• 26 Jun
    • 【週間予報】前半は梅雨前線が活発で西日本中心に大雨注意。後半はやや不活発となり蒸し暑い日が続く。

      今日は移動性高気圧が進んできて、東・西日本は貴重な梅雨の晴れ間となります。ただし、上空寒気が入る影響で、気温が上がる午後からは大気の状態が不安定になるため、内陸部や山沿いを中心に局地的に積乱雲が発達して落雷の恐れがあります。このような時には、特に「早立ち早着き」の山の鉄則を守るようにお願いします。 このような雷の情報はお天気マークだけでは分かりません。かならず天気予報の詳細までご覧ください。また、気象庁の天気予報は人の生活圏の天気予報であって、山の天気予報でないことにご留意ください。山は平地より上昇気流が発生しやすく、落雷の確率も平地より高いです。行動しながら常に雲行きにご注意ください。 さて、本日の気象庁の週間予報資料によりますと、今週前半は梅雨前線が活発で西日本中心に大雨になる恐れがあります。後半は太平洋高気圧の北への張り出しが強まって、梅雨前線の活動は不活発となり蒸し暑い日が続きそうです。以下に気象庁の6/26の週間予報資料とAM11時の週間天気予報に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。 <6/27(月)> 本州付近を移動性高気圧が通過します。前半の東・西日本は晴れますが、後半は梅雨前線が沖縄から九州南部に北上するため、西の方から雨になります。東海地方でも夜遅くに雨が降り始める予想ですので、傘をお忘れなく。北日本は低気圧が遠ざかって高気圧に覆われるため曇り後晴れ。沖縄・奄美は、前線に近い奄美は雨、沖縄は前線の北上とともに天気が回復する見込みです。 <6/28(火)> 梅雨前線は西・東日本付近に停滞します。前線に向かって湿った空気が入るため、前線の周辺では大気の状態が不安定になり、西・東日本の広い範囲で雨になります。特に西日本は大雨になる恐れがありますので最新の気象情報にご注意ください。高気圧に覆われる北日本と沖縄・奄美は晴れるところが多い予想になっています。以降、沖縄・奄美は太平洋高気圧に覆われて晴れが続きます。 <6/29(水)~6/30(木)> 北日本は、29日はリッジ(上空の気圧の尾根)が通過し北海道を中心に晴れます。30日は弱いトラフ(上空の気圧の谷)が通過するため、雲が広がりやすいです。日本の南海上でサブハイ(亜熱帯高気圧)が強まるため、梅雨前線は西・東日本の日本海側まで北上します。西・東日本は雨のところが多く、引続き西日本を中心に大雨に注意が必要です。 <7/1(金)~7/3(日)> 北日本はオホーツク海に停滞する寒冷渦(寒気を伴う上空の低気圧)の周囲を回るトラフが次々と通過する影響で、晴れ間はあっても短く雲が広がりやすいです。梅雨前線は引続き西・東日本の日本海側に停滞、現在のところは西・東日本は曇りベースの天気ですが、雨が降り続く可能性もあります。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:6/28-6/30、下段:7/1-7/3の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い ご参考に気象庁の72時間後の地上天気図を添付いたします。6/27夜から6/28夜までに西日本を中心にかなりの雨が予想されています。 この後は500hPa天気図で高度5880mを目安とするサブハイ(亜熱帯高気圧)が本州南岸まで勢力を拡大するため、梅雨前線の活動はやや不活発になる見込みです。ただしサブハイ縁辺の湿った空気が入りやすい状況は続きますので、週後半は蒸し暑い日々となりそうです。

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  • 25 Jun
    • 【1か月予報・3か月予報】夏の後半は猛暑で残暑厳しい。梅雨明け後の中部山岳は天気が安定しそう

      今週は木曜日に1か月予報、金曜日に3か月予報が更新されています。夏の前半は梅雨前線の活動が活発で、西・東日本の日本海側、北日本を中心に降水量が多めの予想になっています。後半はラニーニャが発生するため、太平洋高気圧の北への張り出しが強くなって、8月は西日本と沖縄・奄美を中心に猛暑、9月は全国的に残暑が厳しくなる予想です。日本付近では上空のチベット高気圧の張り出しも強まるため、西日本を中心にかなり猛暑になる可能性がありそうです。 東日本にある中部山岳でも、梅雨明けした後は安定した夏空が広がりそうです。ただし、これは平均的な天気の傾向の予想ですので、上空寒気が入ったり、低気圧や台風が来た時には天気は崩れますのでご注意ください。以下に気象庁から発表されている1か月予報、3か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) 気象庁HP 3か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 <1か月予報 1週目(6/25-7/1)> 前半は梅雨前線の活動か活発で、西日本を中心に再び大雨になる可能性があります。後半はサブハイ(上空の亜熱帯高気圧)が強まるため、西・東日本に停滞する梅雨前線の活動は不活発になる見込みです。西・東日本は梅雨らしい蒸し暑い天気が続きそうです。梅雨明けして太平洋高気圧に覆われる沖縄・奄美は、3か月を通じて平年同様に晴れの日が多い見込みです。詳細のお天気の流れは、明日の週間予報の記事で解説いたします。 <1か月予報 2週目(7/2-7/8)> 梅雨前線の平均的な位置は本州付近で、北・東・西日本は梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多いです。西日本は引続き多雨傾向。土砂災害に注意と思います。 <1か月予報 3・4週目(7/9/7/22)> 北日本は500hPaの気圧の谷になっているため、低気圧や前線の影響で平年より曇りや雨の日が多い見込みです。梅雨前線の平均的な位置は日本海から北陸付近で、東・西日本は平年同様に曇りや雨の日が多い見込みです。 <7月> 太平洋高気圧は西への張り出しが強いですが、北への張り出しが弱いため、梅雨前線に向かって太平洋高気圧縁辺の湿った空気が入りやすいです。そのため、北日本と西・東日本日本海側では平年並みか平年より降水量が多めになる見込みです。東日本太平洋側と西日本は、前半は平年同様に曇りや雨の日が多く、後半も平年同様に晴れの日が多い予想です。中部山岳の中・南部の梅雨明けはほぼ平年並みと思われます。 <8月> ラニーニャが顕在化するとともに西部太平洋熱帯域の海水温も上昇し、太平洋高気圧の北への張り出しが次第に強まります。東日本から沖縄・奄美は平年同様に晴れの日が多く、太平洋高気圧縁辺の湿った空気が入りやすい北日本はやや多雨傾向。気温は沖縄・奄美と西日本で平年より高い見込みです。 <9月> フィリピン付近の対流活動が活発になり、太平洋高気圧、上空のサブハイ(亜熱帯高気圧)、更に上空のチベット高気圧とも平年より強まる見込みで、全国的に厳しい残暑が予想されます。 【地上平均気温】 上段:左から1週目、2週目、3・4週目の予想 下段:左から7月、8月、9月の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【1か月予報 降水量・日照時間】 【3か月予報 降水量】 左から7月、8月、9月の降水量

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  • 19 Jun
    • 【週間予報】西日本から東北はいよいよ梅雨本番、局地的な大雨、雷に注意。晴れれば暑い陽性型の梅雨

