まずは気象概況です。シベリア東部の高気圧と太平洋高気圧との間で日本付近は気圧の谷となっていて、東シナ海から西日本にかけて前線が停滞しています。湿った空気の影響で全国的に雲が広がりやすい天気になっていて、東・西日本を中心に雨が降っています。前線に向かって湿った空気が入るため、21日は西日本を中心に大気の状態が不安定になります。落雷、突風、急な強い雨にご注意ください

 

 

 

さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、向こう1か月は全国的に高温傾向の予報ですが、南岸に気圧の谷が予想されているため、全国的に雲が広がりやすい天気が多いようです。3か月予報を見ますと、高温傾向のまま夏に突入する可能性が高そうです。ちなみに今夏は猛暑の予報です。以下に気象庁の週間予報と1か月予報の内容と根拠をまとめてみます。

 

気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

 

<4/22(月)>

日本の南に停滞する前線上に発生した低気圧が東に進みます。前線や低気圧の影響で、奄美、東・西日本は雲が広がりやすく、近畿、東日本を中心に雨が降る見込みです。前線や低気圧から離れた沖縄、北日本は概ね晴れる見込みです。

 

<4/23(火)>

東シナ海に停滞する前線上に新たに低気圧が発生します。その影響で、沖縄・奄美から東日本は雲が広がりやすく、雨が降る所が多いです。前線や低気圧の動向によっては、24日にかけて東・西日本の太平洋側を中心に大雨になる可能性があります。今後の気象情報にご注意ください。前線や低気圧から離れた北日本では日本海側を中心に晴れる見込みです。

 

<4/24(水)>

東シナ海の低気圧は前線を伴って日本海に進みます。低気圧や前線の影響で全国的に雨が降る所が多いです。

 

<4/25(木)>

低気圧は北日本付近に進み、移動性高気圧が東シナ海から西日本に進みます。北日本と北陸は雨、北陸を除く東日本、西日本は天気が回復してきます。前線が南に停滞する影響で沖縄・奄美は雲が広がりやすい天気になりそうです。

 

<4/26(金)>

移動性高気圧は西日本から東日本に進み、前線が沖縄・奄美付近に北上して停滞します。高気圧に覆われて北日本から西日本は概ね晴れる見込みです。沖縄・奄美は前線の影響で概ね雨。以降、沖縄・奄美は前線の影響で雨の天気が続く見込みです。

 

<4/27(土)>

高気圧は日本の東に進み、前線は沖縄・奄美付近を北上します。北日本は高気圧に覆われて晴れますが、東・西日本は高気圧縁辺の湿った空気の影響で雲が広がりやすく、九州と四国を中心に雨が降る予報になっています。

 

<4/28(日)>

前線はさらに北上します。そのため、全国的に雲が広がりやすく、沖縄・奄美、東・西日本太平洋側を中心に雨が降る見込みです。

 

※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。

 

<1か月予報 2週目(4/27-5/3)>

偏西風が北に蛇行するために、日本付近は暖かい空気に覆われやすく、全国的に高温傾向の予報です。ただし、南岸に気圧の谷が予想されているため、東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美は多雨傾向の予報です。

 

<1か月予報 3・4週目(5/4-5/17)>

引続き日本付近は暖かい空気に覆われやすく、全国的に高温傾向の予報です。気圧配置は平年との差が小さいため、天候は全国的に平年並みの見込みです。数日の周期で変わる天気のため、低気圧や前線の動向にご注意ください。

 

 

 

【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段:4/23-4/25、下段:4/26-4/29

ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域

 

 

【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)

上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差

 

 

【1か月予報 気温の予報】上:1か月平均、下:週別

 

 

【1か月予報 降水量の予報】

 

 

【1か月予報 日照時間の予報】