952:27個、1973:21個、1983:27個、1984:27個、1998:16個。年間発生数の平年値は25.6個なので、1998年以外は年間では決して少なくないです。今年の後半は台風の発生頻度が増える可能性があるので要注意と思います。 尚、なぜ強いエルニーニョからラニーニャに変わっていく時期に台風が発生せず、ラニーニャになった直後に台風が頻発するのかメカニズムは分かっていません。単にラニーニャの年に台風が多いわけではないため、海水温だけの要因だけではないようです。非常に興味深い現象と思います。

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  • 21 May
    • 夏山フェスタのお知らせ

      6/11(土)と6/12(日)に名古屋で開催される第4回 夏山フェスタにおいて、日本で唯一、気象庁の認可を得て山の天気予報を配信するヤマテン代表の猪熊隆之さんと、私が所属する気象予報士会東海支部有志による防災NPOウェザーフロンティア東海(WFT)とで、山岳遭難防止に向けた共同イベントを行います。 猪熊さんは、昨年の夏山フェスタで講演した竹内洋岳さん(日本人初のヒマラヤ14座登頂)との厚い友情で、登山での大きな怪我を克服して気象予報士になられ、竹内さんの快挙達成に貢献された素晴らしい方です。今回の夏山フェスタでは猪熊さんのご講演「遭難を防げ!押さえておきたい山の天気の基礎知識」が6/11(土)の13~14時(時間は変更の可能性あり)に予定されています。 また、2日間にわたってWFTと猪熊さんとで共同でお天気相談ブースを設置いたします。ブースにて10分程度のミニセミナーも何度か開催予定です。お天気に限らず、山に関することなら何でもご相談を受け付けます。ぜひご来場ください。 夏山フェスタHP 夏山フェスタの告知チラシ

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    • 【1か月予報】東日本日本海側と北日本は晴れ多い、西・東日本太平洋側は前線の影響で曇りや雨多い

      日本の南には梅雨前線が停滞する一方で、本州付近は移動性高気圧に覆われて、沖縄・奄美を除いて晴れている所が多いです。全国的に気温は高めで、北海道では今日の最高気温が30℃を超える予想になっている所があります。まだ身体が暑さに慣れていないですので、熱中症にご注意ください。 ただし、北・東日本は上空寒気が残る影響で、気温が上がる午後から山間部を中心にかなり局地的ですが落雷の恐れがあります。晴れていても近くで急に積乱雲が出てきたら要注意です。もし雷鳴が聞こえたら、ただちに尾根から回避、樹木から2m以上離れましょう。 ちなみに今週後半から好天が続いているのは、いわゆる「帯状高気圧」に覆われているためです。500hPa天気図で気圧配置を見ると、この帯状高気圧ができやすい理由が分かります。添付は5/20を挟んだ前後5日間の500hPa平均天気図です。図の中心が北極で、日本は右下中央にあります。日本付近は等高度線の間隔が広く、南北の気温差が非常に小さいです。(等高度線の間隔は気温差に比例します)。温帯低気圧は南北の気温差をエネルギーとして発達するため、このような気圧配置では低気圧は発生しにくいです。更に日本の北側で等高度線が北に盛り上がっていて、リッジ(気圧の尾根)になっているため、地上でも高気圧ができやすいです。以上が帯状高気圧に覆われている理由です。24日頃までは帯状高気圧による好天が続く見込みです。 さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報によりますと、梅雨前線の平均的な位置は沖縄・奄美付近です。東日本日本海側と北日本は高気圧に覆われて平年より晴れの日が多い一方、沖縄・奄美、西・東日本太平洋側は前線の影響で曇りや雨の日多い見込みです。気温は全国的に平年より高い予想です。5/16に梅雨入りした沖縄・奄美に続いて、西・東日本でも例年通り6月は梅雨のシーズン入りする見込みです。以下に、気象庁から発表されている1か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。 1週目(5/21-5/27) 日本付近の気圧配置は500hPa天気図で等高度線の間隔が開いた気圧配置から、等高度線が東西に走る気圧配置(東西流型)に変わります。この気圧配置になると、低気圧と高気圧が交互に通過する周期的な天気の変化になります。25日から26日にかけてトラフ(上空の気圧の谷)の接近とともに梅雨前線が本州付近に北上します。その後も梅雨前線は南岸付近に停滞する見込みで、晴れが続いてきた天気も25日以降は曇りや雨の日が多くなります。気温は全国的に高めの予想で、かなり高くなる所もあります。詳細のお天気の流れは、明日の週間予報の記事で解説いたします。 2週目(5/28-6/3) 梅雨入りしている沖縄・奄美を除いて周期的な天気の変化です。ただし低気圧が平年より日本の北側を通過しやすい傾向のため、東日本日本海側と北日本は高気圧に覆われやすく平年より晴れの日が多い見込みです。その他の地方は平年並みの天気の予想です。気温は全国的に高め。 3・4週目(6/4-6/17) 東・西日本の太平洋側、沖縄・奄美を中心に梅雨前線の影響を受けやすく、平年より曇りや雨の日が多い見込みです。その他の地方では、ほぼ平年並みの天気の予想です。気温は、北日本で冷湿なオホーツク海高気圧に覆われる可能性を考慮して平年並み、その他の地方では平年並みか平年より高い予想になっています。 【地上平均気温】 左から1週目、2週目、3・4週目の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【降水量・日照時間】1か月平均 【850hPa気温推移】1か月予報 左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果) 中央の縦線が5月18日で、その左側は実況、右側は予想

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  • 14 May
    • 【週間予報・1か月予報】周期的な天気の変化。低気圧や前線の動向に注意。夏の後半は猛暑か?

      日本付近を移動性高気圧が通過中(左の実況天気図)で、今日は全国的に晴れて汗ばむ陽気になっています。明日も東海上から高気圧に覆われるため晴れる見込みです。しかし、明日の夜には日本海に低気圧が発生(右の48時間予想図)して、低気圧から伸びる寒冷前線が16日後半から17日にかけて日本付近を通過します。その影響で16日と17日は全国的に天気が崩れて雨が降りやすい天気になります。特に寒冷前線が通過する時に大気の状態が不安定になって、一時的に強い雨が降ったり、突風が吹く恐れがありますので、登山をされる方はご注意ください。ただし昨日の予報資料ほどは荒れない予想に変わってきました。 今回は都合により、1か月予報と週間予報を同時に更新いたします。この1か月は春らしい周期的な天気の変化になりそうです。そのような時には低気圧が急発達することがよくありますので、低気圧や前線の動向にご注意ください。また、4/11に発表されている気象庁のエルニーニョ監視速報によりますと、「エルニーニョ現象は春の間に終息するとみられ、夏にはラニーニャ現象が発生する可能性が高い」という予想が出ています。冬にかけてラニーニャ傾向が強まる予想ですので、夏の後半は猛暑、今冬は寒冬になる可能性が出てきました。日本の転向はラニーニャだけでは決まらないのですが、どうなるのか注目と思います。 以下に気象庁5/14の週間予報資料とAM11時の週間天気予報 、木曜日の1か月予報に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、地上平均気温、降水量・日照時間、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。 5/16(月) 日本海を低気圧が発達しながら進み、低気圧から伸びる寒冷前線が西日本に進んできます。その影響で雨が降りやすい天気です。東日本などで最初は晴れていても、次第に雲が広がってきます。 5/17(火) 低気圧は寒冷渦(寒気を伴う上空の低気圧)と一体になってサハリン付近に進み、そこから伸びる寒冷前線が西日本から北日本を通過します。その影響で全国的に雨になりますが、前線通過後の西日本は高気圧に覆われて次第に晴れてくる見込みです。沖縄・奄美は前線が停滞するため雨が続きます。以降、沖縄・奄美は前線が停滞する見込みで、曇りや雨が続く予想になっていますので、16日または17日に梅雨入り発表がありそうな感じです。 5/18(水)・5/19(木) 移動性高気圧が日本付近に進んでくるため晴れる所が多いですが、19日はトラフ(上空の気圧の谷)の接近に伴い梅雨前線がやや北上する影響で太平洋側で雲が広がりやすく、西日本では雨が降る所がある見込みです。 5/20(金)・5/21(土) トラフは東日本をゆっくり東に進みます。梅雨前線が南海上に停滞するため、太平洋側では雲が広がりやすいです。日本海側は晴れる所もある予想になっています。 5/22(日) 日本付近をリッジ(上空の気圧の尾根)が通過します。晴れる所が多いと思われます。10日天気予報を発表している気象協会さんは晴れ、ウェザーマップさんは曇時々晴の予想です。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 1か月予報 2週目(5/21-5/27) 日本付近の上空の偏西風の流れが弱まるため、低気圧が発生しにくく高気圧に覆われやすくなります。そのため東・西日本は周期的な天気の変化でも、平年より晴れの日が多い見込みです。登山には狙い目の週かもしれません。 1か月予報 3・4週目(5/28-6/10) 南シナ海からフィリピン東で高気圧が強いため、日本付近は高気圧縁辺の暖かく湿った空気が入りやすいです。その影響で東・西日本の太平洋側と沖縄・奄美は前線や低気圧の影響を受けやすく、平年より曇りや雨の日が多い予想になっています。いよいよ梅雨入り間近と思います。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:5/16-5/18、下段:5/19-5/21 ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 【地上平均気温】1か月予報 左から1週目、2週目、3・4週目の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【降水量・日照時間】1か月平均 【850hPa気温推移】1か月予報 左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果) 中央の縦線が11月4日で、その左側は実況、右側は予想

