「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
もはや普通の安いB級アクション
★★☆
(2015年/フランス/109分/Taken 3)
【 製作・脚本 】
リュック・ベッソン
【 監督 】
オリビエ・メガトン
【 出演 】
リーアム・ニーソン
フォレスト・ウィテカー
ファムケ・ヤンセン
マギー・グレイス
ダグレイ・スコット
サム・スプルエル
リーランド・オーサー
ジョン・グライス
アンドリュー・ハワード
ディラン・ブルーノ
アンドリュー・ボルバ
【あらすじ】
元CIA捜査官ブライアン・ミルズは、娘キムと元妻レノーアとの絆も取り戻し平穏な生活を送っていた。
しかし、ブライアンの家でレノーアが何者かに殺害されており、ブライアンが殺人容疑に。警察から追われる羽目になったブライアンは、真犯人を突き止めようと独自に動き出すが、裏にはロシアンマフィアの陰がうごめいていた―
【コメント】
さて2015年、しょっぱなの映画鑑賞を飾るにふさわしいと当初から決めていたのが本作であります。新年は何も考えずスカッとアクションです!
言わずもがな、リュック・ベッソンがお送りするノンストップアクションで、リーアム・ニーソンの代表作そして新たなる方向性をも見出したこの「96時間」シリーズでありますが、本作はその完結編とのこと。前作『96時間 リベンジ』がちょいと失速気味だったので、完結編となる本作では原点に立ち返る当初の疾走感が観られることを期待してレイトショーに足を運んだ次第です。
う~ん、失速以前の問題。フツーのノーマルな安いB級アクションでした・・・
前作のコメントでも言いましたが、本作の見どころと言いますか面白い部分って、ブライアン・ミルズといういちオッサンが驚異的な身体力・行動力でもって、もはや笑っちゃうくらい容赦なく悪者をバッタバッタとぶっ殺していくスピード感、いわゆる“ブライアン無双”にあると信じて疑わないんです。躊躇のかけらもない、ピンチって何?くらいの勢いで畳み掛けるように悪者をなぎ倒していく爽快感、それが「96時間」だと思うんです。
それが、前作ではちょいと失速気味で期待外れだったものが、本作では父娘の絆ばかりに気を取られてしまっていてさらに失速。というか、なんの特徴もない、ただリーアム・ニーソン演じるブライアン・ミルズが活躍するだけのただのB級アクションに成り下がっちゃってます。
僕自身がこの「96時間」シリーズに固定観念がありすぎるのかもしれませんが、作り手は本シリーズの魅力が分かっているのか?と小一時間問い詰めたい気分になる映画でしたね。リーアム・ニーソンが出てりゃいいってもんじゃねーぞ!そう言いたくなるガッカリな出来だったと僕は思います。
とはいえ、リーアム・ニーソンがスタイリッシュに動き回るアクションは確かに見応えがありますね。『アンノウン』といい『フライト・ゲーム』といい、似たような感じの作品に次々と出ちゃってますが、「なんかやってくれるかも」と期待させるのはリーアム・ニーソンならではと思いますね。次回作も、またもや似た感じの作品のようですが。
【2015年度 Myランキング】(1/10時点)
本作は、本年度のワースト3中1位(暫定)にランクイン。
しょっぱなから幸先悪いですな。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:
2位:
3位:
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:96時間 レクイエム ★★☆
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
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