      今朝未明に九州で線状降水帯が発生、局地的に激しい雨が降っています。気象衛星画像では線状降水帯に沿って積乱雲が発達、解析すると梅雨の時期によく見られるバックアンドサイドビルディング型(詳しくは気象研究所資料)の線状降水帯でした。線状降水帯は時間とともに南下して、現在も九州南部、四国南部が激しい雨になっています。現時点では九州南部に「大雨と突風に関する九州南部・奄美地方気象情報 第1号」、九州北部に「大雨に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報 第3号」が発表されています。今夜には日本海に低気圧が発生して、梅雨前線だけでなく低気圧にも湿った空気が入るため、明日20日にかけて西日本から北日本で大気の状態が不安定になります。落雷、突風、急な激しい雨にご注意ください。 今週は本州付近で梅雨前線の活動が活発になるため、西日本から東北はいよいよ梅雨本番となります。冒頭のような九州での大雨が、西日本から東北のどこでも発生する恐れがあります。と言っても毎日雨が降り続くわけではなく、梅雨前線が弱まったり南北に移動した時には晴れて暑くなります。週間天気予報では今週は曇りや雨の日が多い見込みですが、3日先の水曜日の予想でさえ信頼度が最低の「C」になっている地方が多いです。この時期の予報の難しさを如実に物語っていると感じます。以下に気象庁の6/19の週間予報資料とAM11時の週間天気予報に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。 <6/20(月)> 梅雨前線は東シナ海から西日本の伸びて停滞する一方で、日本海の低気圧は北海道付近に進みます。低気圧や前線に向かって湿った空気が入るため、西日本から北日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定になります。局地的に積乱雲が発達するおそれがあり、急な強い雨、落雷、突風にご注意ください。梅雨明けした沖縄・奄美は今週は高気圧に覆われて晴れが続きます。 <6/21(火)> 北日本をトラフ(上空の気圧の谷)が通過し、北海道付近の低気圧は次第に不明瞭化します。低気圧の影響が残る北日本は、雲が広がりやすく雨が降るところがあります。東・西日本は雲が広がりやすく、梅雨前線の影響を受けやすい西日本を中心に雨が降るところが多いです。 <6/22(水)~6/24(金)> 梅雨前線は西日本日本海側から東日本太平洋側付近に停滞、24日にかけて非常に湿った空気が入る見込みです。そのため梅雨前線の活動が活発になり、西日本と東日本を中心に大雨になる恐れがあります。最新の気象情報にご注意ください。 <6/25(土)・6/26(日)> 沿海州の寒冷渦(寒気を伴う上空の低気圧)の影響で、北日本:-12℃、東日本:-9℃、西日本:-6℃の強い上空寒気が入ります。太平洋高気圧縁辺の湿った空気と上空寒気によって大気の状態が非常に不安定になる見込みです。急な強い雨、落雷、突風にご注意ください。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:6/21-6/23、下段:6/24-6/26の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 昨日の1か月予報の記事でも書きましたが、太平洋高気圧の西への張り出しが強まるため、沖縄・奄美は晴れが続く一方で、西日本から北日本は太平洋高気圧の周囲を回る湿った空気が入りやすくなります。特に22日から24日にかけては、下層(925hPa:上空約750m)で相当温位345Kの非常に湿った空気が入る見込みです。東・西日本で局地的な大雨になる恐れがありますので、最新の気象情報にご注意ください。NOAA(アメリカ海洋大気局)の23日15時の925hPa相当温位の予想図を添付いたします。どこで大雨になってもおかしくない予想図です。 また、上空寒気についても注意が必要なシーズンに入りました。NOAAによる500hPa天気図を添付いたします。この時期では500hPaで-6℃を下回ると大気の状態が不安定になります。特に今回のように下層の空気が湿っていると、雲の原料である水蒸気が大量に供給されますので要注意です。

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  • 18 Jun
    • 【1か月予報】太平洋高気圧の西への張り出し強まり、東・西日本の太平洋側は平年より雨の日が少ない

      今日は梅雨前線は南海上で不明瞭化して、上空のリッジが進んできて(500hPa天気図)広く下降流場になるため、山地の東側(西風フェーンで昇温)、盆地地形(海風の冷却効果なし)の地方を中心に暑くなります。主な地点の今日の予想最高は、熊谷(埼玉県)の35℃を筆頭に、甲府(山梨県):34℃、岐阜:34℃、京都:34℃など。小まめに水分補給をして熱中症にご注意を。下降流場のため山でも雲が発生しにくく、絶好の登山日和と思います。明日はトラフ(上空の気圧の谷)が接近してくるため、中部山岳は次第に雲が広がります。そして来週は再び梅雨空が戻ってきます。 さて、木曜日に気象庁から発表されている1か月予報によりますと、先週の1か月予報より太平洋高気圧が強く、平年より降水量が多い地域が北寄りになっています。そのため高気圧に追われやすい予想だった北日本日本海側で多雨傾向、西・東日本の日本海側でも降水量がやや多めの予想に変わっています。梅雨前線の南側になることが多くなりそうな西・東日本の太平洋側は、平年より曇や雨の日が少ない見込みですが、湿った空気の影響で降水量は平年並み。中部山岳の北部と南部で天気の良し悪しが分かれそうです。以下に、気象庁から発表されている1か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。 <1週目(6/18-6/24)> 海洋大陸で対流活動が活発になる影響でのサブハイ(亜熱帯高気圧)の西への張り出しが強まります。そのため、梅雨前線の平均的な位置は東北付近で、北日本から西日本は太平洋側高気圧の縁辺の湿った空気や梅雨前線の影響で、曇りや雨の日が多い見込みです。沖縄・奄美は高気圧に覆われて晴れの日が続きます。北日本を除いて、気温が平年よりかなり高くなる見込みですので、体調管理にご注意ください。 <2週目(6/25-7/1)> 引続き太平洋高気圧の西への張り出しが強く、梅雨前線の位置は日本海から北陸付近で、活動は活発な予想です。その影響で、北日本と東・西日本日本海側では降水量が多めの傾向、東・西日本太平洋側は平年同様に曇りや雨の日が多い見込みです。16日に梅雨明けした沖縄、18日の今日梅雨明けした奄美は太平洋高気圧に覆われて平年より晴れの日が多い見込み。 <3・4週目(7/2-7/15)> 梅雨前線の平均的な位置はやや南下して、東・西日本の日本海側付近。前線に近い北日本と東・西日本日本海側では平年より降水量が多めの予想。その他の地方では平年並みの天気の予想で、梅雨明けした沖縄・奄美以外は、平年同様に曇りや雨の日が多い見込みです。 【地上平均気温】 左から1週目、2週目、3・4週目の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【降水量・日照時間】1か月平均 【850hPa気温推移】1か月予報 左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果) 中央の縦線が6月15日で、その左側は実況、右側は予想 1か月平均の500hPa天気図を見ますと、今週(左)は先週の1か月予報(右)と比べて明らかに東シナ海でサブハイ(亜熱帯高気圧、5880mの等高度線が目安)が強いです。先週より海洋大陸で対流活動が活発になり、その付近で上空発散、ハドレー循環による下降気流がその北で強まるためです。そのため、地上でも太平洋高気圧の西への張り出しが強い予想です。 既に公開されている3か月予報資料でも、8月は日本付近の太平洋高気圧の張り出しが強いです。500hPa天気図ではサブハイが西・東日本まで覆います。夏の後半は昨年より天気が安定して猛暑のなりそうな感じがします。この予想に影響しそうなのが台風です。3か月予報資料でも海洋大陸からフィリピン付近まで対流活動が活発な予想ですので、台風によって一時的に太平洋高気圧の張り出しが弱まる可能性も考えられます。ラニーニャが発生する可能性も高そうですので、今年の夏は目が離せない面白いシーズンになりそうです。

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  • 13 Jun
    • 【週間予報・1か月予報】ほぼ平年並みの梅雨、梅雨には梅雨の山の楽しみ方があります

      昨日、2日間にわたる名古屋での夏山フェスタが無事終了しました。昨年に続いて2回目の出展は、山の天気予報「ヤマテン」(代表:猪熊隆之様)さんとの共同イベントということでうまく行くかどうか不安が一杯でしたが、たくさんの皆さまにご来場いただけたおかげさまで大盛況で終えることができました。ご来場いただいた皆さまには厚く御礼申し上げます。 また出展ブースでの山のお天気のミニセミナーも今回が初めての試みでした。当初はせいぜい10名ぐらいの聴講者を想定していましたが、こちらもふたを開けてみると想定の2倍から3倍の方が熱心に聴講されていました。防災の世界では「想定外」は絶対にあってはなりませんが、これは嬉しい悲鳴でした。 今後もNPOウェザーフロンティア東海のメンバー一同で、「山岳遭難事故ゼロ」を目指して防災活動を進めてまいりたいと存じますので、よろしくお願いいたしますm(__)m 今日の気象状況です。梅雨前線が大陸から日本の東海上に伸びており、前線上の低気圧が本州南岸を東に進んでいます。低気圧や前線に向かって湿った空気が入るため、沖縄・奄美から西・東日本の太平洋側を中心に局地的な大雨になる恐れがありますのでご注意ください。今朝、「大雨と突風に関する九州南部・奄美地方気象情報 第4号」と「大雨に関する関東甲信地方気象情報 第2号」が発表されています。最新の気象情報をご覧になるようにお願いします。 さて、本日の週間予報、木曜日の1か月予報によりますと、北日本は前半を中心に高気圧に覆われやすく日本海側で平年より晴れの日多い。西日本太平洋側は低気圧や梅雨前線の影響受けやすく多雨傾向になっています。梅雨のシーズンと言っても雨が続くわけではありませんので、晴れ間を捉えて登山する、「雨もまた楽し」と割り切って低山ハイクを楽しむなど、梅雨のシーズンでも登山の楽しみ方は色々とあると思います。ただし、事故に対する備えだけはお願いします。登山届の提出は、山岳防災の基本中の基本です。 気象庁HP 週間天気予報 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。 <6/14(火)> トラフ(上空の気圧の谷)と対応する地上の低気圧は東に抜けて、日本付近にはリッジ(上空の気圧の尾根)と対応する地上の高気圧が接近してきます。低気圧の影響が残って最初は雲が広がるところがありますが、西・東日本は次第に高気圧に覆われて晴れてきます。北日本は湿った空気が入る影響で雲が広がりやすく、北海道を中心に雨が降りやすいです。沖縄・奄美は梅雨前線が停滞しますので、曇りや雨の予想になっています。今週の沖縄・奄美は梅雨前線や湿った空気の影響で、曇りや雨の日が続く見込みです。 <6/15(水)> 本州付近を弱い高気圧が通過、北・東日本は晴れまたは曇りの予想です。沖縄・奄美、西日本は、梅雨前線が活発化しながら北上する影響で雲が広がりやすく、沖縄・奄美と九州、夜には四国で雨が降る予想になっています。 <6/16(木)> 深いトラフが黄海から朝鮮半島に進んできます。南海上のサブハイ(上空の亜熱帯高気圧)も強まるため、西日本を中心に上昇気流が発生しやすい気圧配置になります。そのため西日本付近で梅雨前線の活動が活発となり、北海道や沖縄地方(前線から遠いため)を除いて全国的に雨になります。下層では非常に湿った空気が入るため、西日本を中心に局地的な大雨になる恐れがあります。最新の気象情報のご確認をお願いします。 <6/17(金)> 梅雨前線の予想がかなり不確実ですが、現時点では梅雨前線上に発生した低気圧が抜けて、西・東日本の天気は回復傾向の予想です。北日本は低気圧の影響で雨が降りやすいお天気の見込みです。 <6/18(土)> 日本付近にリッジが接近し地上では高気圧に覆われるため、西・東日本は晴れまたは曇りの予想です。北日本はトラフが通過する影響で、前日に続いて曇や雨の見込みです。 <6/19(日)・6/20(月)> 梅雨前線が再び顕在化するため、北日本から西日本は西の地方ほど雲が広がりやすく、20日の西日本で雨が降る予想になっています。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 <1か月予報 2週目(6/18-6/24)> 日本の北と南海上で高気圧が強く、北日本日本海側は高気圧に覆われて平年より晴れの日が多い見込み。梅雨前線は本州付近で活発な見込みで、西日本太平洋側では平年より降水量が多くなる予想になっています。北日本太平洋側、東日本、西日本日本海側は平年並みの梅雨になりそうです。 <1か月予報 3・4週目(6/25-7/8)> 予想の不確実性が大きいため、気象庁では平年並みの予報を採用しています。沖縄・奄美はこの期間に梅雨明け、北・東・西日本は平年同様に曇りや雨の日が多い予想になっています。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:6/15-6/17、下段:6/18-6/20 ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 【地上平均気温】1か月予報 左から1週目、2週目、3・4週目の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【降水量・日照時間】1か月平均 【850hPa気温推移】1か月予報 左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果) 中央の縦線が11月4日で、その左側は実況、右側は予想

