素人でもできる自衛隊装備着用例その4(00年代陸自普通科・中編) | ちょんまげインプの部屋

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いらっしゃいませ、変態(いろんな意味で)の部屋へ。
これであなたも立派な変態。
今後ともどうぞよろしくっす。

(以前、ちょんまげのついたインプレッサに乗っていたのでこんなタイトルです)

前編からの続きです。

※元の記事がどうにも納得いかなかったので、KyOnさんの全面協力により書き直しました。




(4)00年代陸自普通科装備・中編
―防弾チョッキ着用・分隊長装備―(05年頃を想定)

この頃になると戦闘防弾チョッキの着用が一般的になり、さらに部隊や隊員の創意工夫で私物の装備を活用するなど、現場の運用で実戦的に模索されていくようになります。

そんな時期の、分隊長的な装備を再現してもらいました。

(モデル:KyOnさん

*戦闘防弾チョッキ

メーカー不明のレプリカですが、右側のパッドが大きい官品を再現した製品です。

KyOnさん自身で退色加工を施し、経年による色あせを再現しています。

管理用のタグが左肩についています。

*戦闘服2型上下

PX品のノーアイロンですが、長年の使用によりかなり退色しています。

アイロン線がきっちり出ています。

*89式小銃

東京マルイ製の電動ガン(固定銃床)ですが、各部がウェザリングされ、リアルな外観になっています。

負い紐は部隊ごとあるいは個人で創意工夫されていて、市販のタクティカルスリングも多く見られるようになりましたが、ここでは余剰となっていた64式小銃用の官品負い紐にフック金具を取り付けて使用しているケースを再現しています。

なまじ新しいものを取り入れるより、このほうが使い慣れていたのでしょう。

*グローブ

PXで売っている、「ドライバーグローブ」という市販品。

使い勝手が良かったのか、当時はあちこちで使用されていました。



*弾帯装備

防弾チョッキのポケットの使い勝手が悪いことや、「このほうが便利」という事情で、弾帯装備を防弾チョッキの上から装着するケースも普及してきました。

弾帯2型に吊りバンド2型(どちらもPX品)を装着し、弾帯に各種ポーチなどをアリスクリップで装着しています。

なお、肩と腰に見えるスリングは、後述の無線機ポーチのもの。

弾帯装備の各部紹介。

↑画像左から

・コンパス入れ(市販の小型ポーチ)

・救急品入れ(PX品)にゴムバンドで簡易止血帯(自作品)を装着。

・弾入れ小・大(ともにPX品)

・ダンプポーチ(市販品)

・エンピ入れ・水筒(PX品)

・弾入れ大・小(ともにPX品)

脱落防止策が徹底されており、エンピ入れは黒ビニテで、水筒は鉄帽ゴムにより弾帯に十字留めされています。

画像では全ては見えませんが、他のポーチ類は紐で弾帯に留められています。

水筒のフタのチェーンは遮光処理がされています。

なお、↑画像の弾帯右側の隙間には、後述の銃剣が装着されます。




*89式小銃用多用途銃剣

大友商会のレプリカで、これだけワシからの貸し出し。

弾帯から吊り下げ、さらにバタつきを抑えるため、腿に紐で結んでいます。

鉄線鋏カバーはレプリカ品(ということにしておいてください)

*戦闘靴2型

楯桜製の3型レプリカですが、履き口後ろのツマミがないだけで形状はほぼ2型と同一です。

なお、現行の戦闘靴2型改(もしくは半長靴3型)は05年から普及しているため、3型想定とすることもできます。

泥汚れがかなり付着していますが、ソールのパターンは旧来の戦闘靴に比べて排土性が良いものになっています。


*00式防護マスクケース

PXサイトーのレプリカです。

この頃、左(稀に右)腿にケースを縦に装着することが流行していました。

ただ、もともとこのように使用されることを想定した造りではなく、ホックが外れることも多かったため、フタが不用意に外れないよう黒ビニテで留められています。

ちなみにビニテは引きちぎることができるため、装面でもさして遅れをとることはありません。

経年による色あせも再現されています。

*無線機ポーチ

スリングを通して胸にかけているのは、携帯無線機のポーチです。

当然このポーチのレプリカは存在しないため、KyOnさん自身で自作しています。

無線機ポーチの負い紐はちょんまげ製のレプリカを2本使用し、パッドのみ放出品の古いものを使用しています。

*無線機一式

無線機は一般的な特小で、鉄帽に装着されたヘッドセットはZ-TACのもの。

マイク部先端・PTTスイッチ・鉄帽部のループアンテナ等はKyOnさんの自作品。

なお、吊りバンドの紐がしっかり末端処理されている点と、弾帯留めを使って黒ビニテが吊るされている点に注目。

*88式鉄帽

ヤフ個人ッパチの中号に、防衛庁共済品の覆いを被せています。

覆いは度重なる使用と洗濯で色あせ、縮みがあり、鉄帽に完全にはまり切っていない姿を再現しています(鉄帽後部のフチに覆いがはまっていない)。

内装はSDF-88と海外製ヘルメットのものを移植し、顎紐はKyOnさん自身で自作したものと大友商会のものをミックスしています。


鉄帽のゴムバンドは、このように偽装の葉や枝を挟み込むことができます。

葉は、相手側に裏側を見せないようにつけるのがコツ。

鉄帽の後部には、耳栓ケースがゴムに挟み込んであるのが見えます。
*ドーラン

塗り方は部隊や時期によって統制されているようですが、鼻の頭や頬骨を暗めにし、出っ張っている部分を目立たせないようにするのがコツのようです。







 

すぺしゃるさんくす・KyOnさん&カメラマンさん!


(後編に続く)


※サバイバルゲームではないため目の保護はしていません。

※「ここが間違ってる!」という部分があるとしたら、全てワシの文章表現力の限界によるものです。



【誰にでもできる自衛隊装備着用事例記事】

自衛隊装備着用例その1 (90年代陸自普通科装備・前編)

自衛隊装備着用例その2 (90年代陸自普通科装備・後編)

自衛隊装備着用例その3 (00年代陸自普通科装備・前編)

自衛隊装備着用例その4 (00年代陸自普通科装備・中編)

自衛隊装備着用例その5 (04年イラク派遣陸自普通科装備)

自衛隊装備着用例その6 (00年代陸自普通科装備・後編)

自衛隊装備着用例その7 (10年頃陸自普通科装備)

自衛隊装備着用例その8 (14年頃空自基地警備隊装備)

自衛隊装備着用例その9 (15年頃海自陸上基地警備隊)

自衛隊装備着用例その10 (空自野戦装備)

自衛隊装備着用例その11(15年頃陸自普通科装備)


【サバゲ用陸自装備紹介記事】

その1・自分的進化編

その2・戦闘防弾チョッキ編

その3・テッパチ編(前編中編後編 )

その4・迷彩服編(前編後編

その5・戦闘靴・半長靴編(本編番外編

その6・装備品まとめ編