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  • 08 May
    • 【週間予報】10日から11日に通過する低気圧と前線に注意、局地的な大雨の恐れ

      日本付近に移動性高気圧が進んできて、南海上の前線の活動もいったん弱まりましたが、南から湿った空気が入るため再び活発化して、明日にかけて九州南部まで北上する見込みです。6時の天気図の東シナ海で前線が北側に盛り上がった付近で湿った空気が強く入っています。気象衛星画像では、台湾の東側から沖縄の北側にかけて真っ白な積乱雲の塊があって、豪雨の時によく発生するにんじん雲(テーパリングクラウド)ができています。いよいよ梅雨前線や、積乱雲の動向に注意が必要なシーズンに入ってきました。 さて、本日の気象庁の週間予報資料、各国の予想図を見ますと、今週は10日から11日に日本海から北日本を通過する低気圧と前線に注意が必要と思います。低気圧や前線に向かって非常に湿った空気が入るため局地的な大雨の恐れがあるだけでなく、低気圧や前線の移動速度が遅いため、悪天が長く続く可能性があります。今後の気象情報にご注意ください。たとえこの日に山に登らなくても、もし山だったらどうなるかを普段からイメージすることは大切と思います。以下に気象庁の5/1の週間予報資料 とAM11時の週間天気予報 に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 5/9(月) トラフ(上空の気圧の谷)の接近に伴い、前線が九州南部付近まで北上します。その影響で西日本は雨、東日本も太平洋側を中心に雲が広がりやすく雨が降りやすい天気です。前線に近い奄美も曇。北日本、沖縄は高気圧に覆われて晴れる見込みです。 5/10(火) トラフは深まりながら東シナ海に進みます。対応する低気圧が東シナ海の前線上に発生、前線を伴って日本海、ないしは西日本に進みます。その影響で沖縄・奄美、西・東日本、東北までの広い範囲で雨が降ります。西日本では非常に湿った空気が入る影響で局地的に大雨になる恐れがあります。北海道は高気圧の圏内のため晴れる予想です。 5/11(水) 低気圧は本州付近を通過して、夜には三陸沖に進みます。西日本から北日本の広い範囲で雨が降り、西・東日本では大雨になる恐れがあります。また、低気圧の周辺で気圧差が大きくなるため、強風が吹くところもありそうです。最新の気象情報のご確認をお願いします。 5/12(木) 低気圧は千島付近に進み、前線は日本付近から遠ざかります。東シナ海から移動性高気圧が進んできて、晴れるところが多いです。北日本は気圧の谷が残る影響、沖縄・奄美は前線が残る影響で雲が広がりやすいです。 5/13(金)・5/14(土) 日本付近は引続き高気圧に覆われて晴れるところが多いです。ただし、14日はトラフが通過するため、西・東日本の太平洋側、北日本で雲が広がりやすいです。 5/15(日) 大陸から進んできた移動性高気圧に覆われて、全国的に晴れる予想になっています。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:5/10-5/12、下段:5/13-5/15の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 今回の悪天が長く続く可能性がある理由は、上空の気圧配置にあります。低気圧や前線の移動速度が遅いのは、500hPa天気図で日本付近にトラフ(気圧の谷)、その北側にリッジ(気圧の尾根)があって偏西風の流れが遅くなるためです。これを逆位相の気圧配置と言います。上空の風は等高度線に沿って西から東に向かって流れ、等高度線の間隔が狭いほど強い風が吹きます。逆位相の配置になると等高度線の間隔が開いて、リッジやトラフの移動速度が遅くなり、対応する地上の高気圧や低気圧の移動速度も遅くなるという理由です。高層天気図を敬遠される方が多いと思いますし、気象予報士を目指す前は私も見るのも嫌でした。しかし理屈が分かってくるとなかなか面白く、今では地上天気図よりも先に高層天気図を見るようになりました。

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  • 05 May
    • 【1か月予報】低気圧や前線の影響を受けやすい状況が続く

      今日は二十四節気の立夏、いよいよ季節は春から初夏へのステージへと移っていきます。残念ながら今回のGWの連休も遭難が相次いでいます。『暖冬』『雪が少ない』という状況に捉われてしまい、この時期に良くある冬山への様相の変化に対処できなかったことが遭難の原因の一つと思います。岳沢小屋さんのブログ に書かれている言葉をかみしめていただきたいと思います。「今年の場合登山者にも我々山小屋サイドにも暖冬と少雪のためにちょっと考えが甘かった部分があったのかもしれません。特に4月は本当に暖かく、油断していた部分がありました。でも、GW期間中に北アルプスで吹雪になるなんてことは至って普通の話し。過去にも気象遭難が幾度も発生しているという危機感を忘れてはいけないと思います。」 今日の48時間予想図を見ますと、7日の日本海を進む低気圧から伸びる寒冷前線が午前中に中部山岳を通過する予想です。中部山岳は、寒冷前線の通過前と通過時に一時的に荒天になる恐れがあります。ヤマテンさん の山の天気など、最新の気象情報にご注意ください。また、南高北低型の気圧配置のため等圧線が密集した状況が続くため、3000m稜線では土曜日までは風が強いです。ご注意ください。 さて、本日の気象庁の1か月予報によりますと、インドネシアからフィリピン付近の対流活動が不活発な状況が続くため、今回の1か月予報でも日本の南で太平洋高気圧が強く、 高気圧縁辺の暖かく湿った空気が日本付近に入りやすいです。そのため、東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美では前線や低気圧の影響を受けやすく、平年より曇りや雨の日が多くなる見込みです。とは言っても、北日本から西日本は周期的な天気の変化ですので、週間天気予報によって天気のタイミングを見て登山計画を調整されると良いと思います。以下に、気象庁から発表されている1か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 1週目(5/7-5/13) 週間予報資料の500hPa平均天気図では、日本付近は低気圧と高気圧が周期的に通過しやすい東西流型の気圧配置で、傾圧帯の南縁が本州付近。また850hPaの前線帯も本州南岸付近にあり、東・西日本の南岸に前線ができやすいです。7日に冒頭に書きました寒冷前線が通過した後、9~12日にかけて前線や低気圧の影響で天気が崩れそうです。西・東日本の太平洋側では暖かく非常に湿った空気が流れ込む影響で降水量が多くなる可能性があります。お天気の流れの詳細は、日曜日の週間予報の記事で解説いたします。 2週目(5/14-5/20) 偏西風の流れが本州付近で南北に分離して流れる(200hPa流線関数)ため、日本付近は偏西風の流れが弱まり、低気圧が発生しにくい見込みです。暖かく湿った空気が入りやすい傾向は続くものの、ほぼ平年並みの天気の予想になっています。気温は全国的にやや高温傾向。 3・4週目(5/20-6/3) 1週目とほぼ同様の気圧配置で、東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美は平年より曇りや雨の日が多い見込みです。気温は全国的にやや高温傾向。 【地上平均気温】 左から1週目、2週目、3・4週目の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【降水量・日照時間】1か月平均 【850hPa気温推移】1か月予報 左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果) 中央の縦線が5月4日で、その左側は実況、右側は予想

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  • 01 May
    • 【週間予報】5/3~5/4の発達する低気圧とそこから伸びる寒冷前線に注意

