「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
改めて追悼ロビン・ウィリアムズ
★★★
(2014年/アメリカ/83分/The Angriest Man in Brooklyn)
【 監督 】
フィル・アルデン・ロビンソン
【 出演 】
ロビン・ウィリアムズ
ミラ・クニス
ピーター・ディンクレイジ
ジェームズ・アール・ジョーンズ
メリッサ・レオ
【あらすじ】
事あるごとに怒りをあらわにするヘンリー・アルトマンは、その性格ゆえに友人はおろか家族にも鼻つまみの状態。それでも本人は意に介さず怒りまくっていた。
ある日、病院で長時間待たされたあげく、主治医ではないシャロンに診察され、いつもの如くわめき散らすヘンリーだったが、うんざりしたシャロンは思わず“余命は90分”と出まかせを言ってしまう。
動揺したヘンリーは病院を飛び出し、残された時間で人生をやり直そうと奔走するが―
【コメント】
昨年の8月にエンタメ界を駆け巡った「ハリウッド俳優ロビン・ウィリアムズの急逝」。いや驚きましたね。なんたって僕が夢中になって映画をむさぼるように観ていた90年代に大活躍していた俳優さんなんですから。
90年代は『レナードの朝』や『フィッシャー・キング』、『フック』、『ミセス・ダウト』などなど、これぞロビン!といった作品群にあふれ、00年代はストーカー役やサスペンスもので新境地に挑戦してきたものの、近作はあまりパッとした作品がなく、せいぜい『ナイト・ミュージアム』のルーズベルト大統領くらい。それでも、90年代の一連の作品をワクワクしながら観ていた世代にとっては衝撃は大きかったことでしょう。
本作は、ロビン・ウィリアムズ最期の主演作ということですが、今年初めに「未体験ゾーンの映画たち2015」の中のひとつとしてひっそりと公開された作品ですが、さっそくレンタルの棚に陳列されていたので、追悼の意味も含めてレンタルしてみた次第です。
うん、まさに“笑いと涙”に包まれたハートフルなコメディドラマ、悪くなかったです。
ロビンの過去作品と比べると非常に地味な映画ではありますが、やっぱりロビンのキャラはクセがあって際立っているし、さすが名優と呼ぶにふさわしい芸達者ぶりを発揮しています。歳を取っても往年のテンションは忘れちゃいない。怒りオヤジとはいえ、どこか滑稽で憎めないキャラがいかにもロビンらしいです。
ストーリー自体も王道の展開ではありますが、ラストはさりげなく泣かせる展開で、単なるコメディドラマで終わらせないところもグッド。医師役のミラ・クニスも凛々しくてセクシーな女優さんで良い。
晩年のロビンはパーキンソン病や認知症、鬱病で苦しんでいたようで、本作のような90年代と変わらない姿を演じることができるのに、自ら命を絶ってしまったというのは非常に残念でありませんね。オバマ大統領も追悼の意を表したのを見ると、ロビン・ウィリアムズがいかにハリウッドに影響を与えた俳優であるかが分かると思います。ほんと惜しい俳優さんをなくしてしまいましたね。
そして僕も改めて名優ロビン・ウィリアムズに追悼の意を表します。現在公開中の『ナイト・ミュージアム エジプト王の秘密』が彼の遺作となりますので、近々観に行ってみようかなと思っている今日この頃です。
【2015年度 Myランキング】(3/20時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
今週も劇場行けなかった。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:フォックスキャッチャー ★★★★
2位:プリデスティネーション ★★★★
3位:アメリカン・スナイパー ★★★☆
4位:ソロモンの偽証 前篇・事件 ★★★☆
5位:マッハ!無限大 ★★★☆
6位:ミュータント・タートルズ ★★★☆
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:デッドハング ★★
2位:ジョーカー・ゲーム ★★☆
3位:96時間 レクイエム ★★☆
<その他ランク外一覧>
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