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  • 12 Jun
    • 夏山フェスタ1日目終了、本日は2日目です。ご来場をお待ちしております。

      昨日は名古屋での夏山フェスタの1日目でした。今年は山の日(8/11)が制定されたこともあって昨年よりも来場者が多く、私たちの気象防災NPO「ウェザーフロンティア東海」と山の天気予報「ヤマテン」さんとの山のお天気相談の共同ブースも盛況で、午後一番のヤマテン代表の猪熊隆之さんの講演は立ち見の人が多数出るほどの大盛況でした。ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。私の会社山岳部のメンバーや愛知県山岳連盟の安藤会長にもブースにお立ち寄りいただきました。夏山フェスタは、本日の17時までです。是非ご来場ください。 お知らせ:1か月予報・週間天気予報の記事は月曜日に更新いたします。 場所:ウインクあいち(名古屋駅から徒歩5分)7・8F 時間:9:00~17:00 ヤマテンさんとの共同ブースは8Fの一番奥にあります 夏山フェスタHP 開始前にお天気相談ブースで記念撮影 何度かミニセミナーを実施(私が講師の時のスナップ) 兵庫県から来てくれたOさんと 打上げで猪熊さんと乾杯

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  • 05 Jun
    • 【週間予報】一気に関東甲信まで梅雨入り、予報の難しいシーズンに入りました

      前線上に発生した低気圧は、東からの高気圧の張り出しに阻まれて九州付近にほとんど停滞しています。梅雨前線は低気圧から離れて日本の南海上に停滞する見込みです。昨日は九州北部・南部、中国、四国、近畿、東海まで一気に梅雨入りの発表がありました。そして今日の11時には関東甲信も梅雨入りの発表があり、これで中部山岳も予報が難しい梅雨のシーズン入りとなります。東北・北陸は移動性高気圧に覆われて明日は晴れるため、少なくとも北陸の梅雨入りの発表は火曜日以降で、今週の東北の梅雨明けは来週以降にずれ込むのではと思われます。 今週は、梅雨前線は週半ば頃までは沖縄付近にありますが、週末には西・東日本の南岸まで北上する見込みです。週末の天気はあまり良くなさそうなのですが、本日の時点の週間天気予報では土日の予報の信頼度は、日曜日の小笠原諸島が「B」になっている他は、沖縄・奄美から東日本まで全ての地方で最低ランクの「C」になっています。梅雨というシーズンを象徴する週間天気予報と感じます。以下に気象庁の5/22の週間予報資料とAM11時の週間天気予報に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。 6/6(月) 北日本にリッジ(上空の気圧の尾根)が接近、対応する地上の高気圧が北日本を通過します。そのため北日本は高気圧に覆われて晴れるところが多いです。一方、トラフ(上空の気圧の谷)が接近してくる西・東日本は雲が多い天気で、九州に低気圧が残るため西日本では雨が降るところがあります。沖縄・奄美は梅雨前線が停滞する影響で、曇りや雨の予想になっています。今週の沖縄・奄美は曇りや雨が続く見込みです。 6/7(火) リッジが北日本にゆっくりと進んできます。北日本は引続き東海上の高気圧に覆われて晴れますが、高気圧縁辺の湿った空気が入りやすくなるため太平洋側は雲が広がりやすいです。東シナ海のトラフは西日本に進んでくるため、西・東日本は雨が降りやすい天気です。 6/8(水)・6/9(木) 北日本のリッジは東海上に抜け、日本付近には次のトラフが進んできます。その影響で全国的に雲が広がりやすく、湿った空気と上空寒気の影響で大気の状態が不安定になって雨が降るところがある見込みです。 6/10(金) 日本付近をトラフが通過し、次のトラフの接近とともに梅雨前線が大陸から東シナ海に伸びてきます。その影響で全国的に雲が広がりやすい天気ですが、日本海に弱い高気圧ができるため東・西日本の日本海側では晴れるところもある予想になっています。 6/11(土)・6/12(日) 次のトラフが日本付近に進んできて、対応する地上の低気圧が前線を伴って西・東日本付近を通過します。その影響で西・東日本は曇りや雨の予想です。北日本は高気圧に覆われて晴れるところもある見込みです。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:6/7-6/9、下段:6/10-6/12の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 続々と梅雨入りの発表がされていますが、これは今後あくまで1週間先までの見通しを元に発表されるもので、予報と言うことができると思います。確定値は毎年9月初めに発表されています。気象庁予報部や気象台台長を勤められた饒村さんのYahooニュース記事に分かりやすく解説されています。

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  • 04 Jun
    • 【1か月予報】前半の北・東日本は少雨傾向、後半は全国的に梅雨空

      梅雨前線上に発生した低気圧が東シナ海に進んできて、西日本は九州を中心に雨が降っています。日本の東海上の高気圧の西への張り出しが強いため、低気圧は九州付近に停滞する見込みです。低気圧や前線に向かって入る非常に湿った空気の影響で、西日本では5日にかけて南東側に開けた斜面を中心に局地的に大雨になる恐れがあります。低地の浸水、落雷、突風などにご注意ください。 さて、木曜日に気象庁から発表されている1か月予報によりますと、前半の北・東日本は高気圧に覆われやすく平年より曇りや雨の日が少ない傾向、後半は全国的に平年通り曇りや雨の日が多くなり梅雨空が広がる見込みです。ただしこれからの時期は梅雨前線の位置や活発さによって大きく予想が変わることがあり、予報官泣かせのシーズンに入ります。常に最新の気象情報の入手にご留意ください。以下に、気象庁から発表されている1か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。 1週目(6/4-6/10) 当初の1か月予報では東谷(日本の東に気圧の谷かある配置)でしたが、最新の週間予報資料では西谷(東谷の反対)の配置の予想に変わっているため、東・西日本、沖縄・奄美は湿った空気の影響で曇や雨の日が多いです。現在、沖縄付近にある梅雨前線が後半には本州南岸付近まで北上してくる見込みです。北日本は半ば頃に気圧の谷の影響で天気が崩れますが、その他は晴れの日が多いです。詳細のお天気の流れは、明日の週間予報の記事で解説いたします。 2週目(6/11-6/17) 亜熱帯ジェット気流は日本付近では平年より南寄りを流れ、寒帯前線ジェット気流は北に蛇行しています。それに対応して地上天気図では沖縄の南で太平洋高気圧の張り出しが強く、北日本付近も高気圧に覆われやすいです。そのため、沖縄・奄美付近は相対的に気圧の谷となって梅雨前線の活動が活発になる見込みです。 3・4週目(6/18-7/1) MJO(マッデンジュリアン振動:熱帯の周期的な気候変動)の活発域が海洋大陸から太平洋熱帯域にかけて予想されており、その影響でフィリピン付近の対流活動が活発となって、地上天気図では梅雨前線を本州北部付近に予想しているようです。しかし気象庁ではこの数値計算は過剰とみなして、梅雨前線の位置を平年並みの東・西日本付近と予想しています。全国的に平年同様に曇りや雨の日が多い見込みです。 【地上平均気温】 左から1週目、2週目、3・4週目の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【降水量・日照時間】1か月平均 【850hPa気温推移】1か月予報 左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果) 中央の縦線が6月1日で、その左側は実況、右側は予想