      今日の中部山岳の稜線付近は強風が吹き荒れています。所属する全トヨタ山岳連盟の1パーティーからは、強風のため常念小屋で停滞との報が伝わってきています。私が気象サポートしている会社山岳部も今日の蝶ヶ岳アタックは厳しそうです。蝶ヶ岳ヒュッテさんの今朝の情報では『昨日の夕方から始まった暴風雪は、一晩中止むことなく続いています。現在雪は止んでいますが、風速20メートルを超える暴風が常時吹いているため、地吹雪がすごいです。また、ガスで視界は良くありません。』とのことです。無理せず安全登山でお願いします。(写真は蝶ヶ岳ヒュッテさんFacebook より) この強風は地上天気図(上)で日本海の低気圧と南海上の高気圧との間で気圧差が大きくなっているだけでなく、中部山岳3000m付近の高度に相当する700hPa天気図(下)でも千島の東の寒冷渦(寒気を伴う上空の低気圧)と南海上の高気圧との間で気圧差が大きくなっているためです。上下層ともに気圧差が大きいために、遮るものがない山では非常に強い風が吹きます。風上に高い山がある山域では、更に気流の乱れによる突風が強まる恐れもあります。常念岳や蝶ヶ岳は、風上側に槍ヶ岳から穂高岳の稜線を控えているために丁度この条件に当てはまります。風上の槍ヶ岳・穂高岳も地形によって局地的に風が強まる箇所がありますので、これ以上の事故が起きないことを祈っています。(昨日は奥穂の登りで滑落事故がありました) さて、本日の気象庁の週間予報資料、各国の予報資料を見ますと、GW連休後半は5/3~5/4にかけて沿海州を進む発達する低気圧と、低気圧から伸びる寒冷前線に注意が必要です。5/1から5/2に日本付近を通過して東海上に進む高気圧の移動速度が遅いため、沿海州の低気圧との気圧差が大きくなって、5/3後半から5/4にかけて非常に強い風が吹きそうです。また、寒冷前線の通過時に大荒れや大雨になる可能性もあります。今後の気象情報には十分にご注意ください。以下に気象庁の5/1の週間予報資料 とAM11時の週間天気予報 に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 5/2(月) 日本付近にリッジ(上空の気圧の尾根)が進んできて、対応する高気圧に覆われて全国的に晴れる所が多く、穏やかな登山日和の天気になる見込み。ただし、高気圧の背面となる沖縄方面は雲が広がりやすいです。 5/3(火) トラフ(上空の気圧の谷)と対応する低気圧が夜には中国東北区に進んできます。西日本から沖縄・奄美は低気圧から伸びる前線が通過する影響で曇後雨で、風が強まり、広い範囲で荒れた天気。北・東日本も晴後曇で、後半は風が強まります。 5/4(水) 低気圧は沿海州に進み、低気圧から伸びる寒冷前線が西日本から東・北日本を通過します。南から低気圧や寒冷前線に向かって非常に湿った空気が入るため、西・東日本では大雨になる恐れがあります。風も強いため、山では大荒れの天気になりそうです。最新の気象情報には十分にご注意ください。寒冷前線の通過による遭難事例は過去に多数あります。無理のない慎重な行動をお願いします。 5/5(木) 日本付近にリッジと対応する高気圧が進んできて、全国的に晴れる所が多いです。ただし、湿った西風の影響を受ける北日本日本海側と、高気圧縁辺の湿った空気の影響を受ける沖縄・奄美は雲が広がりやすい予想になっています。 5/6(金)・5/7(土) 北日本をトラフが通過、その影響で北日本は雲が広がりやすく、雨が降る所があります。東・西日本、沖縄・奄美も、東海上の高気圧と黄海の高気圧との鞍部となり、相対的な低圧部となるため雲が広がりやすいです。 5/8(日) 黄海の高気圧が弱まりながら日本海に進みますが、南海上には前線が残る見込み。そのため、全国的に雲が広がりやすい天気の予想です。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:5/3-5/5、下段:5/6-5/8の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 山の気象は地形の影響を受けるため、この通りにはならないこともあることをお断りした上でTenki.jp さんの白馬岳の予想を添付いたします。いったん5/2に風が弱くなった後、5/3の後半から再び風が非常に強まる予想です。 気象庁のGSM(全球予報モデル)によると、5/4の午前中に中部山岳を寒冷前線が通過、かなりの雨が降る可能性があります。降水量の予想についてはまだ不確実で、中部山岳は地形の影響を受けるため、これより多くなったり、逆にあまり降らない山域もあります。沿海州の低気圧と東海上の高気圧との間で等圧線の間隔が密集して気圧差が大きくなっているため、寒冷前線の通過前は強い南風、通過後は強い西風が吹くことが予想されます。 沿海州の低気圧と東海上の高気圧との間で気圧差が大きくなるのは東海上に顕著なリッジ(上空の気圧の尾根)があって日本付近を通過した高気圧の移動速度が遅くなるためです。500hPa天気図が分かるようになると面白いですよ。

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  • 29 Apr
    • 【1か月予報・3か月予報】5月:周期的な天気、6月:平年並みの梅雨、7月:北・東日本で多雨傾向

      GW連休初日の今日は、低気圧が急速に発達しながら北海道の南を北東進、日本付近は冬型気圧配置となってこの時期としては強い寒気が入っています。現在、北海道東部を中心に降雪、中部山岳でも北アルプス稜線では雪になっているようです。気象庁からは今朝「高波と強風及び大雪に関する全般気象情報 第1号 」を発表して「急速に発達する低気圧の影響で北日本では30日にかけて高波に警戒、強風に注意。北日本や東日本では積雪や路面凍結による交通障害にも注意。24時間降雪量は多い所で北海道40cm、東北10cm、関東甲信5cm」としています。 中部山岳でも日本雪崩ネックワークさん情報では、立山の室堂周辺では昨晩から30cmの降雪があったそうです。北アルプスでは北部を中心に今夜にかけて更に降雪量が増える可能性がありますので、新雪雪崩に注意が必要と思います。ザラメ雪の上に新雪が載っているので雪崩やすいそうです。できるだけ谷地形を避けるなど雪崩リスク回避をお願いします。 さて、今週は月曜日に3か月予報、木曜日に1か月予報が更新されています。それによりますと、5月は周期的な天気、6月はほぼ平年並みの梅雨、7月は北・東日本で多雨傾向の予想になっています。以下に、気象庁から発表されている予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) 気象庁HP 3か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 1週目(4/30-5/6) 30日は西日本から冬型気圧配置が緩んできますが、中部山岳は風が強いです。1日はトラフ(上空の気圧の谷)が通過する影響で大気の状態が不安定となって、急な降雪、落雷の恐れがあります。2日は移動性高気圧に覆われて好天。5/3から5/4にかけて、沿海州を進む低気圧からの伸びる寒冷前線が通過する影響で、全国的に荒れた天気になる可能性があります。今のところ中部山岳は4日が要注意のようです。最新の気象情報のご確認をお願いします。詳細のお天気の流れは、5/1の日曜日の週間予報の記事で解説いたします。 2週目(5/7-5/13) 地上天気図では北日本からアリューシャンにかけて平年より気圧が低く、この付近で低気圧が発達しやすい見込みです。また前線に対応した気圧の低い領域が東シナ海から西日本に伸びています。沖縄・奄美と西日本太平洋側は、南海上の高気圧縁辺の暖かく湿った空気が入りやすいため前線や低気圧の影響を受けやすく多雨傾向。北日本も低気圧や前線の影響で多雨傾向の予想です。気温は全国的に高め。 3・4週目(5/14-5/27) 引き続き南海上で太平洋高気圧が強く、暖かく湿った空気が入る影響で、沖縄・奄美、西日本、東日本太平洋側で多雨傾向の見込みです。気温はやや高温傾向。 6月 太平洋東部の赤道域で海水温が負偏差に転じて、この海域の海水温だけ見ればラニーニャ傾向になる予想です。しかし他の熱帯域への反応が遅れるため、依然としてインド洋で対流活動が活発、フィリピン付近で不活発な状態が続きます。そのため日本の南海上で太平洋高気圧が強く、日本付近は高気圧縁辺の暖かく湿った空気が入りやすいです。ほぼ平年並みの梅雨になりそうですが、前線や湿った空気の影響を受けやすい西日本太平洋側でやや多雨傾向になる見込みです。気温はやや高めの予想。 7月 海水温の負偏差は中部太平洋赤道域まで広がりますが、フィリピン付近の対流活動は引続き不活発な予想で、南海上の高気圧が更に強まるため前線の活動が活発になる見込みです。そのため北・東日本で多雨傾向、西日本は平年並み、沖縄・奄美は高気圧に覆われ晴れて暑くなる予想です。 【地上平均気温】 上段:左から1週目、2週目、3・4週目の予想 下段:左から5月、6月、7月の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【1か月予報 降水量・日照時間】 【3か月予報 降水量】 左から5月、6月、7月の降水量

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  • 24 Apr
    • 【週間予報】発達する低気圧と強い上空寒気に注意

