「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
THE AMERICA
★★★☆
(2014年/アメリカ/132分/American Sniper)
【 製作・監督 】
クリント・イーストウッド
【 原作 】
クリス・カイル
スコット・マクイーウェン
【 出演 】
ブラッドリー・クーパー
シエナ・ミラー
ルーク・グライムス
ジェイク・マクドーマン
キーア・オドネル
カイル・ガルナー
ベン・リード
エリース・ロバートソン
コリー・ハードリクト
サミー・シーク
ミド・ハマダ
【あらすじ】
9.11から米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊し、イラク戦争に狙撃手として派遣されたクリス。クリスは、これまで160人ものの標的を狙撃し、その精度の高さから“レジェンド”の異名を取るまでになる。一方で、クリスは愛する家族との平穏な生活を望んでいた。
平穏な家族との生活と、想像を絶する極限の戦地。4度の戦地への遠征は、クリスの心を序々に蝕んでいく―
【コメント】
御年84歳であるハリウッドの重鎮クリント・イーストウッド御大。そんな御大が、昨年の『ジャージー・ボーイズ』から間髪入れずに監督した作品が本作『アメリカン・スナイパー』です。“老いてなお盛ん”とはまさに御大のことですな。
近作は実録物が目立つ御大の作品。前作もそうでしたが、監督する作品がのきなみ完成度が高く、なんと本作においては映画マニアでは有名な「前田有一の超映画批評」で驚異の100点満点を叩きだしたとあって、これはもう観て確かめなくてはと勇んで劇場に足を運んだ次第です。
僕の第一印象としては、まごうことなき“THE AMERICA”感、今のアメリカだからこそ作ることができる作品だなと思いましたね。
大国アメリカが掲げる“正義”、それに同調し国のために戦地に赴く若者たち、そして戦地での体験が徐々に心を蝕んでいく現状。本作はその“アメリカの暗部”を冷静に映し出していると思います。
展開としては非常に分かりやすく、淡々と物語が進みながらも説明臭く説教臭くないさりげないメッセージ性が、いつものクリント・イーストウッド節を彷彿とさせていますし、それでいて見せるところはバッチリと見せる。戦闘シーンは迫力があるし、冒頭の射殺シーンもとてもサスペンスフル。スナイパー同士の静かな攻防戦もハラハラドキドキで、ほんと映画を知り尽くしているといった作り、さすが御大といった感じがしますね。
前田有一の100点満点はさすがにどうかとは思いましたが、相変わらず手堅く安定した作りのクリント・イーストウッド監督作品という気がしました。
ちなみに、僕は『ミリオンダラー・ベイビー』が御大の最高傑作だと思っているので、たまにはまた役者として渋い演技を見せてもらいたいと思っている今日この頃です。
【2015年度 Myランキング】(2/22時点)
本作は、本年度のベスト10中2位(暫定)にランクイン。
徐々に佳作が登場してきたな。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:フォックスキャッチャー ★★★★
2位:アメリカン・スナイパー ★★★☆
3位:マッハ!無限大 ★★★☆
4位:ミュータント・タートルズ ★★★☆
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:デッドハング ★★
2位:ジョーカー・ゲーム ★★☆
3位:96時間 レクイエム ★★☆
<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズREC/レック4 ワールドエンドANNIE アニー
『アメリカン・スナイパー』公式サイトはこちら
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