サバゲー用自衛隊装備紹介(その4・戦闘服(前編)) | ちょんまげインプの部屋

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いらっしゃいませ、変態(いろんな意味で)の部屋へ。
これであなたも立派な変態。
今後ともどうぞよろしくっす。

(以前、ちょんまげのついたインプレッサに乗っていたのでこんなタイトルです)

※追記しまくりで乱雑になったので、改めて整理してUPします。

 

 

サバゲに迷彩服は必須ではないものの、やっぱり迷彩服を着ると着ないとでは、視覚効果もそうですが、何よりも気分が大違い。

それに“どこそこ軍装備”をするなら、どうせなら迷彩服を着てゲームに臨みたいものですね。

 

さて、92年あたりから広く見かけるようになった、陸自の2型迷彩。

ワシが陸自装備にはまったのはこの迷彩柄のせいです。

強烈にカッコイイ!と思ったので・・・。

この迷彩は、日本の植生パターンを解析して考案され、30mの近距離でも見えづらくなるように考慮された柄となっています。

ドイツのフレックカモと似ていますが、陸自のほうが優しい(?)色味。

日本の山林は美しいですもんね・・・

ちなみにちょっと前の雑誌などでは、よく「新迷彩」と呼称されてるのを見かけますが、もう採用されてから四半世紀になるんですね。
というわけ陸自迷彩服の、あくまでサバゲ/レプリカ目線での紹介。

 

 

【2型】

今は完全に3型(後述)に移行してしまいました。

2型という名称は、熊笹迷彩の戦闘服が1型ということになるからでしょう。

では2型のレプリカ品を紹介します。

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これは、女子への貸出用にオクで購入した中古E/C(ポリエステルと綿の混紡)。

割合に安く着心地も悪くないのですが、これは生地が薄く、色あせもしやすいのが難点。

中古なのでヨレヨレになってきています。

 

で、自分も2型を着てみたいよな~と思って入手したのが、“ノーアイロン”。

材質としてはPE(ポリエステル)でしょうか。

これはアイロンがけをしなくてもプレス線がビシッと出るもので、アイロンがめんどくさい隊員さんの、訓練以外の経常勤務で人気だとか。

表面は若干の光沢があるので「あ、このひとノーアイロンだ」と分かりやすい(笑)。

ただ、汗を吸うとグチョグチョになり、着心地は悪い。

またサバゲでは関係ないですが、火がつくと皮膚に貼りつく習性があるとかで、訓練では厳禁のようです。

これはC.A.B製。

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光沢がありますが、質感も色味もヨシ。 


次は出所不明のノーアイロン。

これも古いですが、プレス線はいまだにぴっちり出ています。

ただ色味がクッキリしすぎているのが難点。


ところで、防衛庁共済組合モノのV/C。

昔あった防衛庁共済組合モノは、総じて官品にかなり近く、弾入れなんかも色味がすごくイイ。

なのでもし程度の良い共済品があったらGETしておくことをおすすめします。

で、コレはなんとIR(対赤外線)加工のされている官品同等品。

ちなみに官品の迷彩作業服はV/C生地(ビニロン/コットン)。

ビニロンというのは、ナイロンみたいな合成繊維で、クラレが開発し、合成繊維の中では吸水性や耐熱性が高く、その関係でロープや作業服などによく使われているそうで(学ランとかにも使われてる)。

色合いも、さすがホンモノという感じ。

いやあ、ビニロンはいいですね!

 

*2型(装甲用)

2型には、戦車乗員用のものもありました。
戦車などに特有の、被弾(=火災)時の考慮がされています。

これは出所不明のもので、なぜかアマゾンで投げ売りされていたもの(小さいサイズのみ)。

実物は生地が厚めで難燃ビニロン/コットン素材のようですが、コレの素材は何かは不明。

色味がイマイチですが、いくらレプリカとはいえ用途的には難燃性を持たせないはずもなく、だとしたらこれも難燃ビニロン/コットンなのかしら・・・?