      中国大陸から東シナ海、日本の南岸を通って日付変更線付近まで、北緯30度付近を長大な前線が伸びています。この前線に向かって南から非常に湿った空気が入るため、25日にかけて南西諸島では大気の状態が不安定になり、急な強い雨、落雷、突風に注意が必要です。沖縄地方の梅雨入り発表ですが、4/29から5/1にかけて移動性高気圧が通過して前線が不活発になるため、次のタイミングまで見送られる可能性があると思われます。 また、昨日に黄砂が観測されており、24日にかけて西日本から北日本の広い範囲で黄砂が予想されます。見通しが悪くなって交通障害が発生する恐れがありますのでご注意ください。気象庁から昨日午後に「黄砂に関する全般気象情報 第1号 」が発表されています。 大変残念なことなのですが、昨年までトヨタ自動車山岳部のリーダーを務めたMさんが富士山の下山中に滑落事故で亡くなられたという訃報が昨日伝わってきました。私は一緒に山に登ったことはありませんが、2012年に私が講師を務めた全トヨタ山岳連盟の気象遭難対策講習会に参加されていて熱心に講習を受けられていた記憶があります。 昨年12月にトヨタ自動車を退職して山岳ガイドとしての人生をスタートした矢先の事故で、本当に残念でなりません。気象状況としては悪くなかった状況での事故は、気象情報の提供だけでは遭難事故を防げないことを痛感します。山行技術の高い山岳部のリーダーを務めた人でも遭難することを思うと、山では万全ということはないということを肝に銘じなければいけないと感じています。 さて、本日の気象庁の週間予報資料、各国の予報資料によりますと、27日から28日にかけて日本付近を発達しながら低気圧が通過、低気圧の通過後も強い上空寒気によって大気の状態が不安定になる見込みです。GWに登山を予定される方は、29日は低気圧の影響が残る可能性があること、29日から30日にかけて落雷、急な強い雨、突風にご注意ください。春山での落雷事故も意外と多いです。以下に気象庁の4/24の週間予報資料 とAM11時の週間天気予報 に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 4/25(月) 日本付近を移動性高気圧が通過します。北日本から西日本まで晴れる所が多いですが、前線の影響を受ける九州南部と沖縄・奄美は曇りか雨で、大雨になる所があります。最新の気象情報にご注意ください。 4/26(火) 日本付近は大陸の高気圧の張り出しの南東側の縁辺となって、湿った東寄りの風が入るため全国的に雲が広がりやすいです。また、前線の影響で沖縄・奄美は曇りか雨、西日本でも西の方から雨が降り始める所がある見込みです。 4/27(水)・4/28(木) トラフ(上空の気圧の谷)が日本付近に接近、対応する低気圧が前線上に発生します。低気圧は発達しながら、27日は西日本の南岸、28日は東日本の南岸に進みます。27日は高気圧圏内の北日本で晴れる所がありますが、東・西日本、沖縄・奄美では雨が降る所が多いです。この低気圧や前線の影響で全国的に荒れた天気となり、九州南部や伊豆諸島を中心に大雨になる可能性がありますので、最新の気象情報のご確認をお願いいたします。 4/29(金) 日本付近を上空寒気を伴ったトラフが通過、低気圧は東海上に抜けて一時的に冬型気圧配置になります。500hPaで-21℃から-24℃のこの時期としては強い寒気が入るため、大気の状態が不安定となって中部山岳では一時的に吹雪になったり、落雷、突風が発生する可能性があります。気象レーダーや雲の観察によって積乱雲の動向にご注意ください。 4/30(土)・5/1(日) トラフは東に抜けて、日本付近にリッジ(上空の気圧の尾根)が進んできます。大陸から進んできた移動性高気圧に覆われて、全国的に晴れる所が多いです。30日は北日本と東日本の一部で上空寒気の影響が残る見込みです。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:4/26-4/28、下段:4/29-5/1の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 27日から28日の低気圧とその後の上空寒気の影響ですが、まだ予想が不確実であることをお断りした上でNOAA(アメリカ海洋大気局)による予想図をご参考に添付いたします。いずれもGPV気象予報 さんの米国海洋大気局のリンクから384時間先の予想図まで見ることができます。上段が4/28のAM3時の地上気圧と風の予想図、下段が4/30のAM9時の500hPa等高度線と気温・風の予想図です。GW後半の予想は5/1(日)にアップする予定です。事故の無いように安全登山でお願いします。

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  • 23 Apr
    • 【1か月予報】沖縄から本州の南に前線帯が停滞、沖縄・奄美の梅雨入りも時間の問題か?

      4/19(火)夜に実施された愛知県山岳連盟の春山遭難対策会議にて、春山の気象とGWの山の予想についての講演をさせていただきました。今年は雪が少ないと言われていますが油断大敵です。これまで雪があって快適に登れた雪壁が、岩と氷のミックスの嫌らしいルートに変貌する可能性があります。稜線の雪が柔らかくなっていて崩れたり踏み抜いたり、逆にアイゼンの歯が立たない堅雪や氷になっていたりする可能性もあります。穂高岳山荘スタッフの宮田さんのブログ「ぼちぼちいこか 」が最新の穂高岳のルート状況を分かりやすく伝えています。北アルプスの穂高方面に行かれる方は参考にされると良いと思います。(上:ぼちぼちいこかからお借りしました、下:4/19の愛知県山岳連盟の講演)。講演でもお話ししましたが、「春に3日の晴れ無し」です。安全登山でお願いいたします。 さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報によりますと、沖縄から日本の南に前線帯が停滞するようです。沖縄の南から日本の南海上で高気圧が強く、日本付近は暖かく湿った空気が入りやすいです。そのため東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美で多雨傾向になります。また、前半は北・東日本の太平洋側で、オホーツク海高気圧の冷湿な空気の影響を受ける時期がありそうです。以下に、気象庁から発表されている1か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 1週目(4/23-4/29) 1か月予報資料では西谷(日本の西に上空の気圧の谷)の気圧配置で、週間予報資料では500hPa高度負偏差に転じます。日本の南で太平洋高気圧が強いため、前半を中心に東・西日本の南に前線が停滞しやすいです。そのため東・西日本、沖縄・奄美は曇りや雨の日が多いです。沖縄地方の梅雨入り発表も時間の問題と思われます。また、27日後半から29日前半にかけて、低気圧が発達しながら日本付近を通過するため、広い範囲で荒れた天気や大雨になる恐れがあります。今後の気象情報にご注意ください。詳細のお天気の流れは、明日の週間予報の記事で解説いたします。 2週目(4/30-5/6) 2週目も西谷傾向で前線は引続き日本の南に停滞しますが、1週目よりは活動が弱い見込みです。周期的な天気の変化ですが、北・東日本の日本海側を中心に移動性高気圧に覆われやすい見込みです。GW連休の登山は、周期的な天気の流れを読んでください。気温は西へ行くほど高温傾向の予想です。 3・4週目(5/7-5/20) エルニーニョの衰弱傾向に伴い、予想が不確実になっています。現在のところでは、引続き南海上の高気圧が強く、高気圧縁辺の湿った空気の影響によって東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美では多雨傾向の予想になっています。 【地上平均気温】 左から1週目、2週目、3・4週目の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【降水量・日照時間】1か月平均 【850hPa気温推移】1か月予報 左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果) 中央の縦線が4月20日で、その左側は実況、右側は予想 実はすでにアップされている気象庁の3か月予報資料では、東部太平洋熱帯域の海水温が6月にこれまでの正偏差から負偏差に転じて、明らかなラニーニャ傾向を示しています(上図は7月の海水温)。6月はまだ海水温に対する大気の反応が追従しないようですが、7月には日本付近の偏西風の流れが平年より北を流れる傾向が出ています(下図の200hPa流線関数で白抜きの高気圧性循環偏差)。これは平年より太平洋高気圧の北への張り出しが強いことを意味します。2月末の夏の予想では、北日本は平年並みで西へ行くほど気温が高くなる確率が大きい予想になっていましたが、ラニーニャ傾向が明瞭になったことにより、予想が変わってくると思われます。次回の気象庁の3か月予報は4/25(月)の予定です。

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  • 17 Apr
    • 【週間予報】日本の南岸に前線帯が停滞、東日本以西は曇りや雨の日が多い

