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このブログは精神科全般、旅行、音楽、スポーツなどについての日記です。始めて既に10年以上経っているため、過去の記事には、現在のルールに沿わないものがあります(適応、処方制限など)。精神科に関する疑問は過去ログのどこかに記載していることが多いので検索してみてください。(○○ kyupin でググる)

kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)
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2017-04-24 23:56:18

2017年6月エビリファイのジェネリック発売

テーマ:エビリファイ

今年6月にエビリファイのジェネリックが発売される。このブログはエビリファイが発売されたばかりの頃、始まったが、もうジェネリックが発売されるという。

 

なんと、時が経つのは早い。

 

エビリファイは徐々に効能効果が拡大された歴史があり、ジェネリックが発売されても当初は統合失調症しか適応がないようである。

 

特に未成年でも小学生以下だと統合失調症となかなか診断できないと思うので(適応外処方としても)、ほとんどが先発品が処方されると思う。

 

国もジェネリックを推進したいのなら、この辺りの適応も速やかに広げてほしいものだ。

 

ジェネリックは薬にもよるが、出来不出来が相当にあり、ジェネリックに変更直後、何らかの異常が多数現れることがある。これは賦形剤にも特許があり、ジェネリックの会社が一様に同じものが造れないことも関係している。

 

今回も賦形剤とは関係がないが、エビリファイのOD錠は先発品とはかなり形状が異なるようである。先発品のエビリファイODはザイディスに非常に似ているが、この形状は特許なのでジェネリック医薬品は採用できない。したがって、表面がハードタイプのOD錠になると思われる。(先発品と同様に効くのなら問題ない)。

 

大塚製薬にとって、自社開発品エビリファイのジェネリック発売は大打撃だと思う。大塚製薬は元々、向精神薬をほとんど発売していなかったので、他に高い収益が見込める柱になる向精神薬がないからである。イーケプラがあるが、これは海外からの導入品で自社開発品ではない。

 

なお、大塚製薬はREXULTI®(レキサルティ)一般名:ブレクスピプラゾールという新しい非定型抗精神病薬がアメリカFDAに2015年夏に承認されている。ブレクスピプラゾールが日本発売できるまでまだ時間がかかりそうである。

 

世界的に日本はいくつかの非定型抗精神病薬を発売しており、今後も発売される見込みなのは、製薬会社の創薬技術の高さという点で十分に先進国だと思う。

 

現在、エビリファイ、ルラシドン(ラツーダ)、ブレクスピプラゾール(レキサルティ)が世界で発売され、おそらく日本だけで発売されている非定型抗精神病薬として、ルーラン、ロナセンがある。また、ジプラシドンは海外で創薬された非定型抗精神病薬だが、骨格としてはセディールが基礎になっている(過去ログ参照。ジプラシドンは世界の非定型抗精神病薬の中で最も体重増加がない薬とされているが、実はロナセンではないかという記載がある)。

 

なお、ブレクスピプラゾールのアメリカでの適応は、発売当初から統合失調症と成人の大うつ病(MDD)補助療法である。近年の非定型は統合失調症と双極性障害ないし、うつ病の補助療法として処方できるものが増えている。

 

大日本住友製薬によるラツーダは日本での治験に失敗しており、とりあえずすぐには発売されない。今後、発売されるとしても相当に時間がかかりそうである。

 

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2017-04-22 20:00:00

待ちネコ

テーマ:動物(旅行以外)

 

これは路上で偶然遭ったネコ。たぶんノラネコ。

 

このように電信柱の横でこんな風に足を揃えて座っていると、誰か待っているように見えるのよね。

 

 

なかなか正面の写真が撮れない。キジトラの前足の模様が左右ぴったり合っているのに注意。

 

逃げようとしないので、いっそう誰か待っているように見える。

 

ひょっとして、この猫、あまりかわいくないのかも?

 

それにしても、よくもまあ、同じような写真が撮れると思うよ。

 

(ソニースマホZ3で撮影。圧縮済)

 

 

 

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2017-04-20 21:41:55

広汎性発達障害+うつ状態の亜昏迷

テーマ:広汎性発達障害、アスペルガー症候群 

過去ログに亜昏迷にはさほど疾患性がないという話が出てくる。今回は広汎性発達障害に伴ううつ状態の経過中、亜昏迷に至った女性の話。

 

亜昏迷になると、その程度にもよるが不注意、些細なことの失敗、物忘れ、不活発(思うように動けない)などが出てくるので、周囲の人もいつもとは異なることに気付く。人にもよるが、食事もあまり摂れなくなる。

 

入院が必要なレベルだと、とりあえず入院治療を行うほかはない。特に希死念慮が強い場合、どんなことでも起こりうる。

 

真の昏迷では動けない上に決断まで至らないので、一見、かえって安全のように見えるが、そうではない。

 

その理由は過去ログにもあるが、「昏迷」と「緊張病性興奮」はコインの表裏のようであり病態的に近接しているからである。位相が変わった瞬間、自殺既遂もありうる。

 

