まずは気象概況です。高気圧が日本の東にあって日本付近を広く覆っています。一方、東日本の南から紀伊半島の南に気圧の谷があって湿った空気が入りやすくなっています。全国的に晴れている所が多いですが、湿った空気の影響で近畿・東日本の太平洋側では曇りや雨の天気になっています。明日は大陸から伸びてくる前線や、サハリン付近を通過する低気圧から伸びる前線の影響で北日本~西日本は雨の所が多く、沖縄・奄美は概ね晴れる見込みです。

 

 

 

さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、今週の日本付近はシベリア高気圧と日本の東の高気圧との間で気圧の谷になるため、前線が停滞しやすく、前半の沖縄・奄美を除いて曇りや雨の日が続く見込みです。特に20~22日は前線や低気圧に向かって湿った空気が入るため、東・西日本を中心に大雨になる可能性がありますので、最新の気象情報にご注意ください。その後、来週は南岸低気圧が通過して2月末寒波が来そうですので、暖冬と言っても油断しないようにお願いいたします。最終の週間予報資料では、西日本を中心に気温の落差が物凄いことになっています。

 

以下に気象庁の週間予報と1か月予報の内容と根拠をまとめてみます。

 

気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。

 

<2/19(月)>

冒頭に書きました通りです。

 

<2/20(火)>

前線が日本付近を通過し、南岸に停滞します。前線の影響で北日本~西日本は雨や雪(北海道や高地)の天気になります。沖縄・奄美は高気圧に覆われて概ね晴れ。

 

<2/21(水)~2/22(木)>

前線は西日本から東日本に停滞します。前線付近の湿った空気の影響で、北日本~西日本は雨や雪(北日本や高地)の所が多いです。東・西日本では22日頃にかけて大雨(2300m以上の山岳では大雪)になる可能性があります。最新の気象情報にご注意ください。

 

<2/23(金)>

大陸から高気圧が張り出して、前線は次第に南下します。北日本は概ね曇り、東日本から沖縄・奄美は概ね雨の天気の予報です。

 

<2/24(土)>

前線は更に南下します。北海道は概ね晴れ、東北から西日本は概ね曇り、沖縄・奄美は曇りや雨の天気の予報です。

 

<2/25(日)>

日本付近は気圧の谷になる状況が続きます。全国的に雲が広がりやすく、西日本太平洋側や奄美を中心に雨が降る見込みです。西日本の南に南岸低気圧が発生する可能性があります。

 

※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。

 

<1か月予報 2週目(2/24-3/1)>

日本付近で偏西風の流れが南に蛇行するため、平年並みの東日本を除いて低温傾向の予報です。気温の落差が大きいので要注意。南岸低気圧の影響を受けた場合は、東日本でも関東甲信の山岳や山沿いを中心に大雪になる可能性があります。

 

<1か月予報 3・4週目(3/2-3/15)>

寒気の影響を受けにくい北日本は高温傾向、その他の地方ではほぼ平年並みの気温の予報です。低気圧の影響を受けやすいため、全国的にやや多雨傾向の予報です。関東甲信では引き続き南岸低気圧に注意が必要です。

 

 

【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段:2/20-2/22、下段:2/23-2/25

ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域

 

 

【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)

上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差

 

 

【1か月予報 気温の予報】上:1か月平均、下:週別

 

 

【1か月予報 降水量の予報】

 

 

【1か月予報 降雪量の予報】

 

 

【1か月予報 日照時間の予報】