      低気圧が急激に発達しながら日本海に進んでいます。この低気圧は昨日6時から今朝6時の24時間で22hPa中心気圧が低下、気象庁による爆弾低気圧の定義「中心気圧が24時間で24hPa×sin(φ)/sin(60°)以上低下する温帯低気圧(φは緯度)」を満たしています。爆弾低気圧という言葉は気象庁では使用を控えるべき用語とされていますが、警戒を促すためには効果的であるため、私は乱用に注意して必要と思われる場合にみ使用するようにしています。 今朝も引続き気象庁から「暴風と高波及び大雨に関する全般気象情報 第4号 」を発表、「急速に発達する低気圧の影響で、18日にかけ西日本から北日本では海上を中心に非常に強い風が吹き、海は大しけのところがある見込み」として「暴風や高波に警戒」、「九州の地震により揺れの大きかった地域では土砂災害に警戒」を呼び掛けています。雨が止んでも地震によって地盤が緩んでいる所がありますので、しばらくは土砂災害に警戒が必要です。 この低気圧の影響で、中部山岳の上空では非常強い風が吹いているようです。添付は福井のウィンドプロファイラのデータです。上空2000mでも30~40m/sの暴風になっています。山の風は地形の影響を強く受けますので、風下側の山はこれほど強い風は吹かないと思われますが、逆に乱気流による突風となって瞬間的にはこのぐらいの風が吹くことも良くあります。どうか慎重な行動をお願いいたします。 また、9時の気象庁の推計気象分布 によると、中部山岳の稜線は富士山頂付近を除いて雨かみぞれのようです。非常に強い風による横殴りの雨が衣服を叩きつけると、防水機能を持っている衣服でも耐水性に限界があります。登山用の衣服は潜水服ではありません。用具に頼り過ぎないようにお願いいたします。 さて、本日の気象庁の週間予報資料、および各国の予報資料によりますと、今週は日本の南岸に前線帯が停滞、東日本以西は曇りや雨の日が多い見込みです。気温は、沖縄・奄美で平年より高く、北日本から西日本は平年並みか平年より高くなる予想です。明日にかけて日本付近を通過する低気圧以外は今週は顕著な低気圧は今のところ予想されていませんが、春の時期は低気圧や前線の動向に注意が必要です。以下に気象庁の4/17の週間予報資料 とAM11時の週間天気予報 に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 4/18(月) 低気圧は千島の東に抜けますが、低気圧から伸びる前線が南岸に停滞します。沖縄・奄美は前線の影響で雨が降りやすい天気で、東・西日本も雲が広がりやすく太平洋側では雨が降る所があります。北日本は地上の気圧の谷が残る影響で、北海道を中心に雨が降りやすい天気の予想になっています。 4/19(火) 寒気を伴うトラフ(上空の気圧の谷)と対応する弱い低気圧(週間予報天気図では解析されず)が北日本を通過します。その影響で北日本は雲が広がりやすく、一時雪や雨になる所があります。沖縄・奄美は前線が停滞する影響で曇りベースの天気で一時雨の所があります。東・西日本は移動性高気圧に覆われて晴れる見込みです。 4/20(水) 移動性高気圧が日本付近を通過します。北日本から西日本は高気圧に覆われて晴れ。沖縄・奄美は前線の影響で雲が広がりやすいです。以降、沖縄・奄美は前線の影響で曇りベースの天気が続く見込みです。沖縄地方の梅雨入りも間近と思われます。沖縄の梅雨入り の平年値は5月9日頃ですが、1951年以降で最も早い梅雨入りは1980年の4月20日頃です。 4/21(木)・4/22(金) トラフが21日に日本付近に接近、22日に通過します。それに対応して、前線上の低気圧が本州付近を通過する見込みです。その影響で雲が広がりやすく、21日の東・西日本を中心に雨が降る所があります。 4/23(土)・4/24(日) 南岸に前線が停滞するため、全国的に雲が広がりやすい天気です。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:4/19-4/21、下段:4/22-4/24の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 私が所属する気象防災NPOウェザーフロンティア東海(WFT)では、昨年に続いて今年も6/11(土)・6/12(日)に開催される名古屋の夏山フェスタ でお天気相談ブースを出展します。今年はヤマテン代表の猪熊隆之さんの講演があり、WFTのお天気相談ブースにも猪熊さんに同席いただける予定です。もちろん、私、ペンギンおやじの解説もあります。ぜひご来場ください。

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  • 16 Apr
    • 【1か月予報】太平洋高気圧強く前線帯が本州付近に停滞傾向、前線や低気圧の影響受けやすい

      九州の熊本県を震源地とする大きな地震が14日から相次いでいます。現在のところ、4/14の21:26の震度7(M6.5)の地震が震度として一番大きいのですが、気象庁見解ではこれは前震で、4/16の1:25の震度6強(M7.3)が本震であるとしています。この平成28年熊本地震で亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、早く余震が収まって救出・復旧活動が進むことを心から願っております。(画像はNNNさんから) 悪いことに、この状況の中で発達する低気圧が今夜から明日にかけて日本海を通過、暴風や大雨になる恐れが出てきています。気象庁からは今朝「暴風と高波及び大雨に関する全般気象情報 第2号 」を発表、「平成28年熊本地震で揺れの大きかった地域では、地盤の緩んでいるところがあります。少ない雨でも土砂災害の発生するおそれがありますので、警戒が必要」として特に警戒を呼び掛けています。 さて、木曜日に気象庁から発表されている1か月予報によりますと、日本の南海上で太平洋高気圧の西への張り出しが強く、平年より前線帯の位置が北寄りで本州付近に位置することが多くなりそうです。そのため太平洋高気圧の縁辺から暖かく湿った空気が入りやすく、全国的に低気圧や前線の影響を受けやすいです。また全国的に高温傾向の予想になっています。以下に、気象庁から発表されている1か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 1週目(4/16-4/22) 偏西風の蛇行の波が明瞭で、日本付近は偏西風が北に蛇行して暖かい空気に包まれやすいです。偏西風の北への蛇行に対応して、日本の南海上で太平洋高気圧が強く、日本付近は太平洋高気圧縁辺の暖かく湿った空気が入ります。それに対応して、日本海から北日本にかけて前線帯ができます。周期的な天気の変化ですが、日本付近は低気圧や前線の影響を受けやすいです。17日の発達する低気圧の他、21~23日頃に非常に湿った空気が入る影響で、西日本で大雨になる可能性があります。また、全国的に高温傾向で、西・東日本で夏日になるところがある見込みです。詳細のお天気の流れは、明日の週間予報の記事で解説いたします。 2週目(4/23-4/29) 200hPa流線関数、500hPa天気図ともに北日本は東谷(日本の東に上空の気圧の谷)、沖縄・奄美で西谷の傾向で、1週目より前線帯は南下して日本の南岸付近。その影響で、沖縄・奄美と西日本は多雨傾向、北・東日本の太平洋側でも平年に比べて晴れの日が少ない見込みです。全国的に高温傾向ですが、北日本の東谷傾向に対応して地上でオホーツク海高気圧からの冷湿な北東気流の影響を受ける可能性があるため、北・東日本の太平洋側ではやや高温傾向の予想に留まっています。 3・4週目(4/30-5/13) 引続き日本の南海上で太平洋高気圧が強く、日本付近は太平洋高気圧縁辺の暖かく湿った空気が入りやすいです。そのため、沖縄・奄美、西日本、東日本太平洋側では多雨傾向。気温は全国的に高温傾向の見込みです。 【地上平均気温】 左から1週目、2週目、3・4週目の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【降水量・日照時間】1か月平均 【850hPa気温推移】1か月予報 左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果) 中央の縦線が4月16日で、その左側は実況、右側は予想 実は気象庁から4/10にエルニーニョ監視速報 が発表されていて、「エルニーニョ現象は夏のはじめには終息している可能性が高い」、「その後、平常の状態が続く可能性もあるが、夏の間にラニーニャ現象が発生する可能性の方がより高い」との見解です。注目は、西太平洋熱帯域の海水温が上昇(左下)する一方、インド洋の海水温が低下(右下)する予想になっていることです。これは2月末に気象庁から発表された暖候期予報の根拠とは反対の傾向になっています。意味するところは、フィリピン付近の対流活動が活発(海水温上昇)になることによって、日本付近への太平洋高気圧の張り出しが強まって夏の後半は猛暑になる可能性が出てきたということです。果たしてとどうなるのか注目したいと思います。

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  • 10 Apr
    • 【週間予報】発達する低気圧に注意。山の風は平地と違うことに留意を!

      日本の南海上にある前線上の低気圧が東海上に抜けて、明日は北日本中心の冬型気圧配置となります。北日本では500hPaで-36℃以下、850hPaで-9℃以下という真冬並みの寒気トラフ(寒気を伴う上空の気圧の谷)が通過、北日本と東日本を中心に明日は寒い一日となります。翌日の火曜日は晴れて放射冷却の効果もあって、最低気温10℃以下の所が多いですので、今日のうちにもう一度冬物のコートを引っ張り出しておいた方が良さそうです。 さて、本日の気象庁の週間予報資料、各国の予報資料によりますと、周期的な天気の中で発達する低気圧に注意が必要なようです。平均的に見ると日本の西にトラフ(上空の気圧の谷)がある西谷の傾向ですので、南から暖かく湿ったが入りやすいため低気圧が発達しやすくなるようです。以下に気象庁の4/10の週間予報資料 とAM11時の週間天気予報 に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 4/11(月) 北日本を中心とした冬型気圧配置で、この時期としては強い寒気が北海道から北陸に流れ込みます。北・東日本の日本海側を中心に雲が広がりやすく、北海道から東北北部で雪、東北南部から東日本で雨(標高の高い所では雪)が降る所があります。東日本太平洋側、西日本は概ね晴れ。沖縄・奄美は前線の影響で雨の予想になっています。 4/12(火) 日本付近を移動性高気圧が通過します。トラフの接近とともに東シナ海から前線が伸びてくるため、西日本では後半は雲が広がり、九州では雨が降り始めるところがあります。北・東日本は晴れる見込みです。沖縄・奄美は前線の影響で雨が降りやすい天気です。 4/13(水)・4/14(木) トラフが日本付近に進んできて、対応する低気圧が北日本を通過、また前線上の低気圧が西・東日本付近を通過します。そのため、13日は西日本を中心に雨、14日は東・北日本を中心に雨になる見込みです。低気圧の発達度合によっては、北日本や東日本で荒れた天気になる可能性があります。まだ予想が不確実ですので、最新の気象情報のご確認をお願いいたします。沖縄・奄美は前線の影響で雨が降りやすい天気が続きます。 4/15(金) 北日本中心の冬型気圧配置になりますが、移動性高気圧かぜ進んできて西から緩んできます。北・東日本の日本海側は寒気の影響が残って雲が広がりやすいです。北・東日本の太平洋側、西日本、沖縄・奄美は高気圧に覆われて晴れる予想になっています。 4/16(土)・4/17(日) 高気圧が東海上に抜けて、トラフの接近とともに前線が北上します。17日は前線上に低気圧が発生して西日本に進む見込みです。その影響で前線の北上により晴れる沖縄方面を除いて、西の方から次第に雲が広がり、17日は西日本で雨になる予想です。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:4/12-4/14、下段:4/15-4/17の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 13日から14日にかけて通過する低気圧ですが、予想がまだ不確実であることをお断りした上で現時点で本州付近で最も発達する予想をしている韓国気象庁の予想図を添付いたします。 大した低気圧ではないと思われるかもしれませんが、平地と山の風は違います。現時点のTenki.jpさんの山の天気 によると、13日後半の中部山岳の3000m稜線では25m/sを超える暴風が吹くようです。添付は白馬岳の予想です。山の風は地形の影響を大きく受けるため、これよりも吹くこともあれば弱いこともあります。しかし、リスクとしては考慮すべきと思います。もし行かれる方は、ヤマテンさんの山の天気予報 をご覧になることをお勧めします。 さらにNOAA(アメリカ海洋大気庁)は4/19頃にも日本付近で発達する低気圧を予想しています。春の時期は日本付近の南北の気温差が大きいため、低気圧が急激に発達することがあります。しばらくは爆弾低気圧化しないか、低気圧の動向に注意が必要と思います。

