ハッピーエンドにさよならを/歌野晶午 | ■晴日の読書手帖■

ハッピーエンドにさよならを/歌野晶午

ハッピーエンドにさよならを ハッピーエンドにさよならを
歌野晶午(うたの しょうご)

角川書店 2007-09
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●おねえちゃん

●サクラチル

●天国の兄に一筆啓上

●消された15番

●死面

●防疫

●玉川上死

●殺人休暇

●永遠の契り

●In the lap of the mother

●尊厳、死           [以上11作収録]

望みどおりの結末になることなんて、現実ではめったにないと思いませんか?小説の企みに満ちた、アンチ・ハッピーエンド・ストーリー。前人未到のミステリ四冠を達成した偉才が仕掛ける未曾有の殺意。                [「BOOK」データベースより]

 

タイトル通りハッピーエンドの話は1つもない。勘違い、不運、狂気、罠、色々な形で訪れる死。コメディタッチで描かれているものもあるけど、どれも救いのない終わり方で、この気持ち悪さがいい。

一番好きなのは最後の『尊厳、死』かな。善意という名の暴力。価値観の違う人間に対して何をするべきか、せざるべきか。

     

本★★★★☆

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【過去に読んだ歌野晶午作品】

葉桜の季節に君を想うということ (本格ミステリ・マスターズ)

長い家の殺人

白い家の殺人

動く家の殺人

ガラス張りの誘拐

死体を買う男

さらわれたい女

ROMMY―そして歌声が残った

正月十一日、鏡殺し

ブードゥー・チャイルド

放浪探偵と七つの殺人 (講談社文庫)

安達ヶ原の鬼密室 (講談社文庫)

生存者、一名

世界の終わり、あるいは始まり

館という名の楽園で (祥伝社文庫)

家守 (光文社文庫)

・ジェシカが駆け抜けた七年間について

魔王城殺人事件

女王様と私

そして名探偵は生まれた