AERAでAERA批判(笑)
http://www.aera-net.jp/summary/090104_000574.html
「2009年100人の予言」で後藤和智さんが登場されていたのでご紹介。
問題の本質を隠す世代論は要らない。
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アエラに昨年掲載された「『ゆとり社員』で職場崩壊」という記事には、思わずのけぞりました。ゆとり教育という言葉自体が、若者をバッシングする方便になっていることに疑問を感じます(略)。
若者の雇用問題は、住宅や法律、そして経済の問題でもあります。なぜその視点が抜け落ちてきたのか。私がこれまで著書で批判してきたように、「今の若者には既存の考え方が通用しない」という論が流通して、問題の本質が「自己責任論」など別のところにあるという錯覚をさせてきたからです。
やっかいなのは、若者たちが自分たちが被害者なんだと世代の中で凝り固まり、いわばルサンチマンの共同体の中での内ゲバが起きつつあることです。(略)
若者たちの現実的な問題を政策にぶつけていくためには、世代の中で衝突している場合ではないのです。
一方で、世代間闘争をあおる動きも警戒しなければなりません。たとえば『若者はなぜ3年で辞めるのか?』の著者の城繁幸さんのような、中高年層から既得権を奪い取れという意見にも、疑問を持たざるを得ません。若者の問題は、世代間の問題だけではない。新自由主義批判や既得権益批判だけでは、上の世代が硬直してますます既得権益を放さなくなります。
その点で2008年に希望になったのは、「子どもの貧困」を取り扱う新書が2冊出たことでした。子どもの貧困は親の貧困であり、政治の貧困でもあることを、あぶりだしています。そこには単なる世代論が語らない視点があります。
09年は論壇が「非モテ」や「ロスジェネ」などという安易なスローガンにとらわれない年になって欲しい。広い分野からの専門知の結集と、それを実践するためのメディアや団体が有機的につながっていけばいい。世代論の終焉の年にするべきです。
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「子どもの貧困」についても言及してくれてて、ありがとうございます。
同じAERAなら小林美希さんの記事 を読んでください。
7月 週刊AERAで「医療貧困」を連載。
第1回「薬剤師『10年後3割失業』」(7月21日号)
第2回「歯科医師『月収20万以下』急増」(7月28日号)
第3回看護師「『燃え尽き離職』相次ぐ」(8月4日号)
派遣村の話はネットでは一部盛り上がっていますね。例:にしんと食べると怒らない様 も書かれていますが「そうか、劣情に支配される時ほどネットに書き込むものだからネットはこんな状況にあるんだね。」 私もそう思います。まわりで聞いてると、気の毒だよねえ、という声のほうが多いんだけどなあ。
党派性がどうのって話も、政治の話ですからね。
あと日本の貧困の歴史をだとってみるとですね、「苦しいときは皇室(財産&モラル)」という流れでして。これは結核など貧困層の病気の歴史をたどっても、隔離政策しかしなくって、ぜんぜん政治が動かない場合「困ったときは皇室(財産&モラル)」でして、もう陛下が「ご訪問」とかしたら黙るんじゃないかなあーと。党派性で左がどうのとか言ってるのって、なんだかなあというかんじが。年末に陛下が雇用についてかなり憂慮されてるお言葉がありましたが、あの陛下なら「ご訪問」しそうだ。そしたらほんとに「皇民党」とかできそうなので、それはそれでやめておいたほうがいいかもって気もしないでもない(笑)。まずご自身のお身体と仕事のしすぎを憂慮していただきたいなと思います。