まずは気象概況です。8日に南岸低気圧が通過した後、東シナ海に移動性高気圧が進んできて沖縄・奄美と西日本を覆っていて、北・東日本を中心とした気圧配置になっています。北・東日本の日本海側は寒気の影響で雪が降っている所が多く、その他の地方では概ね晴れています。明日は移動性高気圧は本州付近を通過し、東シナ海に低気圧が発生するため全国的に天気は下り坂で、西日本と沖縄・奄美は雨の予報です。この東シナ海の低気圧が南岸低気圧となって12日に本州付近を通過する見込みです。

 

 

 

さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、今週は12日に予想されている南岸低気圧に注意と思います。まだ不確実ですが、陸地に近い所を進むため平地では雨ですが、山岳では中央アルプスを中心に大雪になる可能性があります。今後の気象情報にご注意ください。また20日前後の寒波によって、3月中旬の気温が下方修正される可能性があります。春は一進一退のようです。

 

以下に気象庁の週間予報と1か月予報の内容と根拠をまとめてみます。

 

気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

 

<3/11(月)>

冒頭に書きました通りです。

 

<3/12(火)>

低気圧が南岸を進み、夜には関東の東に進みます。南岸低気圧の影響で全国的に雨が降る所が多く、雪になるのは北海道、本州の山岳の見込みです。関東甲信の山岳では大雪、平地では大雨になる可能性がありますので、最新の気象情報にご注意ください。また、気圧の傾きも大きいため山岳の稜線では強風にも注意と思います。

 

<3/13(水)>

南岸低気圧は発達しながらオホーツク海に進み一時的に冬型気圧配置となりますが、夜には移動性高気圧が東シナ海に進んできます。北日本から西日本の日本海側は寒気の影響で雲が広がりやすく、雪や雨が降る所があります。太平洋側と沖縄・奄美は概ね晴れ。

 

<3/14(木)~3/15(金)>

日本海に上空と地上の気圧の谷が進んできます。その影響で、北日本と、東日本日本海側は雲が広がりやすく、北日本では雪(北海道)や雨が降る所があります。東日本太平洋側、西日本は概ね晴れ。沖縄・奄美は高気圧縁辺の湿った空気の影響で雲が広がりやすい天気です。

 

<3/16(土)>

高気圧は日本の東に進み、東シナ海の前線はゆっくりと北上します。前線の影響で、沖縄・奄美と西日本は雲が広がりやすい天気ですが、前線から離れた近畿地方は晴れる見込みです。東北と東日本は概ね晴れ。北海道は上空の気圧の谷や寒気の影響で雲が広がりやすく、日本海側を中心に雪が降る見込みです。

 

<3/17(日)>

東シナ海の前線上に発生した低気圧が九州付近に進みます。その影響で、沖縄・奄美と西日本は雲が広がりやすく、九州と奄美を中心に雨が降ります。北・東日本も雲が広がりやすい天気ですが、関東と北日本太平洋側を中心に晴れる所もある見込みです。

 

※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。

 

<1か月予報 2週目(3/16-3/22)>

1か月予報では東日本以西で高温傾向の予報ですが、最新の2週間予報資料、各国の予報によると20日前後に寒波が来るため、平年並みの気温か低温傾向に下方修正されそうな感じです。寒波の前に再び南岸低気圧によって関東甲信で雪になる可能性もありそうです。かなり不確実ですので、最新の週間予報のご確認をお願いいたします。

 

<1か月予報 3・4週目(3/23-4/5)>

大陸の寒気は弱く、平均でみれば全国的に高温傾向の予報です。ただし必ず寒暖の波はありますので油断しないようにお願いいたします。

 

 

 

【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段:3/12-3/14、下段:3/15-3/17

ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域

 

 

【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)

上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差

 

 

【1か月予報 気温の予報】上:1か月平均、下:週別

 

 

【1か月予報 降水量の予報】

 

 

【1か月予報 日照時間の予報】