【週間予報・１か月予報】相次ぐ南岸低気圧に注意。予報が不確実で今後も気温の変動に注意が必要。

まずは気象概況です。移動性高気圧が西日本の太平洋側を覆う一方で、日本海の低気圧が前線を伴って北日本に接近中です。その影響で、北日本から西日本の日本海側は曇りや雪または雨の天気になっています。太平洋側は概ね晴れていますが、沖縄・奄美は湿った空気の影響で曇っています。今日の北日本では日本海側を中心に暴風雪や大雪に注意が必要です。また、北陸も寒冷前線の影響で4日昼前にかけて不安定な天気になりますので、落雷、突風、急な強い雨(山岳では吹雪)にご注意ください。

さて、木曜日に更新されている気象庁の１か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、今週は5日から6日に通過が予想されている低気圧に注意が必要です。南岸を少しだけ離れて通過した場合は関東甲信越の山岳だけでなく、平地でも雪になる可能性があります。本州付近を通過した場合は、平地では雪にならず大雨や大荒れの天気になりそうです。その後も12日頃に再び本州付近か南岸を低気圧が通過する可能性があります。その後は暖かくなる予報ですが、数値予報のバラツキが大きい(850hPa気温推移を参照)ため、気温の変動が大きくなりそうです。まだ寒波が来るかもしれませんので、油断しないようにお願いいたします。以下に気象庁の週間予報と１か月予報の内容と根拠をまとめてみます。

気象庁HP 週間天気予報
 気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

＜3/4(月)＞

本州付近に移動性高気圧が進んできますが、北日本では冬型気圧配置が残ります。一方、大陸から東シナ海に前線が伸びてきます。北日本から西日本の日本海側は寒気の影響で雲が広がりやすく、北・東日本を中心に雪や雨が降ります。太平洋側は概ね晴れ。沖縄・奄美は前線付近の湿った空気の影響で概ね雨。

＜3/5(火)＞

東シナ海の前線上に発生した低気圧が西日本に進んできます。低気圧や前線の影響で、沖縄・奄美から東北南部は雨や雪(東日本以北の内陸部や山岳)。東北北部は曇り、北海道の日本海側は寒気の影響で曇りや雪、北海道の太平洋側は概ね晴れ。

＜3/6(水)＞

低気圧は西日本・東日本の太平洋側沿岸から日本の東に進みます。低気圧の影響で全国的に雨や雪が降る所が多いです。

＜3/7(木)＞

高気圧が日本付近に張り出してくる一方で、東・西日本の南に残った気圧の谷で低気圧が発生します。この低気圧の発達度合いによっては、後半に関東甲信で雨や雪が降る可能性があります。気象庁GSM(全球予報モデル)ではほとんど降りませんが。アメリカNOAAはかなりの降水(内陸で降雪)を予想しています。まだ非常に不確実ですので、最新の気象情報にご注意ください。