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  • 09 Apr
    • 【1か月予報】前線が南海上に停滞しやすく西・東日本太平洋側と沖縄・奄美で多雨傾向

      今朝3時のアジア太平洋域の地上天気図では、カムチャツカの南にある低気圧から長大な前線が伸びており、本州南海上から沖縄付近を通って華南に達しています。この長大な前線の原因の一つは日付変更線付近にある太平洋高気圧が西への張り出しを強めていること、もう一つは黄海に高気圧があってこれが太平洋高気圧との間で前線の活動を強めていることです。この黄海の高気圧はJAMSTEC(海洋研究開発機構)の茂木耕作さんによって「黄海高気圧 」と名付けられて、梅雨前線の成因の一つとして提唱されているものです。早くも梅雨時の様相が現れてきたことは注目すべきで、実際に今回の1か月予報でも、日本の南海上で前線が停滞しやすくなる予想が出ています。 ちなみに添付のアジア太平洋域の天気図は、皆さんが見慣れている日本周辺域の天気図より広い範囲をカバーしています。この天気図を見ないと日付変更線付近の高気圧の位置が分かりませんし、冬季は大陸の奥地で出現するシベリア高気圧を監視するのに重宝します。ぜひ参考にしてください。 さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報によりますと、今後も日本の南海上で太平洋高気圧の西への張り出しが強いです。そのため前線が本州付近に停滞しやすく西・東日本の太平洋側を中心に多雨傾向の予想です。全国的に気温も高めで、周期的な天気の変化ですが菜種梅雨から走り梅雨の空模様になる日もありそうです。以下に、気象庁から発表されている1か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 1週目(4/9-4/15) 平均的に見ると平年より気温は高めですが、11日から12日にかけて一時的にこの時期としては強い寒気が入ります。上下層とも寒気が強く、11日は上空寒気の影響で北日本を中心に大気の状態が不安定になり荒れた天気になる恐れがあります。12日朝は放射冷却の効果もあって冷え込みが厳しく、東・西日本の平野部でも霜が降りる所がある見込みです。12日に移動性高気圧が通過した後、13~14日にかけて低気圧が通過して天気が崩れます。再び15日に高気圧が通過し、16日は西の方から雲が広がります。詳細のお天気の流れは明日の週間予報の記事で解説いたします。 2週目(4/16-4/22) 日本の南海上でサブハイ(上空の亜熱帯高気圧)が強まり、地上の前線帯と不明瞭化しながら日本海から北日本付近まで北上。そのため2週目は前線の影響を受けにくく、沖縄・奄美は平年より曇りや雨の日が少なく、その他の地方では平年同様の周期的な天気の変化です。ただし南海上で高気圧が強いため、低気圧が通過する時に高気圧縁辺の湿った空気が入ることによって降水量が増える可能性があります。気温は全国的に高温傾向で、4/13頃からの約1週間について北海道を除く地方で高温に関する異常天候早期警戒情報が出ています。 3・4週目(4/22-5/6) 200hPa流線関数はやや西谷傾向、850hPaと地上では日本の南海上で太平洋高気圧が強いです。そのため日本付近は、沖縄・奄美と西日本を中心に高気圧縁辺の暖かく湿った空気が入りやすいです。そのため東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美は多雨傾向の予想です。前線の位置は沖縄・奄美付近から本州南岸付近と思われます。 【地上平均気温】 左から1週目、2週目、3・4週目の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【降水量・日照時間】1か月平均 【850hPa気温推移】1か月予報 左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果) 中央の縦線が4月6日で、その左側は実況、右側は予想

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  • 03 Apr
    • 【週間予報】週初めと週半ばに花散らしの雨。週末は北日本中心の冬型で花冷え。

      桜前線の北上は順調で今週が見ごろのところが多いようです。しかし今週は花散らしの雨が2度にわたり予想されています。まず第一陣は、大陸から東シナ海に伸びてくる前線上に低気圧が発生、明日にかけて日本付近を通過します。低気圧や前線に向かって湿った空気が入るため大気の状態が不安定になって、急な強い雨、落雷、突風の恐れがあります。最新の気象情報にご注意ください。花散らしの雨の第2陣は今週半ばに予想されています。今日のうちに花見を済ましておいた方が良いかもしれません。 さて、本日の気象庁の週間予報資料、各国の予報資料によりますと、冒頭に書きましたように今週は花散らしの低気圧が2度にわたって日本付近を通過する見込みです。2つ目の低気圧が通過した後の週末は、一時的に北日本中心の冬型気圧配置になります。寒気が入りそうな北日本と東日本は、1か月予報の予想ほど暖かくないかもしれません。週末の中部山岳では金土と冷え込んで、稜線付近で強風が吹きそうな感じです。以下に気象庁の4/3の週間予報資料 とAM11時の週間天気予報 に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 4/4(月) 前線を伴う低気圧が東シナ海から西・東日本を通過して、夜には東海上に進みます。また、シアライン(局地的な前線)が東北を南下。低気圧とシアラインの影響で、沖縄・奄美から東北までの広い範囲で雨が降る見込みです。前線や低気圧に向かって湿った空気が入るため、大気の状態が不安定になって、局地的に非常に激しい雨になる可能性がありますのでご注意ください。 4/5(火) 西から高気圧が張り出してきますが、関東付近は地上の気圧の谷が残るため雲が広がりやすいです。また、トラフ(上空の気圧の谷)が接近する北海道、前線が残る沖縄・奄美も雲が広がりやすい見込み。その他の地方では概ね晴れる予想になっています。 4/6(水) 日本付近を高気圧が通過し、前線が西日本に伸びてきます。北・東日本は晴れる所もありますが、西日本は雲が広がりやすく雨が降る所があります。沖縄・奄美は高気圧の覆われて晴れる見込みです。 4/7(木) 低気圧が発達しながら東シナ海から日本海に進みます。全国的に雲が広がりやすく、雨が降る所が多いです。西日本や東日本太平洋側では非常に湿った空気が入るため大雨になる恐れがあります。今後の気象情報にご注意ください。 4/8(金)・4/9(土) 低気圧は日本海から北日本付近を通過して千島の東に進みます。8日は低気圧と南岸に停滞する前線の影響で、全国的に雲が広がりやすく、北日本と東日本南岸で雨(北日本では雪のところも)が降る所があります。9日は北日本中心の冬型気圧配置となって、北・東日本の日本海側を中心に寒気の影響で雲が広がりやすく、北日本では雨か雪が降る所があります。沖縄・奄美は前線が停滞するため、以降、週末は曇りや雨の日が続きます。 4/10(日) 日本付近に移動性高気圧が進んできます。前線の影響を受ける沖縄・奄美、寒気の影響が残る北日本日本海側を除いて、晴れる所が多い予想になっています。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:4/5-4/7、下段:4/8-4/10の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い ちなみに7日頃に前線や低気圧に入る非常に湿った空気の様子はGPV気象予報 さんがNOAAによる925hPa相当温位図を公開しています。湿った空気は850hPa(上空約1500m)ではなく、もっと下層の925hPa(上空約750m)付近から入ってきます。4月上旬の330K越えはかなりの暖湿気です。それが25m/s以上の強い下層ジェットに乗って入ってきます。特に西日本と東日本太平洋側の南西斜面に面した地域では局地的に積乱雲が発達する可能性があり、要注意と思われます。今後の気象情報にご注意ください。

