前回分は



遠隔手術 01



遠隔手術 02



遠隔手術 03



遠隔手術 04



遠隔手術 05



遠隔手術 06



遠隔手術 07



遠隔手術 08



遠隔手術 09




遠隔手術 10



遠隔手術 11




遠隔手術 12




遠隔手術 13




遠隔手術 14




遠隔手術 15




遠隔手術 16





で お読み下さい。







糞尿で 汚れた 衣服の入った 黒いビニール袋は 念のため 何重にも重ねて 家のゴミも一緒に持って 家を出て 散歩のついでに ゴミ捨て といった感じで 目立たぬように 少し離れた ゴミ捨て場に捨てた。



このあたりは 高級住宅街で 住民が料金を 負担して 独自にゴミ業者と契約している為 毎日、業者が 何回か ゴミ収集に 来てくれるので かろうじて助かったのだ。



朝早くから ゴミ捨てと 散歩(?)に 出たらしい 夫に 起床したばかりの妻は いぶかしがった。



慌てた 鎌田は 妻に言った。



「 この頃 運動不足だから・・・、 ついでに ゴミも出した・・・。 これから 時々 運動と ゴミ捨てを するよ・・・。 」



鎌田の答えは しどろもどろだったが 別に朝から 不倫もないだろうから 起床したてで まだ眠い妻には どうでも良かった。



妻は ゴミ捨てだけでも 助かった気分だった。



娘 リカは 帰ってきてないようだった。



遠隔手術装置を 通じてと言っても 実娘と 禁断のイケない関係になった 鎌田は どんな顔をして会えばいいのか 分からなかったので ちょっとホッとした。



寝不足だったが しっかり 装置を持って 病院に出かけた。



途中で ゴミ置き場を 通ったが もう 自分の糞尿まみれの衣服の入った ビニール袋は なかった。



( 良かった・・・、 もう 1回目の ゴミ収集が 終わったのかな・・・。 それにしても・・・、 昨日は 男と 女の立場で 何回 絶頂を極めたのだろうか? 気持ち良かったが 娘は・・・、少々 後悔するなあ。 それと 寝不足だ・・・。 まあ、 仕方ないなあ・・・。 )



いつもより 早く病院に着いた 鎌田は 遠隔手術装置を 自分の 部長室の ロッカーに隠した。



今日は 午前中は 予定がなく 手術も外来も 回診もないので 部長室でも 使ってみようと考えていた。



( 今は 担当の 特患 患者もいない・・・。 今日は 午前中は 研究論文のまとめ と言うことにして、 部長室への 出入りも 全て禁止して 電話を つなぐのも 止めるように言っておこう・・・。 )





( 以下 次回へ )