ある時、亜昏迷に入りかけた広汎性発達障害+うつ状態の女性患者が再診した。前回と著しく病態が変化しており、本人によると、希死念慮も強いらしい。また、ここのところほとんど食事を摂れていないという。周囲の人の話も全然頭に入って来ないし、テレビを観ても理解できないと言う。

 

また、身体的には振戦がみられていたが、これは昏迷ないし亜昏迷が、いわゆる「悪性症候群」の近縁の病態なので振戦が生じてもおかしくない。

 

そこで、まだ会話もなんとかできる程度だったため、外来でアナフラニールを行うことにした。過去にアナフラニールを実施したことがある患者さんだったので、副作用の程度も予測できるし、効果も十分に見込めると思った。

 

初日、アナフラニールの半アンプルと250mlのブドウ糖を1時間10分くらいで点滴し帰宅させた。

 

翌日再診したところ、驚くほど改善しており、本人も久しぶりに十分に食事が摂れたことや家事ができたことを喜んでいた。今後、2日に1度くらいのペースで点滴を続けるように勧めた。

 

なんと、亜昏迷だったのに、2週間後には職場に戻れたのである。

 

過去ログにはこのような病態では、単にブドウ糖の点滴だけでも有効と記載している。なお、このブログ的には一般的な悪性症候群の概念は存在しない。

 

(おわり)

 

参考

短期決戦に構える

悪性症候群の謎

悪性症候群の謎(補足)
アトピーによる精神病状態
リーマス中止による奇跡的病状安定についての考察
精神症状身体化の謎

 

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2017-04-18 20:00:00

統合失調症の人が狭義のアルツハイマー型認知症にならない話

テーマ:内因性の正体

統合失調症はかつて早発性痴呆と呼ばれた歴史があり、いかにも認知症と関係が深いように思うかもしれない。

 

実際の臨床では、統合失調症の人は、狭義のアルツハイマー型認知症にほぼならないことに気付く。

 

なぜ「ほぼ」なのかというと、かつて1名だけ、アルツハイマー型認知症と十分に呼べる病態を経験したからである。滅多にないことだけは間違いない。

 

認知症っぽく見えるのは統合失調症からくる荒廃であり、アルツハイマー型認知症とはかなり異なる。

 

統合失調症とアルツハイマー型認知症では、遺伝子的に関わる範囲がかなり異なっているのかもしれない。

 

 

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2017-04-17 05:30:48

土曜日の外来

テーマ:精神科受診マニュアル

一般の民間精神科病院と心療内科ないし精神科クリニックの相違として、診療時間がある。民間精神科病院は外来受付の締切が、クリニックより遥かに早いことが多い。

 

民間病院の平日の診療時間は夕方5時くらいまでが多いが、受け付けは3時~4時ともう少し早いこともある。近年の傾向として、あらかじめ予約を取らないとその日に新患で診てもらえないこと。初診可能日が2週間~1か月先のこともあるらしい。(発達障害系の専門外来ではそんなものでは効かないほど待たされる)

 

うちの病院は受付その日に診るので、患者さんによると、どの病院もその日に診察できないと言われたため来たというものがある。ただし、夕方5時直前の新患は、診察時間、外来スタッフや受付事務の人たちが帰られないので断わっている。

 

酷いのは、どこかに受診しようとしたが、どこも受け付けてくれなかったので、輪番で初診したと言うもの。輪番は受けるのは受けるが、守備範囲が広く、うちの病院の場合、輪番日に入院した人では時に車で2時間以上かかる市町村から入院している。これだと家族も容易に面会できない。輪番日に無理やり初診するのは現実的には支障が多いのである。(そもそも輪番日に受診する際、病院が選べない)

 

それに対し、クリニックは夕方5時を過ぎても診療していることが多い。したがって、入院の必要がない軽い患者さんで、特に働いている人たちには実に便利だと思う。ただし、クリニックでも急に思い立ち受診しようとしてもその日には診察してもらえないことが多い。すぐに診てもらえるクリニックは、開業したばかりのクリニックくらいだろう。また、土曜日も外来受付をしているクリニックがほとんどである。民間の精神科病院は土曜日は外来をしない病院もある。

 

その点で、民間精神病院とクリニックは棲み分けのような感じになっている。

 

さて、民間病院でもかつては病状が悪く平日に来院していた患者さんでも職場復帰あるいは就労できるようになると、職種にもよるが、平日5時までの受診が難しくなる。したがって、軽快とともに土曜日に再診希望することが多い。

 

従って、各医師は土曜日に外来をしなくてはならない感じになる。毎週は無理としても隔週とか、せめて月に1度程度はしなくてはならない。そうしないことには、患者さんが就労時に主治医を交代せねばならないからである。これは大学病院とかならともかく、民間病院だとサービス的にどうかと思う。

 

このような理由で、

 

土曜日、仕事しないと仕方ないかな?

 

になるのである。

 

(おわり)

 

参考

精神科と心療内科は

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