いや、さすがにそれはないか。

襟は2型そのものですが、首あたりのボタンの代わりにベルクロになっており、おそらく首元からの火炎の防止用かと思われます。

あとは胸ポケのフタがボタンでなくベルクロになっています。

狭い車内で開閉しやすくするためでしょうか。

あとは背中に、擬装用の枝さしではなく、ドラッグハンドルがつけられています。


これは外から乗員を引っ張り上げるためのもので、その際に下半身にも牽引力が伝わるよう、上衣の内側にズボンと連結できるループがついています。

腰が紐で絞れるようになっているのは、火炎侵入防止のためでしょうか。

ズボンは、長時間の着座のためか、臀部に補強がされています。

代わりに使用することがないからか、臀部のポケットはありません。

ズボンのポケットはボタンからホックに替わっていて、なぜか右足のスネの外側にのみ、小さいポケットが追加されました。

乗車中はこの位置にポケットがあると便利なのは分かりますが、なぜ右側だけなのでしょうか・・・

 

*2型(空挺用)

2型が登場して、いつの頃からか空挺のお兄さん専用の戦闘服が登場しています。

これもなぜかアマゾンで投げ売りされていたもので、タグがないので詳細不明ですが、V/C共済品とおぼしきかなり色見と質感のいいレプリカです(これも小さいサイズ)。

さて、外観上の最大の差異は襟。

高空での首への冷気侵入を防ぐために襟を立ててベルクロで留められるようになっています(後の3型が全てこれになる)。

あとは、袖と胸ポケがボタンからホックに変更。

また、上衣のボタン留めの内側がファスナーになっており、これも風の侵入を防ぐため。
また、全体的に細身になっているそうで、上衣の腰の部分にヒモがついていて、ヒモを絞ってより身体にフィットさせるようにできるのも特徴です。


これによって降下時に上衣に空気が入りにくくすることができます。


あとはズボンのふくらはぎの外側に小さいポケットが付加されていますが、これは狭い車両(あるいはヘリ)に着座したままでもモノが出し入れしやすいようにとの配慮で、これも襟と同様3型に引き継がれています。

そして着地時などに臀部を擦ることが多いのか、装甲用と同様、臀部に補強がされています。

代わりに臀部のポケットがないのは装甲用と同様。

 

*防暑服

イラク派遣の際に隊員さんに支給されていた、防暑服4型(ただし当時は4型という名称ではなかったかも?まだ当時は3型もなかったから。でも実際はイラクより以前のPKOなんかにも使用されていたらしい)。

ホンモノは、形状は2型迷彩服のまま、ポリエステル50%・ビニロン30%・綿20%の混紡で、薄手になった代わりに強度を持たせるためのリップストップ加工がされ、他には背中の偽装枝差しがなくなった…というもの。

実はこれのレプリカが、PXサイトー製で存在していたのです。

しかも官品生地を使用したとか…。
 (PXサイトーHPから)
 (PXサイトーHPから)

背中の偽装枝差しがないのが外観上の差異。

うう・・・生まれてくるのが遅かった・・・

 

 

【3型】
2007年になると戦闘服3型が登場します。

ただ、3型というのは通称で、実際には正式名称は2型のままとかいうハナシもあって、いまいちよくわかりません。

さて、外見上の大きな違いは襟の形状。

2型はふつうの開襟シャツみたいな襟でしたが、3型は2型の空挺用の襟の形状が採用されました。
このように首の部分もベルクロで立てられるようになっています。
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これで首の肌色を露出させないことで迷彩効果を向上させています。

サバゲでは、首にBB弾が当たって痛い思いをしないようにしてくれます(笑)。


その他の、2型と3型の違い。

2型迷彩服は、袖口がボタン留めになっています。
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3型は、袖がベルクロに。
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また3型はズボンの脛の左右にはポケットが追加。
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左側が2型、右側が3型。
これも空挺用などの流れでしょう。


ズボンついでにもう一つ。

レプリカはズボンがファスナーですが、本物や共済品はボタン。
 

ファスナーは破損したらアウトなので官品はボタンなのでしょう。

 

では製品を。

初サバゲのために買ってしばらく使用したやつ。

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これはE/Cですが、夏用で生地は薄め。

腕の後ろのほうはメッシュとなっていて通気性がよく、乾きもいくらかいいです。
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「誠和」でベルト込みで7,800円位。

入門用としてはお勧め。

 

次に購入したのがコレ。

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これはPEの“制電”素材。

どこで買ったか思い出せないのですが、値段は8,900円。

折り目がぴしっとしてるしゴワゴワだし汗も吸わないので、ノーアイロンの一種かもしれません。

製電ということは、何か火気を使う部署の人向けでしょうか(静電気防止)。

残念なのは色味で、各色が濃すぎ、柄がクッキリしすぎ。

ただ、これはやけに耐久性が高く、買ってから友人や後輩への貸し出し用に6年間も酷使し続けてるのにまだ持ちます(色はちょっと落ちた)。

 

次はV/C。

これはどこ製か不明ですが、「レンジャー」 で上下19,800円。

いやもうこのお値段には目ン玉が飛び出ましたが・・・

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これですよ、これ!

