民間刑務所ガラガラ
サンプロのあとにはじまった「サンデーフロントライン 」ですが、選定委員がニュースの優先順位を決めてそれを集計してニュースを報道するという番組。これ、それぞれの選定委員の偏り具合はよくわかっておもしろい。結果的にはわりとバランスのよい優先順位なんじゃないかなあーと思ったのですが、最近、ニュースでクマクマうるさい。「不審者に襲われるよりクマです、スズメバチです♪」とか冗談で言えなくなるじゃないの。ほんとにもー。熊は怖いですが。以下日本最悪の獣害事件の小説です。
トップ10にクマ入れてるの誰だ?
鳥越 俊太郎氏
7位 ここも、あそこもクマ出没
大谷 昭宏
7位 ここも、あそこもクマ出没
ははは。
さて、今日のニュース。治安悪化で騒いだ結果。
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民間刑務所ガラガラで食材費5億円余が無駄に 会計検査院が指摘
刑務所の過剰収容が問題となった後、平成19年度以降に相次いで設立された「民間刑務所」が予定より収容人員が少なく、食材費が余ったのに事前の一括払い契約にしているために約5億3千万円が無駄になったとして、会計検査院は26日、精算払いにするなどの方法で無駄をなくすよう法務省に求めた。
検査院の調査対象となったのは、19年度以降にPFI方式で運営された美祢(山口県美祢市)、島根あさひ(島根県浜田市)、播磨(兵庫県加古川市)、喜連川(栃木県さくら市)の4つの社会復帰促進センター。
センターはいずれも事業費の中に刑務所の収容者に出す食事の食材費を含め、毎年度四半期ごとの均等払いとし、19~21年度に19億351万円を支払っていた。ところが定員に達すると見込んでいた時期の収容人員は美祢が477人(47・7%)、島根あさひ908人(45・4%)、播磨704人(70・4%)、喜連川1146人(57・3%)でいずれも定員割れだった。
その後も定員割れの状態は続き、実際にかかった食材費は約13億7169万円で、支払った額との差額約5億3180万円が無駄となっていた。
検査院は新たに既存の刑務所の一部を民間事業者に委託した静岡、笠松、黒羽などの刑務所のケースでも実績に応じた精算払いとなっていることから、4つの社会復帰促進センターについても同様の契約方法に見直すよう法務省に求めた。
2010.10.26 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/101026/fnc1010261718019-n1.htm
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2006年に浜井浩一先生が書かれていた民間刑務所について。
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現在、政府では過剰収容対策として刑務所拡充が実施されつつある。
PFI方式(公共施設の建設、運営等において、民間のノウハウや資金を活用すること)を利用した刑務所の新設も実施に移されようとしている。刑務所の元幹部職員の私としては、現場で働く刑務官のためにも、収容定員の拡大と職員の増員は早急に必要な措置であることに異論はない。
しかし、ここで、少し考えてみる必要があるのではないだろうか。PFI方式の刑務所においては、比較的更生の可能性の高い初犯受刑者を収容するとされているが、松山刑務所内の大井造船所のように開放的処遇を実施している多くの施設で、適格者の確保が困難な状態にあることを考えると、一定レベルの作業能力のある受刑者を確保することは容易なことではないと思われる。
そもそも、現在、刑務所に収容されている受刑者は、本来、刑事司法の中で刑務所が設計された際に想定されていた人たちなのだろうか。
過剰収容下にもかかわらず、次々と送られてくる受刑者をさばき続けながら、私が見た刑務所は「治安の最後の砦」ではなく、「福祉最後の砦」になっている姿であった。
「犯罪不安社会 誰もが「不審者」? (光文社新書)/浜井 浩一」
213~214頁
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想定していたような働ける受刑者がいなかったってことね。きちんと数字見てる人の言うこと聞いたほうがよいねー。