家守(やもり)/歌野晶午
家守 (光文社文庫)
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●人形師の家で
●家守
●埴生(はにゅう)の宿
●鄙(ひな)
●転居先不明 [以上五編収録]
木造モルタル二階建て、築三十年は経とうかという何の変哲もない「家」。その家から主婦の死体が見つかった。死因は窒息死。帰宅した夫が発見したとき、家は完全に戸締りされた密室状態だった。事故死の可能性が高まる中、刑事の執拗な捜査により、死体に秘められた、ある事件が浮かび上がる。(表題作)。「家」に籠もる人間の妄執を巧みな筆致で描く傑作推理5編。
[「BOOK」データベースより]
『人形師の家で』は、人形に命を吹き込もうと何体も何体も人形を作っている男の家で、遊びに行った男の子が行方不明になってしまう話。
『家守』は上の説明にある通り。
『埴生の宿』は、痴呆で記憶が過去に戻ってしまった老人の元へ、かつて死んだ息子に成りすますアルバイトに行くお話。
『鄙』は、兄弟が旅行に行った辺境の地で自殺事件が起こる話。
『転居先不明』は、安価で購入した中古一戸建ての家で、かつて殺人事件が起こったらしい…という話。
個人的には『埴生の宿』と『転居先不明』が好き。どちらともラストの悲劇が…ね。
★★☆☆☆
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