まずは気象概況です。GW後半の好天をもたらした移動性高気圧も東に遠ざかりつつあります。天気は西の方から下り坂で、沖縄・奄美や九州では早くも雨が降り始めています。明日は黄海の低気圧が日本海に進み、低気圧からのびる寒冷前線が西日本を通過します。

 

 

 

さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、今週は低気圧や前線の影響で東・西日本を中心に6~7日の大雨に注意と思います。その後は9日頃を中心に寒気が入り、季節外れの暑さに一息つきそうです。また、NOAA(アメリカ海洋大気庁)はフィリピンの東で台風1号の発生を予想していて、まだ非常に不確実ながらも日本付近への接近を予想し始めています。念のため今後の気象情報にご注意ください。

 

以下に気象庁の週間予報と1か月予報の内容と根拠をまとめてみます。

 

気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

 

<5/6(月)>

冒頭に書きました低気圧や前線の影響で、全国的に曇りや雨の天気になります。

 

<5/7(火)>

低気圧が日本海を北東に進み、低気圧から伸びる前線が西日本から北日本を通過します。低気圧や前線の影響で、北日本から西日本は雨が降る所が多いです。東・西日本の太平洋側を中心に大雨にご注意ください。沖縄・奄美や九州は天気が回復してくる見込みです。

 

<5/8(水)>

日本海の低気圧はゆっくりと北日本を通過します。低気圧や上空の気圧の谷の影響で、北日本、東・西日本の日本海側、関東を中心に雨が降る見込みです。関東を除く東・西日本の太平洋側は上空の気圧の谷の影響で概ね曇り時々晴れ。沖縄・奄美は概ね晴れる見込みです。

 

<5/9(木)>

上空の気圧の谷が北・東日本を通過します。その影響で、北・東日本は曇りや雨の天気になります。西日本と沖縄・奄美は大陸から進んでくる移動性高気圧に覆われて概ね晴れ。

 

<5/10(金)~5/11(土)>

移動性高気圧が本州付近を通過して東に進みます。全国的に高気圧に覆われて晴れる見込みです。

 

<5/12(日)>

寒冷渦(寒気を伴う上空の低気圧)とその直下の低気圧がアムール川下流に進み、前線が日本海から東シナ海に南下してきます。前線に向かって入る湿った空気の影響で、全国的に曇りや雨の天気になる見込みです。

 

※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。

 

<1か月予報 2週目(5/11-5/17)>

日本の南東にある太平洋高気圧からの暖かく湿った空気が入りやすいため全国的に高温傾向の予報です。ただし、前線帯の位置は沖縄・奄美から本州の南と考えられるため、多雨傾向の予報は沖縄・奄美のみ。

 

<1か月予報 3・4週目(5/18-5/31)>

日本付近は暖かい空気に覆われやすく、引き続き全国的に高温傾向の予報。天候は全国的に平年並みで、沖縄・奄美はいよいよ梅雨入りの見込みです。

 

 

 

【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段:5/7-5/9、下段:5/10-5/12

ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域

 

 

【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)

上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差

 

 

【1か月予報 気温の予報】上:1か月平均、下:週別

 

 

【1か月予報 降水量の予報】

 

 

【1か月予報 日照時間の予報】