桜前線は東北南部まで満開となり、一気に季節が進んだ感じがします。今日の北日本から西日本は移動性高気圧に覆われて概ね晴れています。しかし上空寒気が入る一方で、地上では気温が上がるため、中部山岳では大気の状態が不安定になる所があります。天候の急変や雷にご注意ください。雨が降っていなくても雷が落ちることがあります。雷鳴が聞こえたら直ちに稜線を降りて、高い木から4m以上離れましょう。

 

 

 

さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、向こう1か月は気温が平年よりも高い状況が続き、融雪が進みそうです。朝晩の冷え込みによるルートの凍結、雪渓や雪庇の崩壊などにご注意ください。今日のように晴れて気温が上がると、お昼頃から夜の初めにかけて大気の状態が不安定になることも予想されます。以下に気象庁の週間予報と1か月予報の内容と根拠をまとめてみます。

 

気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

 

<4/15(月)>

東シナ海から前線が西日本の南に伸びてきます。前線付近の湿った空気の影響で、沖縄・奄美は曇りや雨で、西日本も西の方から天気は下り坂。前線から離れた北・東日本は概ね晴れる見込みです。

 

<4/16(火)>

高気圧は日本の東に進み、気圧の谷が西日本に進んできます。その影響で、北海道南部から西日本は曇りや雨の天気になります。気圧の谷から離れた北海道北部や沖縄・奄美は晴れる所もありそうです。

 

<4/17(水)>

気圧の谷が東日本に進み、黄海の高気圧が西日本に張り出します。気圧の谷の影響で、北・東日本は曇りや雨の天気になります。西日本は概ね晴れる見込みです。沖縄・奄美は高気圧縁辺の湿った空気の影響で、雲が広がりやすい天気になりそうです。

 

<4/18(木)>

本州南岸を低気圧が東に進みます。低気圧周辺の湿った空気の影響で、北・東日本、西日本太平洋側を中心に雲が広がりやすい天気になります。沖縄・奄美は前線の影響で曇りや雨の天気の見込みです。

 

<4/19(金)>

南岸の低気圧は千島の低気圧と北海道の南で一つにまとまります。北日本は低気圧の影響で雲が広がりやすい天気になります。東・西日本は高気圧に覆われて概ね晴れ。沖縄・奄美は高気圧縁辺の湿った空気の影響で、雲が広がりやすい天気になります。

 

<4/20(土)>

高気圧が日本海に進む一方で、前線が東シナ海に伸びてきます。関東で晴れる他は、全国的に雲が広がりやすい天気になる見込みです。

 

<4/21(日)>

東シナ海の前線が九州の南に伸びてきます。その影響で、全国的に雲が広がりやすく、九州を中心に雨が降る見込みです。まだ非常に不確実ですが千島付近で低気圧が発達する可能性があり、北日本の1500m以上の山岳は荒れる可能性がありますので、最新の気象情報にご注意ください。

 

※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。

 

<1か月予報 2週目(4/20-4/26)>

偏西風の流れが北に蛇行するため、日本付近は暖かい空気に覆われやすく、全国的に高温傾向の予報です。天候は東・西日本で前線や低気圧の影響を受けやすく多雨傾向、その他の地方ではほぼ平年並みの予報です。

 

<1か月予報 3・4週目(4/27~5/10)>

引き続き日本付近は暖かい空気に覆われやすく、全国的に高温傾向の予報です。天候は全国的に平年並みの数日の周期で変わる天気の予報です。

 

 

 

【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段:4/16-4/18、下段:4/19-4/21

ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域

 

 

【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)

上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差

 

 

【1か月予報 気温の予報】上:1か月平均、下:週別

 

 

【1か月予報 降水量の予報】

 

 

【1か月予報 日照時間の予報】