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  • 29 May
    • 【週間予報】今週は寒冷渦のち高気圧、逆位相の気圧配置のため天気の流れは遅い

      大陸から九州南岸に梅雨前線が伸びており、今朝未明には梅雨前線上に低気圧が発生。この低気圧は今夜には九州南部付近に進む見込みです。低気圧や前線に向かって非常に湿った空気が入るため大気の状態が不安定になり、九州南部を中心に落雷、突風、急な激しい雨にご注意ください。 さて、本日の気象庁の週間予報資料、各国の予報資料を見ますと、今週は前半は寒冷渦(寒気を伴う上空の低気圧)の影響で天気が崩れ、後半は高気圧に覆われて晴れるところが多いです。上空が逆位相の気圧配置(後で解説いたします)のため天気の流れは遅いです。また、そろそろ台風1号が発生するかもしれません。以下に気象庁の5/22の週間予報資料とAM11時の週間天気予報に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。 <5/30(月)> 日本付近をトラフ(上空の気圧の谷)が通過、対応する低気圧が南岸を東に進みます。その影響で全国的に雨のところが多いです。低気圧の通過後は西の方から天気が回復してきます。 <5/31(火)> 寒冷渦とその直下の地上の低気圧が北日本に進んできます。その影響で北日本は雲が広がりやすく、北海道や東北北部を中心に雨が降る見込みです。また、九州も前線の影響で雲が広がりやすく、夜には雨が降るところがあります。沖縄・奄美は前線に近い奄美を中心に雲が広がりやすいです。その他の地方では晴れるところが多い予想になっています。 <6/1(水)> 寒冷渦はゆっくりと北日本を東に進みます。その影響で北・東日本は雲が広がりやすく、北日本を中心に雨が降る見込みです。また、東シナ海から前線が伸びてくる影響で、西日本は西の方ほど雲が広がりやすいです。沖縄・奄美も前線の影響で曇り。以降、沖縄・奄美は梅雨前線が停滞して曇りや雨の日が続きます。 <6/2(木)~6/4(土)> 寒冷渦と地上の低気圧は北日本から千島付近に進みます。北日本と東日本日本海側は上空寒気や下層寒気の影響で雲が広がりやすいです。梅雨前線は沖縄・奄美付近に停滞、西・東日本は帯状の高気圧に覆われるため晴れるところが多い見込みです。 <6/5(日)> 北日本は上下層とも寒気が残るため、雲が広がりやすいです。東・西日本は高気圧に覆われて晴れの天気が続きます。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:5/31-6/2、下段:6/3-6/5の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 「逆位相」の気圧配置について解説いたします。6/3を挟む北半球5日平均天気図ではカムチャツカの北がリッジ、その南から日本付近はトラフ。このような気圧配置を「逆位相」と呼びます。偏西風の蛇行が大きくなり、西から東への偏西風の流れが滞るため天気の変化が遅くなります。 今年になってまだ台風が一つも発生していませんが、台風1号がいつ、どこで発生しそうかが焦点と思います。目下、怪しいのは日付変更線のすぐ東の雲の塊。ECMWFは6/5頃に500hPaの低圧部を予想しています。NOAAによるMJOの対流活動活発域(オレンジ色)とも一致していますので、そろそろ台風1号がこの海域で発生するかもしれません。

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  • 28 May
    • 【1か月予報・3か月予報】「陽性型」の梅雨の可能性、ラニーニャが発生し8月は猛暑。

      26日の朝に南シナ海で発生した熱帯低気圧は台風1号に発達しないまま華南に上陸しています。梅雨前線は大陸から奄美付近に伸びています。今日の午後から明日にかけてこの前線の活動が活発になる見込みで、九州南部や奄美を中心に大雨になる恐れがあります。今後の気象情報には十分にご注意ください。 さて、今週は水曜日に3か月予報、木曜日に1か月予報が更新されています。それによりますと、6月は平年並みの梅雨、7月は西・東日本の大平洋側を中心に多雨傾向、8月は沖縄・奄美と西日本を中心に猛暑になる予想になっています。エルニーニョからラニーニャへの移行時期であり、南海上で強い状態を維持している太平洋高気圧が、夏の後半に次第に日本付近に張り出してくる見込みですので、中部山岳は夏の後半ほど天気が安定しそうです。また、梅雨の時期は南海上で強い太平洋高気圧からの湿った空気が入りやすいため、激しい雨が集中的に降ったかと思うとカラリと晴れるような「陽性型」の梅雨になる可能性があります。以下に、気象庁から発表されている予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) 気象庁HP 3か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 29日から30日にかけて、前線上に発生した低気圧が南岸を進む影響で、西・東日本の太平洋側で大雨になる恐れがあります。その後は3日にかけて寒冷渦(寒気を伴う上空の低気圧)がゆっくりと北日本を通過するため、北日本を中心に天気が崩れます。沖縄・奄美は、梅雨前線が北上する今日・明日を除いて梅雨空が続く見込みです。詳細のお天気の流れは、明日の週間予報の記事で解説いたします。 梅雨前線は九州の南海上付近に予想されるため、西日本太平洋側を中心に多前線や低気圧の影響を受けやすいです。沖縄・奄美は前線が北上傾向のため、平年より曇りや雨の日が少ない見込み。北日本は高気圧に覆われやすく、平年より晴れの日が多い予想になっています。 エルニーニョの影響が残っているため、日本の南海上で太平洋高気圧が強く、日本付近に高気圧縁辺の暖かく湿った空気が入りやすいです。全国的に曇りや雨の日が多い見込みで、湿った空気の影響を受けやすい沖縄・奄美、西・東日本の太平洋側で多雨傾向の予想になっています。 1か月予報の流れと同様のお天気の予想です。 太平洋高気圧は日本の南海上で強いですが、日本付近への張り出しは弱いです。そのため南からの暖かく湿った空気が入りやすく、北・東日本では平年より曇りや雨の日が多い見込みです。西日本では前半は平年同様に曇りや雨の日が多く、後半は平年同様に晴れの日が多い見込みです。沖縄・奄美は平年同様に晴れの日が多いです。 ラニーニャが発生して、日本付近への太平洋高気圧の張り出しが次第に強まってきます。日本の南で太平洋高気圧が強い傾向は続くため、太平洋高気圧の張り出しが弱い北日本ではやや多雨傾向。気温は沖縄・奄美と西日本で平年より高く、東日本は平年並みか平年より高い予想になっています。ラニーニャは秋にかけて更に強まる予想ですので、後半ほど天気が安定して暑くなると思われます。 【地上平均気温】 上段:左から1週目、2週目、3・4週目の予想 下段:左から6月、7月、8月の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【1か月予報 降水量・日照時間】 【3か月予報 降水量】 左から6月、7月、8月の降水量 3か月予報は予想が不確実なため控えめの表現になっていますが、8月の500hPa天気図、この通りでしたらどう見ても東日本以西は猛暑ですね。サブハイ(亜熱帯高気圧、5880mの等高度線)が東日本まで張り出す予想です。前線帯は北日本付近に位置するようですので、北日本の山は湿った空気が入りやすそうです。

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  • 22 May
    • 【週間予報】週半ば以降の西・東日本は曇りや雨、梅雨入り発表が焦点。夏以降に台風頻発か?