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  • 02 Apr
    • 【1か月予報】前半を中心に高温傾向。前線や低気圧の影響を受けやすく菜種梅雨になるかも

      今朝6時の天気図では、オホーツク海に強い勢力の高気圧があって北・東日本に張り出す一方で、南海上には前線を伴う低気圧があります。日本海側やオホーツク海側は高気圧に覆われて晴れていますが、太平洋側では高気圧からの冷湿な北東気流の影響や南海上の低気圧の影響で曇っている所が多いです。また、太平洋側では高気圧と低気圧との間で等圧線の間隔が狭くなって、沿岸部を中心に風が強まっています。この気圧配置は「北高型」と呼ばれていて、大きく天気が崩れることはないのですが、すっきりしない天気となって東北・関東の太平洋側では肌寒い一日となります。明日は高気圧が日本の東に進むために北高型は解消されますが、アムール川中流の低気圧オホーツク海に進んてきて、そこから伸びる前線が接近してくるため、明日もすっきりしない天気が続く見込みです。 さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報によりますと、日本付近は暖かい空気に覆われやすく、前半を中心に高温傾向の見込みです。また、前線や低気圧の影響を受けやすく、菜種梅雨のように感じられるかもしれません。以下に、気象庁から発表されている1か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 1週目(4/2-4/8) 寒冷渦(寒気を伴う上空の低気圧)がオホーツク海に進みます。寒冷渦から伸びるトラフ(上空の気圧の谷)が次々と通過、対応する低気圧が3~4日、6~7日にかけて日本付近を通過する見込みで、広い範囲で雨になります。本日の気象庁の解説資料によりますと、3~4日は北日本を中心に荒れた天気、6~7日は西日本で大雨になる恐れがあるようです。お出掛けを予定されている方は、最新の気象情報のご確認をお願いします。気温は全国的に高めですので、多雪地域では雪崩の恐れがあります。この時期の雪崩は雪質が重いため、小規模の雪崩でも注意が必要です。詳細のお天気の流れは、明日の週間予報の記事で解説いたします。 2週目(4/9-4/15) ベンガル湾からフィリピンの東にかけて対流活動が不活発な影響で、フィリピンの東海上で高気圧が強まり、沖縄・奄美から日本の南海上で高気圧縁辺の湿った空気の影響で多雨傾向。また、低気圧が日本の北を通りやすいため北海道以北で多雨傾向、本州付近は2つの降水量正偏差域の間に挟まれて少雨傾向です。前線は本州付近に予想されている1週目より南下して、沖縄・奄美付近に予想されています。気温は、平均天気図で沿海州付近に予想されている低気圧に向かって暖かい南寄りの風が入るため、全国的に高温傾向の予想になっています。 3・4週目(4/16-4/29) ベンガル湾からフィリピンの東にかけて対流活動が不活発な状態が続きます。そのためフィリピンの東の高気圧は引続き強く、高気圧縁辺の暖かく湿った空気が本州南岸や沖縄・奄美に入りやすいです。その影響で、東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美では多雨傾向、東日本日本海側と北日本は平年並みの天気の予想です。気温は全国的にやや高温傾向の予想になっています。 【地上平均気温】 左から1週目、2週目、3・4週目の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【降水量・日照時間】1か月平均 【850hPa気温推移】1か月予報 左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果) 中央の縦線が3月30日で、その左側は実況、右側は予想

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  • 27 Mar
    • 【週間予報】寒い前半から20℃を超える所がある後半へ、桜前線の北上が加速。

      昨日の記事の冒頭で取り上げた上空寒気の影響で、今日は西日本、明日は東日本を中心に大気の状態が不安定になります。竜巻などの激しい突風、降ひょう、落雷、急な強い雨に注意。晴れていても天気が急変することがありますのでご注意ください。現在、九州北部 、中国 、四国 、近畿 に地方気象情報が出ています。山岳地帯では尾根筋や側撃の恐れがある樹林のすぐ横は避けてください。 さて、本日の気象庁の週間予報資料、各国の予報資料を見ますと、今週は寒い前半から20℃を超える所がある後半へと気温の変動が大きい1週間になりそうです。以下に気象庁の3/27の週間予報資料 とAM11時の週間天気予報 に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 3/28(月) -30℃以下の寒気を伴うトラフ(上空の気圧の谷)が西・東日本を通過します。西日本は晴れてきますが、東日本は地上の気圧の谷とと上空寒気の影響で雲が広がりやすく、気温が上がる午後を中心に雷を伴う雨が降るところがあります。北日本は寒冷前線の通過後は晴れる予想になっています。沖縄・奄美は大陸から高気圧が進んできて晴れ。 3/29(火) 日本の南海上を高気圧が東に進む一方、シベリア東部を低気圧がゆっくり東に進むます。日本付近は南高型の気圧配置で全国的に晴れますが、高気圧から遠い北日本と北陸はやや雲が広がりやすいです。西側に山がある地方では、西風フェーンによって気温が20℃を超えるところがありそうです。 3/30(水) トラフが日本海、対応する低気圧が北海道付近に進み、低気圧から伸びる寒冷前線が北・東日本を通過します。その影響で全国的に雲が広がりやすく、北日本を中心に雨が降る所がある見込みです。 3/31(木) リッジ(上空の気圧の尾根)と対応する高気圧が東日本付近に進んでくる一方で、東シナ海に次のトラフが進んできて前線が東シナ海で顕在化してきます。北日本は低気圧の影響が残りますが回復傾向です。東日本は高気圧に覆われて晴れ。西日本、沖縄・奄美は前線の影響で雲が広がりやすく、九州と沖縄・奄美などでは雨が降る所がある予想です。 4/1(金) 北日本付近をリッジ、本州付近をトラフが進みます。北日本はオホーツク海高気圧に覆われて晴れる所がありますが、その他の地方では雲が広がりやすく、西日本では雨が降る所がある見込みです。 4/2(土)・4/3(日) 低気圧が2日は沿海州、3日はサハリン付近に進み低気圧から伸びる寒冷前線が北日本を通過します。その影響で全国的に雲が広がりやすく、北日本を中心に雨が降る所があります。沖縄地方は高気圧に覆われて晴れる予想になっています。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:3/29-3/31、下段:4/1-4/3の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 今週の後半ですが、500hPa天気図ではオホーツク海にブロッキング高気圧(右下中央)ができています。この形状からオメガブロックと呼ばれていて、北極からの寒気をブロックします。オメガは文字通り「Ω」です。日本はこのオメガブロックの右下にあります。今週後半は桜前線がまた北上を加速しそうです。

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  • 26 Mar
    • 【1か月予報・3か月予報】偏西風の蛇行によって全国的に高温傾向、沖縄・奄美と西日本で多雨傾向

      現在、日本付近には500hPa(高度約5500m)で-30℃以下の上空寒気を伴うトラフ(上空の気圧の谷)が接近中。対応する低気圧が南岸にあり、高気圧と高気圧の間の鞍部から低気圧を結ぶ気圧の谷で雨が降っています。-30℃の上空寒気は27日には西日本に進み、地上の気圧の谷も西日本から東日本に進むため、西日本は27日にかけて東日本は27日に大気の状態が不安定になります。急な強い雨、落雷、突風、降雹などにご注意ください。山岳での落雷事故は夏だけでなく春も意外と多いです。地上が暖かくなってくると、「上空寒気」は落雷のキーワードとなります。 さて、今週は木曜日に気象庁から1か月予報、金曜日に3か月予報が発表されています。それによりますと、偏西風の蛇行によって全国的に高温傾向、沖縄・奄美と西日本で多雨傾向の予想になっています。今のところ中部山岳の梅雨の予想はまだ不確実ですが、偏西風が平年に比べて南寄りを流れる予想ですので、梅雨入りが遅れ気味になる可能性はありそうです。以下に、気象庁から発表されている予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) 気象庁HP 3か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 1週目(3/26-4/1) 期間の前半は寒気の影響が残りますが、後半はオホーツク海にブロッキング高気圧ができて寒気が入りにくくなるため平年より気温は高くなる見込みです。気象庁から3/29頃からの約1週間について、北日本から九州北部までの地方で平年より気温がかなり高くなる確率が30%以上であるとして、高温に関する異常天候早期警戒情報が発表されています。天気としては、低気圧と高気圧が交互に通過する周期的な天気の変化となります。詳細のお天気の流れは明日の週間予報の記事で解説いたします。 2週目(4/2-4/8) 500hPa高度(地上から500hPaまでの平均気温の指標)が高く、日本付近は暖かい空気に包まれやすいです。地上天気図では日本付近の気圧は高く、高気圧に覆われやすいが北・東・西日本の太平洋側は南からの湿った空気の影響を考慮して平年並みの天気の予想です。北・東日本の日本海側は平年に比べて晴れの日が多い見込みです。 3・4週目(4/9-4/22) 2週目と同様に500hPa高度は高いですが、予想の不確実性を考慮してやや高温傾向の予想に留めています。南海上の高気圧縁辺からの湿った空気が入りやすいため、東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美では平年より曇りや雨の日が多い見込みです。その他の地方ではほぼ平年並みの予想です。 4月 最盛期を過ぎたばかりのエルニーニョの影響が強く、東部太平洋熱帯域は対流活動が活発な一方、西部では不活発。そのため偏西風の蛇行が明瞭で、フィリピン東海上のサブハイ(上空の亜熱帯高気圧)が強く、日本付近はサブハイ縁辺の暖かく湿った空気が入りやすいです。気温は全国的に高温傾向で、東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美で多雨傾向の予想になっています。4月中にも沖縄の梅雨入り発表がありそうな感じです。沖縄の梅雨入りの平年値は5月9日ごろです。 5月 エルニーニョの影響は4月よりは弱まりますが、4月と同様の傾向が続きます。南海上のサブハイからの暖湿気の影響を受けやすい沖縄・奄美と西日本を中心に、全国的に高温傾向の予想です。降水量は西日本と沖縄・奄美で多雨傾向の見込みです。 6月 エルニーニョは更に弱まりますが、インド洋西部の対流活動が強まるため、インドシナ半島からフィリピンの東にかけて対流活動が抑制されて不活発な状態が続きます。その影響でフィリピンの東でサブハイが強く、日本付近はサブハイ縁辺の暖湿気が入りやすいです。気温は全国的にやや高温傾向で、西日本太平洋側で多雨傾向の予想になっています。ただし、フィリピン付近の対流活動が不活発なため偏西風が平年に比べて南寄りを流れる予想ですので、梅雨入りが遅れたり、空梅雨気味になる可能性もありそうです。 【地上平均気温】 上段:左から1週目、2週目、3・4週目の予想 下段:左から4月、5月、6月の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【1か月予報 降水量・日照時間】 【3か月予報 降水量】 左から4月、5月、6月の降水量