生地の厚みも風合いもヨシ。

袖を通すと、肌触りは「ゴワゴワ」と「しっとり」の中間くらい。

V/Cは吸水性はけっこうありますが、汗の乾きが遅いかも。

それとシワになりやすいのでアイロンがけは必須。

着用写真。

左からV/C、PE、E/Cです。
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やっぱり左端のV/Cが、いちばんいい。

 

…が、ここでまた問題が。

それは、コイツ勿体なくてあんまりサバゲには着ていけない…ということ。

それを解決するため、あとはブログネタのために、今度はT/C(テトロンとコットン)に手を出してみました。

お店はまたも「レンジャー」。

「テトロン」というのは、実質的にはPEと同じですが、帝人と東レが共同で開発したそうで、帝人と東レの頭文字をそれぞれ取って、テトロンと名付けたそうです。

そんなテトロン65:コットン35がコレ。
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ややテカりがありますが、なんかもうコレで十分な感じ。

8,900円と相場内だし丈夫なので、最初からコイツでいいかも。

ただし、生地はちょっと厚く吸水性はまだしも乾きが遅いので、汗をかくと完全にぐっしょりなってしかも背中とかにぺったりくっついて、ちょっとキモチワルイ。

 

そういえば、RANGERでV/Cの薄手生地版が出てたので、ついウッカリ買ってしまいました(11,000円也)。
 
いい色味。

ただ、やはり薄手だけに生地の質感としては高いほうのVCには及ばない感じ。
でもE/Cのよりもしっかりした生地なので、E/Cを買うんだったらこっちの方が費用対効果としてはいいかも。

 

さて、薄手・麻混・リップストップ生地の防暑服4型“タイプ”の作業服3型があったので、手を出しました。

RANGERで8,900円也。
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生地が薄くて軽く、さらに風通しもいい。

色味もマル。

ちなみにリップストップというのはこれ。
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格子状に補強の糸が入っています。

ふつうの生地。
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麻混のはさすがに薄手だけあって、汗をかく時期のゲームでもなかなかイイ。

風も通るし、他の生地に比べて汗ぐっしょりになりづらいし。

薄手なのにしっかり感があるし。

ただ他の迷彩服に比べてケバケバになるのが早いかもしれません。

 

*近年リップストップ生地に

2016年辺りから、リップストップ生地が出回りだしたようです。

てっきり麻混の防暑服を着るようになったのかと思いきや、どうもそうではないみたい。

で、「もしや西普連とか用のPEのリップストップか?」などと想像したものの、そうでもないみたいで。

材質はこれまでと同様VCで、そこに補強のリップストップが加わったもののようです。

(とある中の方にいただい画像)

とくだん薄くなっているわけでもないみたいで、強度をよりUPしたということでしょうか。

※29.9.1追記

RANGERから、この新型リップストップ戦闘服レプリカが出ました。

素材はTCのようです。

(HPから)

いつもなら即飛びつくところですが、よく考えてみればリップストップなら防暑服レプリカがありますし、わざわざ買うこともないかと思ったところ。

 

*空挺用・装甲用

3型には装甲用や空挺用もありますが、それぞれ3型を元にそれぞれの仕様にしてるようです。

ただしPX品などで我々一般人が入手できるレプリカがあるかどうかは分かりません。

空挺用は、外観では腰の紐くらいしかぱっと見で分かる差異がありません。

(↑戦闘服3型の空挺用。降下始めにて)

装甲用は、これも差異は背中のドラッグハンドルと腰の紐くらいでしょうか。

前から見ると分かりません。

(某駐屯地表敬訪問にて)

でもやっぱり脛のポケットは右足にしかないようで、なぜだろう?(もしくはバリエーションがあるのか?)

 

 

(後編に続く)

 

 

【サバゲー用自衛隊装備紹介記事】
その1・自分的進化編

その2・戦闘防弾チョッキ編

その3・テッパチ編(前編中編後編 )

その4・迷彩服編(前編後編

その5・戦闘靴・半長靴編(前編中編後編

その6・装備品まとめ編

その7・女子にお勧め装備編

その8・背嚢編