      日本付近は移動性高気圧に覆われて、梅雨前線の影響の影響を受ける沖縄・奄美を除いて、今日も晴れて気温が上がる予想になっています。特に北海道東部は前日に続いて真夏日になる所があります。体調管理には十分ご注意ください。ここ最近では温暖化やヒートアイランド現象によって、熱中症で亡くなられる方が年間数100人~1000人超に達しています。熱中症は「隠れた気象災害」と言えると思います。この暑さは今週初めまで続く見込みです。 さて、本日の週間予報資料、各国の予報資料によりますと、週半ば以降の西・東日本は気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや雨の日が続きます。今週の焦点は、西・東日本での梅雨入り発表があるかどうかです。現時点では、6月初めにいったん梅雨前線が南海上に大きく南下してしまう予想のようですので、梅雨入り発表は九州南部など梅雨前線に近く、平年値(九州南部は5/31)とあまりかけ離れていない地方に限定される可能性が高そうです。以下に気象庁の5/22の週間予報資料とAM11時の週間天気予報に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。 5/23(月) 日本海から進んでくる高気圧に覆われて、北日本から西日本は広く晴れる見込みです。梅雨前線が停滞する沖縄・奄美は曇りや雨の天気の予想ですが、後半は一部で晴れるところもある予想になっています。 5/24(火) 高気圧は北海道の東に進み、日本付近にトラフ(上空の気圧の谷)が接近してきます。北日本は高気圧に覆われて晴れますが、西・東日本は高気圧縁辺の湿った空気が入りやすくなるため雲が広がりやすいお天気です。西日本では日本海に進んでくる低気圧の影響で雨が降るところもあります。 5/25(水) 北日本と西日本をトラフが通過します。その影響で全国的に雲が広がりやすく、北日本と西日本を中心に雨が降る見込みです。 5/26(木) 北・東日本を前線が通過します。その影響で全国的に雲が広がりやすく、北・東日本を中心に雨が降る予想になっています。 5/27(金)~5/29(日) 黄海の高気圧がゆっくりと日本付近を通過して東海上に進みます。。高気圧の勢力は弱く、南岸に前線が停滞するため、北日本は晴れるところもありますが、西・東日本は雲が広がりやすく雨が降るところもある予想になっています。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:5/24-5/26、下段:5/27-5/29の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 今年はまだ台風が1つも発生していません。1951年以降では年初から台風が発生していない年は、5月まで台風ゼロは1952、1983、1984、6月までゼロは1973、1998の計5回。このうち3回は強いエルニーニョからラニーニャになった時です。今年はこの条件に当てはまっています。年間の台風発生数は1952:27個、1973:21個、1983:27個、1984:27個、1998:16個。年間発生数の平年値は25.6個なので、1998年以外は年間では決して少なくないです。今年の後半は台風の発生頻度が増える可能性があるので要注意と思います。 尚、なぜ強いエルニーニョからラニーニャに変わっていく時期に台風が発生せず、ラニーニャになった直後に台風が頻発するのかメカニズムは分かっていません。単にラニーニャの年に台風が多いわけではないため、海水温だけの要因だけではないようです。非常に興味深い現象と思います。

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  • 21 May
    • 夏山フェスタのお知らせ

      6/11(土)と6/12(日)に名古屋で開催される第4回 夏山フェスタにおいて、日本で唯一、気象庁の認可を得て山の天気予報を配信するヤマテン代表の猪熊隆之さんと、私が所属する気象予報士会東海支部有志による防災NPOウェザーフロンティア東海(WFT)とで、山岳遭難防止に向けた共同イベントを行います。 猪熊さんは、昨年の夏山フェスタで講演した竹内洋岳さん(日本人初のヒマラヤ14座登頂)との厚い友情で、登山での大きな怪我を克服して気象予報士になられ、竹内さんの快挙達成に貢献された素晴らしい方です。今回の夏山フェスタでは猪熊さんのご講演「遭難を防げ!押さえておきたい山の天気の基礎知識」が6/11(土)の13~14時(時間は変更の可能性あり)に予定されています。 また、2日間にわたってWFTと猪熊さんとで共同でお天気相談ブースを設置いたします。ブースにて10分程度のミニセミナーも何度か開催予定です。お天気に限らず、山に関することなら何でもご相談を受け付けます。ぜひご来場ください。 夏山フェスタHP 夏山フェスタの告知チラシ

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    • 【1か月予報】東日本日本海側と北日本は晴れ多い、西・東日本太平洋側は前線の影響で曇りや雨多い

      日本の南には梅雨前線が停滞する一方で、本州付近は移動性高気圧に覆われて、沖縄・奄美を除いて晴れている所が多いです。全国的に気温は高めで、北海道では今日の最高気温が30℃を超える予想になっている所があります。まだ身体が暑さに慣れていないですので、熱中症にご注意ください。 ただし、北・東日本は上空寒気が残る影響で、気温が上がる午後から山間部を中心にかなり局地的ですが落雷の恐れがあります。晴れていても近くで急に積乱雲が出てきたら要注意です。もし雷鳴が聞こえたら、ただちに尾根から回避、樹木から2m以上離れましょう。 ちなみに今週後半から好天が続いているのは、いわゆる「帯状高気圧」に覆われているためです。500hPa天気図で気圧配置を見ると、この帯状高気圧ができやすい理由が分かります。添付は5/20を挟んだ前後5日間の500hPa平均天気図です。図の中心が北極で、日本は右下中央にあります。日本付近は等高度線の間隔が広く、南北の気温差が非常に小さいです。(等高度線の間隔は気温差に比例します)。温帯低気圧は南北の気温差をエネルギーとして発達するため、このような気圧配置では低気圧は発生しにくいです。更に日本の北側で等高度線が北に盛り上がっていて、リッジ(気圧の尾根)になっているため、地上でも高気圧ができやすいです。以上が帯状高気圧に覆われている理由です。24日頃までは帯状高気圧による好天が続く見込みです。 さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報によりますと、梅雨前線の平均的な位置は沖縄・奄美付近です。東日本日本海側と北日本は高気圧に覆われて平年より晴れの日が多い一方、沖縄・奄美、西・東日本太平洋側は前線の影響で曇りや雨の日多い見込みです。気温は全国的に平年より高い予想です。5/16に梅雨入りした沖縄・奄美に続いて、西・東日本でも例年通り6月は梅雨のシーズン入りする見込みです。以下に、気象庁から発表されている1か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。 1週目(5/21-5/27) 日本付近の気圧配置は500hPa天気図で等高度線の間隔が開いた気圧配置から、等高度線が東西に走る気圧配置(東西流型)に変わります。この気圧配置になると、低気圧と高気圧が交互に通過する周期的な天気の変化になります。25日から26日にかけてトラフ(上空の気圧の谷)の接近とともに梅雨前線が本州付近に北上します。その後も梅雨前線は南岸付近に停滞する見込みで、晴れが続いてきた天気も25日以降は曇りや雨の日が多くなります。気温は全国的に高めの予想で、かなり高くなる所もあります。詳細のお天気の流れは、明日の週間予報の記事で解説いたします。 2週目(5/28-6/3) 梅雨入りしている沖縄・奄美を除いて周期的な天気の変化です。ただし低気圧が平年より日本の北側を通過しやすい傾向のため、東日本日本海側と北日本は高気圧に覆われやすく平年より晴れの日が多い見込みです。その他の地方は平年並みの天気の予想です。気温は全国的に高め。 3・4週目(6/4-6/17) 東・西日本の太平洋側、沖縄・奄美を中心に梅雨前線の影響を受けやすく、平年より曇りや雨の日が多い見込みです。その他の地方では、ほぼ平年並みの天気の予想です。気温は、北日本で冷湿なオホーツク海高気圧に覆われる可能性を考慮して平年並み、その他の地方では平年並みか平年より高い予想になっています。 【地上平均気温】 左から1週目、2週目、3・4週目の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【降水量・日照時間】1か月平均 【850hPa気温推移】1か月予報 左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果) 中央の縦線が5月18日で、その左側は実況、右側は予想

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  • 14 May
    • 【週間予報・1か月予報】周期的な天気の変化。低気圧や前線の動向に注意。夏の後半は猛暑か?

      日本付近を移動性高気圧が通過中(左の実況天気図)で、今日は全国的に晴れて汗ばむ陽気になっています。明日も東海上から高気圧に覆われるため晴れる見込みです。しかし、明日の夜には日本海に低気圧が発生(右の48時間予想図)して、低気圧から伸びる寒冷前線が16日後半から17日にかけて日本付近を通過します。その影響で16日と17日は全国的に天気が崩れて雨が降りやすい天気になります。特に寒冷前線が通過する時に大気の状態が不安定になって、一時的に強い雨が降ったり、突風が吹く恐れがありますので、登山をされる方はご注意ください。ただし昨日の予報資料ほどは荒れない予想に変わってきました。 今回は都合により、1か月予報と週間予報を同時に更新いたします。この1か月は春らしい周期的な天気の変化になりそうです。そのような時には低気圧が急発達することがよくありますので、低気圧や前線の動向にご注意ください。また、4/11に発表されている気象庁のエルニーニョ監視速報によりますと、「エルニーニョ現象は春の間に終息するとみられ、夏にはラニーニャ現象が発生する可能性が高い」という予想が出ています。冬にかけてラニーニャ傾向が強まる予想ですので、夏の後半は猛暑、今冬は寒冬になる可能性が出てきました。日本の転向はラニーニャだけでは決まらないのですが、どうなるのか注目と思います。 以下に気象庁5/14の週間予報資料とAM11時の週間天気予報 、木曜日の1か月予報に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、地上平均気温、降水量・日照時間、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。 5/16(月) 日本海を低気圧が発達しながら進み、低気圧から伸びる寒冷前線が西日本に進んできます。その影響で雨が降りやすい天気です。東日本などで最初は晴れていても、次第に雲が広がってきます。 5/17(火) 低気圧は寒冷渦(寒気を伴う上空の低気圧)と一体になってサハリン付近に進み、そこから伸びる寒冷前線が西日本から北日本を通過します。その影響で全国的に雨になりますが、前線通過後の西日本は高気圧に覆われて次第に晴れてくる見込みです。沖縄・奄美は前線が停滞するため雨が続きます。以降、沖縄・奄美は前線が停滞する見込みで、曇りや雨が続く予想になっていますので、16日または17日に梅雨入り発表がありそうな感じです。 5/18(水)・5/19(木) 移動性高気圧が日本付近に進んでくるため晴れる所が多いですが、19日はトラフ(上空の気圧の谷)の接近に伴い梅雨前線がやや北上する影響で太平洋側で雲が広がりやすく、西日本では雨が降る所がある見込みです。 5/20(金)・5/21(土) トラフは東日本をゆっくり東に進みます。梅雨前線が南海上に停滞するため、太平洋側では雲が広がりやすいです。日本海側は晴れる所もある予想になっています。 5/22(日) 日本付近をリッジ(上空の気圧の尾根)が通過します。晴れる所が多いと思われます。10日天気予報を発表している気象協会さんは晴れ、ウェザーマップさんは曇時々晴の予想です。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 1か月予報 2週目(5/21-5/27) 日本付近の上空の偏西風の流れが弱まるため、低気圧が発生しにくく高気圧に覆われやすくなります。そのため東・西日本は周期的な天気の変化でも、平年より晴れの日が多い見込みです。登山には狙い目の週かもしれません。 1か月予報 3・4週目(5/28-6/10) 南シナ海からフィリピン東で高気圧が強いため、日本付近は高気圧縁辺の暖かく湿った空気が入りやすいです。その影響で東・西日本の太平洋側と沖縄・奄美は前線や低気圧の影響を受けやすく、平年より曇りや雨の日が多い予想になっています。いよいよ梅雨入り間近と思います。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:5/16-5/18、下段:5/19-5/21 ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 【地上平均気温】1か月予報 左から1週目、2週目、3・4週目の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【降水量・日照時間】1か月平均 【850hPa気温推移】1か月予報 左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果) 中央の縦線が11月4日で、その左側は実況、右側は予想