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  • 20 Mar
    • 【週間予報】週後半は花冷え、気温の変動が大きい。凍結など登山道の状況に注意。

      今日は二十四節気の春分の日、彼岸の中日で、ここから季節は春になります。それに合わせるように、昨日は福岡が全国一番、次いで名古屋から桜(ソメイヨシノ)開花の便りが届いています。今朝は岐阜からも開花の便りが届いています。今週は更に各地から桜開花の便りが聞こえてきそうですが、週後半は寒気が入りやすくなって花冷えになるようです。また、今週から来週にかけて日本付近を低気圧が何度か通過する可能性がありますので、花散らしの雨にならないことを祈るばかりです。 今週の3/15から気象庁HPにて、推計気象分布 が公開されています。気温と天気の分布を、1km四方の間隔で見ることができます。県単位まで拡大すると中部山岳の状況が分かります(添付の下図は長野県)。気温は標高の補正もされており、登山にも使えると思いますので是非ご活用ください。気象庁HPのトップページの注目のトピックスのところにリンクがあります。 今週は23~24日、26~27日に低気圧が通過する見込みです。低気圧の進路や発達度合がまだ不確実ですので、週間予報では大きく崩れる予想にはなっていません。しかし注意すべきは、予報の信頼度がこの期間は最低ランクの「C」になっている地方が多いことです。予報が不確実なことを示していますので、お出かけ前には最新の気象情報のご確認をお願いいたします。また週後半は気温が低下しますので、いったん融けた雪が凍結する等、登山道の状況の変化にご注意ください。以下に気象庁の3/20の週間予報資料 とAM11時の週間天気予報 に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 3/21(月) 低気圧は東海上に進み、大陸から高気圧が張り出してきます。日本付近は北日本中心の冬型気圧配置で、北日本日本海側を中心に雲が広がりやすく雪や雨が降る所があります。その他の地方では高気圧に覆われて晴れる予想になっています。 3/22(火) 日本付近に高気圧が進んできて晴れるところが多いですが、北日本日本海側は寒気の影響で、沖縄目奄美は前線の影響で雲が広がりやすいです。 3/23(水)・3/24(木) 北日本は冬型気圧配置が続く一方で、前線上に低気圧が発生して南岸から南海上を進む見込みです。その影響で全国的に雲が広がりやすく、前線や低気圧に近い沖縄・奄美と九州を中心に雨が降る予想です。低気圧の進路の予想が不確実ですので、予報が変わってくる可能性があります。 3/25(金) 千島の東海上で低気圧が発達、北・東日本は冬型気圧配置で日本海側を中心に雪や雨が降る所が多いです。太平洋側も晴れ間は出ても湿った空気の影響で雲が広がりやすいです。沖縄・奄美は前線の影響で雨が降りやすいお天気です。 3/26(土)・3/27(日) 低気圧がゆっくりと南岸または南海上を進みます。ただし現時点ではこの低気圧の予想自体が不確実で、単なる前線のままの可能性もあります。現時点では曇りの予想になっている所が多いですが不確実ですので、お出かけ前には最新の気象情報のご確認をお願いいたします。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:3/22-3/24、下段:3/25-3/27の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 肩の凝るお天気の話ばかりではいけませんので、今日はMeteo Europe(フランス気象庁)からFacebookに投稿された素晴らしい写真 を添付いたします。フランスのスキー場で撮影された光学現象で、環天頂アーク、上部ラテラルアーク、タンジェントアーク、22度ハロ(いわゆる日暈(ひがさ))、幻日など、珍しい光学現象が全て見えている貴重なショットです。

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  • 19 Mar
    • 【1か月予報】桜の開花が進むも、3月下旬は寒の戻りで花冷え。

      顕著なエルニーニョの影響による暖冬のため、桜の開花が進んでいます。今日の9時半頃に全国のトップを切って福岡から桜開花の便りが届きました。次は東京か名古屋あたりから桜開花の便りが聞こえてきそうです。 しかし気象庁の1か月予報によると、この後の3月下旬には寒の戻りがあって、花冷えとなりそうです。桜は長持ちしそうですが、花散らしの強い低気圧が来ないことを祈るのみです。気象庁からは3/24頃からの約1週間、関東甲信から沖縄・奄美までの地域について平年より気温がかなり低くなる確率が30%以上として、低温に関する異常天候早期警戒情報を発表されています。気温の変動が大きいことが予想されますので、体調管理にご注意ください。 さて、木曜日に気象庁から発表されている1カ月予報ですが、3月下旬の寒の戻りが先週の予想では予想のバラツキで平均化されてしまっていて傾向が予想できず、今回下方修正されています。このようなトレンドの時には3・4週目の予報は不確実と見た方が良いと思います。平均的には暖かさが続くと思いますが、まだこの先にも寒の戻りがありそうです。また、暖かくなるに従って日本付近で低気圧が発達しやすくなりますので、低気圧の動向にも注意が必要と思います。以下に、気象庁から発表されている1か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 1週目(3/19-3/25) 週の後半は中央シベリアのリッジ(上空の気圧の尾根)が深まり、日本付近はその反対に気圧の谷となって寒気の影響を受けやすいです。現在の南岸低気圧が通過した後は一時的に冬型気圧配置になります。23~24日頃に再び南岸低気圧が通過して、その後は一時的に冬型になる見込みです。詳細のお天気の流れは、明日の週間予報の記事で解説いたします。 2週目(3/29-4/1) 中央シベリアのリッジは持続、偏西風が平年より南寄りを流れるため、日本付近は寒気の影響を受けやすい状況が続きます。大陸からは沖縄・奄美から東日本まで、冷たい空気を持つ高気圧に覆われます。そのため、東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美は低温傾向で、平年に比べて晴れの日が多い見込みです。 3・4週目(4/1-4/) 中央シベリアのリッジは解消傾向ながらも持続する予想ですが、予想の不確実性が大きいため採用されていません。沖縄・奄美でフィリピン付近の高気圧からの湿った空気の影響で、平年より曇りや雨の日が多い予想になっている他は、ほぼ平年並みの天気の予想です。南からの暖かい空気に覆われるため東日本以西の気温は、やや高温傾向の予想になっています。 【地上平均気温】 左から1週目、2週目、3・4週目の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【降水量・日照時間】1か月平均 【850hPa気温推移】1か月予報 左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果) 中央の縦線が3月16日で、その左側は実況、右側は予想 「来年のことを言えば鬼が笑う」ということわざがありますが、それでも来シーズンの冬はどうなのかに関心が行ってしまいます。実は、気象庁、NOAA(アメリカ海洋大気庁)ともに最新のエルニーニョ監視情報で、秋にはラニーニャ傾向になる予想をしています。このトレンド通りに行けば来冬はラニーニャとなって、寒冬になる可能性が出てきます。日本の冬はラニーニャだけでは決まりませんが、来シーズンこそ冬らしい冬を期待したいと思います。

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プロフィール

ペンギンおやじ

性別:
男性
お住まいの地域:
愛知県
自己紹介:
山と空手とお天気が趣味で、お酒をこよなく愛するおやじです。ブログの他に、HPの空手練習日記は毎週金曜...

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