予想通り一気に暖かくなり、各地から桜開花の便りが聞こえてきています。日本付近は高気圧に覆われて晴れている所が多いのですが、湿った空気の影響で日本海側を中心に雲が広がっています。日本付近の上空は、沿海州の低気圧と日本の南に張り出している高気圧との間で気圧の傾きが大きくなっていて、山岳の稜線では強風が吹いているようです。気温が上がっているため、多雪地帯では雪崩注意報が出ています。雪崩が起きやすいルートの選択はできるだけ避けた方が無難と思います。

 

 

 

さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、今週は4/3頃に低気圧が通過するため、東・西日本では大雨に注意と思います。その後も、4月前半は沖縄~西日本に前線が停滞しやすいため、沖縄・奄美から東海地方まで多雨傾向の予報です。以下に気象庁の週間予報と1か月予報の内容と根拠をまとめてみます。

 

気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

 

<4/1(月)>

西日本付近に移動性高気圧が進んできて、北日本から奄美では晴れる所が多いです。沖縄は前線の影響で曇りや雨。

 

<4/2(火)>

移動性高気圧は東日本に進む一方で、華中から東シナ海で前線が顕在化して、夜には華中に低気圧が発生します。北日本から西日本の日本海側は晴れますが、九州では雨が降り始める所があります。沖縄・奄美は前線の影響で曇りや雨。

 

<4/3(水)>

低気圧は前線を伴って、西日本から東日本に進みます。低気圧や前線の影響で、北日本から西日本は雨が降る所が多く、西日本、東海北陸を中心に大雨になる恐れがあります。最新の気象情報にご注意ください。低気圧や前線の付近では風の強まりますので、山岳の稜線では強風にもご注意ください

 

<4/4(木)>

低気圧は日本の東に進み、本州付近を前線が南下します。前線の影響で東北南部から奄美は概ね雨。北海道、東北南部、沖縄も雲が広がりやすい天気になる見込みです。

 

<4/5(金)>

高気圧が東北付近を通過します。「北高型」の気圧配置になるため、北日本、東・西日本の日本海側は概ね晴れますが、東・西日本の太平洋側は雲が広がりやすい天気です。奄美は前線の影響で雨、沖縄も雲が広がりやすい天気の見込みです。

 

<4/6(土)>

日本の南の前線が少し北上します。その影響で、西日本は曇りや雨、東日本も太平洋側を中心に雲が広がりやすい天気になります。北日本は概ね晴れ、奄美は前線の影響で雨、沖縄も概ね曇りの予報です。

 

<4/7(日)>

前線は本州付近まで北上、前線上に低気圧が発生して8日にかけて本州付近を通過する可能性(まだ不確実)があります。低気圧や前線の影響で全国的に曇りや雨の所が多いです。

 

※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。

 

<1か月予報 2週目(4/6-4/12)>

日本付近は暖かい空気に覆われやすく、全国的に高温傾向の予報です。東・西日本付近に前線が予想されているため、東日本太平洋側と西日本を中心に多雨傾向の予報です。山岳では低気圧や前線の周辺の強風にも注意が必要と思います。

 

<1か月予報 3・4週目(4/13-4/26)>

引き続き日本付近は暖かい空気に覆われやすく、全国的に高温傾向の予報です。天候は、全国的に平年同様の数日の周期で変わる天気の予想。

 

 

 

【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段:4/2-4/4、下段:4/5-4/7

ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域

 

 

【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)

上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差

 

 

【1か月予報 気温の予報】上:1か月平均、下:週別

 

 

【1か月予報 降水量の予報】

 

 

【1か月予報 日照時間の予報】