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  • 08 May
    • 【週間予報】10日から11日に通過する低気圧と前線に注意、局地的な大雨の恐れ

      日本付近に移動性高気圧が進んできて、南海上の前線の活動もいったん弱まりましたが、南から湿った空気が入るため再び活発化して、明日にかけて九州南部まで北上する見込みです。6時の天気図の東シナ海で前線が北側に盛り上がった付近で湿った空気が強く入っています。気象衛星画像では、台湾の東側から沖縄の北側にかけて真っ白な積乱雲の塊があって、豪雨の時によく発生するにんじん雲(テーパリングクラウド)ができています。いよいよ梅雨前線や、積乱雲の動向に注意が必要なシーズンに入ってきました。 さて、本日の気象庁の週間予報資料、各国の予想図を見ますと、今週は10日から11日に日本海から北日本を通過する低気圧と前線に注意が必要と思います。低気圧や前線に向かって非常に湿った空気が入るため局地的な大雨の恐れがあるだけでなく、低気圧や前線の移動速度が遅いため、悪天が長く続く可能性があります。今後の気象情報にご注意ください。たとえこの日に山に登らなくても、もし山だったらどうなるかを普段からイメージすることは大切と思います。以下に気象庁の5/1の週間予報資料 とAM11時の週間天気予報 に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 5/9(月) トラフ(上空の気圧の谷)の接近に伴い、前線が九州南部付近まで北上します。その影響で西日本は雨、東日本も太平洋側を中心に雲が広がりやすく雨が降りやすい天気です。前線に近い奄美も曇。北日本、沖縄は高気圧に覆われて晴れる見込みです。 5/10(火) トラフは深まりながら東シナ海に進みます。対応する低気圧が東シナ海の前線上に発生、前線を伴って日本海、ないしは西日本に進みます。その影響で沖縄・奄美、西・東日本、東北までの広い範囲で雨が降ります。西日本では非常に湿った空気が入る影響で局地的に大雨になる恐れがあります。北海道は高気圧の圏内のため晴れる予想です。 5/11(水) 低気圧は本州付近を通過して、夜には三陸沖に進みます。西日本から北日本の広い範囲で雨が降り、西・東日本では大雨になる恐れがあります。また、低気圧の周辺で気圧差が大きくなるため、強風が吹くところもありそうです。最新の気象情報のご確認をお願いします。 5/12(木) 低気圧は千島付近に進み、前線は日本付近から遠ざかります。東シナ海から移動性高気圧が進んできて、晴れるところが多いです。北日本は気圧の谷が残る影響、沖縄・奄美は前線が残る影響で雲が広がりやすいです。 5/13(金)・5/14(土) 日本付近は引続き高気圧に覆われて晴れるところが多いです。ただし、14日はトラフが通過するため、西・東日本の太平洋側、北日本で雲が広がりやすいです。 5/15(日) 大陸から進んできた移動性高気圧に覆われて、全国的に晴れる予想になっています。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:5/10-5/12、下段:5/13-5/15の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 今回の悪天が長く続く可能性がある理由は、上空の気圧配置にあります。低気圧や前線の移動速度が遅いのは、500hPa天気図で日本付近にトラフ(気圧の谷)、その北側にリッジ(気圧の尾根)があって偏西風の流れが遅くなるためです。これを逆位相の気圧配置と言います。上空の風は等高度線に沿って西から東に向かって流れ、等高度線の間隔が狭いほど強い風が吹きます。逆位相の配置になると等高度線の間隔が開いて、リッジやトラフの移動速度が遅くなり、対応する地上の高気圧や低気圧の移動速度も遅くなるという理由です。高層天気図を敬遠される方が多いと思いますし、気象予報士を目指す前は私も見るのも嫌でした。しかし理屈が分かってくるとなかなか面白く、今では地上天気図よりも先に高層天気図を見るようになりました。

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  • 05 May
    • 【1か月予報】低気圧や前線の影響を受けやすい状況が続く

      今日は二十四節気の立夏、いよいよ季節は春から初夏へのステージへと移っていきます。残念ながら今回のGWの連休も遭難が相次いでいます。『暖冬』『雪が少ない』という状況に捉われてしまい、この時期に良くある冬山への様相の変化に対処できなかったことが遭難の原因の一つと思います。岳沢小屋さんのブログ に書かれている言葉をかみしめていただきたいと思います。「今年の場合登山者にも我々山小屋サイドにも暖冬と少雪のためにちょっと考えが甘かった部分があったのかもしれません。特に4月は本当に暖かく、油断していた部分がありました。でも、GW期間中に北アルプスで吹雪になるなんてことは至って普通の話し。過去にも気象遭難が幾度も発生しているという危機感を忘れてはいけないと思います。」 今日の48時間予想図を見ますと、7日の日本海を進む低気圧から伸びる寒冷前線が午前中に中部山岳を通過する予想です。中部山岳は、寒冷前線の通過前と通過時に一時的に荒天になる恐れがあります。ヤマテンさん の山の天気など、最新の気象情報にご注意ください。また、南高北低型の気圧配置のため等圧線が密集した状況が続くため、3000m稜線では土曜日までは風が強いです。ご注意ください。 さて、本日の気象庁の1か月予報によりますと、インドネシアからフィリピン付近の対流活動が不活発な状況が続くため、今回の1か月予報でも日本の南で太平洋高気圧が強く、 高気圧縁辺の暖かく湿った空気が日本付近に入りやすいです。そのため、東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美では前線や低気圧の影響を受けやすく、平年より曇りや雨の日が多くなる見込みです。とは言っても、北日本から西日本は周期的な天気の変化ですので、週間天気予報によって天気のタイミングを見て登山計画を調整されると良いと思います。以下に、気象庁から発表されている1か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 1週目(5/7-5/13) 週間予報資料の500hPa平均天気図では、日本付近は低気圧と高気圧が周期的に通過しやすい東西流型の気圧配置で、傾圧帯の南縁が本州付近。また850hPaの前線帯も本州南岸付近にあり、東・西日本の南岸に前線ができやすいです。7日に冒頭に書きました寒冷前線が通過した後、9~12日にかけて前線や低気圧の影響で天気が崩れそうです。西・東日本の太平洋側では暖かく非常に湿った空気が流れ込む影響で降水量が多くなる可能性があります。お天気の流れの詳細は、日曜日の週間予報の記事で解説いたします。 2週目(5/14-5/20) 偏西風の流れが本州付近で南北に分離して流れる(200hPa流線関数)ため、日本付近は偏西風の流れが弱まり、低気圧が発生しにくい見込みです。暖かく湿った空気が入りやすい傾向は続くものの、ほぼ平年並みの天気の予想になっています。気温は全国的にやや高温傾向。 3・4週目(5/20-6/3) 1週目とほぼ同様の気圧配置で、東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美は平年より曇りや雨の日が多い見込みです。気温は全国的にやや高温傾向。 【地上平均気温】 左から1週目、2週目、3・4週目の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【降水量・日照時間】1か月平均 【850hPa気温推移】1か月予報 左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果) 中央の縦線が5月4日で、その左側は実況、右側は予想

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  • 01 May
    • 【週間予報】5/3~5/4の発達する低気圧とそこから伸びる寒冷前線に注意

      今日の中部山岳の稜線付近は強風が吹き荒れています。所属する全トヨタ山岳連盟の1パーティーからは、強風のため常念小屋で停滞との報が伝わってきています。私が気象サポートしている会社山岳部も今日の蝶ヶ岳アタックは厳しそうです。蝶ヶ岳ヒュッテさんの今朝の情報では『昨日の夕方から始まった暴風雪は、一晩中止むことなく続いています。現在雪は止んでいますが、風速20メートルを超える暴風が常時吹いているため、地吹雪がすごいです。また、ガスで視界は良くありません。』とのことです。無理せず安全登山でお願いします。(写真は蝶ヶ岳ヒュッテさんFacebook より) この強風は地上天気図(上)で日本海の低気圧と南海上の高気圧との間で気圧差が大きくなっているだけでなく、中部山岳3000m付近の高度に相当する700hPa天気図(下)でも千島の東の寒冷渦(寒気を伴う上空の低気圧)と南海上の高気圧との間で気圧差が大きくなっているためです。上下層ともに気圧差が大きいために、遮るものがない山では非常に強い風が吹きます。風上に高い山がある山域では、更に気流の乱れによる突風が強まる恐れもあります。常念岳や蝶ヶ岳は、風上側に槍ヶ岳から穂高岳の稜線を控えているために丁度この条件に当てはまります。風上の槍ヶ岳・穂高岳も地形によって局地的に風が強まる箇所がありますので、これ以上の事故が起きないことを祈っています。(昨日は奥穂の登りで滑落事故がありました) さて、本日の気象庁の週間予報資料、各国の予報資料を見ますと、GW連休後半は5/3~5/4にかけて沿海州を進む発達する低気圧と、低気圧から伸びる寒冷前線に注意が必要です。5/1から5/2に日本付近を通過して東海上に進む高気圧の移動速度が遅いため、沿海州の低気圧との気圧差が大きくなって、5/3後半から5/4にかけて非常に強い風が吹きそうです。また、寒冷前線の通過時に大荒れや大雨になる可能性もあります。今後の気象情報には十分にご注意ください。以下に気象庁の5/1の週間予報資料 とAM11時の週間天気予報 に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 5/2(月) 日本付近にリッジ(上空の気圧の尾根)が進んできて、対応する高気圧に覆われて全国的に晴れる所が多く、穏やかな登山日和の天気になる見込み。ただし、高気圧の背面となる沖縄方面は雲が広がりやすいです。 5/3(火) トラフ(上空の気圧の谷)と対応する低気圧が夜には中国東北区に進んできます。西日本から沖縄・奄美は低気圧から伸びる前線が通過する影響で曇後雨で、風が強まり、広い範囲で荒れた天気。北・東日本も晴後曇で、後半は風が強まります。 5/4(水) 低気圧は沿海州に進み、低気圧から伸びる寒冷前線が西日本から東・北日本を通過します。南から低気圧や寒冷前線に向かって非常に湿った空気が入るため、西・東日本では大雨になる恐れがあります。風も強いため、山では大荒れの天気になりそうです。最新の気象情報には十分にご注意ください。寒冷前線の通過による遭難事例は過去に多数あります。無理のない慎重な行動をお願いします。 5/5(木) 日本付近にリッジと対応する高気圧が進んできて、全国的に晴れる所が多いです。ただし、湿った西風の影響を受ける北日本日本海側と、高気圧縁辺の湿った空気の影響を受ける沖縄・奄美は雲が広がりやすい予想になっています。 5/6(金)・5/7(土) 北日本をトラフが通過、その影響で北日本は雲が広がりやすく、雨が降る所があります。東・西日本、沖縄・奄美も、東海上の高気圧と黄海の高気圧との鞍部となり、相対的な低圧部となるため雲が広がりやすいです。 5/8(日) 黄海の高気圧が弱まりながら日本海に進みますが、南海上には前線が残る見込み。そのため、全国的に雲が広がりやすい天気の予想です。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:5/3-5/5、下段:5/6-5/8の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 山の気象は地形の影響を受けるため、この通りにはならないこともあることをお断りした上でTenki.jp さんの白馬岳の予想を添付いたします。いったん5/2に風が弱くなった後、5/3の後半から再び風が非常に強まる予想です。 気象庁のGSM(全球予報モデル)によると、5/4の午前中に中部山岳を寒冷前線が通過、かなりの雨が降る可能性があります。降水量の予想についてはまだ不確実で、中部山岳は地形の影響を受けるため、これより多くなったり、逆にあまり降らない山域もあります。沿海州の低気圧と東海上の高気圧との間で等圧線の間隔が密集して気圧差が大きくなっているため、寒冷前線の通過前は強い南風、通過後は強い西風が吹くことが予想されます。 沿海州の低気圧と東海上の高気圧との間で気圧差が大きくなるのは東海上に顕著なリッジ(上空の気圧の尾根)があって日本付近を通過した高気圧の移動速度が遅くなるためです。500hPa天気図が分かるようになると面白いですよ。

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  • 29 Apr
    • 【1か月予報・3か月予報】5月:周期的な天気、6月:平年並みの梅雨、7月:北・東日本で多雨傾向

      GW連休初日の今日は、低気圧が急速に発達しながら北海道の南を北東進、日本付近は冬型気圧配置となってこの時期としては強い寒気が入っています。現在、北海道東部を中心に降雪、中部山岳でも北アルプス稜線では雪になっているようです。気象庁からは今朝「高波と強風及び大雪に関する全般気象情報 第1号 」を発表して「急速に発達する低気圧の影響で北日本では30日にかけて高波に警戒、強風に注意。北日本や東日本では積雪や路面凍結による交通障害にも注意。24時間降雪量は多い所で北海道40cm、東北10cm、関東甲信5cm」としています。 中部山岳でも日本雪崩ネックワークさん情報では、立山の室堂周辺では昨晩から30cmの降雪があったそうです。北アルプスでは北部を中心に今夜にかけて更に降雪量が増える可能性がありますので、新雪雪崩に注意が必要と思います。ザラメ雪の上に新雪が載っているので雪崩やすいそうです。できるだけ谷地形を避けるなど雪崩リスク回避をお願いします。 さて、今週は月曜日に3か月予報、木曜日に1か月予報が更新されています。それによりますと、5月は周期的な天気、6月はほぼ平年並みの梅雨、7月は北・東日本で多雨傾向の予想になっています。以下に、気象庁から発表されている予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) 気象庁HP 3か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 1週目(4/30-5/6) 30日は西日本から冬型気圧配置が緩んできますが、中部山岳は風が強いです。1日はトラフ(上空の気圧の谷)が通過する影響で大気の状態が不安定となって、急な降雪、落雷の恐れがあります。2日は移動性高気圧に覆われて好天。5/3から5/4にかけて、沿海州を進む低気圧からの伸びる寒冷前線が通過する影響で、全国的に荒れた天気になる可能性があります。今のところ中部山岳は4日が要注意のようです。最新の気象情報のご確認をお願いします。詳細のお天気の流れは、5/1の日曜日の週間予報の記事で解説いたします。 2週目(5/7-5/13) 地上天気図では北日本からアリューシャンにかけて平年より気圧が低く、この付近で低気圧が発達しやすい見込みです。また前線に対応した気圧の低い領域が東シナ海から西日本に伸びています。沖縄・奄美と西日本太平洋側は、南海上の高気圧縁辺の暖かく湿った空気が入りやすいため前線や低気圧の影響を受けやすく多雨傾向。北日本も低気圧や前線の影響で多雨傾向の予想です。気温は全国的に高め。 3・4週目(5/14-5/27) 引き続き南海上で太平洋高気圧が強く、暖かく湿った空気が入る影響で、沖縄・奄美、西日本、東日本太平洋側で多雨傾向の見込みです。気温はやや高温傾向。 6月 太平洋東部の赤道域で海水温が負偏差に転じて、この海域の海水温だけ見ればラニーニャ傾向になる予想です。しかし他の熱帯域への反応が遅れるため、依然としてインド洋で対流活動が活発、フィリピン付近で不活発な状態が続きます。そのため日本の南海上で太平洋高気圧が強く、日本付近は高気圧縁辺の暖かく湿った空気が入りやすいです。ほぼ平年並みの梅雨になりそうですが、前線や湿った空気の影響を受けやすい西日本太平洋側でやや多雨傾向になる見込みです。気温はやや高めの予想。 7月 海水温の負偏差は中部太平洋赤道域まで広がりますが、フィリピン付近の対流活動は引続き不活発な予想で、南海上の高気圧が更に強まるため前線の活動が活発になる見込みです。そのため北・東日本で多雨傾向、西日本は平年並み、沖縄・奄美は高気圧に覆われ晴れて暑くなる予想です。 【地上平均気温】 上段:左から1週目、2週目、3・4週目の予想 下段:左から5月、6月、7月の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【1か月予報 降水量・日照時間】 【3か月予報 降水量】 左から5月、6月、7月の降水量

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  • 24 Apr
    • 【週間予報】発達する低気圧と強い上空寒気に注意

      中国大陸から東シナ海、日本の南岸を通って日付変更線付近まで、北緯30度付近を長大な前線が伸びています。この前線に向かって南から非常に湿った空気が入るため、25日にかけて南西諸島では大気の状態が不安定になり、急な強い雨、落雷、突風に注意が必要です。沖縄地方の梅雨入り発表ですが、4/29から5/1にかけて移動性高気圧が通過して前線が不活発になるため、次のタイミングまで見送られる可能性があると思われます。 また、昨日に黄砂が観測されており、24日にかけて西日本から北日本の広い範囲で黄砂が予想されます。見通しが悪くなって交通障害が発生する恐れがありますのでご注意ください。気象庁から昨日午後に「黄砂に関する全般気象情報 第1号 」が発表されています。 大変残念なことなのですが、昨年までトヨタ自動車山岳部のリーダーを務めたMさんが富士山の下山中に滑落事故で亡くなられたという訃報が昨日伝わってきました。私は一緒に山に登ったことはありませんが、2012年に私が講師を務めた全トヨタ山岳連盟の気象遭難対策講習会に参加されていて熱心に講習を受けられていた記憶があります。 昨年12月にトヨタ自動車を退職して山岳ガイドとしての人生をスタートした矢先の事故で、本当に残念でなりません。気象状況としては悪くなかった状況での事故は、気象情報の提供だけでは遭難事故を防げないことを痛感します。山行技術の高い山岳部のリーダーを務めた人でも遭難することを思うと、山では万全ということはないということを肝に銘じなければいけないと感じています。 さて、本日の気象庁の週間予報資料、各国の予報資料によりますと、27日から28日にかけて日本付近を発達しながら低気圧が通過、低気圧の通過後も強い上空寒気によって大気の状態が不安定になる見込みです。GWに登山を予定される方は、29日は低気圧の影響が残る可能性があること、29日から30日にかけて落雷、急な強い雨、突風にご注意ください。春山での落雷事故も意外と多いです。以下に気象庁の4/24の週間予報資料 とAM11時の週間天気予報 に基づいてお天気のシナリオをまとめてみます。地上天気図、850hPa気温推移と併せてご覧ください。 気象庁HP 週間天気予報 ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 4/25(月) 日本付近を移動性高気圧が通過します。北日本から西日本まで晴れる所が多いですが、前線の影響を受ける九州南部と沖縄・奄美は曇りか雨で、大雨になる所があります。最新の気象情報にご注意ください。 4/26(火) 日本付近は大陸の高気圧の張り出しの南東側の縁辺となって、湿った東寄りの風が入るため全国的に雲が広がりやすいです。また、前線の影響で沖縄・奄美は曇りか雨、西日本でも西の方から雨が降り始める所がある見込みです。 4/27(水)・4/28(木) トラフ(上空の気圧の谷)が日本付近に接近、対応する低気圧が前線上に発生します。低気圧は発達しながら、27日は西日本の南岸、28日は東日本の南岸に進みます。27日は高気圧圏内の北日本で晴れる所がありますが、東・西日本、沖縄・奄美では雨が降る所が多いです。この低気圧や前線の影響で全国的に荒れた天気となり、九州南部や伊豆諸島を中心に大雨になる可能性がありますので、最新の気象情報のご確認をお願いいたします。 4/29(金) 日本付近を上空寒気を伴ったトラフが通過、低気圧は東海上に抜けて一時的に冬型気圧配置になります。500hPaで-21℃から-24℃のこの時期としては強い寒気が入るため、大気の状態が不安定となって中部山岳では一時的に吹雪になったり、落雷、突風が発生する可能性があります。気象レーダーや雲の観察によって積乱雲の動向にご注意ください。 4/30(土)・5/1(日) トラフは東に抜けて、日本付近にリッジ(上空の気圧の尾根)が進んできます。大陸から進んできた移動性高気圧に覆われて、全国的に晴れる所が多いです。30日は北日本と東日本の一部で上空寒気の影響が残る見込みです。 ※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。 【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19) 上段:4/26-4/28、下段:4/29-5/1の21時 ハッチングは前24時間に5mm以上の降水の予想域 【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50) 上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 27日から28日の低気圧とその後の上空寒気の影響ですが、まだ予想が不確実であることをお断りした上でNOAA(アメリカ海洋大気局)による予想図をご参考に添付いたします。いずれもGPV気象予報 さんの米国海洋大気局のリンクから384時間先の予想図まで見ることができます。上段が4/28のAM3時の地上気圧と風の予想図、下段が4/30のAM9時の500hPa等高度線と気温・風の予想図です。GW後半の予想は5/1(日)にアップする予定です。事故の無いように安全登山でお願いします。

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  • 23 Apr
    • 【1か月予報】沖縄から本州の南に前線帯が停滞、沖縄・奄美の梅雨入りも時間の問題か?

      4/19(火)夜に実施された愛知県山岳連盟の春山遭難対策会議にて、春山の気象とGWの山の予想についての講演をさせていただきました。今年は雪が少ないと言われていますが油断大敵です。これまで雪があって快適に登れた雪壁が、岩と氷のミックスの嫌らしいルートに変貌する可能性があります。稜線の雪が柔らかくなっていて崩れたり踏み抜いたり、逆にアイゼンの歯が立たない堅雪や氷になっていたりする可能性もあります。穂高岳山荘スタッフの宮田さんのブログ「ぼちぼちいこか 」が最新の穂高岳のルート状況を分かりやすく伝えています。北アルプスの穂高方面に行かれる方は参考にされると良いと思います。(上:ぼちぼちいこかからお借りしました、下:4/19の愛知県山岳連盟の講演)。講演でもお話ししましたが、「春に3日の晴れ無し」です。安全登山でお願いいたします。 さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報によりますと、沖縄から日本の南に前線帯が停滞するようです。沖縄の南から日本の南海上で高気圧が強く、日本付近は暖かく湿った空気が入りやすいです。そのため東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美で多雨傾向になります。また、前半は北・東日本の太平洋側で、オホーツク海高気圧の冷湿な空気の影響を受ける時期がありそうです。以下に、気象庁から発表されている1か月予報の概要と根拠についてまとめてみます。 気象庁HP 1か月予報 (地方、要素、予報期間を選択してくださいね) ※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図 にあります。 1週目(4/23-4/29) 1か月予報資料では西谷(日本の西に上空の気圧の谷)の気圧配置で、週間予報資料では500hPa高度負偏差に転じます。日本の南で太平洋高気圧が強いため、前半を中心に東・西日本の南に前線が停滞しやすいです。そのため東・西日本、沖縄・奄美は曇りや雨の日が多いです。沖縄地方の梅雨入り発表も時間の問題と思われます。また、27日後半から29日前半にかけて、低気圧が発達しながら日本付近を通過するため、広い範囲で荒れた天気や大雨になる恐れがあります。今後の気象情報にご注意ください。詳細のお天気の流れは、明日の週間予報の記事で解説いたします。 2週目(4/30-5/6) 2週目も西谷傾向で前線は引続き日本の南に停滞しますが、1週目よりは活動が弱い見込みです。周期的な天気の変化ですが、北・東日本の日本海側を中心に移動性高気圧に覆われやすい見込みです。GW連休の登山は、周期的な天気の流れを読んでください。気温は西へ行くほど高温傾向の予想です。 3・4週目(5/7-5/20) エルニーニョの衰弱傾向に伴い、予想が不確実になっています。現在のところでは、引続き南海上の高気圧が強く、高気圧縁辺の湿った空気の影響によって東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美では多雨傾向の予想になっています。 【地上平均気温】 左から1週目、2週目、3・4週目の予想 暖色系の色が濃いほど平年より気温が高くなる確率が大きい 寒色系の色が濃いほど平年より気温が低くなる確率が大きい 【降水量・日照時間】1か月平均 【850hPa気温推移】1か月予報 左上:北日本、左下:東日本、右上:西日本、右下:沖縄・奄美 ピンク:平年より2℃以上高い、青:平年より2℃以上低い 太線:平均、細線:各メンバー(個々の数値予報の結果) 中央の縦線が4月20日で、その左側は実況、右側は予想 実はすでにアップされている気象庁の3か月予報資料では、東部太平洋熱帯域の海水温が6月にこれまでの正偏差から負偏差に転じて、明らかなラニーニャ傾向を示しています(上図は7月の海水温)。6月はまだ海水温に対する大気の反応が追従しないようですが、7月には日本付近の偏西風の流れが平年より北を流れる傾向が出ています(下図の200hPa流線関数で白抜きの高気圧性循環偏差)。これは平年より太平洋高気圧の北への張り出しが強いことを意味します。2月末の夏の予想では、北日本は平年並みで西へ行くほど気温が高くなる確率が大きい予想になっていましたが、ラニーニャ傾向が明瞭になったことにより、予想が変わってくると思われます。次回の気象庁の3か月予報は4/25(月)の予定です。

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ペンギンおやじ

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山と空手とお天気が趣味で、お酒をこよなく愛するおやじです。ブログの他に、HPの空手練習日記は毎週金曜...

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